PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

タグ:♩岡本侑也

2023年9月9日(土)19:30~LIVE配信 期間限定(1週間)アーカイブあり
会場:越前市文化センター大ホール

<プログラム>
  • ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」(毛利文香/ヴァイオリン、外村理紗/ヴァイオリン、ルオシャ・ファン/ヴィオラ、岡本侑也/チェロ)
  • フォーレ:ピアノ五重奏曲 第2番 Op.115(山根一仁/ヴァイオリン、白井圭/ヴァイオリン、山本周/ヴィオラ、水野優也/チェロ、伊藤恵/ピアノ)
  • シューベルト:弦楽五重奏曲 D956(郷古廉/ヴァイオリン、毛利文香/ヴァイオリン、山本周/ヴィオラ、岡本侑也/チェロ、上野通明/チェロ)
スクリーンショット 2023-09-09 194503

スクリーンショット 2023-09-09 200252

スクリーンショット 2023-09-09 211027

こんな豪華なメンバーが揃うなんて。
どの曲目もよかったですが、個人的には最後のシューベルトが白眉でした。
1週間のアーカイブ期間の視聴をおすすめいたします。
(LIVE中の視聴者、最多でも50人未満でした。なんともったいない!)

2022年12月29日(木)14:00開演 16:20終演
@紀尾井ホール

チェロ:辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊東裕、岡本侑也、上野通明

<プログラム>
  • クレンゲル:賛歌(辻本、伊藤、小林、伊東、岡本、上野)
  • グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」(上野、伊東、岡本、伊藤、小林、辻本)
  • ドビュッシー:月の光
  • サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(岡本、伊藤、上野、伊東、辻本、小林)

    ~休憩~
  • R.ワグナー:歌劇ローエングリンから エルザの大聖堂への行進(伊藤、岡本、上野、辻本)
  • ボロディン:中央アジアの草原にて(小林、上野、辻本、岡本、伊東、伊藤)
  • チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」
  •  第1曲 小序曲(伊東、辻本、小林、上野、伊藤、岡本)
  •  第2曲 行進曲(伊東、辻本、小林、上野、伊藤、岡本)
  •  第3曲 金平糖の踊り辻本、小林、上野、伊藤、岡本、伊東)
  •  第4曲 ロシアの踊り(トレパック)林、上野、伊藤、岡本、伊東、辻本)
  •  第5曲 アラビアの踊り上野、伊藤、岡本、伊東、辻本、
  •  第6曲 中国の踊り伊藤、岡本、伊東、辻本、林、上野)
  •  第7曲 葦笛の踊り岡本、伊東、辻本、林、上野、伊藤)
  •  第8曲 花のワルツ(伊東、辻本、小林、上野、伊藤、岡本)
アンコール
  • ポッパー:ハンガリー狂詩曲(伊藤、岡本、上野、小林、辻本、伊東)
  • ピアソラ:現実との3分間

編曲:小林幸太郎
9EB3764C-69BB-4B47-A1B9-671EB61FC7B4

祝祭感に満ち満ちた、楽しいコンサートでした。
6本のチェロでこんなに豊かな世界が構築できるのですねえ。
大切な旋律が埋もれる……なんてことは皆無で、実に美しいアンサンブルでした。
もちろん、超絶技巧もお見事でしたが、それよりもアンサンブルの美が印象に残りました。
そして、出演者自らが語られていたように、
みなさま、笑顔、笑顔。

辻本氏、40歳になられたそうですが、
「みんながこんなに和気あいあいとしていられるのは、最年長の僕の精神年齢が最年少だから。」
そのコメント、素晴らしいです💓
舞台袖へ引っ込む際、当初、若手のみなさんが互いに譲りあって舞台上で渋滞を引き起こす中、辻本氏が諦めたかのような表情で大股で先頭に立ち、のっしのっしと引っ込んでいかれたのも微笑ましく。
でも、第2部の後半では、その場の流れで若手もすんなり移動されていました。

個人的にイチオシの岡本くんの音色の美、健在でした。
音色で言うと、若手の上野、伊東、岡本が際立っていたような。
でも、トークになると、それ以外の3名が大活躍。
多彩なキャラクターの6名が合わさって、新たな世界が構築されていくというのが、実に魅力的です。

