PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ: 音楽コンクール

標記の件で、あるピアニストの方が
  • 採点にあたる者は、楽譜を読み込み、さまざまな準備をしたうえで臨んでいる。それに対して、その曲の楽譜すら見たこともない者があれこれ批評、批判するなど、笑止千万!
といったことを発言されていて、なるほどなあ~と思いました。
ほんと、私なんて「楽譜を読み込む」ということの定義すらまともにわかっていない、アヤシイ者にすぎません。

大変失礼いたしました。平身低頭。

18日にセミファイナルの部・後半4名のソロ演奏をLIVE配信で聴き、
「これは生で聴いてみたい!」と思い立って、行ってまいりました。
サントリーホール。

結果、やはり生演奏のパワーは格別でした。
「コンサートとして(ここ強調)」堪能してまいりました。

<共演>
東京交響楽団
指揮:岩村力
コンサートマスター:水谷晃

<プログラム>

1.谷 昂登 (桐朋女子高等学校音楽科 男女共学 高2)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

2 山縣 美季 (東京藝術大学 大1)
ショパン◎ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21

~休憩~

3 尾城 杏奈 (東京藝術大学大学院 院1)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

4 森本 隼太 (学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校 高1)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

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ラフマニノフの3番を3回聴きましたが、
圧巻はトリの森本君!
なんというか、音量ではなく「音楽の質量とパワー」が段違い。
音がうねって、はじけて、逆巻く感じ。
疾走感も、歌心も、たっぷり満喫。
彼のときだけ、どの音もオケに紛れることなく、くっきり届きました。
ついこの間まで中学生だった若さでもあり、ちょっと荒削りの箇所もありましたが、
それを補って余りある音楽性でした。
久しぶりに、聴いていて心臓がバクバクする演奏に出会いました。

それが証拠に(なんて言い切ってしまいますが)、
第四楽章になると、もうオケも指揮者もコンマスも、楽しくってしょうがない!といった表情に。
1階席前方左側に陣取っていた私には、そのあたりまで見えましたよ。
ルバートたっぷり、おおきくテンポを変えてくる森本君を、
全力で支えたオーケストラもあっぱれでした。👏👏👏

次に印象的だったのは、ショパンの山縣さん。
なんといっても、単音の音色の美しさに痺れました。


コンクール審査の結果は、こういった私の感想とは一致しないものでしたが、
審査員席のある2階席で聴くと、異なる音楽が聞こえ、異なる景色が見えるのでしょうか。。。

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でも、いずれも立派な演奏だったことには間違いありません。
素敵な演奏を聴かせてくださった4名の方々に感謝です。
そして、今、
ピティナのホームページで、聴衆賞の結果を発見。
森本君の演奏は、ネット配信で聴いても圧倒的だったんですねえ。

2020-08-21 (2)

あ、今気づきましたが、私がネットで聴いたソロ演奏は、
「決勝曲目」のうちの一部だったんですね。
このソロ演奏も、最終順位の決定に加味されたのだとすれば、納得できる部分もあります。なるほど。

現在進行中の、ピティナ特級コンクール審査員
本山乃弘さんのコメントに感動したので、ご紹介。
佐藤卓史さんと同級生で、「絆」というコンサートシリーズで演奏されている方です。

 

私自身は、ほとんど聴けていませんが、
こういう審査をしていただけるなら、コンテスタントの方にとっても努力が報われることだなあと思いました。

今日はこちらへ行ってまいりました。
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ただただ、仕事漬け!という日々に嫌気がさし、
午前の配信授業を済ませてから、「いざ、ゆかん!」
15時過ぎに会場入り。
1時間半ぐらいかけて見て回りました。
会期も短いし、混んでいるかも……と思ったのですが、まったくそんなことはなく
ゆったり鑑賞できました。

一番の感想は、
  • ポーランドのポスター、かっこいい!
です。
ショパコンはもちろん、ポーランド各地でのショパン関連のフェスティバルなど
多くのポスターが展示されていたのですが、それぞれなんともクール!
サイズも大きい堂々たるポスターが、ドドンと並んで掲示されている眺めは壮観でした。

