PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

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チェコの国民楽派の代表者、「わが祖国」の作曲者として有名なスメタナ。
1824年3月2日生まれということで、
本日、200回目の誕生日です。

現在、ラジオ講座「芸術その魅力」でも取り上げられていて、わくわくと聴いています。

 

こちらの第1回、第2回の放送は、既に聴き逃し期間も過ぎてしまっていますが、
とっても魅力的なピアノ曲も作曲されているということ、初めて知りました。
例えば、こちら。


「パガテルと即興曲」(20歳の作品)
  • 全8曲:1無邪気、2落胆、3牧歌、4願い、5喜び 6おとぎ話、7 愛、8不和
  • シューマン「子供の情景」からの影響が強く感じられる曲集
とのこと。
今まで全く知らなかっただけに、その魅力に胸キュン💖です。


ちなみに、
スメタナが亡くなったのは1884年で、今年は没後140年でもあります。
そして、チェコの作曲家といえば……の、ヤナーチェクは1854年生まれで、今年は生誕170年。
スメタナとヤナーチェクって、30歳差だったんですね。

そうそう、チェコの作曲家として最もメジャーなドヴォルザークは1841年~1904年で、ちょうどスメタナとヤナーチェクの間に位置する感じです。

2024年2月6日に、指揮者・小澤征爾氏が亡くなられたとのニュースが。
一つの時代が終わってしまったような、寂寥感です。

高校のときだったか、好きな男性有名人を挙げろ、と言われ
歌手やアイドルには全く興味がなかった私、うっ💦と窮して、
「小澤征爾」
と口走ったんでした(当然、浮きました。バカです😅)。
たまたま頭に浮かんだ、ってだけで、熱狂的ファンだったわけではありませんが。

それでも、社会人になってからは、角川のCD
「小澤征爾 ザ・グレイト・コンサートvol.1~5」
を毎月取り寄せて全巻(CD10枚)揃えたり、しました。
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調べてみたら、↑は、1990年~1991年に刊行されたもののよう。
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを指揮して、CDがベストセラーになったのは、2002年でしたね。

私、2005年に始めたブログでも、小澤征爾氏について度々書いているので、
追悼の意も込めて、まとめておきます。
(2017年以前の記事は、別媒体ブログをLivedoorに引っ越し&アーカイブ)


★サイトウキネンフェスティバルin松本
  • 2005年「グレの歌」→☆
  • 2006年 オラトリオ「エリア」→☆
  • 2007年「スペードの女王」→☆
★2006年のニュース モーツァルト250歳の誕生日に指揮を降板→☆

★小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト
  • 2006年 マーラーの交響曲第2番「復活」@サントリーホール→☆ 
  • 2007年 ビゼー「カルメン」@神奈川県民ホール→☆
  • 2008年 J・シュトラウス「こうもり」@神奈川県民ホール →☆
  • 2009年「ヘンゼルとグレーテル」@神奈川県民ホール →☆ 

★テレビ番組
  • 2007年 夢の音楽堂 小澤征爾スペシャル→☆ 
  • 2011年 執念~小澤征爾 76歳の闘い~→☆ 
  • 2012年 小澤征爾さんと音楽で語った日~宮田大~→☆
  • 2015年 マエストロ・オザワ 80歳コンサート→☆ 
  • 2016年 小澤征爾 若き才能とつむぐ四重奏→☆ 
  • 2018年 あさイチ プレミアムトーク→☆
★書籍刊
  • 1985年刊 小澤征爾×広中平祐『やわらかな心をもつ ぼくたちふたりの運・鈍・根』→☆ 
  • 2011年刊 小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』→☆ 
  • 2017年刊 柴田克彦 『山本直純と小澤征爾』→☆ 

改めて振り返ってみて、
やはりあの「音楽大好き♪」というワクワク感に満ちた表情、
ぐっとみんなを惹きつける目力(めぢから)、絶対暗譜で振るという信念、などなど
魅力的な方だったなあと思います。

いまごろは、天国で、音楽の巨匠の方々と語り合っておられるでしょうか。
合掌。

2024年2月7日(水)朝日新聞
第23面「教育」に掲載されていた記事のご紹介です。

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画像は新聞紙をスマホ撮影したもの。
「バイオリンを学ぶ子どもたちとやりとりするコリヤ・ブラッハーさん(中央)。右はピアノ伴奏の島田彩乃さん=東京都中央区、主催者提供」とのキャプションが。
ブラッハー氏は、1993年から6年間、ベルリン・フィルで第1コンサートマスターを務められたそうです。

昨年11月に、浜離宮朝日ホールで開催されたイベントの紹介記事です。
主に高校生以下の親子連れ約400名が集まったとのこと。
大きな見出しは「練習は量より質 新鮮な気持ちで」。
小見出しは「ソリストは孤独」と「友達とも会おう」。

「日本とドイツの音楽教育に違いはあるのか。次週でさらに考えてみたい。」
という文で終わっていて、来週に期待!