このコンサートに足を運ぶのは2度目でしたが、来年も行ってしまう予感。。。
会場全体、大盛り上がりでございました。

089E337E-88BC-4243-9825-E2FCDEB31779

2022年3月25日(金)19:00開演 20:55終演
@東京文化会館小ホール

チェロ:岡本侑也
ピアノ:河村尚子

<プログラム>
  • ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
  • ナディア・ブーランジェ:チェロとピアノのための3つの小品
  • プーランク:チェロ・ソナタ FP143
  • ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 op.99
(アンコール)
  • リリ・ブーランジェ:ノクターン
  • シューマン:献呈
  • ドビュッシー:美しき夕暮れ
F4AC00A7-6B34-4209-87D8-0DC4B3795521

濃密な音楽に身を浸しました。
聴衆も一体化して、集中していました。
全曲、最後の音が消えるまで、フライング拍手皆無の素晴らしさ。
終演後も拍手、鳴りやまず。
「強制終了!」
という感じで会場の照明点灯後も、しばらく続いた拍手でした。👏👏👏👏👏

岡村君の生演奏、今月これで3回目ですが、今までと「桁」が違う感。
「昇華!」とでもいいましょうか。
河村さんのピアノに、ただ、脱帽です。

出だしのピアノの一音目から、度肝を抜かれました。
なんという音の粒の輝き。
なんとも自然な呼吸のルバート。
耳を惹きつけて離さない、生き生きとした音楽。
精霊が降りてきたのが見えたような気がしました。
岡本君と河村さん、同じ呼吸で、音楽に身を任せていました。
出るは、感嘆のため息ばかりなり。

流麗さだけでなく、コケティッシュな楽しさも、そこここに。
そして、抜群のリズム感、拍感。

大進君&小菅さんにひきつづき、すごいデュオを聴いてしまいました。
一生、忘れられないと思います。

2022年3月12日(土)13:30開演 15:40終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール

チェロ:岡本 侑也
ピアノ:大須賀 恵里

<プログラム>
  • ベートーヴェン:モーツァルト「魔笛」の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
  • シューマン:幻想小曲集 Op.73
  • 黛敏郎:BUNRAKU-無伴奏チェロのための(チェロ独奏)
  • ポッパー:ハンガリー狂詩曲 Op.68
(休憩)
  • ドビュッシー:チェロ・ソナタ
  • プーランク:チェロ・ソナタ Fp.143
アンコール 
  マスネ:タイスの瞑想曲

C97DE236-B0A9-460C-9C1F-4506F19DD4CD

本来は<若き才能の響演>と題して、北村朋幹君との共演だったはずだったコンサート。
北村君が、ウクライナ情勢を受けてドイツから「アメリカ経由で」日本へ帰国する飛行機の機中で、コロナ陽性者の「濃厚接触者」と認定されてしまい、コンサート出演が不可能に。

急遽、ピアニストの代役を引き受けたのが、以前にも岡村君と共演経験のあった大須賀さん(→2018年1月)。
アンコール前のトークによると、
なんと「48時間で」準備をされたそうで、北村君の代役という立場に
「会場から、矢が飛んでくるんじゃないか」
という思いでいらしたそうです。
引き受けてしまったことを後悔された、とも。
大変だ~。
でも、引き受けてくださったおかげでコンサートが成立したわけですから、感謝です。

また、ソリストの岡本君の側も、たった48時間で
プログラム6曲中、4曲を入れ替えて臨むって、すごいことです。

残った2曲(冒頭のベートヴェン、休憩後のドビュッシー)は、
ついこの間(3月7日)、小林海都君との共演で聴いたばかりだったので、大変興味深かったです。

大須賀さんとの共演は、小林君との共演とは、ずいぶんと印象が異なりました。
言ってみれば、
  • 緊張感を伴いつつ、がっちり組み合って創造していく演奏(with小林)
  • ピアノ伴奏に合わせて、歌い上げる演奏(with 大須賀)

私としても、「岡本&北村」という組み合わせを、とっても楽しみにしていただけに、残念でしたが、弦楽器のソロに合わせるピアノという存在について、いろいろと考えるきっかけになりました。
大須賀さん、ピアノ側が主張することはなく、チェロに寄り添おうとなさる演奏でしたが、やはり準備期間が短いと、どうしてもピアノの音量が大きくなりがちですね。
あんなに大きな図体の楽器なわけですし。

