PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:【コンサート・レビュー】 > オーケストラ(ピアノなし)

2023年9月2日(土)14時開演 15時15分終演
ミューザ川崎&東響 名曲全集 第190回
@ミューザ川崎シンフォニーホール
(ニコ動のタイムシフトで視聴)

東響交響楽団
指揮:原田慶太楼
ソプラノ:森麻季
ソプラノ:森谷真理
バリトン:大西宇宙
コンサートマスター:グレブ・ニキティン
 


<プログラム> 
  • ロッシーニ:『セビリアの理髪師』から序曲、「それじゃ私だわ…嘘じゃないわね?」
  • モーツァルト:『コジ・ファン・トゥッテ』から「彼に向けてください、そのまなざしを」
  • モーツァルト:『フィガロの結婚』から 手紙の二重唱「そよ風に寄せて」
  • プッチーニ:『つばめ』から「ドレッタの夢」
  • レオンカヴァッロ:『道化師』から「鳥の歌」、「ネッダ!」「シルヴィオ!こんな時間に?」
  • ヴェルディ:『椿姫』から 第一幕への間奏曲、「ヴァレリー嬢ですね?」「そうです」
  • (バーンスタイン:『キャンディード』より「着飾って、きらびやかに」
  • ベッリーニ:『ノルマ』から「ご覧なさい、ノルマ」
  • コルンゴルト:『死の都』から「ピエロの歌」
  • ドヴォルザーク:『ルサルカ』から「月に寄せる歌」、第2幕 ポロネーズ
(アンコール)J.シュトラウス:『こうもり』から「一人になってしまうのね」

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(画像をクリックすると、拡大されます。)

動画は、2023/9/10(日) 23:59 まで公開中。
原田さんも、とっても楽しそうに振っておられましたし、
ドレスのお着換えも度々で、歌手の方々はステージから降りて客席のスペースも使われたりと、視覚的にも楽しめました。
楽しくて華やかな演奏、おすすめです。
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2023年6月4日(日)14時開演 15:40終演
@TCMホール(東京音楽大学中目黒・代官山キャンパス)
指揮:高関 健

<プログラム>
  • ブラームス :ハイドンの主題による変奏曲(オーケストラ版)
  • ベートーヴェン :交響曲第6番「田園」
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一度行ってみたいね、と友人たちと言いあっていたホールに、初めて足を運びました。
プログラムにも惹かれて。
真新しい、立派なホールでした。
音もよく響く、いいホールです。

高関さん曰く、ステージを使った合わせ練習を丸3日間行なったそうです。
プロの演奏家が指導役となって、次々に合流されてはそれぞれにコメントされたため、指揮者は休憩時間なしで合わせに臨むことになったのだとか。

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若手のみなさま、お上手でした。
コントラバスは全員、3名とも女性など、女性演奏家が多かったです。
実は私、このところ寝不足だったこともあって、
お恥ずかしながら、半分くらい夢うつつ状態に陥ってしまいました。。。

演奏者一人一人のお名前と、舞台上の位置を示した図が配布されて、
中には先生や賛助出演の方々もおられることがわかりました。
いい環境で学ばれているんだなあ、、、と、それが一番印象深かったです。

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会場は、中目黒駅から徒歩5分。
お洒落な目黒川沿いを歩いてから右折。長い階段を登り切った先がホールでした。

東京交響楽団
東京オペラシティシリーズ 第133回
2023年6月3日(土)14時開演 16:05終演 @東京オペラシティコンサートホール

指揮:井上道義
チェロ:上野通明
コンサートマスター:グレブ・ニキティン

<プログラム>
  • 武満徹:3つの映画音楽より<訓練と休息の音楽><ワルツ>
  • 井上道義:交響詩「鏡の眼」
  • エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
  • (ソリスト・アンコール)バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009より「ジーグ」
  • エルガー:南国にて op.50
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来年で引退と発表している井上氏、そして活躍目覚ましい上野通明くんが登場ということで、思い立ってポチっとしてしまいました。
会場、それほど込んでいなかったのがちょっと意外。

武満の映画音楽、弦楽器だけの演奏でしたが美しかったです。
井上氏ご自身の作品は、まさに前衛的という印象。
非和声音当たり前、パーカッションのヒステリックな超絶大音量も登場。
指揮ぶりは、例のごとくダンスのステップを踏むよう。
ステージの出入りも軽やかでしたし、これで引退とは……という気も。
でも、「老醜を晒したくない」といった彼の美学も発言もネット上で聞きましたし、ご本人の選択ということで。

