PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:【音楽コンクール】 > クライバーン国際ピアノコンクール

たった今、配信で確認しました。
  • 第1位:ユンチョン・イム(Yunchan Lim, South Korea, 18)
  • 第2位:アンナ・ゲニューシェネ(Anna Geniushene, Russia, 31)
  • 第3位:ディミトリ―・チョニ(Dmytro Choni, Ukraine, 28)
2022-06-19 (2)

優勝のユンチョン君は、聴衆賞、新曲演奏賞も受賞。
圧巻の優勝だったと言っていいでしょう。

ほかには、
  • モーツァルト協奏曲賞:イリヤ・シュムクレル(Ilya Shmukler, Russia, 27)

また、ファイナリストに残れなかったコンテスタントの中から、次の3人にも賞が。
  • 審査員賞:アンドリュー・リー(Andrew Li, United States, 22)
  • 審査員賞:チャンヨン・シン(Changyong Shin, South Korea, 28)
  • 審査員長賞:マルセル・田所(Marcel Tadokoro, France/Japan, 28)

マルセル君が受賞できて、とてもうれしいです♪
全体の中の一部しか聴けなかった私にとっての「すてきな演奏ありがとう💐」賞は、実はマルセルさん。
美音に惚れました。

さて、
私、昨日は法事とネット会議に終日拘束され、ほとんど何も聴けませんでした。
先ほど、アンナさんのチャイコフスキー協奏曲だけ聴いて、改めて「さすがです!」と感じた次第。
9月に出産予定という体調でのこの演奏、本当にすごいと思います(語彙力💧)。
ロシアという国籍、31歳という年齢に惑わされず、正当な評価をした審査員にも拍手👏。

優勝のユンチョン君の演奏については、ネット上で大絶賛の声をたくさん目にしました。
後ほど、落ち着いて、その名演を聴いてみようと思います。


セミファイナルでは、その彼と「若手の双璧」のように感じられた亀井君が受賞なし……というのが、ちょっと残念ですが、その件で、思うことを少し。
  • 直前に開催されたコンクールで入賞し、そこで披露した曲目と重複するプログラムを組む
  • リサイタルのプログラムを見ると、「リサイタル全体を貫く哲学」「全体を通して表現したい世界」というより、「演奏効果の上がる得意曲」という側面が目立ってしまう
といった特徴が、マイナスに働いた可能性はないかな……というのが、彼の演奏を聴く前、プログラム構成を見た時に私が抱いた印象(危惧)でした。
演奏の出来が素晴らしかったので、この印象、いったんは雲散霧消したのですが、結果が出た今となってはやはり……と思った次第です。

ユンチャン君のファイナルの演奏、実際に聴いていない身でコメントするのも何ですが、彼のプログラミングは、次のようなものです。
  • セミファイナルのリサイタルは「リストの超絶技巧練習曲集」全曲、これ一本
  • ファイナルの協奏曲は、古典派のベートーヴェン、ロマン派のラフマニノフ、と王道を揃える
演奏を聴く前から「ほほう!」と唸らせてしまうプログラム構成になっていて、準備からして周到だったことが窺えます。

海外に拠点を移す前のアジアの若者、という特徴は、ユンチャン君も亀井君も共通。
その美点を引き出して海外に打って出るには、ブレインとなる周囲の大人たちの先見の明も必要なのでは……と思ったりもしたわけでして。。。以上、勝手、かつ、個人的な感想でした。

昨日は聴く時間も、こちらに書き込む時間が作れませんでした。
1日遅れで、少し視聴しました。
アンナさんのベートーヴェンは確信に満ちていて、実に自然な流れで、なんというか、貫禄でした。

(ファイナル:ベートーヴェンP協奏曲 第1番)


(セミファイナル:リサイタル バガテルop.33)




カンドーヒさんは、時間がとれず、まだ聴いていません。
ファイナル:ラフマニノフP協奏曲 第2番




ウクライナのチョニさん
ファイナル:プロコフィエフP協奏曲 第3番

第3楽章の終わりのほうで、ピアノが妙な音を奏でた時間帯があり、ドキドキしましたが、きちんと復帰できて本当によかったです。
最後は堂々と盛り上げてかっこよく弾ききり、深々と頭を下げているチョニさんを見て、なんだかジーンときてしまいました。
そもそも、コンクールに出場するだけでも大変な状況だったわけですし(ご本人は現在オーストリア在住とPVで述べていましたが)。

感動って、いろいろな方向からやってくるものなのですね。

Yunchan LimSouth Korea, 18
 BEETHOVEN Piano Concerto No. 3 in C Minor, op. 37

出勤前にLiveで視聴。(日本時間9:30am-)
生き生きとした、闊達なベートーヴェンでした。
さわやかな気持ちになりました。
オーケストラとのバランスもよく、対話も楽しめて、
これで18歳なのか……と改めてびっくり。