一番しっくりとなじんでいたのは、アンコールの「タイスの瞑想曲」でした。
きっと、いろいろな楽器と合わせたことのある、手の内に入られた曲だったのでしょうね。

個人的には、黛敏郎の無伴奏の曲に驚嘆しました。
まるで三味線のような音、初めて聴くような音色が次から次へと降ってきました。
暗譜での堂々たる演奏。惹きつけられました。すごいポテンシャルです。


さて、
次は、河村尚子さんとの共演を聴く予定です。楽しみです。

らん☆らん☆ランチにいい音楽 第63回
岡本侑也(チェロ)
小林海都(ピアノ)

2022年3月7日(月)11:30開演 12:45終演
@フィリアホール 音楽ホール

<プログラム>
  • ベートーヴェン:モーツァルト「魔笛」より「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO46
  • ブラームス:チェロソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
  • バルトーク:ラプソディ 第1番 BB.94c
  • ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調 
(アンコール)
  • ドビュッシー:美しき夕暮れ
2022-03-07

美音!
このひとことに尽きます。
ピチカートも含めて、すべての音が美しい。。。作曲家によって響きも変わる。
岡本君の演奏は、まるでマジック。
さらに進化を遂げていました。
無駄な動き、観客を意識したアピールなどは何もない、ただただ真摯な演奏。
舞台から、さわやかな風が吹いてくるような、そんな雰囲気でした。
小林海都くんも同じ雰囲気をまとって、見事なアンサンブル。
演奏後の握手もハイタッチもありませんでしたが、
二人で、演奏を楽しんでいることが伝わってきました。

才能ある若者って、いいなあ。

2022年2月24日(木)放映
クラシック倶楽部
(2021年12月27日東京文化会館小ホールで収録)

2021年の年末に会場で聴いた演奏会をテレビ放映で視聴。

【演奏】辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊東裕、岡本侑也、上野通明(以上、チェロ)

【曲目】
ダヴィドフ/W・トーマス・ミフネ編:賛歌
ポッパー/小林幸太郎 編:ハンガリー狂詩曲 作品68
サンサーンス/小林幸太郎 編:序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28
ピアソラ/小林幸太郎 編:ブエノスアイレスの四季から「冬」「春」

BC2B96A0-B6F5-4730-9A89-9647DAD2F1CE

辻本さん、上野さんのインタビューも少し入っていましたが、
これは、当日会場でのトークのほうが数倍面白かった!という感じでした。^^

テレビで聴くと、一人一人の音質の差はわかりやすかったかもしれませんが、
ズンズンと身体で感じるような響きは当然感じられないわけで、
今回のテレビ放映を通しては
「やっぱり、会場で体感するのが一番!」
という思いを強くしました。

実は、
来月は私にとって「岡本侑也君 month」と化しておりまして、大変楽しみです♪

2021年12月27日(月)19時開演 21時終演
東京文化会館小ホール

チェロ:辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊東裕、岡本侑也、上野通明

<プログラム>
  • ダヴィドフ(編曲:W.トーマス・ミフネ):賛歌(辻本、伊藤、小林、伊東、岡本、上野)
  • ポッパー:ハンガリー狂詩曲(伊藤、岡本、上野、小林、辻本、伊東)
  • ドビュッシー:月の光(上野、伊東、伊藤、岡本、小林、辻本)
  • リムスキー=コルサコフ:シェヘラザードより 若き王子と若き王女(伊東、辻本、上野、小林、岡本、伊藤)
  • サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(岡本、伊藤、上野、伊東、辻本、小林)

    ~休憩~
  • ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」
  •  夏・(伊藤、岡本、辻本、伊東、上野、小林)
  •  秋・(伊東、伊藤、岡本、上野、小林、辻本)
  •  冬・(上野、小林、伊東、辻本、伊藤、岡本)
  •  春・(辻本、伊東、上野、小林、岡本、伊藤)

アンコール
ピアソラ:現実との3分間

編曲:小林幸太郎(冒頭曲以外の全楽曲)

2620F7BF-FFDA-43D1-BE24-AB1C3C58806B

こんな豪華なメンバーが、5年も前から年末に集ってはコンサートを開催していたとは。
全員すごい腕前で、しかもとっても楽しそうで、こちらも元気をもらいました。
演奏の熱量がすごかった。
引き込まれて、こちらも心拍数が上がりました。