一番印象深かったのが、上野君のチェロでした。
音がなんとものびやかです。
アンコールのバッハもお見事で、会場がため息に包まれていました。

エルガーの「南国にて」は初めて聴きました。
後半の独奏ヴィオラの甘いメロディーがとても美しかったのですが、
井上氏、カーテンコール時にヴィオリストへの注目やねぎらいを全くなさいませんでした。
なぜなんだろう……。

カーテンコール時は写真撮影OKとのアナウンスがありましたので、トライしてみましたが、下手くそ撮影に終わりました💦
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2023年5月15日(月)19時開演 21時終演
@東京オペラシティコンサートホール

管弦楽(合同演奏):
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、愛知室内オーケストラ

指揮:原田慶太楼、山田和樹、藤岡幸夫、鈴木優人

<プログラム>
  • 城代悠子:≪IKUSA≫ (指揮:原田慶太楼)
  • 山田竜雅:≪祈り≫~女声と管弦楽のための~(指揮:山田和樹)
  • 松井瑠成:交響詩≪うつしがたり<翠>≫(指揮:藤岡幸夫)
  • 萩森英明:≪東京夜想曲≫(指揮:鈴木優人)
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YouTube配信「The Three Conductors」をたびたび視聴していたご縁で、行ってまいりました。
ただ、仕事の後に慌てて直行するというスケジュールで、
このところ、仕事の準備も追いつかずに睡眠時間を削りまくっていたこともあって、
意識を失う時間帯も多々……💦

すべてが「世界初演」の演目で、指揮者が4人それぞれ異なる
という面白さから、指揮者の表情が見える席をとったのですが、
集中して鑑賞するという精神的余裕がありませんでした。=
ただ、各楽曲の世界観が異なっていて、それぞれに雄大で、
とても聴きやすかったです。
「世界初演」=現代曲=難解
という図式は、過去のものになりつつあるのかもしれません。

新作の曲目募集への応募が50作以上。
指揮者4名で点数をつけて、上位の4作が本日初演を迎えた、とのこと。
誰がどの曲を担当するのか、すんなり決まった、という話ですが、納得でした。
  • 城代悠子:≪IKUSA≫ (指揮:原田慶太楼)=人生の困難を乗り越えていく「戦(いくさ)」を表現➡力強いリズムが魅力的で、ちょっとアメリカ的な香り
  • 山田竜雅:≪祈り≫~女声と管弦楽のための~(指揮:山田和樹)=2部構成。不協和音など不穏な響きの第1部の後に、音楽の尊さ、祈りを表す第2部。ソプラノが美しく、全体として雄大
  • 松井瑠成:交響詩≪うつしがたり<翠>≫(指揮:藤岡幸夫)=<翠(すい)>という名前の若者が異世界を旅するストーリー仕立ての音楽。若々しい
萩森英明:≪東京夜想曲≫(指揮:鈴木優人)=東京の街を描写する音楽。躍動感のある部分が多く、「夜想曲」のイメージそのままではない。即興的に音楽が連なっていく感じ。


指揮者4名のトークが多く入り、
作曲者が舞台に呼び出されて、トロフィー授与もされるなど、
祝祭感に満ちたコンサートでした。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第185回
2023年3月25日(土)14時開演 15:40終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:リオ・クオクマン(Lio Kuokman)
ヴァイオリン:金川 真弓
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:グレブ・ニキティン(Gleb Nikitin)

<プログラム>
  • コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
  • (ソリストアンコール)黒人霊歌:Deep River
  • R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲 op.59. TrV 227
  • ラヴェル:ラ・ヴァルス
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金川さん目当てで行ってきました。
雰囲気がカッコイイのです。弾きっぷり、姿勢も、ほれぼれします。
ドレスがまた素敵でした。
グレーのワンショルダ―・ロングドレス。
スレンダーなシルエットのドレスには左脚前方にかなり深いスリットが入っているため、足さばきとともに、ちらり、ちらりと脚がのぞくのです。
姿勢よく、颯爽と歩く彼女だからこそ映えるなあ、と思いました。

もちろん、音楽も極上でした。
ヴァイオリンは、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ウィルヘルミ」(1725年製)。

