次の3名のみLIVEで聴きました。
時間はポーランド現地時間。日本は7時間進んでいます。
10.40 – 11.20
時間はポーランド現地時間。日本は7時間進んでいます。
CHAOJUN YANG (China)
- Johann Sebastian Bach [Erard, 1838] Prelude and Fugue in A minor, BWV 865 (DWK I)
- Wolfgang Amadeus Mozart [Buchholtz, 1825 (copy from 2017)] Rondo in A minor, K. 511
- Fryderyk Chopin [Erard, 1838] Polonaise in D minor (WN 11)
- Karol Kurpiński [Erard, 1838] Polonaise in G minor
- Fryderyk Chopin [Erard, 1838] Barcarolle in F sharp major, Op. 60
11.20 – 12.00
ANDRZEJ WIERCIŃSKI (Poland)
- Johann Sebastian Bach [Pleyel, 1842] Prelude and Fugue in D major, BWV 850 (DWK I)
- Wolfgang Amadeus Mozart [Buchholtz, 1825 (copy from 2017)] Rondo in A minor, K. 511
- Karol Kurpiński [Buchholtz, 1825 (copy from 2017)] Polonaise in D minor
- Fryderyk Chopin [Graf, 1835] Polonaise in B flat minor (WN 10)
- [Pleyel, 1842] Ballade in F minor, Op. 52
13.50 – 14.30
ALICE BACCALINI (Italy)
- Johann Sebastian Bach [Pleyel, 1842] Prelude and Fugue in A minor, BWV 889 (DWK II)
- Wolfgang Amadeus Mozart [Graf, 1835] Rondo in A minor, K. 511
- Maria Szymanowska [Buchholtz, 1825 (copy from 2017)] Polonaise in F minor
- Fryderyk Chopin [Buchholtz, 1825 (copy from 2017)] Polonaise in F minor (WN 12)
- [Pleyel, 1842] Ballade in F minor, Op. 52
まず、楽器によって音色が異なることがよくわかります。
そして、やはり2つの楽器より、3種の楽器で弾き分けたほうがバリエーションに富み、耳が惹きつけられるように感じます。
最初に聴いた(本日の演奏順としては2人目)ヤン嬢、ほとんどミスタッチもなく、とても端正な演奏でした。
初めて聴くコンテスタントとして、「上手いなあ~」と感心するばかり。
ただ、楽器をほとんど変えていなかったので、楽器選択法も審査されるとなると、どうなのかなあ……という気もしました。
2人目(演奏順としては3人目)のヴィルチンスキさんは、2021年ショパコンのセミファイナリスト。
実は私、ポーランドのワジェンキ公園で彼の生演奏を聴いたというご縁があり(→2019年8月11日)、なんだか身内意識のようなものを感じるのですが、冒頭のバッハで音が濁る箇所が耳につき、ドキッとしました。後半になるにつれて、よくなっていったと思いますが、やはり、冒頭部の印象って、強く残るように思います。
午前の部最後(6人目)のバッカリーニさんは、YouTube視聴者のコメントによると、ピリオド楽器の専門家とのこと。
コメントの説明を見ると、腕全体の重みを使って弾くのがモダン・ピアノで、指だけで弾きこなすのがピリオド楽器なのだそうです。ほおお~。
たしかに、音量というか、エネルギーの厚みの幅が広かったように聞こえました。特に、モーツァルトの「ロンド」は3人共通の曲目だったのですが、前の二人の演奏は、さらさら流れる可愛らしい曲というイメージだったのに対し、バッカリーニさんの演奏では、ただ可愛いだけではなく、ためらい、ため息、といったものを感じました。
ショパンの曲も、自由自在に弾きこなしているという印象が強かったです(私の耳が、コメントに影響されたのかも?)。
古楽器の音色って、耳に痛くなくて、長時間聴いても疲れなくていいですね。