小林さんだけお名前も存じ上げなかったのですが、編曲がすばらしかったです。
「チェロがかっこよく聞こえるように編曲してくれる」
とは伊東さんの弁ですが、ほんと、そのとおり。
今年没後100年の記念年であるサン=サーンス、参加者全員が度肝を抜かれる超絶技巧ぶりで、編曲者自身が「本当に演奏可能なのか」と心配だったそうですが、見事な出来ばえでした。
6人それぞれトークも披露してくれましたが、お互いに尊敬しあいながらアンサンブルを楽しんでいる様子が伝わってきました。

おそらく満席だった会場の聴衆も、大盛り上がり。
拍手が鳴りやみませんでした。
来年の年末にも開催決定、とのこと。
是非次も聴きに行きたいものです。

なんだかもう、複数の仕事について突発的なことが同時多発状態になっていまして、
対応にてんてこ三昧になっていました。(まだ収まったとはいえない……💦)
そんななか、先日予告した武生音楽祭、
初日の前半だけLIVEで、あとはアーカイブで聴きました。


【武生国際音楽祭】J.S.バッハ&細川俊夫 独奏の調べ【2020.9.11】
  •  ​J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007 (水野優也/チェロ)
  • 細川俊夫:メロディアII(北村朋幹)
  • J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004(山根一仁/ヴァイオリン)
  • J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV1005(毛利文香/ヴァイオリン)
  • 細川俊夫:エチュード IV/V/VI(北村朋幹/ピアノ)
  • J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011(岡本侑也/チェロ)

若者たちの堂々たるソロ演奏の連続でした。
伊藤恵さんが体調不良でいらしたとのことで、初日には間に合わず、北村くんが代行。
細川俊夫氏のエチュードⅠ/Ⅱ/Ⅲの予定を、同氏作曲の別の作品に差し換えての演奏でしたが、音の少ない楽譜で聴衆を惹きつける音楽づくり、さすがだと思いました。


  • シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番イ短調 D385(山根一仁/ヴァイオリン、北村朋幹/ピアノ)
  • ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op. 70-1「幽霊」(毛利文香/ヴァイオリン、岡本侑也/チェロ、北村朋幹/ピアノ)
  • 武満徹:オリオン(水野優也/チェロ、北村朋幹/ピアノ)
  • ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調 (毛利文香/ヴァイオリン、岡本侑也/チェロ、北村朋幹/ピアノ)
2020-09-14 (5)

またまた北村くん、出ずっぱり。すごいなあ。
伊藤恵さん、ピアノソロのリサイタルには出演されていたようですが、やはり体調不良でいらしたのでしょうか。
その影響でしょうが、プログラムの変更もありました。
たまたま、最後のラヴェルは、
ピアノ北村くんに、ヴァイオリン郷古廉くん&チェロ横坂源くん
という編成で聴いたばかりでしたが、今回の毛利さん&岡本くんのほうが、お行儀がいい感じだったかも。
(あ、そういえばネット視聴者もお行儀いいです。チャット欄、みごとに空白。。。)

2020-09-14 (9)

最後に「出演者集合」って感じで全員で舞台に登場したんですが、
山根くんのラフな格好に、会場からは笑いが。。。みんな仲良さそうで、ほっこりしました。
若いって、いいなあ。(おばさんの感想)

あ、アーカイブが残っているのは1週間限定とのこと。
視聴、お急ぎください。

録画で2週間分を視聴。
題名のない音楽会55周年のコンサート。
第一線で活躍中の今を時めく若者たち、よくぞ集めました。
すごいな。

私が今まで生演奏を聴いたことのある人たちだけを五十音順に挙げてみても、こんな感じに。
(以下、番組ホームページより情報貼り付け。画像は自宅TV画面の撮影)

岡本 侑也  おかもと ゆうや /チェロ
川久保 賜紀  かわくぼ たまき /ヴァイオリン
田原 綾子  たはら あやこ /ヴィオラ
成田 達輝  なりた たつき /ヴァイオリン
藤田 真央  ふじた まお /ピアノ
宮田 大  みやた だい /チェロ
森 麻季  もり まき /ソプラノ
山根 一仁  やまね かずひと /ヴァイオリン
横坂 源  よこさか げん /チェロ
吉田 誠  よしだ まこと /クラリネット