コルンゴルド(1897-1957)は、リヒャルト・シュトラウスと同時代にウィーンで活躍した人。
この協奏曲は、彼自身が1936~39年に作曲したハリウッド映画用の音楽をちりばめた曲想とのことで、初演は1947年2月、アメリカのセントルイス。
聴いていて楽しく、わくわくしました。


指揮者は、初めて聴くかた。
プログラムのプロフィールによると、
マカオ生まれ。香港演芸学院、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院、ニューイングランド音楽院でピアノと指揮を学び、2014年のスヴェトラーノフ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。(中略)
現在、香港フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、マカオ国際音楽祭のプログラミング・ディレクター、マカオ管弦楽団のアーティスティック・アドバイザーに在任中。
「オペラにも積極的」というのが身体から滲み出てくるような指揮でした。
後半は2曲とも暗譜で、原田慶太楼さんと同類項のような熱血ぶり。
会場、大いに盛り上がりました。
拍手に一生懸命になった結果、カーテンコールの写真を撮り忘れました。

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会場入り口に飾られていた、アグネスチャンからのお花。
香港での音楽活動、政治的にきっと大変なのだろうなあ、、、と思います。


さて、本日の公演は、ニコニコ動画でも視聴可能です。
4月1日(土)までの1週間期間限定となります。

<追記>2023年3月26日
今朝がた、上記のニコ動を見たら、視聴者の1人として原田慶太楼氏が解説コメントを入れてくださっていて、びっくり。
指揮のリオ氏とは20代の頃にアシスタント・オーディションなどでよく顔を合わされていたそうですよ。「ナイスガイ」との評。
慶太楼氏もいいかたですね~♪

前半後の幕間には、ソリスト金川真弓さんの、
終演後には、指揮者リオ氏、そして今回で退団されるお二人(首席ホルンのジョナサン・ハミル氏、首席ハープの景山梨乃さん)のインタビューも収録されていました。
ハミル氏は22年間、景山さんは9年間の東響在団だったそうです。素敵な笑顔でした。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第182回
2022年12月3日(土)14時開演 16:05終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:藤岡 幸夫
ソプラノ:砂川 涼子
バリトン:与那城 敬
合唱:東響コーラス
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:小林 壱成

<プログラム>
  • フォーレ:パヴァーヌ op.50(合唱付き)
  • フォーレ:レクイエム op.48(1893年版/ラター校訂)Ⅰイントロイトゥス(入祭唱)とキリエ Ⅱオッフェルトリウム(奉献唱) Ⅲサンクトゥス(聖なるかな) Ⅳピエ・イエス(慈悲深きイエスよ) Ⅴアニュス・デイ(神の子羊) Ⅵリベラ・メ(私を解き放って下さい) Ⅶイン・パラディスム(楽園に)

  • ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」 Ⅰ眠りの森の美女のパヴァーヌ Ⅱ親指こぞう Ⅲパゴダの皇妃レドロネット Ⅳ美女と野獣の対話 Ⅴ妖精の園
  • ラヴェル:ボレロ
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先週末の公演。
合唱団のすぐ隣という席で、歌声の響きが迫ってきました。
歌の入るコンサートって、あまり聴かない私。
美声に包まれて、ついウトウトしてしまった時間帯も。

ボレロの演奏では、リズムを刻む小太鼓が
パーカッション群から離れ、オーケストラの中央に陣取り。
管楽器の音がうわっと上に昇ってきて、迫力でした。

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カーテンコールは撮影OK。
アンコールはナシでした。
ニコニコ動画での配信も入っていたようです。
歌の入る公演では前方中央席は空けるというのが、今後も普通になっていくのでしょうか。



配信動画は1週間視聴可能のようです。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第180回

2022年10月16日(日)14時開演 16:10終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ジョナサン・ノット
ソプラノ:安川みく
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:小林壱成

<プログラム>
  • ラヴェル:「鏡」から道化師の朝の歌(管弦楽版)
  • ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」Ⅰアジア Ⅱ魔法の笛 Ⅲつれない人
  • ショスタコーヴィチ:交響曲 第4番 ハ短調 op.43 Ⅰアレグレット・ポーコ・モデラート Ⅱモデラート・コン・モート Ⅲラルゴ  ー  アレグロ
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初めて聴く曲目オンパレードでした。
「道化師の朝の歌」は、ピアノ版はよく知っていますけれど、オーケストラ版を聴くのは初めて。
オーボエやファゴットが活躍し、弦楽器のピチカートや打楽器が細かく刻む音が印象的でした。
「シェエラザード」はリムスキー・コルサコフの交響組曲走っていましたが、ラヴェルの歌曲があったとは。
ソリストの衣装がキラキラと、まさにシェエラザードそのもの。
千夜一夜物語の舞台も、フランスから見ると「アジア」なんだなあ、としみじみ思いながら歌声を聴きました。

