PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

タグ:♪原嶋唯

11月28日(日)14:00開演 16:10終演
@ひまわりの郷 横浜市港南区民文化センター

〈出演〉
アレッサンドロ・べヴェラリ(クラリネット)
田原綾子(ヴィオラ)、
原嶋唯(ピアノ)

〈プログラム〉
シューベルト:3つのピアノ曲D.946より 第2曲変ホ長調
ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタOp.147

ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番Op.120-2 
モーツァルト:ケーゲルシュタット・トリオK.498

アンコール
ショスタコーヴィチ:ポルカ


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充実の時間を過ごしました。
9月、10月にも同じホールホールているのですが、
今までになくやわらかな響きのピアノの音色に、まず惹きつけられました。

そして、田原綾子さんの進化ぶりを改めて確認しました。
私、彼女の生演奏を何度も聴いているんです。
調べてみたら、こんな具合。
  1. 2016年12月@紀尾井ホール
  2. 2017年12月@東京文化会館小ホール
  3. 2018年3月(1)@南麻布セントレホール
  4. 2018年3月(2)@南麻布セントレホール
  5. 2018年3月(3)@めぐろパーシモンホール大ホール
  6. 2019年1月@大倉山記念館ホール
  7. 2019年3月(1)@サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
  8. 2019年3月(2)@第一生命ホール
  9. 2019年11月@カワイ表参道サロンパウゼ
  10. 2020年7月@ハクジュホール
我ながらすごいな。。。
実は、近日中にもまたもう一度聴きに行く予定あり、なんです。

クラリネットも良かった。
アレッサンドロ君は、最近のネット配信Music Todayで知っていました。
クラリネットと言えば、
先日のコハーン氏(2021年7月)、
吉田誠君(2021年6月 2017年11月 2017年7月)も印象に残っています。

今日の生演奏、
すべてのプログラムが、とっても生き生きとしていました。
きっと、滅多に合わせ練習ができない3人だと思われるのに、
洒落たアンコールまで、息ピッタリの魅力的な演奏であることに感服いたしました!

大倉山ジョイフルコンサート vol.37
田原綾子 ヴィオラ・リサイタル ……深まる冬 ヴィオラの響きと出会う……
2019年1月20日 14:00開演 16:00終演
@大倉山記念館ホール

ヴィオラ:田原 綾子 ピアノ:原嶋 唯
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<プログラム>

  ◆シベリウス:ロンド JS162

  ◆グリンカ:ヴィオラソナタ

  ◆ヒンデミット:無伴奏ヴィオラソナタ Op.25-1

  ◆森 円花:Aoide(2019年、田原綾子委嘱作品)

  ◆ブルッフ:ロマンス

  ◆クラーク:ヴィオラソナタ
 
 アンコール  無伴奏曲を1曲と、森円花編曲による「浜辺の歌」(ピアノとの共演)

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自由席は、前から2列目、がぶりつきの位置に陣取りました。
視覚的に臨場感あふれる位置で、音色も天井の高いホールのおかげでよく響き、楽しめました。
ヴィオラって、ヴァイオリンよりも随分大きく、太い音がでますね。迫力満点。
田原さん、どんどんスケールが大きくなっていっているように感じました。
ピアノの原嶋さんとの息もぴったり。絶妙のバランスでした。
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委嘱作品の作曲者、森円花(もり まどか)さんは、田原さんの親友とのこと。
うら若き乙女三人がステージ上に並ぶと、実に華やかです。
プログラムは全曲、ヴィオラ向けに書かれたオリジナル曲を選んだとの説明がありました。
意欲的なプログラム、若さに満ち溢れた演奏でした。
若い才能の集結、その輝かしさを実感した時間でした。

休憩時間に供されたアップル・ティーと焼き菓子、たいへんおいしくいただきました。
紙コップなどでなく、ちゃんと陶器のティーカップを使うあたり、記念館の自負を感じました。

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BSプレミアム 2017年12月11日(月)午前5:00-5:55放映
クラシック倶楽部

録画しておいたものを見ました。
演奏者、演奏したピアノ協奏曲の曲目は以下のとおり。
 ~2017年10月21日 東京オペラシティ・コンサートホール~ 
(管弦楽)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、
(指揮)梅田 俊明

第1位 吉見 友貴 (プロコフィエフ 第3番 ハ長調 作品26)
第2位 鐡 百合奈 (サン・サーンス 第2番 ト短調 作品22)聴衆賞
第3位 原嶋 唯   (ショパン 第1番 ホ短調 作品11)
入選 小井戸 文哉(ラフマニノフ 第2番 ハ短調 作品18)

第1位の吉見君の演奏は、全曲が放映されました。
なるほど、と納得いたしました。
まだ17歳、202名の参加者中最年少で、オーケストラと合わせるのも初めてという話でしたが、本選の演奏はオーケストラとの息もぴったり。素晴らしいリズム感で、みずみずしさに溢れる演奏でした。若い彼が、全身全霊で「音楽している」様子は、見ても聴いても、心動かされるものでした。
演奏を終えた瞬間、ハッと現実に返って我ながらびっくり!といった表情、とってもよかったです。
人生初のオケとの共演、これ以上の形はない、一期一会の演奏だったのでは、と思いました。
これから経験を積んでどう進化していくのか、大変に楽しみです。
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2位かつ聴衆賞の鐵さん、とっても清冽で優雅なサン・サーンスでした。
こちらは、洗練さが際立つというか、しっかり冷静にコントロールした演奏。
曲目自体、他の3曲とは異なり、耳慣れたポピュラーな曲ではないだけに、その鮮烈さがますます際立っていたように感じました。先日のドキュメンタリー番組でも、
音量で圧倒するようなタイプの演奏ではないので、そういった自分らしさが生かせる曲、いつまでも弾いていたいと思う大好きな曲を選んだ
とご本人が述べていましたが、その意図が生きているなあと感じました。

原嶋さん、小井土さんの演奏は時間も短かったので、コメントできませんが、ともにレベルの高い演奏でした。

過去には、聴く側、見る側として、
演奏者、自意識過剰……
と鼻白むような演奏スタイルが目立つことも正直あった日本音コンでしたが、今年は見ても聴いても引き込まれ、気持ち良かったです。日本のピアノ界の将来、明るいかも……。

NHK Eテレ 2017年12月9日(土) 午後3:00~午後4:00放映
「若手ピアニスト頂上決戦~第86回日本音楽コンクール・ドキュメント~」
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今年の日本音コン・ドキュメントは、ピアノ部門に絞っての放映でした。
なるほど、確かにとってもレベルの高いコンテスタントがそろっているように感じました。
応募の条件が年齢だけ(17歳~29歳)ということ、
書類審査や録画等での予備審査はなく、
202名もの応募者が、10分間の生演奏で第一次予選を受けること、
初めて知りました。

それにしても、
このコンクールの本選に残るような人材でも
「ピアニストという職業に就けるかどうかはわからないけれど」
と言わざるを得ないような世界。
「1日に9時間ぐらいでしょうか」というほどの練習をこなしてなお……という現実は、つくづく厳しいなあと思います。

今回、本選に残られた4名の方々は、それぞれ本当に真摯に努力されていることがよくわかり、全員を応援したくなりました。
来週月曜11日には、クラシック倶楽部で、ピアノ部門本選の演奏が放映されるようです。
こちらもじっくり聴きたいなあと思いました。

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