まさに祝祭
楽しんで聴けましたよ。
昨日の奉祝曲との差、歴然。和楽器もいいですね。
弾き手も聴き手も楽しめてこその祝祭♪

11/2の曲目は
♪1:「四季」メドレー
作曲: A.ヴィヴァルディ
編曲: 萩森英明
演奏: 55周年祝祭オーケストラ

♪2:「伝統から革新への序破急」
太鼓: 林英哲、英哲風雲の会
尺八: 藤原道山、風雅竹韻
能管: 一噌幸弘
大鼓: 柿原光博
太鼓: 小寺真佐人
津軽三味線: 上妻宏光、山中信人、廣原武美
箏: LEO(今野玲央)、沢井流若手アンサンブル

448A8D68-5398-41C5-B5DB-A26E80574D38


11/9の曲目は
♪1:『ファイナル・ファンタジーVIII』より「Eyes On Me」
作曲 :植松伸夫
編曲: 山下康介
作詞: 染谷和美
指揮: 山田和樹
ソプラノ: 森麻季
ギター: 村治佳織
クラリネット: 吉田誠
ヴァイオリン: 成田達輝、山根一仁
チェロ: 宮田大
演奏: 55周年祝祭オーケストラ

♪2:「ポリリズム」
作曲: 中田ヤスタカ
編曲: 萩森英明
指揮: 山田和樹
ヴァイオリン: 川久保賜紀、南紫音、小林美樹
チェロ: 宮田大、横坂源、岡本侑也
演奏: 55周年祝祭オーケストラ

♪3:「アトムの子」
作曲: 山下達郎
編曲: 三宅一徳
指揮: 山田和樹
演奏: 55周年祝祭オーケストラ
ソプラノ: 森麻季
ギター: 村治佳織
クラリネット: 吉田誠
太鼓: 林英哲、英哲風雲の会
尺八: 藤原道山、風雅竹韻
能管: 一噌幸弘
大鼓: 柿原光博
太鼓: 小寺真佐人
津軽三味線: 上妻宏光、山中信人、廣原武美
箏: LEO(今野玲央)、沢井流若手アンサンブル
5DDCC2FA-A564-44BA-9584-64DD81259021

クリスチャン・ツィメルマン
ブラームスを弾くー室内楽プロジェクトー

2019年10月17日(木)19時開演 21時終演
@サントリーホール

ピアノ:Krystisn Zimmerman
ヴァイオリン:Marysia Nowak
ヴィオラ:Katarzyna Budnik 
チェロ:岡本侑也

〈プログラム〉

 ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60
第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
第2楽章 スケルツォ:アレグロ
第3楽章 アンダンテ
第4楽章 フィナーレ:アレグロ・コーモド

~休憩~

ブラームス:ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 Op.26
第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
第2楽章 ポーコ・アダージョ
第3楽章 スケルツォ:ポーコ・アレグロ
第4楽章 フィナーレ:アレグロ

1EBA1E02-FF56-442D-8C50-5DE06EB615D9
自分への誕生日プレゼント。
たいへん暖かい、馥郁たる香りの音楽を堪能いたしました。
見目麗しい4名の方々、立ち居振る舞いも演奏と同様に端正で。
ツィメルマン、髪もお髭も見事な純白。神々しさをまとっていました。

個人的には、岡本君にブラボーを捧げたいです。
ヴァイオリン、ヴィオラのお二人も、初めて知ったポーランドの方ですが、大変伸びやかな音で、うっとり。
ツィメルマン氏の、若手に対する温かな眼差しが印象的でした。 

2019年3月22日(金)13:00~ 14:10終演
@ホテルオークラ東京 地下2階「アスコットホール」

ソプラノ:小林沙羅(A)
チェロ:岡本侑也(B)
ピアノ:河野紘子(C)

<演奏曲目>

(A&C)
  • 山田耕筰:風に寄せてうたへる春の歌(全4曲連作歌曲)
  • ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より”すらりとした若者が歩いてきたら”
  • グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」より”私は夢に生きたい”
  • 藤倉大:きいて
(B独奏)
  • 藤倉大:osm~無伴奏チェロのための
(A&B&C)
  • アンドレ・プレヴィン:ヴォカリーズ
  • ガルシア=ヴィアルド:星
  • 小林沙羅:えがおの花
  • (近世の筝曲):さくらさくら
A0275B75-C520-490F-AB44-E909C4892EA2

ラッキーにも、抽選に当たりました。
毎年応募するも、当選は3回目(→第15回 第17回)。

例年は、
「よかったね~♪」「おめでとう~♪」
というムードの漂う、祝祭感に満ちた時間を楽しむものでしたが、今回は一味違いました。

なんだか、スケール感がすごくて。
小林さんも岡本君も。
壮大なる音楽世界を構築してみせていただきました!という感じです。
会場の空気の、音楽の、密度の濃さといったら!