Arabesque Choche(アラベスク・ショシェ)
って、ご存じですか?
作曲家のお名前なんです。

私、数年前、動画で知った"Dancer”という曲の響きに心惹かれ、この曲を収録している「Oto piano sheet music」というピアノ楽譜を購入。
つい最近、弾いてみたりもしつつ、この曲の作曲者ってどんな人なんだろう……と思っていました。
楽譜には”Composed by Arabesque Choche”と書いてあったのですが、いったいどんな方?

ところが、昨日、疑問氷解。
3枚目のアルバム"eclogue"が本日リリースということで、
それを記念して、ライブコンサートも、その後のトーク(リリース・パーティー)もある、と自動おススメが出てきまして。

こうして見つけたアルバム情報のページからアーティスト情報を貼り付けると、以下のとおり。

arabesque Choche
アラベスク・ショシェ。 チェコ人の父と日本人の母を持つ。3歳からピアノを始め、クラシック音楽の教育を受ける。国内音楽大学院を主席で卒業後、オーストリアに渡り研鑽を積む。 高校より作曲を始め、様々な音楽活動を経て、2020年より「Arabesque Choche」名義で、作曲家としてソロ活動を開始。 その他に、ヴォーカルjuliet Heberleとのエレクトロニカグループ「Chouchou」や、ギタリストmaya Kawadiasとのフォークトロニカグループ「Orcaorca」などでも活動し、「no go」名義ではLo-fi Hip Hopのサウンドを手がけている。 Chouchouでは過去数作、iTunesエレクトロニックジャンルで1位を獲得している。

ご本人のトークも少し視聴しましたが、
「10度が楽に届く。無理をすれば12度つかめる」という大きな手の持ち主で、新作は、10度の和音をモチーフに曲作りをしてみたアルバムなのだそうです。
今までは、デジタル打ち込みで音源を作成していたとのことですが、今回はアップライトピアノに細工をして(フェルトを挟みこんだとか)、その生音をそのまま収録したそうで、カタカタというハンマー音も入っているのだとか。

デジタル打ち込みによって、「不自然に叩いてしまった大きな音」と、「曲想を表現するために大きく弾いたと感じられる音」の差は、その音の前の「溜め」にあるとわかった、とか、なかなか面白いことを話されていました。



ライブコンサート

アルバム&アーティスト説明


リリース・パーティー
 


ルイサダ氏といえば、ブーニン・フィーバーが巻き起こった1985年のショパン・コンクールの入賞者。
当時,年齢的に「ショパコンに挑む最後のチャンス」と報道されていた記憶がありますが、今、見ると、彼よりずっと若いはずのブーニン氏より、ずっと若々しいですね(調べてみたら、ルイサダ氏1958年生まれ、ブーニン氏1966年生まれ)。

教授者としてもご活躍(かてぃん、こと角野隼人くんも師事)で、インタビューでは、生徒のことも率直に語っています。
なるほど、です。先人、若手,双方へのリスペクトが感じられて心地よい記事でした。
インタビュアーは高坂はる香さん。



  ゆ

2023年7月11日発行版です。
まずもって、表紙にビックリ。 
(例によって、図書館で借りてます😅)
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目次がこちら。
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p.18〜37、すべてピアノ関連の話題です。
普段コンサートホールに足を運ばないであろう客層が増えている点が、
「ブーニン現象」と「反田恭平現象」の共通点だ。(p.20)
という指摘で、この号の編集方針が見えました。

また、視点を変えて「受け手」の方に目を向ければ、
ニューズウィークの読者層といえば、きっと意識高い系、経済力のある層でしょう。
そういう人たちにもアピールしていくという戦略を持って、
反田氏のほうからアプローチした可能性もあるのかな、と思いました。

今日は複数の外出の用事もあったので、
さきほどつまみ食いで、聴いたり見たりしただけですが、
「戴冠式」って、特別な響きですよね。
ということで、備忘録として。


ラジオでは、「musical ceremony」って表現していました。
そして、用いられる音楽は、Kingご自身が選ばれたとの説明が。
式典で演奏される音楽、曲目は22曲とのこと。
(上記ラジオのサイトに曲名も記載されています。放送時間2時間)