ショスタコーヴィチの交響曲も、1番や5番は聴いたことがありますが、4番は初めて。
なんとも悲劇的で力強い音楽に圧倒されました。
パーカッション担当が、おそらく総勢10名ぐらいいたのでは(舞台全体は見渡せない席)。
ティンパニが2台並んでいるって、あまり見ない光景だと思います。
フルート4人プラスピッコロ2人というのも、珍しいのでは。
舞台真横から見下ろすB席で、指揮のノット氏の表情がよく見え、楽器の音も上の方に立ち上ってきてよく聴こえ、音量の迫力といい、楽曲の推進力、ズンズンと身体に響くリズムといい、圧巻でした。

おそらくこのショスタコーヴィチを聴きに来たと思われる男性の観客の方々多数。
休憩時間には男子トイレが長蛇の列となっていました。
そうそう、休憩時間といえば、本日から、終演後のステージは写真撮影OKになったとのアナウンスがありました。

素晴らしい集中力と迫力のショスタコーヴィチでしたから、アンコールはなし。
スタンディングオベーションが目立つ中、オーケストラ団員が退場した後も、指揮のノット氏が何度かカーテンコールに応えられていました。

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何ともキュートなノット氏です。
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たまたまステージに残られていた方を呼び寄せられて、二人でお辞儀。
あったかい雰囲気の漂う中、会場を後にしました。

実は本日、私の誕生日
このコンサートに赴く前には、楽しく美味しいランチ会もあり、とっても思い出深い一日となりました

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第179回

2022年9月25日(日)14時開演 16:10終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:原田慶太楼
チェロ:宮田大
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:水谷晃

<オール・吉松 隆・プログラム>
  • チカプ op.14a
  • チェロ協奏曲「ケンタウロス・ユニット」op.91(Ⅰアレグロ Ⅱアダージョ Ⅲアレグロ・モルト)
  • カムイチカプ交響曲(交響曲 第1番)op.40(Ⅰ GROUND 発生し増殖してゆく歪なるもの Andante Ⅱ WATER 古風なる夢を紡ぐ優しきもの Largo Ⅲ FIRE 破壊しながら疾走する狂暴なるもの Allegro Ⅳ AIR 死せるものたちを思う静かなるもの Adagio Ⅴ RAINBOW 虹と光を空に広げる聖なるもの Moderato)
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シーズン・チケットを購入していたからこそ足を運んだコンサート。
ググっと引き込まれる、熱量の高いコンサートでした。
あちこちにマイクが見えましたから、きっと録音されたのでしょう。
その意気込みが、ひしひしと伝わりました。

「チカプ」とはアイヌ語で「鳥」。フルート4本、まさに鳥のさえずり。
舞台に近いB席から双眼鏡で観察したところ、
客演フルーティストは、瀧本実里さん、臼井源太さんではないかと思うのですが、、、お見事でした。

圧巻はチェロ協奏曲。
これまた、双眼鏡観察でビックリしたのは、ソリスト・宮田大さんの楽譜が、音符が見えるのか?と思うほど、書き込みで真っ赤っかだったこと。
なかでも第2楽章の音色には、心底驚きました。弓を使わないチェロのピチカートは琵琶そのもの。フルートは尺八。それが、弓を手にするや朗々たる響きに。
会場全体が息を呑んで、3楽章を通しての音楽に身をゆだねていました。
現代音楽で、こんなにも盛り上がるのか!という大拍手、なかなか終わらないカーテンコール。
作曲者、吉松氏もステージに上がられていました。

前半の終わりに、楽団員が楽屋へ引き上げていく姿を見て気づいたのは、
「葵トリオのチェリスト、伊東裕さんがいる!」
案の定、後半の交響曲では、チェロのソロを担当されていました。これまた大満足!
鍵盤楽器がピアノ、チェレスタ、電子ピアノと、3種も据えられ、活躍したこと、
パーカッションが、太鼓、タンバリン、シンバルはもちろん、銅鑼、シロフォン、グロッケンシュピール、その他とてんこ盛りで、それぞれ大活躍だったことも、特筆もの。
第3楽章FIREの迫力が凄まじかったです。