小林さんが繰り広げた、表情、しぐさも含めての見事なソプラノ世界。
そして、
岡本君が構成した、チェロという楽器の音色、音楽表現の驚くばかりの幅広さ。
いやはや、恐れ入りました。

すごい場に居合わせることのできた幸運をかみしめております。



プログラムより一部転載
<演奏曲に寄せて by寺西基之>
  • 藤倉大:osm~無伴奏チェロのための(演奏時間:約20分)
2015年にトッパンホールの依頼でチェロの名手ケラスのために作曲した「osm」で、チェロのあらゆる技巧を駆使しつつ、この楽器の持つ様々な可能性を多様な響きの変化に満ちた流れのうちに追求した作品です。題の"osm"について藤倉氏は、元々CG的に変化していく曲の性格から考え付いたosmosis(浸透)という語を短くしたもので、宇宙がチェロのボディに似ているとともに、organism(有機体)やorgasm(性的絶頂感)にも通じ、さらに無限大の記号∞を思わせるチェコのosm(8)との関連や、アメリカの10代の若者の使う"オーサムosm"(最高!の意)の語の縁起の世さからつけたと述べています。現代の最先端をいく難曲です。

  • アンドレ・プレヴィン:ヴォカリーズ
つい先日89歳で逝去した名指揮者アンドレ・プレヴィンがソプラノのシルヴィア・マックネアとチェロのヨーヨー・マのために1995年に書いた、ソプラノ、チェロ、ピアノのための曲。母音唱法の歌とチェロがやるせない旋律を歌い交わします。

  • ガルシア=ヴィアルド:星
ガルシア=ヴィアルドは、19世紀フランスの女性作曲家。チェロのオブリガード付きの歌曲で、ロマンティックな抒情性に満ちています。歌詞はフェートの詩によるものです。


D0DB8BCC-A8C7-476E-9803-90402692BBB4
六本木一丁目駅そばでは、桜が見事に開花しつつありました。

ホテルオークラ東京では、1996年より社会貢献・芸術文化事業の一環として、将来を嘱望される音楽家の奨励を目的とした『ホテルオークラ音楽賞』を創設し、授賞式・受賞記念演奏会を開催してまいりました。このたび、選考委員による厳正な選考の結果、第20回ホテルオークラ音楽賞の受賞者を小林 沙羅さん(ソプラノ)岡本 侑也さん(チェロ)に決定いたしました。(→引用元

スクリーンショット 2019-02-02 09.23.55
(画像は「Webぶらあぼ」より拝借)

あれ?チェロの岡本くん、ついこの間、何か受賞したような……と思ったのは、
第28回出光音楽賞の受賞(2017年度)でした。
2018年度は未発表のようなので、「ついこの間」と思ったのは正しいようです。
(同時受賞は、サクソフォンの上野耕平、ヴァイオリンの辻彩奈)

ホテルオークラ音楽賞、前回はヴァイオリンの山根一仁くんと毛利文香さんでしたね。
今回の岡本くんの受賞理由は
「研ぎ澄まされた技巧で、自然な流れの中に豊かな表情の息づく音楽を奏で、作品に謙虚に取り組む姿勢が評価されて」
ということだそうです。(Webぶらあぼ)


ともに若手の奨励を目的としていて、なんだか受賞者が重なることも多くて、どんな差別化がなされているのかよくわからないのですが、応援している若い演奏家が注目を浴びるのはうれしいことです。

Aprico 20th Anniversary
都響 × アプリコ
小林研一郎

2018年10月6日(土)15:00開演 17:10終演
@大田区民ホール・アプリコ 大ホール

指揮:小林研一郎
チェロ独奏:岡本侑也
管弦楽団:東京都交響楽団

<プログラム>
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
 Ⅰ Allegro Ⅱ Adagio ma non troppo Ⅲ Allegro moderato