それから、ショパンの曲に触発されて描かれたという絵や版画もたくさん。
作品番号だけでは、メロディーが全く浮かんでこないわが身に、
「すみません。出直してきます。。。」
という気持ちにもなりましたが。恥。

とにかく、
ショパンという一人の人間が、ここまで多くの美術人に影響を与えてきたのか!
と舌を巻く思いでした。

彼が生きた時代を実感できるように、という配慮も効いていました。

第1楽章 わたしたちのショパン
第2楽章 ショパンを育んだ都市ワルシャワ
第3楽章 華開くパリのショパン
第4楽章 真実のショパン――楽譜、手紙――
第5楽章 ショパン国際ピアノ・コンクール

そうそう、
有名なドラクロア画、切り裂かれたショパンとジョルジュ・サンドの絵が、
もとの姿に復元され、1枚の絵となっていたのも印象的でした。

去年の夏に3泊してきたワルシャワに、懐かしい気持ちが湧いてきました。
自筆の手紙と、生き生きとした日本語訳の展示で、ショパンの実像に思いを馳せたりも。
異空間にトリップしてきた感じです。

ショパコン延期発表のすぐ後で、エリコンも同様に1年延期を発表していました(5月6日付)。
2020-05-09 (2)

ホームページはこちら。
来年以降に予定されていた楽器も、1年ずつ後ろ倒しになる模様。

このところ、「covid-19とは、腰を据えて、長いスパンで付き合っていくことになる」といった論調の発言が増えてきていますが、それってつまり、来年5月の時点でもスパッとcovid-19問題が解決しているとは到底思えない、ということでしょうか。
コンテスタントの方々も大変かと。

1年後には、すんなりコンクール開催となりますように。

やはり……という気持ちです。
2020-05-05
以下、Facebookよりコピペ。

ポーランド政府の新型コロナウイルス(COVID-19)に対する決断により、感染拡大防止の観点から今年の10月に開催を予定されていた「第18回ショパン国際ピアノコンクール」については開催が延期となりました。2021年10月2日〜23日、ワルシャワ国立フィルハーモニーホールで開催予定です。更に、発表された予備予選参加者の変更はありません。チケットをご購入の方につきましては、現在、お持ちのチケットでご入場いただけます。
なお、第18回フリデリク・ショパン国際ピアノ・コンクールの詳細は、5月14日にお知らせ致します。


そうだ、エリザベス王妃国際音楽コンクールのほうは、どうなっただろう……
と思って調べてみたら、ホームページのアドレスも見かけも一新していました。
Queen Elisabeth Competition
2020-05-05 (1)
こちらは、
  • 2020年がピアノ、
  • 2021年がチェロ、
  • 2022年が声楽、
  • 2023年がヴァイオリン、
と発表済みですので、延期は難しいのでしょうか。
……ピアノ部門の今後については、ただ「待ってください」とあるのみ。

本来なら、昨日5月4日開幕の予定でした。
出場予定者も、わくわくのメンバーでした。
改めて、ふつふつと残念な思いがわいてきます。




4月開催予定だった予備予選が9月に延期されたことに驚いた今朝でしたが、
ホームページに行ってみて、びっくり。

First pianists qualified to the 18th Chopin Competition

も、既に発表されていました。
予備予選免除で参加が決定した9名です。
以下に貼り付けます。

  1. Piotr Alexewicz ‒ Poland (1st prize, OKP Warsaw 2020)
  2. Avery Gagliano ‒ U.S.A. (1st prize, Miami 2020)
  3. Adam Kałduński ‒ Poland (1st prize, Beijing 2019 and 2nd prize OKP Warsaw 2020)
  4. Szymon Nehring ‒ Poland (1st prize, Tel Aviv 2017)
  5. Evren Ozel ‒ U.S.A. (2nd prize, Miami 2020)
  6. Kamil Pacholec ‒ Poland (2nd prize, Bydgoszcz 2019)
  7. Piotr Pawlak ‒ Poland (1st prize, Darmstadt 2017 and 2nd prize, OKP Warsaw 2020
  8. Yutong Sun ‒ China (2nd prize, Santander 2018)
  9. Tomoharu Ushida ‒ Japan (2nd prize, Hamamatsu 2018)
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牛田智大くん、参加です!
そしてびっくり。
前回ファイナリストの、
シモン・ネーリングくんも!!