Ilya Shmukler, Russia, 27 
RACHMANINOV Piano Concerto No. 3 in D Minor, op. 30


さきほどアーカイブYouTubeで視聴。
ごめんなさい。疲れた頭には、ちょっと音がきつく聴こえて、
オーケストラとかみ合わない箇所が気になったりもして、
第1楽章のカデンツァの途中で視聴を中止……元気なときに改めて聴きます。


Clayton Stephenson, United States, 23
GERSHWIN Piano Concerto in F Major

アーカイブ視聴。
ラプソディー・イン・ブルーほどジャズっぽくないんだ~と聴き始めたら、
ビートを利かせるところで本領発揮(第1楽章終盤、第3楽章)。
リズムの取りかた、ノリノリでかっこよかったです。
ピアノの音色が耳に心地よく、オケもラフマニノフよりずっと良かった。

本日は一日中仕事に追われて、コンクール視聴は完全に断念。
そんな中でファイナリストが発表されていました。(→公式ホームページ
  • Dmytro Choni, Ukraine, 28
  • Anna Geniushene, Russia, 31
  • Uladzislau Khandohi, Belarus, 20
  • Yunchan Lim, South Korea, 18
  • Ilya Shmukler, Russia, 27
  • Clayton Stephenson, United States, 23

亀井君、マルセル君、ユトン君、の名前がありません。
正直、目を疑いました。。。でも、全員の方々の演奏を聴いたわけではない私。
比較してのコメントはできません。

魅力的な演奏を聴かせてくださったお三方に感謝!
生演奏が聴ける日を楽しみに待ちたいと思います(ユトン君はもうすぐ実現♪)
順位よりも、素敵な演奏者に出会えたことが、ずっと大切。大きな収穫。

ファイナルに進めなかった残り3人は、ユンチャン君以外の韓国勢3人(ホンギ・キム、ジンヒョン・パク、チャンヨン・シン)。
ああ、ユンチャン君以外のアジア系が全員通過ならず、ということになりますね。


ファイナルラウンドのスケジュール
(現地時間で表記。日本時間はプラス14時間)

TUESDAY, JUNE 14, 2022

Final Round Concert 1

7:30 p.m.
Yunchan LimSouth Korea, 18 – BEETHOVEN Piano Concerto No. 3 in C Minor, op. 37
Ilya Shmukler, Russia, 27 – RACHMANINOV Piano Concerto No. 3 in D Minor, op. 30
20-minute intermission
Clayton Stephenson, United States, 23– GERSHWIN Piano Concerto in F Major


WEDNESDAY, JUNE 15, 2022

Final Round Concert 2

7:30 p.m.
Uladzislau Khandohi, Belarus, 20 – RACHMANINOV Piano Concerto No. 2 in C Minor, op. 18
Anna Geniushene, Russia, 31 – BEETHOVEN Piano Concerto No. 1 in C Major, op. 15
20-minute intermission
Dmytro Choni, Ukraine, 28 – PROKOFIEV Piano Concerto No. 3 in C Major, op. 26


FRIDAY, JUNE 17, 2022

Final Round Concert 3

7:30 p.m.
Clayton Stephenson, United States, 23 – RACHMANINOV Piano Concerto No. 3 in D Minor, op. 30
Ilya Shmukler, Russia, 27 – GRIEG Piano Concerto in A Minor, op. 16
20-minute intermission
Yunchan LimSouth Korea, 18 – RACHMANINOV Piano Concerto No. 3 in D Minor, op. 30


SATURDAY, JUNE 18, 2022

Final Round Concert 4

3:00 p.m.
Dmytro Choni, Ukraine, 28 – BEETHOVEN Piano Concerto No. 3 in C Minor, op. 37
Uladzislau Khandohi, Belarus, 20 – CHOPIN Piano Concerto No. 1 in E Minor, op. 11
20-minute intermission
Anna Geniushene, Russia, 31 – TCHAIKOVSKY Piano Concerto No. 1 in B-flat Minor, op. 23

マルセル田所さんのリサイタル、LIVEで聴きました。
日本時間朝5時50分から。
(アーカイブ動画が出たので、下に貼り付けました。13:30)
  • RAMEAU “Le Rappel des Oiseaux” from Suite in E Minor, RCT 2
  • SCRIABIN Three Etudes, op. 65
  • RACHMANINOV Variations on a Theme of Corelli, op. 42
  • DEBUSSY Nocturne
  • BRAHMS Variations on a Theme by Paganini, op. 35, Books I and II

いやもう、ラモ―の最初の音に「ドキッ💖」
世界ががらりと色を変えました。
本当に鳥がさえずっているようでした。

スクリャービンの不思議な響きにも、心奪われました。
こんな響きが出せる人って、あまりいないのでは。。。

かなり間をおいてから、ラフマニノフの「コレルリの主題による変奏曲」へ。
私自身、この曲をこんなに集中して聴けたのは初めてかもしれません。
ダイナミズムの幅が、これほど広い曲だったとは。
この曲を聴いていて、心拍数が上がったのもお初の経験。素晴らしかったです。

ここでまたがらりと雰囲気を変えてドビュッシー。
ここで初めて拍手が来ました。会場も集中して聴き入っていたことの伝わる👏でした。

ブラームスの変奏曲も、雰囲気、音色、スピードのレンジが幅広くて、
聴き手を飽きさせない、スケールの大きな演奏でした。
とっても魅力的なリサイタルだったと思います!