舞台寄りのバルコニー席では、指揮者の表情まではっきり見えるのも魅力。
原田慶太楼氏、オーラというか、演奏者をひきつける力が凄いです。
指を折って「1」「2」「3」「4」の数字を提示していたのも印象的でした。
現代曲だけに、合わせに有効なサインなのでしょうね。
演奏者の楽譜、何やら手書きで楽譜が追加されていたように見えたのも、この数字と関係があるのかな?

いろいろ発見の多い、濃密な時間でした。
シーズンチケットのご利益なり。大満足です。

【追記】
吉松氏ご自身がこのコンサートについて所感文を載せておられるのを発見したので、シェアします。
 

ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 ソリスト樫本大進

2022年7月4日(月)19時開演 21時5分終演
@サントリーホール

【出演】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 
樫本大進  (ヴァイオリン)

<プログラム>
  • ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲 第3番 Op.72b
  • サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61(ヴァイオリン:樫本大進)
(ソリスト・アンコール)
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番BWV1004よりサラバント 

  • シューマン:交響曲第3番 変ホ長調「ライン」 Op.97
(オーケストラ・アンコール)
ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」より序曲

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先月、私の行けなくなったコンサートのチケットを2回分、夫に譲ったところ、夫がコンサートに目覚めたようで、彼が「行こう!」と言い出したコンサートに足を運びました。

いやあ、大進君、さすがです。
まさに、まさに美音!朗々たる響き!圧巻でした。

「ライン」も、ノリノリの演奏でした。
そして、オーケストラ・アンコールが、また、すごかった!
もう「弾き慣れている」感、オケの一体感が半端なかったです。
アンコールを始める前に、マエストロがスピーチ。

ありがとうございます。(ここ、上手な発音の日本語。あとは英語で、、、)
ケルンといえば、ブラームスが生まれたのはすごく近く、マーラーも結構近くです。
このオケはとても長い歴史を持っていて(プログラムによると、1827年創設)、ブラームス、マーラー、そしてリヒャルト・シュトラウスの初演も数多くおこなってきました。
これから演奏するのは、作曲者自身の指揮で初演された曲です。

おお、なるほど~。
まさに「十八番(おはこ)」の曲だったのですね。納得。

拍手鳴りやまず。
ほぼ全員のスタンディング・オベーション状態での幕引きとなりました。
楽しかったです。


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今日は1階の前方席でした。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第178回

2022年7月3日(日)14時開演 15時50分終演

指揮&クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:グレブ・ニキティン

<プログラム>
  • モーツァルト:交響曲 第35番 二長調 K.385「ハフナー」
  • Ⅰアレグロ・コン・スピーリト Ⅱアンダンテ Ⅲメヌエット Ⅳプレスト

  • メンデルスゾーン(オッテンザマー編):無言歌集から(クラリネットと弦楽オーケストラ版)
  •   第2巻「道に迷った人」op.30-4
  • 第1巻「ヴェネツィアの舟歌 第1」op.19-6
  • 第5巻「春の歌」op.62-6
  • 第6巻「羊飼いの嘆き」op.67-5
  • 第7巻「別れ」op.85-2
  • 第8巻「そよぐ風」op.102-4
  • 第8巻「子供のための小品」op.102-5
  • 第2巻「ヴェネツィアの舟歌 第2」op.30-6

  • ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
  • ブラームス(ベリオ編):クラリネット・ソナタ 第1番 ヘ短調 op.120-1(管弦楽版)
  • Ⅰアレグロ・アパッショナート Ⅱアンダンテ・ウン・ポコ・アダージョ Ⅲアレグレット・グラツィオーソ Ⅳヴィヴァーチェ
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舞台を左手から見下ろす、2階のB席で鑑賞。
オッテンザマー氏のクラリネットの音色が実に美しく届く、特等席でした。
メンデルスゾーンの無言歌、ピアノ曲からの編曲ですが、とっても美しい曲になっていました。
耳なじみのあルメロディーが、クラリネットの美音で歌われるさまに、まさにうっとり。
ブラームスのソナタも、堪能しました。
吹き振りのときは、オーケストラに向かう側に紙のスコア、
観客に向かう側(ソリストの立ち位置)にはタブレットの楽譜、
と使い分けていましたが、そのポジション移動も実にスムーズ。
ううむ。運動神経も抜群と見ました。