なんという高いレベルでのコンクールになることでしょうか!

そして、個人的には、
2017年のクライバーンコンクールで惹かれた、
ユトン・スン君の参加も、両手を挙げて歓迎いたします!



おまけ画像。
3月2日に、「なに?この棒っきれ」の姿で我が家にやってきたものが、
本日、開花いたしました~🌸
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【追記 3月14日】
予備予選免除での参加者


【追記 3月12日】
予備予選は、4月から9月に延期されることとなりました。
ニュース

【追記 3月11日】
The Fryderyk Chopin Institute の Facebookアカウントに
予備予選に関することが明記されてました。

4月17日から28日までワルシャワで行われる予備予選には
33カ国から164人のピアニストが参加します。
そこには、中国(34人)、日本(31人)、ポーランド(18人)、韓国(16人)、
その他フランス、イタリア、台湾、ロシア、アメリカなどからの出場者がいます。
この中から10月の予選には80人が参加されます。

****(追記おわり)****

標記の件について、Facebook の Chopin Instituteが
YouTubeでライブ配信する、という告知をしていました。
もうすぐ、それが始まるものと思われますが、
既にショパコン公式ホームページに、その情報がアップされていました。

Competitors

アルファベット順に、大勢のお名前が。
念のため、強調しておきますが、
この方々は、予備予選に参加が許された(DVD審査を通過した)
ということで、10月からのコンクールに参加できるかどうかは、
この4月17-28日に行われる予定の予備予選結果次第となります。

びっくりしたのは、この方々のお名前があったこと。
  • 小林愛実さん(2015年ショパコンのファイナリスト)
  • 反田恭平くん(自ら事業を立ち上げてクラシック音楽界をひっぱる人気者)
  • 角野隼人くん(クラシック、ゲーム音楽、アレンジ、YouTubeと大活躍中)
個人的には、
  • 牛田智大くん(浜松国際コン第2位により、予備予選免除)
もおそらく参加されるのでは……と予想しています。
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2020-03-09

画像は、大勢の中の「K」の一部と「S」スクリーンショットです。
ニコライ・ホジャイノフくんも出るんですね。びっくり。

それから、
先日発表された、エリザベート王妃国際音コンにも出場される方々も。
  •  久末 航(ひさすえ わたる1994 日)
  • 齋藤 和也(さいとう かずや1990 日)
  • 田所 マルセル (Marcel Tadokoro 1993 仏・日)
  • San Jittakarn(1992 タイ )
  • Hyuk Lee(2000 韓国 )
パッとみて私が気づいた限りです。
実は、もっと大勢いらっしゃることと思います。


そして、ものすご~く個人的には、
昨年、ポーランドのショパンの生家で生演奏を聴かせてくれた
  • Tymoteusz Bies(1995 ポーランド)くん
も、応援します!



さらには、ワジェンキ公演で生演奏を聴かせてくれた
  • Andrzej Wierciński(1995 ポーランド)くんも。



あ、もう一度よく見たら、
前回のファイナリストで、異端児として話題になったこの方も再びっ。
  • Georgijs Osokins(1995 ラトビア)くん
いろんな意味で、わくわくします。

【追記3/13】
2020/3/12付で、

news Coronavirus

が発表されていました。
コンクール開催時期は、今のところ当初の予定どおりですが、
cobvid-19の国内、国際的な影響をみたうえで、
変更するかどうかは、4月の初めに決定するとのことです。

****追記ここまで****

クイン・エリザベート国際音楽コンクール、
今年2020年は、5月4日から30日まで。
ピアノ部門です。
既に参加者が発表されていました。
Piano 2020 Candidate

総勢74名(男性58名、女性16名)。
19か国からの参加です。
1次予選のスケジュールは、5月1日(金)に発表とのこと。
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上記の写真は、ごく一部ですが、
この中だけでも、見知った顔がたくさん!
一番びっくりしたのは、2015年チャイコン3位のレーディキン君(1991)。
先日、ゲルギエフがマリインスキー管と来日公演した際、
ソリスト・ババヤンの降板で、藤田真央君と共に起用されたピアニストです。
私はチャイコンのときに聴いて惚れこみ、ステージも聴きに行きました。