亀井くんのように、最後に爆発的に盛り上がって聴衆を絶叫させる……といった構成ではありませんでしたが、私としては田所くんの世界観により惹かれます。
田所くんも、ステージが進むごとに、どんどん演奏の魅力を増しているように感じます。
亀井くんは、パワー全開、ノリノリ!ですが、
田所くんは、ますます繊細に、センスたっぷりに進化。

ファイナルでもぜひ聴きたいです。

いろいろ忙しくて、きちんと聴けていませんでしたが、
モーツァルトの協奏曲をざっと聴いてみました。
個人的には、次のお二人がよかったと思います!
音色が美しい!そして、モーツァルトの楽しさが伝わってきました。
  • アンナ・ゲジューシェネ No. 25 in C Major, K. 5033

  • マルセル・田所 No. 27 in B-flat Major, K. 595

田所くんのリサイタルは、日本時間明日の朝5:50~。LIVE視聴を目指したいです。
アンナさんは、最終演奏者。日本時間月曜午前10:50~。アーカイブで視聴します。



ユトン君は、大勢が選んでいる No.20 in D Minor, K. 466。
やっぱり彼の音色には短調が合うよね、と思ったのですが、
冒頭で少しもつれて音が抜け、ヒヤリとしました。
彼としては珍しく、ミスタッチも少しあって(モーツァルトではとにかく目立つ)、私としてはドキドキしてしまい、なんだか集中して聴けなかったのでした。。。審査にどう出るか心配です。
リサイタル(アルベニス、ショパン、リャトシンスキー、プロコフィエフ)は、プログラムからして魅力的。

ウクライナの作曲家(LYATOSHYNSKY)、初めて聴きました。前奏曲2曲、素敵でした。
繰り出される音色、世界の幅広さ、スケールの大きさが楽しめました。


亀井くんのモーツァルトは、 No. 19 in F Major, K. 459。
若者らしくキラキラしていて好印象でした。
で、何よりリサイタルの方に、より度肝を抜かれました。

スペインのマリアカナルスの時から、たった数か月で、さらに深化を遂げたことに驚嘆です。
プログラム(ワルトシュタイン、カンパネラ、夜のガスパール、イスラメイ)を見たときは、
「演奏効果が上がる得意曲で、テクニックを見せます!」
というアピールに見えて、ちょっと鼻白んだのですが、いやいや、コントロールを効かせて完成度の高い演奏をすると、こんなに音楽的に映えるんですよ!
と教えてもらったような感じでした。
いやはや、恐れ入りました。


そして、リサイタルでびっくりしたといえば、韓国18歳のユンチャン・イム君です。
リストの超絶技巧練習曲。これのみ。

これだけで1時間のソロ・リサイタルのプログラム、という時点でおったげましたが、
今朝がたの演奏がまたキレキレで、さらにおったまげました。
恐るべき18歳。
モーツァルトの協奏曲はNo. 22 in E-flat Major, K. 482。
明日の午前中の演奏かな。必聴です。


セミファイナル、今までのところの印象メモ書きでございました。

18名から12名に絞られたのを機に、今回、カタカナ表記も入れてみました。
日本人コンテスタント
開幕前からの個人的な注目株
開幕後の演奏に惹かれたコンテスタント
  1. Dmytro Choni(ドミトロー・チョニ)ウクライナ 28歳
  2. Anna Geniushene(アンナ・ゲニューシェネ)ロシア 31歳
  3. Masaya Kamei(亀井聖矢)日本 20歳
  4. Uladzislau Khandohi(ウラジスラウ・ハンドギ)ベラルーシ 20歳
  5. Honggi Kim(ホンギ・キム)韓国 30歳
  6. Yunchan Lim(ユンチャン・イム)韓国 18歳
  7. Jinhyung Park(ジンヒョン・パク)韓国 26歳
  8. Changyong Shin(チャンヨン・シン)韓国 28歳
  9. Ilya Shmukler (イリヤ・シュムクレル)ロシア 27歳
  10. Clayton Stephenson (クレイトン・スティーヴンスン)米国 23歳
  11. Yutong Sun(ユトン・ソン 孫楡桐)中国 26歳
  12. Marcel Tadokoro(マルセル・田所)フランス/日本 28歳