まるでファッション・モデルのようにシュっとしたお姿を間近に拝見(いやもう、まさに拝み見る心境)できて、至福のひととき(完全にミーハーおばさんと化した私)。
そして、タクトを振る表情もバッチリ見えました。
目力、強いです。ダンスを踊るかのような身のこなしも、さすが。
オーラ、ばりばりでございました。

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オッテンザマー氏の経歴、プログラムより抜粋

……1989年ウィーン生まれ。早くから音楽に親しみ、4歳のときに初めてピアノのレッスンを受ける。10歳でウィーン国立音楽大学にてチェロを学び、2003年にクラリネットに転向。2009年、ハーバード大学在学中にベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーの奨学生となる。(中略)
2021年グシュタード音楽祭指揮者アカデミーにてネーメ・ヤルヴィ賞受賞。
2011年より、ベルリン・フィル首席クラリネット奏者をつとめている。


【追記】
ニコニコ動画による、Live配信のアーカイブがでました。
7月10日まで無料で視聴できます。

 

2022年5月15日(日)14時開演 15時15分終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール


東響交響楽団
指揮:ジョナサン・ノット
オルガン:大木麻理
コンサートマスター:小林壱成

<プログラム>
  • ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  • デュサパン:オルガンとオーケストラのための二重奏曲「WAVES」(日本初演)
  • ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 op.90  (Ⅰアレグロ・コン・ブリオ Ⅱアンダンテ Ⅲポコ・アレグレット Ⅳアレグローウン・ポコ・アレグレット)
(アンコール)マーラー:花の章

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来場チケットは家人に譲り渡して、私は実家滞在。
ありがとう、ニコ動♪
冒頭のドビュッシーから歌心いっぱいで、引き込まれました。
デュサパン、面白かったです。
パーカッション、少人数でいろんな楽器を操っての大活躍。
オルガンは舞台上での演奏、
オルガン脇のスペースに金管楽器の2人、という編成も初めて見ました。

第2部のブラームスは実家の両親も巻き込んで皆で視聴。
両親も、コンサートホールからのLIVE中継だよ!という説明に興味津々。
流れていくコメント等に驚嘆しつつ、楽しんでいました。
第3楽章には
「あ、聴いたことある。」
ほんと、PCから聞こえる音声で、十分に楽しめました。
名演!
ノット氏、デュパサン以外はすべて暗譜で、実に優雅に振っていました。

もう一度視聴する予定。おすすめです。

【追記】
アーカイブ、2022年5月22日まで視聴できるそうです。
 

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第176回

2022年4月16日(土)14時開演 16時05分終演

指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:前橋汀子
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:小林壱成

<プログラム>
  • メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64   Ⅰアレグロ・モルト・アパッショナート、 Ⅱアンダンテ、 Ⅲアレグレット・ノン・トロッポーーアレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
 (ソリスト・アンコール)
  J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005から ラルゴ

~休憩~
  • ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 op.95「新世界より」 Ⅰアダージョ――アレグロ・モルト  Ⅱラルゴ  Ⅲスケルツォ モルト・ヴィヴァーチェ  Ⅳアレグロ・コン・フォーコ
 (オーケストラ・アンコール)
  ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op. 95「新世界より」から 第4楽章の最終部分

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舞台の左側、真横の2階席から見下ろす形の座席だったので、コバケン氏の表情がよく見えて、楽しかったです。

前橋汀子さん、もう70代でおられるはず。
相変わらず深紅のドレスで、妖艶であられました。
演奏は、ちょっとテンポが遅かったかなあ。
切れの良い演奏とはいえず、音もうまく響いていない印象が。
もっとも、私の席の位置のせいかもしれません。

「新世界より」は圧巻の演奏でした。コバケン氏、暗譜でタクトを振っておられました。
天を仰いだり、客席側に向かって掃き出すようなしぐさをしたり(音量よ、会場全体に響け!という感じ?)、ぐっと身をかがめたり、大きな声でうなったり、、、、。
まさに「炎のコバケン」健在なり。
一人一人の演奏者に向かって指示を出した後は、必ずその人の目を見て胸に手をあてていて、「ありがとう」とでも言っているようでした。