それから、テレビ番組「ショパン・時の旅人たち 第一回国際ピリオド楽器コンクール」で、ポーランドの星として紹介されていた お髭の若者、krzysztof książek君(1992)とか、
前回の浜松国際ピアノコンクール3位の hyuk lee君(2000)も。

日本からは、次の9名(数字は生年)。
既にステージで大活躍中の方々のお名前も見えます。
  • 久末 航(ひさすえ わたる1994)
  • 小林 海都(こばやし かいと1995)
  • 桑原 志織(くわはら しおり1995)
  • 務川 慧伍(むかわ けいご1993)
  • 中迫 研(なかさこ けん1993)
  • 仁田原 祐(にたはら ゆう1990) 
  • 齋藤 和也(さいとう かずや1990)
  • 阪田 知樹(さかた ともき1993)
  • 吉見 友貴(よしみ ゆうき2000)
参加者のお名前を確認中、KIMさんが8名もいたので、びっくりして
韓国からの参加者を数えてみたら、なんと17名!
すごいですね。
 
Covid-19がベルギーで猛威を……なんてことにはならず、
無事に開催されますように。


【追記】
田所 マルセル (Marcel Tadokoro 1993)君も
日本国籍所有者(フランスとの二重国籍)のようです。
前回の浜松国際Pコンで、第三次予選まで進んでいたような記憶が……(3月8日)

BS世界のドキュメンタリー
「パイプオルガン 夢を奏でる若者たち」
2020年3月3日(火) 午後11時00分~(46分) BS1

原題:Pipe Dreams
制作:H2L Productions (カナダ 2019年)
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カナダ国際オルガンコンクール   を取材した番組。
中身が濃くて、引き込まれました。
で、一度ぼーっと視聴したあと、もう一度見返して、メモメモしてしまいました。
オルガン曲はほとんど知りませんが、知らない作曲家名が続々と。
音楽の世界、広いです。

取材の対象は、コンテスタントのうち次の4人。

アルシー・クリスⅢ(25歳 黒人 アメリカ・テキサス)
セバスチャン・ハインドル(19歳 ドイツ・ライプツィヒ)
ユアン・シェン(31歳 女性 中国・北京)
ニコラス・カポゾーリ(24歳 アメリカ・ピッツバーグ)



アルシー(ア)は、電子ピアノでジャズやゴスペルを演奏して音楽性を育んだ。
かなり経ってから、白人女性の演奏で初めてパイプオルガンを聴き、
「俺ならもっと壮大な音楽が奏でられる!」と、先生を探したが、貧しい黒人に教えようと言ってくれる人が見つからなかった。
高校入学前に亡くなってしまった母が、彼を受け入れてくれるオルガン夏期講習に申し込んでくれたのが、始められたきっかけ。
今では周囲から「怖い存在」と認められるようになったが、直前の王立オルガン学院のコンクールでは一次で落ちてしまった。
本選で何を弾くか迷っている。黒人ならジャズと安易に受け止められるのも嫌だ。

セバスチャン(セ)は参加者中最年少。
ライプツィヒ、バッハゆかりの教会で聖歌隊の一員として8年間歌った経験があり、バッハは身近な存在。
歌うと音楽を身近に感じられる 音楽には呼吸が必要。
周囲からは「オルガンの神童」と言われ、それが努力の原動力にもなっている。

ユアン(ユ)は、中国で父から手ほどきを受ける。
コンクールに参加を認められた初めての中国人。
父は1987年に日本でオルガンを知り、中国にパイプオルガンを広めた人。
音楽家として成功するには男の方が有利なので、私が生まれたとき父はがっかりしたと言う。
女性にだってできると両親に認めてほしくて続けてきた。
自分の実力を確かめたいという目的もある。

ニコラス(ニ)は、アルシーがライバルと目する人物。
音楽性が高くて演奏が安定している。
国際的な舞台で少しでも名を知ってもらいたいと参加。
「自分の殻を破れ」「安全地帯から出ろ」と先生には言われている。
ジョン・ケージの前衛的な作品を弾く。審査員がどう思うかより弾きたい曲をと考えている。