作曲家を演奏される曲順に列挙してみます。
  1. バッハ Johann Sebastian Bach(4曲)
  2. ブルックナー Anton Bruckner
  3. Judith Weir
  4. ホルスト Gustav Holst
  5. Karl Jenkins
  6. Sarah Class
  7. William Walton
  8. Ralph Vaughan Williams(2曲)
  9. Shirley Thompson/ Nigel Hess/ Roderick Will
  10. Iain Farrington
  11. Patrick Doyle
  12. パーセル Henry Purcell
  13. ヘンデル George Frideric Handel(3曲)
  14. エルガー Edward Elgar
  15. William Henry Harris
  16. Peter Holder(オルガニスト。即興演奏)
驚いたのが  式次第・全50ページ!
そして、テレビ中継は5時間以上!


国王の乗られている馬車が、角度によっては、まるで日本のおみこしのように見えて、ちょっと驚きました。
それから、お馬さんの頭数の多さ。
それも黒馬、白馬で色を揃えて、しっかり統制されているのも印象的でした。

NHKのサイトから引用(2023年2月10日14時49分)

1960年代から70年代を中心に「雨にぬれても」などのヒット曲を手がけ、ポップスの巨匠として知られたアメリカの作曲家、バート・バカラックさんが今月8日、ロサンゼルスの自宅で老衰で亡くなりました。94歳でした。

AP通信などアメリカの複数のメディアによりますとバート・バカラックさんは1928年、アメリカミズーリ州のカンザスシティーで生まれニューヨークで育ち、母の影響でピアノを学びました。

音楽業界に入ったあとは、カーペンターズの楽曲やミュージカル「プロミセス・プロミセス」の楽曲など500以上の作品を手がけました。

このうち、アメリカの西部劇の名作「明日に向って撃て!」の挿入歌、「雨にぬれても」では、アカデミー賞を受賞するなど、アカデミー賞を3回受賞しました。


2021年3月にはTV番組「らららクラシック」にもビデオで出演されていました。



全世界で、ゆる~く「この曲いいね~♪」と共有し、「未来は明るい(^^♪」と考えていた牧歌的な時代が、どんどん遠くなっていくように感じます。

2022年12月14日(水)東京版 第22面

My 吹部 Season
羽村一中(東京)28人まで部員減でも全国大会「銀」
倍音と高い技術で音に厚み
「良い音は楽しくて人を喜ばせるもの」

2022-12-14

中学校の全日本吹奏楽コンクール、ステージに乗る人数の上限は50人。
全国大会に13回出ているという羽村中の部員数は、2018年が約70名。
ところが、コロナ禍以来、その人数は減り続け、今は28名。
大人数の吹き手を想定している曲目を少人数で演奏するために「楽器の持ち替え」を駆使し、見事銀賞を受賞したとのこと。

驚いたのは、部長さんの言葉です。
「人数の少なさは、ソルフェージュで音程感を養い、音程やハーモニーを合わせることでカバーした」
この意味は、
音程やハーモニーがぴたりと合うと、実際に出した音に加えて、2以上の整数倍の周波数を持つ音が鳴る。この「倍音」を豊かに出すことを意識したのだという。
とのこと。

すごい中学生ですね。
しかも、先輩が後輩を教えるという仕組みにおいては、部員が少人数になると、一人一人を教える時間は長くなって個々の技術は高くなった」と言うのです。

とても中学生とは思えぬ発言内容のレベルの高さに、脱帽いたしました。
顧問の先生も当然ながら、さすがの発言です。

「倍音」と「個々の技術の高さ」を磨き上げるための基礎練習では「良い音やハーモニーは楽しくて、気持ちよくて、人を喜ばせるものだ、と教えている」


このシリーズ記事、初めて読みました。
「吹奏楽作家・オザワ部長がそのときどきの全国の部員の心に寄り添い、エールを送ります。」
というものだそうです。
今後も、注目してみようと思います。

数日前のことになりますが、
2022年9月22日(木)の朝日新聞夕刊に、
藤田真央君の記事が載っていました。
モーツァルトソナタ全集CDが、ソニー・クラシカから発売されることについて、
真央君自身の発言も引用しながら。(画像は新聞記事より引用)
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記事の見出しは
「覚悟と幸せモーツァルトがくれる 藤田真央がピアノソナタ全集」
「心研ぎ澄ます一音 繰り返すフレーズ、即興への目覚め」