  1. チョニ君は、生演奏も聞いたことがあり、短い演奏ながら浜松国際のCDも持ってます。真面目~な青年!というイメージあり。今回はまだ聴いていません。
  2. アンナさんは、セミファイナルのベートヴェン(バガテルp.33)を聴きたかったので、嬉しい限り。円熟の美、楽しみです。
  3. 亀井君は、ステージが進むほどさらに乗ってくるのではないかなと大期待。
  4. ハンドギ君(カタカナ表記は当てずっぼう。本人の紹介ビデオの発音を元に。)、ベラルーシも大変な状況だろうと想像すると、応援したくなります。まだ聴いていませんが。殴。
  5. ホンギ・キム君は前回のクライバーンでもセミファイナリスト。(私にとっては)ユトン君の陰に隠れて「すごい指が回る」程度のことしか覚えてません。汗。
  6. ユンチャン君は第1次予選の最終演奏者で、たまたま視聴して度肝を抜かれました。
  7. 韓国のコンテスタント、強いですねえ。まだ聴いていません。
  8. 同上
  9. シュムクレル君は、前々回(2015年。ガジェヴが優勝)浜松国際のセミファイナリスト。
  10. ステファンソン君も当てずっぽうのカタカナ表記。第2次の演奏を聴いて「わお、大器登場!」と思いました。
  11. ユトンくんは、前回のクライバーン(2017年のPV)の時から推してる私。外見も随分洗練されました。ファイナルに行ってほしい!
  12. 田所君も、あちこちのコンクールでおなじみ。彼もまたどんどん洗練されてきてる印象があります。

スケジュール
、既にアップされていました。

視聴は↓から。
コンクール公式ホームページ
medici TV
YouTube


日本時間でいうと、9日(木)朝9時半から、セミファイナル開始です。
サイトで公表されたものを貼り付けます。
現地時間表記です(日本時間は+14時間)。
【追記:6月8日昼の時点での変更(ユトン君とチョニ君の入れ替え)を反映させました。】


SEMIFINAL ROUND

12 competitors in two phases:

  1. 60-minute recital
  2. Mozart concerto to be selected from a list with the Fort Worth Symphony Orchestra and conductor Nicholas McGegan

Wednesday, June 8, 2022 I 7:30 p.m.
Thursday, June 9 – Sunday, June 12, 2022
2:30 p.m. I 7:30 p.m. daily
Bass Performance Hall

WEDNESDAY, JUNE 8, 2022

Semifinal Recital 1

7:30 p.m. Yutong SunChina, 26

20-minute intermission
8:50 p.m. Masaya Kamei, Japan, 20

THURSDAY, JUNE 9, 2022

Semifinal Recital 2

2:30 p.m. Clayton Stephenson, United States, 23
20-minute intermission
3:50 p.m. Changyong Shin, South Korea, 28

Semifinal Mozart Concerto 1

7:30 p.m.
Honggi Kim, South Korea, 30
Marcel Tadokoro, France/Japan, 28
20-minute intermission
Uladzislau Khandohi, Belarus, 20
Dmytro Choni, Ukraine, 28

FRIDAY, JUNE 10, 2022

Semifinal Recital 3

2:30 p.m. Yunchan LimSouth Korea, 18
20-minute intermission
3:50 p.m. Ilya Shmukler, Russia, 27

Semifinal Mozart Concerto 2

7:30 p.m.
Yutong Sun, China, 26
Masaya Kamei, Japan, 20
20-minute intermission
Jinhyung Park, South Korea, 26
Anna Geniushene, Russia, 31

SATURDAY, JUNE 11, 2022

Semifinal Recital 4

2:30 p.m. Honggi Kim, South Korea, 30
20-minute intermission
3:50 p.m. Marcel Tadokoro, France/Japan, 28

Semifinal Mozart Concerto 3

7:30 p.m.
Clayton Stephenson, United States, 23
Changyong Shin, South Korea, 28
20-minute intermission
Yunchan LimSouth Korea, 18
Ilya Shmukler, Russia, 27

SUNDAY, JUNE 12, 2022

Semifinal Recital 5

2:30 p.m. Uladzislau Khandohi, Belarus, 20
20-minute intermission
3:50 p.m. Dmytro Choni, Ukraine, 28

Semifinal Recital 6

7:30 p.m. Jinhyung Park, South Korea, 26
20-minute intermission
8:50 p.m. Anna Geniushene, Russia, 31

昨日(というか、つい先ほど)、慌てて1日目の分をアップしましたが
(終日お仕事のうえ、夕食時にはお客さまもみえていたので、後追い視聴が遅くなり、ギリギリに)
そのまま2日目に突入。
さすがに頭がもうろうとしたきたので、トップバッターのマルセルさんだけ記録したら寝ます。

クオーターファイナル2日目
(現地時間6月6日。日本時間は+14時間→6月7日午前0時)

10:00 a.mMarcel Tadokoro, France / Japan, 28
  • COUPERIN La visionnaire
  • SZYMANOWSKI Variations in B-flat Minor, op. 3
  • RAVEL Gaspard de la nuit
おしゃれな選曲。
私としては、第1次予選の曲より、そして演奏より、こちらの方が好みです。
彼は弱音が美しいと思う私。その良さがよく出ていたと思います。
夜のガスパールも、弱音で終わる幕切れまで神経のゆきとどいた、洗練された演奏でした。


今日もお仕事日、それもヘヴィーな日なので、後追い視聴も難しいかもしれません。

2022年6月5日(日)現地時間で記載(日本時間は+14時間)
クオーターファイナル1日目
(亀井君の後半と Stephenson君だけLive視聴。あとはアーカイブで後追い視聴)