1次予選(20人から12人へ)
カナダ・モントリオール
バッハを3曲と そのほかの曲を1曲
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このラウンドでは、
セバスチャンが、ストップの引き出し(「トロンボーンのノブを引いて!」)を失敗されるというアクシデント発生。このストップ係の男性は「僕のミスだ」と認めて謝っていました。(上の画像がそのとき)
でも幸い、4人全員が次のラウンドへ進みました。
(曲名の後のカタカナは、コンテスタント名の最初の一字)
  • J.S.バッハ:前奏曲とフーガ 二長調 BWV532(セ)
  • ブクステフーデ :トッカータ ヘ長調 BuxWV156(ニ)
  • ブクステフーデ:トッカータ ニ短調 BuxWV155(ア・ユ)

2次予選(12人から6人へ)
サン・ジャン・バチスト教会
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画像はニコラス。
会場が1次予選から変更。
ここのオルガンにまだ慣れないと電話で訴えるユアンに、父が「条件はみな同じ」と励ましていました。
オルガンは場所によって特性が違うといいますし、ピアノ選びから始まることも多いピアノ・コンクールとは違うなあと感じました。
  • レイチェル・ローリン:Epilogue(ア)
  • ジャン・ギュー:Toccata(ア)
  • ジョン・ケージ:Souvenir(ニ)
  • ティエリー・エスケシュ:Poemes pour orgue(ユ)
19歳のセバスチャンが本選に進めず。
まだ僕にはレベルが高すぎた。でも、得たものも大きく、後悔はない、との本人の弁。


本選 
モントリオール・ノートルダム聖堂
会場がまた変更。
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1次から本選まで、演奏者の様子は、この画像のようにスクリーンで映し出されていました。
  • ジョセフ・ジョンゲン:Sonata Eroica(ニ)
  • リスト:2つの伝説 第2曲(ユ)
  • ジャン・ピエール・ルゲ:Au maitre de la paix(ユ)
  • ジャン・アラン:Trois danses(ユ)
  • アーヴィン・バーリン(編曲 アルシー・クリスⅢ):Blue Skies(ア)
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画像はユアン。
重厚な「全身全霊を込めた」音楽が続き(編集の加減もあるのでしょうが)、聴いていて大変でした。
彼女自身、演奏後はしばらく立ち上がれなかったほど。
次はアルシーの演奏。
めちゃくちゃ緊張していると言って、ストップ係の人に頬をひっぱたいてもらったり、自分でもひっぱたいたり。
始まった曲は、彼自身の編曲による軽やかなジャズ。
聴衆も審査員も笑顔になって、最後はスタンディング・オベーションでした。
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で、結果です。

1.アルシー・クリス
2.オリバー・ブレッド
3.ニコラス・カポゾーリ
聴衆賞 ユアン・シェン


コンテスタントたちの言葉。

音楽に深みを与えるのは演奏者自身の体験。この上ない悲しみや喜びをどうやって表現するのか。それは勉強によって身につくものではない。

聞く人の人生を変えるような音楽を届けたい。

(受賞者になれなくとも)後悔もがっかりもない。自分の演奏には満足している。

チャイコフスキーコンクールの入賞者コンサート、
2月2日のミュンヘンが大成功だったので、急遽、その3日後の2月5日のサンクトペテルブルクでも開催することに決定したのだとか。
藤田真央さんマネージャーのツイートで知りました。

開催2日前に決まるコンサートって、それも会場がマリインスキー劇場だなんて、びっくり仰天です。

Mao@SP
出演は
ヴァイオリン部門
第1位  セルゲイ・ドガージン (ロシア)
第2位  マルク・ブシュコフ (ベルギー)
チェロ部門
第1位  ズラトミール・ファング (アメリカ)
ピアノ部門
第2位 藤田真央(日本)


ネットのLIVE中継するのかなあ。
サンクトペテルブルク21時ということは、東京は翌朝3時だしなあ。
どっちにしても無理だなあ。。。と思いつつ昨晩は早々に就寝。

ところが、今朝5時過ぎに起きてみたらば、
夜中に「LIVE中継やってるよ!」という友人からの連絡が入ってました。
慌てて接続してみたものの、コンサート自体は終わりを告げたところ。