会場も大盛り上がり。あちこちで「Bravo!」の大きなタオル(?)が振られていました。
コバケン氏のスピーチも振るっていました。
「アンコール曲は用意していません。この素晴らしい演奏の余韻そのままでお帰り下さい。でも、2分間ください。」
盛り上げるのがお上手ですねえ。
でも、確かに、オーケストラが一丸となって曲の世界を表現していました。
名演だったと思います。

【追記】
チェロのソリストは、笹沼樹くんでは……と思ったのですが、
さきほど、ツイッターで確かにそうであったことが確認できました。
舞台真横の席、ステージ上の演奏者に近くて、いろいろ発見があるのが面白いです♪

フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2021
オーケストラ・アンサンブル金沢

指揮:井上道義
ヴァイオリン:神尾真由子
コンサートマスター:アビゲイル・ヤング

<プログラム>

シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D417「悲劇的」
  第1楽章 アダージョ・モルトーアレグロ・ヴィヴァーチェ
  第2楽章 アンダンテ
  第3楽章 メヌエット:アレグロ・ヴィヴァーチェ
  第4楽章 アレグロ

~休憩~

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品19
  第1楽章 アンダンティーノ
  第2楽章 スケルツォ:ヴィヴァーチッシモ
  第3楽章 モデラートーアレグロ・モデラート

プロコフィエフ:古典交響曲 ニ長調 作品25
  第1楽章 アレグロ
  第2楽章 ラルゲット
  第3楽章 ガヴォット:ノン・トロッポ・アレグロ
  第4楽章 フィナーレ:モルト・ヴィヴァーチェ

アンコール
武満徹:他人の顔のワルツ(弦楽器のみ)

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井上氏の華麗なるステップ、ターンが印象的な、祝祭コンサートでした。
深刻な響きの「悲劇的」から入りましたが、
曲目が進むにつれて、だんだん祝祭感がいや増しに増していきました。

神尾氏の豪華かつシックなベージュのドレスも印象的でした。
鎖骨をしっかり出し、ボリュームのある袖と胸元にはスパンコールが輝いていましたよ。

オーケストラ、バランスの良い響きで、聴かせました。
パンフレットには、「OEMを本拠地でも聴こう!」なんてコラムもあって、
ほんとに、現地に行きたくなりました。

古典的舞曲、そして、アンコールのワルツで、
すっかり幸せ~♪な気分になりました。
フェスタ・サマー、万歳!

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今週から、すべての仕事が一気に始まって、完全にアップアップ状態です。
今期は、①オンライン、②対面、③両者を同時に扱うハイブリッド
という3種を扱うことになり、中でも③がうまくいく気がせず(これは明日から)、ストレス無限大。
また、①が今後②③に移行する可能性もあり、先が不透明なのもストレスフル。

で、日曜日。
逃避したい気持ちも高まり、
「東京・春・音楽祭」
のために、特別枠で来日できたリッカルド・ムーティ氏って、どんな方?
と知りたくなり(オペラとか、知識がなさすぎ)、
事前登録すれば、リハーサルの配信が無料で視聴できる……と登録だけしておいたのを、ちらちらと聴きました。
スケジュールは
  • 04/10[土] 12:00-18:30
  • 04/11[日] 11:00-18:30
  • 04/12[月] 10:30-19:00
  • 04/13[火] <休み>
  • 04/14[水] 10:30-17:00
  • 04/15[木] 10:30-17:00
  • 04/16[金] 10:30-17:00
といった具合で、こんなに長時間、リハをするんだ~というだけでも驚きです。

イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.2 《マクベス》
  • 指導:リッカルド・ムーティ
  • 指揮受講生:チヤ・アモス(シンガポール)、ヨハネス・ルーナ―(ドイツ・アメリカ)、高橋達馬、湯川紘惠
  • マクベス(バリトン):青山 貴
  • マクベス夫人(ソプラノ):谷原めぐみ
  • バンコ(バス・バリトン):加藤宏隆
  • マクダフ(テノール):芹澤佳通
  • マルコム(テノール):城 宏憲
  • 侍女(ソプラノ):北原瑠美
  • 管弦楽:東京春祭オーケストラ
  • 合唱:イタリア・オペラ・アカデミー合唱団
と発表されてますが、日曜日は歌手の方々は抜きで、管弦楽と指揮のリハでした。
で、驚いたのが、ムーティ氏の歌声です。
ほぼ、途切れなく、に近い感じで、彼自身が歌っているんです。
歌手がいない分をカバーしているんですよね。
それが、うまい!
現在79歳であられるそうですが、油の乗り切った壮年、というムードです。