真央くんらしい、飄々とした発言が引用されていますが、
大物ピアニストの代役を連続してこなしている今現在の生活についてのコメントでは、
なんだか生き急いでいるような口ぶりにも読めて、ちょっと心配になりました。

1970年ドイツのデューレンに生まれ、1990年、リーズ国際コンクール2位入賞以来、ピアニスト、さらには指揮者として活躍してきたLars Vogt (ラルス・フォークト)氏が、
2022年9月5日、51歳で亡くなられたとのことです。

私、2週間ほど前に次の動画インタビューを視聴し、とても感銘を受けたところだったので、非常にショックでした。
進行ガンで闘病中であることを公表のうえで、この秋には「hopefully travel to Japan」とご本人が語られているのを聞いて、その来日公演はぜひ聴きに行こう!と思っていたところでした。


この動画、
冒頭に挿入されたステージ上でのアンコール演奏、ブラームスのワルツのなんと美しいこと!

英語のインタビューではありますが、真摯に、温かい表情をたたえて訥々と語られる様子に、その人柄がにじみ出ています。

インタビュアーZsolt Bognár(ジョルト・ボグナー)もアメリカのピアニスト。
彼の主催するこの「Living the Classical Life」は有名なウェブ・シリーズのようです。

インタビュー冒頭から、闘病生活に切り込むボグナーに対し、フォークトも率直に答えています。
(以下、2週間前のうろ覚えの内容なので、間違いもあると思います。ご容赦を)
  • ガンの治療がピアノ演奏に影響を及ぼすかもしれないと医者に言われたが、生きていく方を選んで治療を受けている。ただ、どうなったとしても、私はピアノの練習を続けるだろう。
  • 生活における優先順位は変わったが、コロナ禍で始まったレコーディングのプロジェクトは5月に5回目までを終えた。
  • パリで、私のオーケストラ(2020年にパリ室内管の音楽監督に就任)とリハーサルをしていると、生きていると感じる。
ピアノとの出会いについては、
  • 両親、家族には音楽家はいない。習い事の一つとして始めた。
  • 6歳からルース・ヴァイスに習い始め、彼女に「あなたは才能がある。音楽家になるべきだ!」と言われ続けて、そんな気持ちになった。確かに他の生徒とは異なり、山のような課題を出されていて、あまり練習はしなかったけれども、その課題をこなしていた。素晴らしい先生だった。
  • 13歳でドイツの権威あるコンクールで1位になり、ケマーリング氏に師事するようになった。彼に習ったこと、彼との思い出は多い
他にも、家族(お嬢さんや、ヴァイオリニストの奥様)のことなどについても語られていました。
今後については、
  • 今、手掛けているのはブラームスの作品119。もっと深めていきたい(この話はインタビュー中に何度か出た)。
  • 他にも、シューマンの謝肉祭など、これから演奏したい曲はいろいろあるが、今はそのような話をする時期ではないと思う。
彼の表情を見ながら話を聞いていたら、鼻の奥がつーんとしてきました。
ただただ、残念です。

また、今、調べてみたら、本『ピアニストが語る!』にフォークトも収録されていたので、読み直してみました。
すると、ブラームスの《四つの小品》(作品119)は、リーズ国際ピアノ・コンクールで弾いた曲目の中に入っていました!……50代になって、深めたいと思っていたのでしょうね。
その結果を聴いてみたかったと、つくづく思います。

20歳で2位になったリーズ国際の3か月前には、チャイコフスキー・コンクールに参加し、セミファイナルまで進んでいます(この時の優勝者がベレゾフスキー)。
彼にとって、リーズ国際でサイモン・ラトルと知り合ったことが、ピアニスト人生上で大きな収穫だった、とのこと。

「読者に伝えたいこと」を問われて、次のように答えています。
  • 音楽や芸術は表現の極致
  • ますます物質的になっていく世界で生きる人々の救いとなるはず
  • 教育はもっと芸術を重視すべき
  • 音楽は真に人を感動させ、その感動には人の一生を変えるほどの大きな力があり、人生を豊かなものにしてくれる
51歳。彼の早すぎる死を悼みます。

友人のSNS投稿で知った記事です。
有料会員じゃなくても記事の全文が読めて、ありがたい限り。
雑誌『Number』1043号「フィギュアスケート・クライマックス2021-2022 北京五輪シーズン特集」(たぶん最新号)より。

 