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スタンディングオベーションと大歓声だけは、LIVEで視聴した次第。
ありがたいことに、YouTubeにアーカイブがアップされました。
これから、このアーカイブを聴きながら、書いていくことにします。



でも、あれ?この画面の下部に書いてある曲目は実際と異なります。
1曲目は、ドガージンと真央くん(10分ごろ~)
フランク、ヴァイオリンソナタ!
もう出だしから、ぐぐっと惹きつけられました。凄いなあ。
それにしても、楽章ごとに拍手が起きるんですね。ロシアならでは?

2曲目は、ヴァイオリンソロ(45分ごろ~)
Mark Bushkov作曲「Fantasia for solo violin」だと思いますが、なんと、受賞者(演奏者)自身による作曲?たしかに幻想的な曲です。
なんか、すごいオーラ。
曲の前のスピーチはロシア語でした。国籍はベルギーってなってますが、ロシア系なのでしょうね。
曲目にも、東欧っぽさが漂ってました。

お、次はチェロです。(55分半ごろ~)
ショパンですね。「序奏と華麗なるポロネーズ」って、作品番号3、ですか。
思い切り若い時分の作曲なのですね。
真央くん再登場。さすがショパン、ピアノも大活躍。
フランクの時も思いましたが、真央くん、室内楽も見事に聴かせます。
ズラトミール君も国籍はアメリカですが、きっとお名前からみてロシア系ですね。

オーケストラ登場。おー、ピアノコンチェルト!
椅子の高さ合わせに毎回奮闘の真央くんです。
モーツァルト ピアノ協奏曲20番 (1時間09分ごろ~)
真央くんのモーツァルトは、どうしてこうも生き生きと魅力的なんでしょう。
昨年秋、カデンツが真央くん自身の作!と話題になってましたが、今回もそうでしょうか。
なんだかピアノ以外の音色が聞こえてくるようなカデンツで、鳥肌が立ちました。
3楽章はピアノが主導権を握って引っ張って行った感じ。
演奏後、オケの皆様も笑顔、笑顔。素晴らしかった。

休憩です。……って、1時間半休憩なしだったのですね。

後半は、無伴奏チェロから(1時間43分ごろ~)
バッハ チェロ組曲 3番より
いやあ、舞曲なんだなあ、と実感。リズム感が心地よいバッハ。
なんか彼、ピアノのジェームズ・バートレット君(イギリス)をほうふつとさせる。。。気持ちよさそうに演奏するところと、その風貌と。

チェロとヴァイオリン(ドガージン君)。(1時間50分ごろ~)
この演奏曲目は、YouTubeの曲目リストには載ってないと思われます。
どうやら、​Handel passacaglia wooovらしい。(コメント欄に出てきました)
ヘンデル =ハルヴォルセン パッサカリア。
さすがの格調高さ。。。わお!名演!
最終変奏では、こちらの心拍数も上がりました!これは凄い。
会場も「ブラボー」の嵐。

ラストは、ラヴェルのピアノトリオ(2時間01分ごろ~)
ヴァイオリンはブシュコフ君。
彼、なんとなくゲルギエフに似ている感じが。。。もちろん、ずっと若いし、端正な風貌なんだけど。
これは、ピアノパートがリードしていく感じですね。
第1楽章から、いかにもラヴェルの響き。美しい。
第2楽章の終わりで、また拍手。
第3楽章、音数が少ないけど、深い。沁みる演奏。
第4楽章。超低音終えた前楽章から、一気に高音へ。天上の音楽が聞こえたみたい。
3つの楽器の溶けあい具合、音色の混ざり具合が絶妙。

凄い完成度のコンサートでした。(語彙力の貧困さが情けない)
スタンディングオベーション、むべなるかな。

真央くんのレパートリーの広さにも改めてびっくり。まだ20歳?21歳?うおお。

LIVEで結果発表を聴きました。
6位から順番に呼び出されるという方式。

1位:Kenji MIURA (日)三浦 謙司 
2位:Keigo MUKAWA (日)務川 慧悟
3位:Zhora SARGSYAN(アルメニア)
4位:Jean-Baptiste DOULCET(仏)
5位:Alexandra STYCHKINA (露)
6位:Clément LEFEBVRE (仏)
2019-11-17 (1)