若手の指揮者に対しては、遠慮なく止めたり、やり直させたりしてました。
濃い雰囲気がバリバリに伝わってきて、びっくりしました。
なるほど、「オペラを聴け!」と、クラシック関係者からよ~く聞くのは、こういうことなのかなあとちょっとわかったような気がしました。

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(写真は東京・春・音楽祭の公式ページより拝借)

今、確認したら、リハの聴講は先着順で、すでに締め切られたのかな?
うわあ、そんな枠を一ついただいちゃったことになるので、明日からも聴きたいところなんですが、時間がとれるかどうか、、、ううう。

新日本フィルハーモニー交響楽団
2021年04月08日(木)19:00 開演 21:00終演
@ サントリーホール 

指揮:尾高忠明、ヴァイオリン:山根一仁*、ソプラノ:砂川涼子**

<プログラム>
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第 5 番 イ長調 K. 219 「トルコ風」* 

マーラー:交響曲第 4 番 ト長調** 

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久しぶりの山根くん。
ググってみたら、ほぼ3年ぶり(→2018年7月)。
ますます細くなったのでは……。
チュニックのような衣装だったこともあり、
舞台奥、反対側のP席から見て、一瞬、女の子が出てきたのかと見間違いました。💦

第3楽章の短調の、いわゆる「トルコ風」と言われる箇所が、とびぬけて魅力的でした。
山根君の音色って、優しく明るいモーツァルトより、
一種、悪魔的な曲想のほうが合うように思います。

マーラーは、初めて聴く曲。
解説に「牧歌的」とありましたが、なるほど、トロンボーンもチューバも編成に含んでいないというのは、「ロマン派最後の交響曲作家」としては、珍しいのでしょうね。

トライアングル、鈴、タムタム、グロッケンシュピール、ハープ、といった楽器の音がよく聴こえるのは、P席の特権かも。
その恩恵を実感できる曲でした。
第4楽章になってから、ソプラノの独唱が入りましたが、「天国の暮らし」を歌っているというとおりの美しさでした(でもって、ちょっとうとうと……)。

昼間、かなりハードな仕事の後に、文字通り、駆け付けたものですから。
行けなくなった、という方から、急遽、譲っていただいたチケットでした。感謝!
(で、焦ったあまり、写真も何も撮りませんでした。💦)

客席は、かなり空いていましたが、COVID-19対策なのでしょうか。
これ以上、感染が広がりませんように。
また、コンサート制限が厳しくなったり、しませんように。

「クラシック音楽館」2021年2月21日(日)放映
NHK交響楽団 
指揮:原田慶太楼
2020年11月25日@サントリーホール

【曲目】
  1. バーンスタイン:オン・ザ・タウンから「3つのダンス・エピソード」 
  2. ジョージ・ウォーカー:弦楽のための叙情詩 
  3. ピアソラ:タンガーソ 
  4. コープランド:バレエ組曲「アパラチアの春」 (1944年)
  5. マルケス:ダンソン第2番
2021-02-23

画像はNHKの番組サイトからいただきました。
これ、最後の曲「ダンソン第2番」を振り終えた瞬間ですね。

原田さんのインタビュー、リハーサル風景が面白かったです。

リハでは、スリー・コンダクターズで指摘されたような「ため口」ではなく、きちんと「~てください」と丁寧体で話されてましたが、
バレエ音楽では、ストーリーのどんな場面を表した部分なのかをきちんと説明し、だから、こういう風に吹いてください、と指示。
これ、すごく納得できます。なるほど~でした。

インタビューでは、
ロリン・マゼールに「アジア人は、もっと顔の使い方を勉強しろ」と言われた、という話。
これは人種の分け隔てなく「育てたい」というマゼールの温かさの現れで、断じて差別ではない、という説明に、さすが国際派は差別意識に対する意識が高い!と思わされました。

もちろん、演奏もよかったです。
アメリカで活動してきた僕のミッション!
といった意識でプログラムを組んだコンサートとあれば、当然でしょう。
指揮者の思い入れのこもったコンサートっていいな、と思いました。

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