- 第1位:ユンチョン・イム(Yunchan Lim, South Korea, 18)
- 第2位:アンナ・ゲニューシェネ(Anna Geniushene, Russia, 31)
- 第3位:ディミトリ―・チョニ(Dmytro Choni, Ukraine, 28)
優勝のユンチョン君は、聴衆賞、新曲演奏賞も受賞。
圧巻の優勝だったと言っていいでしょう。
ほかには、
- モーツァルト協奏曲賞:イリヤ・シュムクレル(Ilya Shmukler, Russia, 27)
また、ファイナリストに残れなかったコンテスタントの中から、次の3人にも賞が。
- 審査員賞:アンドリュー・リー(Andrew Li, United States, 22)
- 審査員賞:チャンヨン・シン(Changyong Shin, South Korea, 28)
- 審査員長賞:マルセル・田所(Marcel Tadokoro, France/Japan, 28)
マルセル君が受賞できて、とてもうれしいです♪
全体の中の一部しか聴けなかった私にとっての「すてきな演奏ありがとう💐」賞は、実はマルセルさん。
美音に惚れました。
さて、
私、昨日は法事とネット会議に終日拘束され、ほとんど何も聴けませんでした。
先ほど、アンナさんのチャイコフスキー協奏曲だけ聴いて、改めて「さすがです!」と感じた次第。
9月に出産予定という体調でのこの演奏、本当にすごいと思います(語彙力💧)。
ロシアという国籍、31歳という年齢に惑わされず、正当な評価をした審査員にも拍手👏。
優勝のユンチョン君の演奏については、ネット上で大絶賛の声をたくさん目にしました。
後ほど、落ち着いて、その名演を聴いてみようと思います。
セミファイナルでは、その彼と「若手の双璧」のように感じられた亀井君が受賞なし……というのが、ちょっと残念ですが、その件で、思うことを少し。
- 直前に開催されたコンクールで入賞し、そこで披露した曲目と重複するプログラムを組む
- リサイタルのプログラムを見ると、「リサイタル全体を貫く哲学」「全体を通して表現したい世界」というより、「演奏効果の上がる得意曲」という側面が目立ってしまう
演奏の出来が素晴らしかったので、この印象、いったんは雲散霧消したのですが、結果が出た今となってはやはり……と思った次第です。
ユンチャン君のファイナルの演奏、実際に聴いていない身でコメントするのも何ですが、彼のプログラミングは、次のようなものです。
- セミファイナルのリサイタルは「リストの超絶技巧練習曲集」全曲、これ一本
- ファイナルの協奏曲は、古典派のベートーヴェン、ロマン派のラフマニノフ、と王道を揃える
海外に拠点を移す前のアジアの若者、という特徴は、ユンチャン君も亀井君も共通。
その美点を引き出して海外に打って出るには、ブレインとなる周囲の大人たちの先見の明も必要なのでは……と思ったりもしたわけでして。。。以上、勝手、かつ、個人的な感想でした。