10:00 a.m. Anna Geniushene, Russia, 31
  • BRAHMS Four Ballades, op. 10
  • BARTÓK Sonata, Sz. 80
深い。。。
次のラウンドのベートーヴェンのバガテルp.33が聴きたいので、残っていただきたい。
9月にご出産予定、とのお話。本物の音楽で胎教中……すごい赤ちゃんが生まれそう。


2:30 p.m. Masaya Kamei, Japan, 20
  • BACH Chromatic Fantasia and Fugue in D Minor, BWV 903
  • LISZT Transcendental Etude No. 4 “Mazeppa”
  • RACHMANINOV Sonata No. 2 in B-flat Minor, op. 36 (1931)
出だしの音から惹きつける力、相変わらずお見事。
熱量が高い演奏。身体全体をしならせて演奏する姿は、まさに熱演!
演奏後の「やりきった!」という表情が印象的。スタンディングオベーション。


3:15 p.m. Clayton Stephenson, United States, 23
  • RAVEL “Prélude” from Le tombeau de Couperin
  • LISZT Ballade No. 2 in B Minor
  • PROKOFIEV Sonata No. 7 in B-flat Major, op. 83
亀井君から続けて何となく聴きつづけたら、とてもスケールの大きな音楽でびっくり。
アメリカ人ということもあるのでしょうが、演奏後の盛り上がりは、会場全体がうねるほど。


7:30 p.m. Yuki Yoshimi, Japan, 22
  • MOZART Sonata in D Major, K. 311
  • BRAHMS Variations on a Theme by Paganini, Books I and II 
モーツァルト、きのうの最終演奏者、最年少のユンチャン君と同じ。
吉見君の演奏もチャーミングでした。
ブラームスも結束力の高い端正な演奏で、感服。


9:15 p.m. Yutong Sun, China, 26
  • VINE Five Bagatelles
  • CHOPIN Fantasy in F Minor, op. 49
  • BACH–BUSONI Chaconne in D Minor, BWV 1004
冒頭から独特の世界観。そのままショパンへつなげるという趣向にびっくり。
暗い煌めき、とでもいうような幻想曲の世界からシャコンヌへ。
彼ならではの世界を見事に描き出していて舌を巻きました。

クオーターファイナル(準々決勝、ですが音楽コンクールには馴染まない気が……第2次予選、でいいかな?)進出者18名が発表されていました。
日本の3名(田所さんは二重国籍。ご本人は紹介ビデオで「フランス人」と言っていました)、そろって通過です。

スケジュールもアップされていたので(速い!)、そのままコピペします。
日本時間は、+14h  です。
色分けは個人的に施したもので、次のような意味です。
日本人コンテスタント
開幕前からの注目株
第1次予選で惹かれたコンテスタント(第1次予選、全体の3割ほどしか聴いていませんが💧)

時間を見てびっくり。
日本時間にすると、今晩(明日7日月曜)午前0時から、もう演奏開始です。


QUARTERFINAL ROUND
18 competitors perform a 40-minute recital
Sunday, June 5 – Monday, June 6, 2022
10:00 a.m.   2:30 p.m.   7:30 p.m. daily
Van Cliburn Concert Hall at TCU

SUNDAY, JUNE 5, 2022

Quarterfinal Recital 1

10:00 a.m. Anna Geniushene, Russia, 31
10:45 a.m. Andrew Li, United States, 22
20-minute intermission
11:45 a.m.Denis Linnik, Belarus, 26

Quarterfinal Recital 2

2:30 p.m. Masaya Kamei 亀井聖矢, Japan, 20
3:15 p.m. Clayton Stephenson, United States, 23
20-minute intermission
4:15 p.m. Albert Cano Smit, Spain/Netherlands, 25

Quarterfinal Recital 3

7:30 p.m. Yuki Yoshimi 吉見友貴, Japan, 22
8:15 p.m. Uladzislau Khandohi, Belarus, 20
20-minute intermission
9:15 p.m. Yutong Sun, China, 26

MONDAY, JUNE 6, 2022

Quarterfinal Recital 4

10:00 a.m. Marcel Tadokoro 田所マルセル, France/Japan, 28
10:45 a.m. Federico Gad Crema, Italy, 23
20-minute intermission
11:45 a.m. Honggi Kim, South Korea, 30

Quarterfinal Recital 5

2:30 p.m. Kate Liu, United States, 28
3:15 p.m. Jinhyung Park, South Korea, 26
20-minute intermission
4:15 p.m.Dmytro Choni, Ukraine, 28

Quarterfinal Recital 6

7:30 p.m. Changyong Shin, South Korea, 28
8:15 p.m. Ilya Shmukler, Russia, 27
20-minute intermission
9:15 p.m. Yunchan Lim, South Korea, 18

現地時間2022年6月4日(土)