(チェロ独奏アンコール)
ジョヴァンニ・ソッリマ:ラメンタチオ

~休憩~

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 作品88
 Ⅰ Allegro con brio  Ⅱ Adagio  Ⅲ Allegretto grazioso Ⅳ Allegro ma non troppo

(アンコール)
同上曲目最終楽章より終末部

55B7FEBE-3090-44E9-90F7-DDF36E992BCB
例のごとく、岡本侑也くん目当てで足を運びました。
アプリコでは初めての2階席。
オケ全体がよく見えること、管楽器の音がよく響くこと、は利点。
ステージ上の物(人)のサイズ等がわかりにくく、音色によっては届きにくいこと、が難点でしょうか。

岡本君は、ますます理知的に、そして力強くなったように聴こえました。
弾き姿も、音楽も。

アンコール曲、聴くのは2回目です(→1回目)。
前回もオーケストラとの共演の後のソリスト・アンコールでした。
今回は彼の美声…モンゴルのホーミーのような声でチェロの音色とハモるのです…が良く聞こえなかったのが残念。2階席だったためかもしれません。
28159493-43E5-46C6-9F4E-0CDA15C8F9AB

コバケンさん、御年78歳とのことですが、変わらぬバイタリティー、軽やかな棒捌きで、驚きました。
会場に向かって必ず語りかけるところも相変わらず。
「こういう盛り上がって終わる曲の場合は、アンコールも同様に盛り上げた方がよいと思う」
というようなスピーチでしたが、なるほど。
スパっと洗練された終わり方だったと思います。

20周年記念にふさわしい、祝祭感のあふれるコンサートでした。

東京オペラシティ リサイタルシリーズ
バッハからコンテンポラリーへ B→C(ビートゥーシー)198
岡本侑也 チェロ
大須賀恵里 ピアノ(*)

2018年1月16日(火)19時開演 21時終演

≪プログラム≫
K.ベンデレツキ(1933-):ジークフリート・パルムのためのカプリッチョ(1968)
J.S.バッハ(1685-1750) :無伴奏チェロ組曲第3版 ハ長調 BWV1009
一柳慧(1933-) :コズミック・ハーモニー ――チェロとピアノのための(1995)*

J.ソッリマ(1962-):アローン(1999)
尹伊森(ユン・イサン)(1917-1995):グリッセ(1970)
C.フランク(1822-1890):ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)*

アンコール
トーマス・デメンガ(1954-):ニューヨーク・ホンク*
20180116_093048946_iOS
ビートゥーシーというシリーズ、知ってはいましたが足を運んだのは初めて。
プログラムに載っているmessageに「昔から憧れておりましたこのB→Cシリーズ」と書いている岡本君、その思い入れが伝わるリサイタルでした。
残席なし、という盛況ぶりの会場も沸きました。

演奏家たるもの、
音楽性、テクニック、リズム感覚、すべてについての才能と実力があるのは当然のこと、
現代曲を演奏するとなれば、
アスリートも顔負けの運動神経も必要になのだなあ……ということがわかりました。
弓を持ったり置いたり、
指ではじいたりこすったり(ピックも使って、、もしかして折れた??)
打楽器のようにチェロの胴体や首を叩いたり(超高速タッピング、激烈アタック)、
床すれすれか……というような下のほうで弦を弾いてみたり(急角度で身をかがめて)、
いやはや、特殊奏法のバリエーションって、すごいのですね。。。

「現代曲には、その音楽が持つ独特の空間の魅力があると思います」
という言葉(これまたプログラムより引用)どおり、異世界を堪能いたしました。
メロディー、なんてものとは一線を画す音楽で、
確たる世界を構築し、聴衆を惹きつけてしまうその集中力って、音楽性って……脱帽です。
どこまで進化していくのだろう。。。
超早業・連続繰り出し~みたいなことを、涼しい顔でシレっとやってのけて、
クールな姿勢は乱れもしない……まさにマジックです。
ホールの音響、私の席の位置(前から3列目)の影響もあるかもしれませんが、
以前より音量もぐぐっと増して、力強くなったように感じました。

バッハもフランクも、私のお気に入り曲ですけれども、
今回は、現代曲にガツンとやられました。
個人的には、前回も度肝を抜かれた(→2017年10月)、ソッリマに興味津々。
アンコールもおしゃれでした。
センスのいいプログラムだなあ……と、これまた感じ入った次第です。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 
第310回定期演奏会
2017年10月19日(木)19時開演 21時終演
@東京オペラシティコンサートホール