反田恭平、羽生結弦、ともに1994年生まれ。
羽生君が演じた、ショパンの「バラード1番」について、反田君が語っています。


「僕も作品の背景を調べた上で演奏していますが、『バラード第1番』は、ドラマティックで、激動のドラマが繰り返される作品。途中、短調から長調に変わるところでは、祖国ポーランドを大切にしていたショパンの自分の生い立ちや未来を描いている。さらに中間部分の美しいメロディでは、長調のところでポーランドに抱いている幻想やファンタジーを表現し、それが現実だったという気づきもある。最後の熱烈的なコーダでは、あれはもはや夢だったのかもしれない、幻想だったのかもしれないというところで曲が終わるんです。そういったストーリーはピアニスト視点としては壊されたくない世界観なんですが、羽生選手の演技を見ていると、そういったものをしっかりと理解していることが伝わってくる。編集も相当考えられているなと感じますね」


羽生君が使った音源はクリスチャン・ツィメルマンの演奏とのこと。
羽生君自身で、いろいろなピアニストによる演奏を聴いたうえで、
「一番しっくりきた」演奏として選んだそうで、
「フィギュアスケートのプログラムでは時間の制約で流しきれない原曲の部分」も聴き込んで消化したのだそうです。

フィギュア・スケートの音源選びにも、演技者本人が関わっているとは知りませんでした。
ピアノ音楽が好きな人に、フィギュア・スケートファンが多いのも当然だなあと納得しました。

朝日新聞 2021年4月17日(土)Be版

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常に自然体の真央くんの人柄が、よく表れています。
審査委員のマツーエフ氏をも、いたずらを仕掛けたい気分にさせるなんて。
まさに愛すべき人柄なんでしょうねえ。
すごいピアニストなのに、ちっとも気負ってなくて。
鍵盤が血染めになっていたとか、恐ろしすぎます。

熱いハグができた時代でしたねえ。真央くんのチャイコン時には。
いろいろ思いを馳せちゃいました。

昨日の記事に書いたムーティ氏の「特別来日」について、新聞記事になっていました。

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(画像をクリックすると大きくなります)

ムーティ氏の言葉。
「音楽家であることは職業というより使命。私には若い演奏家やオーケストラの育成を継続する義務がある」

文化庁は当初、著名なムーティ氏のみに入国を認めようとしたが、本人はアカデミーの生徒を含めたチームとしての来日を強く主張し、単独での来日を拒んだ。

ムーティ氏、さすがです。
そして、「個別の検討」(文化庁)で決まってしまう入国許可が違約金問題も引き起こしているという指摘に、やはり…の感を持ちました。
昨年秋、ウィーンフィルの特別公演が成功したのは、もちろん喜ばしいことでしたけれども、「オーストリア政府による依頼」という、いわば権力・権威の有無で物事が決まってしまう流れには、危うさも覚えます。

近視眼的、行き当たりばったり。権威に弱い。
……でも、わが身を振り返ってみれば、私も同じ穴のムジナかも。うううう。

小林愛実さんのピアノ演奏を使った、名探偵コナンの
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」が、
3月6、13日に、前後編に分けて放送されるのだそうです。



このニュースの影響で、
今日のTwitterのトレンド・ワードに「ピアノソナタ」が入ったとのこと。  

そういう時代なんですねえ。
それにしても、
日々、留学生を見ていて実感してはいましたが、アニメの力、さすがです。

Covid-19騒動で、続々と公演中止のお知らせが届いています。
会場と演奏者を押さえ、プログラムを組み、練習を重ね、チラシを刷り、チケットを捌き……
その末にこの結果とは。
演奏者にはギャラも支払われないことが多いとも耳にします。

また、浜松国際アカデミーの中止で我々もホテルをキャンセルしましたが、
宿泊業、飲食店、観光業者、、、どれほどの人が口惜しさを抱えていることか。

教育界でも、来週から春休みいっぱい、全国の小中高校に授業中止を求めるなんて、
東日本大震災以上の影響ですね。
私の勤務先のうちの一か所(ただいま春休み期間中)からも、
「新型コロナウイルス感染症対策としての海外渡航の再検討の要請」
なる文書が届き、ただごとならぬ様相。
(まだ学期中の勤務先では、明日はミーティング、来週まで通常授業。学外の来訪者を含むイベントは中止しても、内部の者による通常業務は粛々と、との方針だそうです)

時差通勤、在宅勤務も拡大しているとのことですが、
今日の帰宅ラッシュも結構なものでしたよ。
クラシックコンサートに足を運ぶより、何十倍も危険だと思うのですが。。。


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