10:45 a.m.
  Marcel Tadokoro, France / Japan, 28
  • HOUGH Fanfare Toccata
  • RAMEAU “Musette en rondeau” from Suite in E Minor, RCT 2
  • BEETHOVEN Six Variations on an Original Theme in F Major, op. 34
  • LISZT Transcendental Etude No. 5 “Feux follets”
  • STRAVINSKY Trois mouvements de Pétrouchka
アーカイブで視聴しました。
なんとなく、デジャヴな気がして調べてみたら、
エリザベート王妃コン2021・セミファイナル
のとき(このとき私は大感動!)と、ベートーヴェン、ストラヴィンスキーがかぶっていました。
曲は違いますが、ラモ―を持ってきているところも同じですね。
そして、課題曲を暗譜で演奏しているところも。

ベートーヴェン、やはり素敵でした。
リスト、ストラヴィンスキー、
亀井くんの「ノルマの回想」と同じように、彼の十八番なのでしょうね。
定番曲、みごとな演奏だったと思います。


注目していたケイト・リウさんは聴けず。
最終演奏の最年少(たぶん)18歳のコンテスタント、ユンチャンくんの演奏だけLIVEで聴きました。


9:15 p.m. Yunchan Lim, South Korea, 18
  • HOUGH Fanfare Toccata
  • COUPERIN “La Couperin” from Pièces de clavecin, Book IV, order 21
  • MOZART Sonata No. 9 in D Major, K. 311
  • CHOPIN Variations on “Là ci darem la mano,” op. 2
モーツァルトを自由曲として選ぶって、珍しい!
スタジオの解説者もこの点を強調。「トランスペアレント(透明)」だから怖い、とのこと。
そうそう、自分が露わになってしまうんですよね。モーツァルト。
特に最近は、藤田真央くんのキラキラの演奏に接していることもあって、モーツァルトのソナタの演奏に関しては耳が厳しくなっている私。
でも、ユンチャン君の演奏は、耳に心地よく響きました。おおおお!と身を乗り出してしまう感じです。
そして、最後のショパンの曲は、つい先日、ショパンコンクールで
「ブルース・リウの優勝を決めた曲」
として話題になった変奏曲です。これを持ってくるっていうのも、かなりの勇気。

注目株であることは、間違いなし!と思います。

7:30 p.m. Uladzislau Khandohi, Belarus, 20
8:15 p.m. Francesco Granata, Italy, 23
 20-minute intermission
9:15 p.m. Yutong Sun, China, 26

上記のうち、最終奏者のソン・ユトン君だけLiveで視聴。

日本時間11:45    YUTONG SUN China | Age 26 
  • ヘンデル:シャコンヌ ト長調 HWV435
  • HOUGH(ハフ): Fanfare Toccata (指定曲)
  • リゲティ:ピアノ練習曲集第2巻第13番 「悪魔の階段」
  • ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番 変イ長調 作品110

冒頭ヘンデル、いろいろな音色がそれぞれに歌い、追いかけあう世界を堪能。
明るい音、暗い音……音色のレンジが広く、伝えたいものがクリアに伝わってきます。
課題曲もしかり。スケールが大きいです。
やはり、私はユトン君の世界に惹かれます。
おおお、「悪魔の階段」だなんて、前回のクライバーンで私が彼に感じた印象、そのまま。
続くベートーヴェンソナタの冒頭、まるで天国から聴こえてくるよう。
正統派の、かっちりしたベートーヴェンを、さまざまな音色で見事に構築しているなあと感服。
ぜひ、次のステージでも聴きたいです。

演奏後、スタジオのコメントでは、次のようなことを言っていました。共感。
  • 練り上げられた、見事なプログラム。ベートーヴェンに大きく影響を与えたヘンデルを冒頭において、ハフ、リゲティで近現代の異なる世界へジャンプアップし、最後にベートーヴェンで締めるという構成が素晴らしい。ベートーヴェンの音楽の中に、ヘンデルの声が聴こえた。
  • ストイックな、コントロールの利いたベートーヴェンだった。

アーカイブはYouTubeで視聴できます。
配信後、すぐに視聴できてありがたい。
吉見君の演奏は、アーカイブで視聴しました。
(mediciにもアップされています。Preliminary Round with Yuki Yoshimi

3:15 p.m
. Yuki Yoshimi 吉見友貴, Japan, 22
  • HOUGH Fanfare Toccata
  • LISZT Sonata in B Minor
演奏前に流れるビデオの「赤シャツ&ピアス」ファッションに、まずびっくり。
私としては、日本音コンに優勝したときの「真面目な高校生」イメージが強くて、それとのギャップに未だついていけていません。汗

さて、演奏です。
課題曲、暗譜。
実に楽しそうに、ピアノと戯れるように演奏する姿も印象的でした。
テクニックあるぞ、弾けてるぞアピール!ではなく、まさに音を楽しんでいるようなスタイルで、もちろん、音楽的にも聴かせていて、お見事でした。
課題曲でブラボーが出たって、私が視聴した中では初めてかも?