裏で待つコンテスタントたち、仲がよさそうに見えました。

発表の際には、
4位と2位で、会場からブーイングが。
ファイナルの演奏で聴衆の心をつかみ、もっと高い順位が望まれたのでしょう。
務川くんのときの拍手と歓声が、ひときわ高かったです。
そうだよね!と共感。
2019-11-17 (3)

こんな感じで、日本の二人が残った時には、ほんとドキドキしました。
務川くんが呼ばれた際の、三浦くんの驚きの表情、
三浦くんの肩をポンポン、とたたいてから舞台に出て行った務川くんの行動が印象的でした。
順位にひきつづき、次々に発表された賞が何なのか「?」ですが(フランス語がわからない)、
最後に、4位のJean-Baptiste DOULCET君が受けていたのが、聴衆賞でしょう。

そのほかの賞は、三浦くんが1人で総なめにしている感じでした。
そして、会場からブーイングが聞こえたのが、なんともかわいそう。。
私はファイナル自体、務川くんしか聴いていないですし、何とも言えませんが、
審査員は、予選、セミファイナルと、すべてのラウンドを聴いているわけで、
トータルの審査結果が、三浦くん、だったのでしょう。
だからこその、さまざまな賞の同時受賞。
公開するなら、ファイナルだけと言わず、せめてセミファイナルからにしてほしい。。

三浦くん、前々回の浜コンでは日本人でただ一人だけセミファイナルに残り、
とても生き生きとした演奏で心に残っています。
一昨年の第1回カワイのコンクールで優勝した際に生演奏を聴きましたが、
そのときは、他を圧する音楽性、ダントツだと思いました。

それにしても
日本人2人の1位、2位とは!
おめでとうございます!

今日の早朝4時から始まったファイナルの協奏曲、
3人目の務川慧悟さんだけ、LIVEで聴けました。
(アーカイブが出たら、こちら にアップする予定です)

サン=サーンス ピアノ協奏曲第5番 エジプト風
(→PTNA ピアノ曲辞典) 

出だしからすごくムードがあって、コンクールっていう緊張感を感じませんでした。
ご本人も楽しんでいたんじゃないかなあ。

第2楽章でぐぐっと引き込まれました。
緩徐楽章で、ここまで聴衆を惹きつけられるって、なかなかありません。
和音の美しい響きに、夢見心地になりました。
とっても内面的。
美しい弱音で楽章が閉じられた瞬間、客席の「ほう~っ」という、緊張を解くようなざわめきに、おお、会場の皆様も同じなのね、と思いました。

第3楽章、エジプト風といえば、この軽快・溌溂としたメロディーよね、
と思うのですが、いやもう、見事な指さばき、素晴らしいヴィオルトゥオーゾでした。
あの2楽章のあとだけに、華麗さも際立ちます。
ブラボー!
2019-11-16

リサイタルの演奏も、アーカイブで聴きました。
プログラムがまた、おしゃれです。
さすが、フランス留学中のセンスある若者!という感じ。

Michaël Jarrell, Etude No. 2 (コンクールのための新曲)
Johann Sebastian Bach, Partita No. 2 in C minor, BWV 826
Maurice Ravel, Miroirs

実はまだ、他の方々の演奏は聴いていないのですが、
アーカイブの使用感を確かめていた際、たまたま冒頭の新曲のみ、複数の方々の演奏も聴いてみることになりました。
演奏者によって、ぜんぜん雰囲気が違うのにびっくり。
現代曲といっても、バンバン鍵盤をたたいてばかりの曲ではなく。
務川さんの柔らかくてクリア、内面的な音色が、とっても印象的でした。好み~♪
私にはよく理解できない(恥)バッハも実に魅力的。
今年からだったか、古楽を本格的に学び始められた成果が表れていたのでは。
ラヴェル、いい選曲です。
まだ曲集の最後ではないのに、「道化師の朝の歌」で会場から拍手が起きてしまったのも、むべなるかな。
「鐘の谷」の最後の音が消えていくのが、なんとも愛おしく思えました。

