BS日テレ 2019年3月30日(土)7:00am ~放映
チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
ピアノ:牛田智大
指揮:小林研一郎
オーケストラ:読売日本交響楽団
(2019年2月14日 サントリーホールにて収録)
遅ればせながら、録画視聴の記録を。
演奏前のインタビューが面白かったです。
12歳でCDデビューし、マスコミでもてはやされた頃の妙に老成した受け答えは、事前に文言を丸暗記した結果によるもので、活舌がよくなり過ぎた感があったとのこと。
いやいや、
今の受け答えも実にさわやか。好青年度満点!という感じです。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲の個人的な解釈、イメージを問われて、次のように答えていました。
チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
ピアノ:牛田智大
指揮:小林研一郎
オーケストラ:読売日本交響楽団
(2019年2月14日 サントリーホールにて収録)
遅ればせながら、録画視聴の記録を。
演奏前のインタビューが面白かったです。
12歳でCDデビューし、マスコミでもてはやされた頃の妙に老成した受け答えは、事前に文言を丸暗記した結果によるもので、活舌がよくなり過ぎた感があったとのこと。
いやいや、
今の受け答えも実にさわやか。好青年度満点!という感じです。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲の個人的な解釈、イメージを問われて、次のように答えていました。
- 第1楽章は、人間の力の及ばない、大自然の偉大さ。
- 第2楽章は、ロシアの冬。中間部のワルツは暖炉でくつろぐ家族の姿。
- 第3楽章は、春に向けて高まる期待。
なるほど。イメージ力、大切ですね。
重厚な和音でピアノが入る冒頭部については、
重厚な和音でピアノが入る冒頭部については、
- 待っている間の5小節は本当に緊張する。
- ピアノを強く印象づけなくてはいけないが、弦楽器のメロディーを邪魔してはダメ。そのバランスが難しく、いつも迷う。
「誠実」そのもの、といった印象を受けました。
20歳を目前に、脱皮したいとの思いがあるように見えますが(浜松国際で、周囲の反対を押し切ってリストのソナタを入れたり、リサイタルのプログラムを大幅に入れ替えたり…)、ずいぶん早い時期から注目を集め、活動してきたプロには避けて通れない道ともいえるのでしょうか。
オーケストラとの合わせは、堂々としたものでした。
私としては、第1楽章カデンツァの軽やかな連打とか、2楽章のワルツの部分とか、
やはり軽さ、柔らかさ、
そして、随所にみられる歌い上げる表現に魅力を覚えました。
3楽章のオケとの掛け合いも軽やかでした。
楽章がすすむごとに、自由闊達な雰囲気が増してきたような。
最終部クライマックス、コンクール等ではピアノが一人で走ったりしがちですが、そんなことは全くなく、オケとぴったり合っていました。
「勇壮さ」を目指す、牛田新路線(?)、
ピアノソロのリサイタルでは違和感を感じたのですが、
協奏曲においては功を奏しているといえるでしょうか。
そういえば、
浜松国際の採点表が公開されていましたが(→http://www.hipic.jp/pdf/result.pdf)、
ファイナルについては、第1回目投票で1位のチャクムル君と同票。
2回目の投票で1,2位が決まったようです。
協奏曲では僅差だった、ということですね。
(とはいえ、第1次、2次、3次と、チャクムル君がずっと牛田君より上位…というかほぼ1位独占。チャクムル君の優勝は審査委員一同納得の結果だったでしょう。)
牛田君の今後に注目ですね。
20歳を目前に、脱皮したいとの思いがあるように見えますが(浜松国際で、周囲の反対を押し切ってリストのソナタを入れたり、リサイタルのプログラムを大幅に入れ替えたり…)、ずいぶん早い時期から注目を集め、活動してきたプロには避けて通れない道ともいえるのでしょうか。
オーケストラとの合わせは、堂々としたものでした。
私としては、第1楽章カデンツァの軽やかな連打とか、2楽章のワルツの部分とか、
やはり軽さ、柔らかさ、
そして、随所にみられる歌い上げる表現に魅力を覚えました。
3楽章のオケとの掛け合いも軽やかでした。
楽章がすすむごとに、自由闊達な雰囲気が増してきたような。
最終部クライマックス、コンクール等ではピアノが一人で走ったりしがちですが、そんなことは全くなく、オケとぴったり合っていました。
「勇壮さ」を目指す、牛田新路線(?)、
ピアノソロのリサイタルでは違和感を感じたのですが、
協奏曲においては功を奏しているといえるでしょうか。
そういえば、
浜松国際の採点表が公開されていましたが(→http://www.hipic.jp/pdf/result.pdf)、
ファイナルについては、第1回目投票で1位のチャクムル君と同票。
2回目の投票で1,2位が決まったようです。
協奏曲では僅差だった、ということですね。
(とはいえ、第1次、2次、3次と、チャクムル君がずっと牛田君より上位…というかほぼ1位独占。チャクムル君の優勝は審査委員一同納得の結果だったでしょう。)
牛田君の今後に注目ですね。