Bartok!  バルトーク 豪華アンサンブルの饗宴
2017年9月1日(金)19時開演 20時45分終演
@品川区立五反田文化センター

ピアノ:佐野隆哉 草冬香
打楽器:大場章裕 西岡まり子

≪プログラム≫

W.A.モーツアルト 2台ピアノのためのソナタ K.448 (1781)
ブラームス  ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b (1873)

山本和智  Atmospheric kecak (2017) 委嘱新作初演
バルトーク 2台ピアノと打楽器の為のソナタ (1937)

****************

18世紀、19世紀、20世紀、21世紀、それぞれの音楽が比較でき、
滅多に聴く機会のない2台打楽器のアンサンブルも聴けて、とても面白かったです。

委嘱新作初演の作、
曲目解説に「楽器は既に私たちの周りにある」「どこでも演奏できる今作」とあったので、興味津々でいたところ、なんと、棒2本、旗、ラケットを持ち変えながら振り回し、空気を切る音で演奏する(時折、口でもシュッ、シュー等の音を出す)という曲でした。
向かい合ってラケットを交互に振るなんて、まるで球技の演技を見ているよう。。。
これもまた「打楽器」なのですね~。
たいへん楽しく聞き(見)ました。いったいどんな楽譜なのでしょうか。

また、コンサートのタイトルからもわかるとおり、
メインに据えたバルトークの曲に対する演奏者の熱い思いが伝わってきました。
この曲が演奏したくて集った4人なのでしょうね。

客席で、先日のセミナーで知り合った受講生のお一人と思いがけずも再会したのですが、彼女の話によると、草さん、西岡さんは大学の同級生でいらっしゃるのだとか。
おそらく、ビジネス、儲け、マーケティング、という発想からは離れたところから生まれた企画だと思いますが、演奏者、作曲家の熱意の届く、いいコンサートでした。
20170901_213438983_iOS