★ファイナル、リサイタルの部
前半3名(2人目が三浦くん、3人目が務川くん)のReplay、出ました。
medici.tv.(recital part 1)

後半3名
medici.tv. (recital part 2)

⭐️ファイナル、協奏曲の部
前半3名
medici.tv.(concerto part1)
①Clément Lefebvre  (France) ベートーヴェン第1番
②三浦謙司 ショパン第2番
③務川慧悟 サン・サーンス第5番

後半3名
 →medici.tv.(concerto part2)
①Zhora SARGSYAN(アルメニア) ラフマニノフ第1番
②Alexandra STYCHKINA (露)ベートーヴェン第1番
③Jean-Baptiste DOULCET(仏)バルトーク第3番

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medici.tv.がアクセス集中で固まってしまう場合、こちらでも視聴可能です。(11/18追記)
france.musique

ファイナリストが発表されていました。
務川くん、三浦くん、ともに進出です!
  • Clément LEFEBVRE (仏)
  • Kenji MIURA (日)三浦 謙司 
  • Keigo MUKAWA (日)務川 慧悟
  • Zhora SARGSYAN(アルメニア)
  • Alexandra STYCHKINA (露)
  • Jean-Baptiste DOULCET(仏)

ファイナルの曲目、スケジュールも近々発表されるかと。
大会ニュース
(下記画像は candidate より)
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ファイナルはmedici tvでのネット視聴が可能です。
medici tv live soon


コンクールの上位常連、
Anna GENIUSHENE (露)さん(前回ショパコン、前々回チャイコン2位のルーカス・ゲニューシャスさんの奥様)が残らなかったんですね。

前回の浜松コンを追う番組で注目され、第3位になった 
Hyuk Lee さん、
ピリオド楽器の第1回ショパコンを追う番組で話題になった
Krzysztof Ksiazek さん、
ともに、セミファイナルにも残りませんでした。
厳しい世界。

ファイナリストの一人、
Alexandra STYCHKINA (露)さんは、なんと15歳。
三浦さん、務川さんはともに26歳なんですね(あ、お名前のイニシャルも同じ)。
今回のファイナルではどんな演奏が聴けるのか、楽しみです。

ロンティボー、今年はピアノです。
参加者43人のうち、セミファイナル進出者12名が発表されていました。
注目してきた三浦くん、務川くん通過で、うれしい♪(→大会ニュース
  • Jean-Paul GASPARIAN (仏)
  • Anna GENIUSHENE (露)
  • Wei-Ting HSIEH (台湾)
  • Clément LEFEBVRE (仏)
  • Kenji MIURA (日)三浦 謙司 
  • Keigo MUKAWA (日)務川 慧悟
  • Kazuya SAITO(日)齊藤 一也
  • Zhora SARGSYAN(アルメニア) 
  • Alexandra STYCHKINA (露)
  • Yiheng WANG (中)
  • Kyubin CHUNG(韓)
  • Jean-Baptiste DOULCET(仏)

11月8日、9日の2日間で、43名が演奏する予選が行われていたんですね。
日本から総勢10名が参加されていたとは気づきませんでした。
4日には横浜で演奏されたロシアのElizaveta Ukrainskaiaさんも通過ならず。
厳しいんですね。。。
今後の予定は
  • セミファイナル:11月11日(月)、12日(火)
  • ファイナルのリサイタル:11月13日(水)
  • ファイナルのコンチェルト:11月15日(金)、16日(土)
豪華な審査員陣→JURY
アヴデーエワ、もう審査する側に立つんだ…と、ちょっとびっくり。
2019-11-10

ネット中継はないのでしょうか?
リンクは見つけられず。。。残念なり。

【追記】ファイナルはmedici.tvで視聴可能になるようです。
medici.tv

(参考:残り7名の日本人参加者)
伏木 唯・中村 淑美・西村 翔太郎 ・鈴木 隆太郎・辰野 翼・鐵 百合奈・山﨑 亮汰
 →candidate

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