そして、自由曲にも脱帽です。
リストのソナタといえば、緻密な分析を重ねた後に魂を傾けて演奏する「大曲」の代名詞ともいえる曲。
自由選曲の予選で、そういう曲を1曲のみエントリーしてくるって、すごい度胸!
で、その思い入れがビシビシ伝わってくる、集中度の高い、素晴らしい演奏でした。
演奏後、会場のシーンとした静寂にも、痺れました。
会場とステージの一体感を感じました。
当然ながら、ここでもブラボーが飛んでいました。


20-minute intermission

4:15 p.m. Vitaly Starikov, Russia, 27
  • HOUGH Fanfare Toccata
  • DEBUSSY Estampes
  • WAGNER–LISZT Overture to Tannhäuser
去年のエリザベート王妃国際コンクールでの入賞者(第5位)。
そういえば、このとき、吉見君はセミファイナリストでした。
こちらはLiveで視聴。

課題曲はデジタル譜で、自分の足で譜めくり。
ドビュッシー「版画」がよかったです。
曲ごとの雰囲気の作り方が素晴らしいと思いました。
ワーグナー=リストは、なんだか「テクニック披露」のように聞こえてしまいましたが、これは私の方の問題なのかも。
解説者は、「オーケストラのような豊かな響きをよく表現していた」といった賞賛をしていて、なるほどと思いました。
(同じリストでも、吉見君のソナタのほうがずっと深い!と思いましたが、これは曲そのものの持つ力によるものも大きいのでしょうね。)

6/3(金)午前9:30(現地6/2(木)7:30pm)
9:30 Tianxu An(中国、23歳)
  • グバイドゥーリナ:シャコンヌ
  • メンデルスゾーン:厳格なる変奏曲 Op.54
  • ハフ:Fanfare Toccata(委嘱新曲)
  • リスト:メフィスト・ワルツ第1番
冒頭曲の破壊力……迫力と大音量に仰天。
続けて、メンデルスゾーン、現代曲、リスト、と「ここまで幅広く弾きこなしますよ!」のアピール満載、コンクール王道プログラム。
課題曲も暗譜で、スケールの大きさ、大物ぶりを見事に披露していました。
その一方で、音楽的には「そこまで高速にしなくても…」と感じた箇所もちらほら。

10:15 Arseniy Gusev(ロシア、23歳)
  • ギボンズ:ソールズベリー卿のパヴァーヌ
  • フローベルガー:アリア ニ短調 FbWV 636
  • フランク:前奏曲、コラールとフーガ
  • ハフ:Fanfare Toccata(委嘱新曲)
  • スクリャービン:ピアノソナタ第7番 Op.64 「白ミサ」
聞いたことのない作曲家から入るプログラム。バッハ以前の音楽だとか。
課題曲も暗譜。
個性をアピール……と言いたいところですが、全体的にちょっと一本調子の趣だったかも。

(20分休憩)

11:15 Masaya Kamei 亀井聖矢(日本、20歳)
  • ハフ:Fanfare Toccata(委嘱新曲)
  • ショパン:エチュード イ短調 Op.10-2
  • ベルク:ピアノソナタ Op.1
  • リスト:「ノルマ」の回想
冒頭の音色の華やかなこと!
ほんと、華のあるピアニストです。
課題曲でもないのに、ショパンのエチュードを入れるって、勇気があるなあ……と思っていたら、演奏前のコメントで、解説者もこの点に注目していました。
ベルク、リストは圧巻。
ベルクのソナタは、亀井君自身、スペインのコンクールでも弾いていましたが、その時の演奏よりずっと雄弁になったと感じました。
コンクールというよりリサイタル。
なんだか、一緒にいろんな世界を旅してきた、見せてもらったといった気分に。
演奏後の解説者も、「story tellling」の力が素晴らしい!と絶賛していました。
会場も大盛り上がり。
やったね!と言っていいでしょう。

初日の演奏、今朝起きてから、次の3人について朝の家事の合間に(😓)視聴。
第1次予選は、ハフの課題曲を入れる、という縛りのみでの40分リサイタルです。

さて、以下のプログラムの表記は、ピティナのNoteからコピペさせていただきました。
日本時間での表記です(便利至極!感謝💖)。


5:15 Anna Geniushene(ロシア、31歳)
  • ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI:42
  • ハフ:Fanfare Toccata(委嘱新曲)
  • ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」Op.33(全曲)

ハイドンがとても新鮮!音色、そして時間の操り方に惹きこまれました。
ラフマニノフ、こういう曲だったのか!と納得(今まで「何だかよくわからない…」と思っていた情けない私)。大人の成熟した世界が繰り広げられていました。


(20分休憩)

6:15 Andrew Li(アメリカ、22歳)
  • ハイドン:ソナタ ニ長調 Hob.XVI:42
  • ハフ:Fanfare Toccata(委嘱新曲)
  • ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3つの楽章
  • リスト:ハンガリー狂詩曲第6番

直前に演奏したアンナさんの夫君、ルーカス・ゲニューシャスとチャイコフスキー・コンクールで2位を分け合ったジョージ・リーの弟君だそうです(これもピティナのNoteから得た情報)。
そして、冒頭曲ハイドンのソナタがアンナさんと同一。どういう巡り合わせ??
圧倒的にエネルギッシュで、達者な演奏。まさにコンクール!(ストラヴィンスキーの途中で、家事のため離脱😓)。