指揮:飯森範親
チェロ:岡本侑也

≪プログラム≫

チャイコフスキー イタリア奇想曲 作品45
チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲 イ長調 作品33
 (チェロのソロ演奏によるアンコール)
 ジョヴァンニ・ソッリマ作曲 ラメンタチオ

~休憩~

チャイコフスキー 交響曲第4番 ヘ短調 作品36

**********

岡本君がエリコンで2位になって(→2017年6月のネット追っかけ記録)すぐにこのコンサートを知り、思わず「ポチリ購入」してしまったもの。
生で聴く岡本君、またまた進化を遂げていまして、びっくりしました。

会場のほぼ中央という位置の影響もあるかもしれませんが、
チェロの朗々たる美音に酔いしれました。出だしの一音からハート鷲掴み状態。
曲目解説に言う
「可愛らしい主題」「妖精が飛び回るように軽快な第1変奏」「さらに急かされるようなテンポになる第2変奏」「独奏チェロが伸びやかで雄大な旋律を奏でる第3変奏」「上品なダンス風の第4変奏(途中で独奏チェロの短くも激しいカデンツァが挿入される)」(以下略)
といった曲想の流れを、見事な音楽性で表現していました。すごい技巧的な箇所も、テクニックよりもまず歌が届く感じ。。。

拍手鳴りやまず……で、アンコールに度肝を抜かれました。
なんと、岡本君自身の「歌」(といっても歌詞はなし)つきの演奏。美声でしたよ。チェロと声との不思議な和声は、宗教的な響き。
20171019_120356656_iOS

Giovanni Sollima 作曲  Lamentatio

って言われても、時代もなにも全く知りません。。。で、ググってみましたら、
Giovanni Sollimaは1962年イタリア生まれの作曲家、チェリスト。なんと私と同い年。
びっくり。現代曲だったとは。。。てっきり、ラ・フォリア等と同時代の古い曲かと思いました。
でも、確かに、……チェロのネックを上から下までフルに使う、弦を押さえる手がダイナミックに動き回る……そんな曲調がそう古いはずありませんね。
Youtubeにも作曲家自身の演奏とか、何人かの演奏が既に上がっていましたが、私としては今日の岡本君の演奏には及ばないと思います。
格調の高さが際立つ、一種、凄みのある美しさでした。チェロという楽器の魅力に改めて開眼。

オール・チャイコフスキーの音楽会。
ちょうどヴァン・クライバーンのチャイコフスキーコンクール参戦記録を読んでいるところで、このタイミングでの鑑賞となったことにご縁も感じます。よいコンサートでした。

エリザベート王妃国際音楽コンクール2017 チェロ部門(初開催部門)
結果が出ました。→ Queen Elisabeth Competition 公式ホームページ
(追記:岡本君の演奏リンクを追加しました)
  1. First Prize : Victor Julien-Laferrière
  2. Second Prize : Yuya Okamoto
  3. Third Prize : Santiago Cañón-Valencia
  4. Fourth Prize : Aurélien Pascal
  5. Fifth Prize : Ivan Karizna
  6. Sixth Prize : Brannon Cho
ずっと聴いて応援してきた岡本侑也くん、第2位入賞です! 
おめでとうございます。
全ラウンド聴きましたが(→拙記事の エリコン(6)エリコン(14)
どの局面においても理知的で、内面的にも深い、語り掛ける音楽だったと思います。

岡本くんの演奏はこちら↓で視聴できます。
第一次(音声データ)
第二次リサイタル 第二次コンチェルト 
ファイナル

第1位の Victor Julien-Laferrière君(フランス)は、たまたま全く聴いておらず、
コメントできません。。。
第3位のSantiago Cañón-Valencia君(コロンビア)はファッションも個性的で、
メディアからも注目されていた印象。
個人的には、第6位のBrannon Cho君(米国)の音色にも惹かれていたので、
彼も入賞して嬉しいです♪

岡本君2位のニュース、既に山手線車内掲示板に速報で出たとのこと(妹からの連絡に感謝)、
これから人気が出て、演奏会のチケットがとりにくくなることを恐れる私です。。。

画像は表彰式中継ビデオから切り出したもの。1位のVictor君と語り合う岡本君。
1位から順に発表していく方式には、ちょっとびっくりしました。


2017-06-04 (4)

↑このページのトップヘ