ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集 第179回
2022年9月25日(日)14時開演 16:10終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:原田慶太楼
チェロ:宮田大
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:水谷晃
<オール・吉松 隆・プログラム>
シーズン・チケットを購入していたからこそ足を運んだコンサート。
ググっと引き込まれる、熱量の高いコンサートでした。
あちこちにマイクが見えましたから、きっと録音されたのでしょう。
その意気込みが、ひしひしと伝わりました。
「チカプ」とはアイヌ語で「鳥」。フルート4本、まさに鳥のさえずり。
舞台に近いB席から双眼鏡で観察したところ、
客演フルーティストは、瀧本実里さん、臼井源太さんではないかと思うのですが、、、お見事でした。
圧巻はチェロ協奏曲。
これまた、双眼鏡観察でビックリしたのは、ソリスト・宮田大さんの楽譜が、音符が見えるのか?と思うほど、書き込みで真っ赤っかだったこと。
なかでも第2楽章の音色には、心底驚きました。弓を使わないチェロのピチカートは琵琶そのもの。フルートは尺八。それが、弓を手にするや朗々たる響きに。
会場全体が息を呑んで、3楽章を通しての音楽に身をゆだねていました。
現代音楽で、こんなにも盛り上がるのか!という大拍手、なかなか終わらないカーテンコール。
作曲者、吉松氏もステージに上がられていました。
前半の終わりに、楽団員が楽屋へ引き上げていく姿を見て気づいたのは、
「葵トリオのチェリスト、伊東裕さんがいる!」
案の定、後半の交響曲では、チェロのソロを担当されていました。これまた大満足!
鍵盤楽器がピアノ、チェレスタ、電子ピアノと、3種も据えられ、活躍したこと、
パーカッションが、太鼓、タンバリン、シンバルはもちろん、銅鑼、シロフォン、グロッケンシュピール、その他とてんこ盛りで、それぞれ大活躍だったことも、特筆もの。
第3楽章FIREの迫力が凄まじかったです。
舞台寄りのバルコニー席では、指揮者の表情まではっきり見えるのも魅力。
原田慶太楼氏、オーラというか、演奏者をひきつける力が凄いです。
指を折って「1」「2」「3」「4」の数字を提示していたのも印象的でした。
現代曲だけに、合わせに有効なサインなのでしょうね。
演奏者の楽譜、何やら手書きで楽譜が追加されていたように見えたのも、この数字と関係があるのかな?
いろいろ発見の多い、濃密な時間でした。
シーズンチケットのご利益なり。大満足です。
【追記】
吉松氏ご自身がこのコンサートについて所感文を載せておられるのを発見したので、シェアします。
名曲全集 第179回
2022年9月25日(日)14時開演 16:10終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:原田慶太楼
チェロ:宮田大
管弦楽:東京交響楽団
コンサートマスター:水谷晃
<オール・吉松 隆・プログラム>
- チカプ op.14a
- チェロ協奏曲「ケンタウロス・ユニット」op.91(Ⅰアレグロ Ⅱアダージョ Ⅲアレグロ・モルト)
- カムイチカプ交響曲(交響曲 第1番)op.40(Ⅰ GROUND 発生し増殖してゆく歪なるもの Andante Ⅱ WATER 古風なる夢を紡ぐ優しきもの Largo Ⅲ FIRE 破壊しながら疾走する狂暴なるもの Allegro Ⅳ AIR 死せるものたちを思う静かなるもの Adagio Ⅴ RAINBOW 虹と光を空に広げる聖なるもの Moderato)
シーズン・チケットを購入していたからこそ足を運んだコンサート。
ググっと引き込まれる、熱量の高いコンサートでした。
あちこちにマイクが見えましたから、きっと録音されたのでしょう。
その意気込みが、ひしひしと伝わりました。
「チカプ」とはアイヌ語で「鳥」。フルート4本、まさに鳥のさえずり。
舞台に近いB席から双眼鏡で観察したところ、
客演フルーティストは、瀧本実里さん、臼井源太さんではないかと思うのですが、、、お見事でした。
圧巻はチェロ協奏曲。
これまた、双眼鏡観察でビックリしたのは、ソリスト・宮田大さんの楽譜が、音符が見えるのか?と思うほど、書き込みで真っ赤っかだったこと。
なかでも第2楽章の音色には、心底驚きました。弓を使わないチェロのピチカートは琵琶そのもの。フルートは尺八。それが、弓を手にするや朗々たる響きに。
会場全体が息を呑んで、3楽章を通しての音楽に身をゆだねていました。
現代音楽で、こんなにも盛り上がるのか!という大拍手、なかなか終わらないカーテンコール。
作曲者、吉松氏もステージに上がられていました。
前半の終わりに、楽団員が楽屋へ引き上げていく姿を見て気づいたのは、
「葵トリオのチェリスト、伊東裕さんがいる!」
案の定、後半の交響曲では、チェロのソロを担当されていました。これまた大満足!
鍵盤楽器がピアノ、チェレスタ、電子ピアノと、3種も据えられ、活躍したこと、
パーカッションが、太鼓、タンバリン、シンバルはもちろん、銅鑼、シロフォン、グロッケンシュピール、その他とてんこ盛りで、それぞれ大活躍だったことも、特筆もの。
第3楽章FIREの迫力が凄まじかったです。
舞台寄りのバルコニー席では、指揮者の表情まではっきり見えるのも魅力。
原田慶太楼氏、オーラというか、演奏者をひきつける力が凄いです。
指を折って「1」「2」「3」「4」の数字を提示していたのも印象的でした。
現代曲だけに、合わせに有効なサインなのでしょうね。
演奏者の楽譜、何やら手書きで楽譜が追加されていたように見えたのも、この数字と関係があるのかな?
いろいろ発見の多い、濃密な時間でした。
シーズンチケットのご利益なり。大満足です。
【追記】
吉松氏ご自身がこのコンサートについて所感文を載せておられるのを発見したので、シェアします。