7:00 Denis Linnik(ベラルーシ、26歳)
  • ラモー:組曲 ニ長調 RCT 3より「ミューズたちの対話」「つむじ風」「歓喜」
  • カラマノフ:ピアノのための変奏曲
  • ハフ:Fanfare Toccata(委嘱新曲)
  • ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.36(1931年版)

ラモ―、おしゃれ。カラマノフって初めて聞く作曲家ですが、とても魅力的な曲でした。
(ググったら、1934年~2007年ロシアの作曲家。ピアノ曲についての情報は得られず。)
課題曲のハフは暗譜演奏で、びっくり。リズミカルで楽し気でした。
初めて知った演奏者でしたが(26歳に見えない!中堅ピアニストに見える)、プログラム構成が魅力的。楽しめました。

2022-06-02

それにしても、複数台のカメラが舞台裏にもバンバン入り、撮影するカメラマンの姿も配信。
演奏後すぐさま、批評家(?)が待機するスタジオに切り替え、コメントも配信してしまう……さすがアメリカです。
エリザベート王妃コンクールでも、ラジオではコメンテーターが盛んに話していたのですが、フランス語は全くわからなくて_| ̄|○……に比べて、いやほんと、英語はありがたい!

そして、自由なプログラムのリサイタルって、聴いてて楽しい♪

2022年6月2日開幕の演奏順が発表されました。
演奏の視聴は次の3か所から可能。(リンクの誤りを訂正しました🙇)
コンクール公式ホームページ
medici TV
YouTube

2022-06-02

日本とのテキサス州との時差は14時間、日本時間での開幕は6月3日午前0時です。
亀井聖矢くんは、日本時間3日の午前11時15分
吉見友貴くんは、日本時間4日の午前5時15分
マルセル田所くんは、日本時間5日の午前0時45分からです。

外国勢の注目株を挙げると、
低い椅子で大注目、2015年ショパコン・ファイナリストのオソキンス君が、3日(金)午前0時、
2015年チャイコン&2010年ショパコン2位のルーカス・ゲニューシャスの奥方、アンナさんが3日(金)午前5時15分
2019年チャイコンで中国製ピアノ「長江」を弾いて、ファイナルで曲順を間違えて伝えられたのに怒らず紳士的に対応したアン君が4日(土)午前9時半、
2021年ショパコン、セミファイナル進出ならなかったけど、前回のクライバーンから注目していたユトンくんが4日(土)午前11時15分
2015年のショパコン3位入賞のケイト・リウさんが5日(日)午前5時15分、です。


以下、現地時間表記(公式ページからの貼り付け)です。
午前は午後、午後は翌午前に変換のうえ、プラス2時間で、日本時間になります。


Thursday, June 2, 2022

Preliminary Recital 1

10:00 a.m. Georgijs Osokins, Latvia, age 27
10:45 a.m. Elizaveta Kliuchereva, Russia, 23
20-minute intermission
11:45 a.m. Ziyu Liu, China, 24

Preliminary Recital 2

2:30 p.m. Jonathan Mak, Canada, 25
3:15 p.m. Anna Geniushene, Russia, 31
20-minute intermission
4:15 p.m. Andrew Li, United States, 22
5:00 p.m. Denis Linnik, Belarus, 26

Preliminary Recital 3

7:30 p.m. Tianxu An, China, 23
8:15 p.m. Arseniy Gusev, Russia, 23
20-minute intermission
9:15 p.m. Masaya Kamei, Japan, 20

Friday, June 3, 2022

Preliminary Recital 4

10:00 a.m. Clayton Stephenson, United States, 23
10:45 a.m. Yangrui Cai, China, 21
20-minute intermission
11:45 a.m. Sergey Tanin, Russia, 26

Preliminary Recital 5

2:30 p.m. Albert Cano Smit, Spain/Netherlands, 25
3:15 p.m. Yuki Yoshimi, Japan, 22
20-minute intermission
4:15 p.m. Vitaly Starikov, Russia, 27
5:00 p.m. Xiaolu Zang, China, 22

Preliminary Recital 6

7:30 p.m. Uladzislau Khandohi, Belarus, 20
8:15 p.m. Francesco Granata, Italy, 23
20-minute intermission
9:15 p.m. Yutong Sun, China, 26

Saturday, June 4, 2022

Preliminary Recital 7

10:00 a.m. Shuan Hern Lee, Australia, 19
10:45 a.m. Marcel Tadokoro, France/Japan, 28
20-minute intermission
11:45 a.m. Federico Gad Crema, Italy, 23

Preliminary Recital 8

2:30 p.m. Honggi Kim, South Korea, 30
3:15 p.m. Kate Liu, United States, 28
20-minute intermission
4:15 p.m. Jinhyung Park, South Korea, 26
5:00 p.m. Dmytro Choni, Ukraine, 28

Preliminary Recital 9

7:30 p.m. Changyong Shin, South Korea, 28
8:15 p.m. Ilya Shmukler, Russia, 27
20-minute intermission
9:15 p.m. Yunchan Lim, South Korea, 18

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