PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ: コンサート等のレビュー

2020年9月21日(月・祝)14:30開演 15:30終演
@横浜みなとみらいホール 大ホール

ヴァイオリン:成田達輝

<第2部 プログラム> 全曲ヴァイオリン・ソロ(無伴奏)*
  • バルトーク(1881-1945):無伴奏ヴァイオリン・ソナタより”シャコンヌのテンポで”(1944年作曲)
  • J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン/パルティ―タ 第2番ニ短調より”シャコンヌ”(1720年作曲)
  • ファーニホウ(1943-):シャコンヌ風間奏曲(1986年作曲)
  • ヴィターリ(1663-1745):シャコンヌ(オリジナル楽譜不明)
アンコール
  • パガニーニ:24のカプリスより第1番
  • バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番より「サラバンド」
E77C9ABA-B920-4B2D-B9CB-EDA875C34454

あっという間の1時間でした。
一度も舞台袖に下がることなく、連続して演奏された4曲です。

でも、演奏前にご本人からの弁舌滑らかな解説がありました。
「人生チャレンジだと思っている」から、
こんなプログラム、他にはないだろうと思われるようなチャレンジをする、
シャコンヌという曲について知ってほしいというのはもちろん、
時代によってそれがどんな変遷を遂げたのかも知ってほしい、
時代順に並べてもいいのだけれど、ファーニホウでプログラムが終わるというのは、ちょっと……ということで、このように並べてみた、とのこと。
ファーニホウ氏は、再来年、作曲コンクールの審査員として来日予定だとか。

いやもう、演奏のほうも「弁舌爽やか」というか、
「どんな難曲でも楽しい♪」という演奏者自身の喜びが伝わってくるものでした。
「世界一、音符が多い楽譜だろう」と紹介されたファーニホウ、なるほど、の音楽でした。
そんな曲もクリアに弾きこなしてしまう凄腕に脱帽です。
最後のヴィターリでは、成田君自身の歌声まで披露してくれましたよ。

なかなか止まない拍手の嵐に、
満面の笑みで客席に向かって両手を振りつつ袖へと下がる成田君、チャーミングでした。
王道のマチネ・コンサートを楽しんだ、休日の午後でした。


*追記:
第1部はピアノ伴奏つきのプログラム、
第2部はすべて無伴奏でした(私は第2部だけを聴いたのでした)。
ヴァイオリン1本だけで、ここまで聴衆を惹きつけてしまう成田君、やはりただものではないと改めて思いました。

2020年9月19日(土)14時開演 16時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央
2020-09-19 (3)
<プログラム>
9月17日のAプロのうち、
前半の冒頭がベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」ではなく
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309

後半の最後の2曲が
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760ではなく、

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調
ラヴェル:ラ・ヴァルス 二長調

アンコール
クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の悲しみ
ショパン:ノクターン第10番 変イ長調

2020-09-19 (4)

2020-09-19 (5)

冒頭は、「やっぱり会場で生音を聴きたい!」と思いました。
一昨日のベートーヴェンの音色の美しさがあまりに衝撃的だったせいもあります。
でも、だんだんとネット配信の音色にも慣れてきました。

そして、後半。
やはり一昨日とは異なる最後の2曲からアンコールまでの流れに、もうノックアウトされました。
なんだか壮大なる大河映画に身を浸し、壮大なる音楽に包まれたような。
ああ、そうか。
このドラマの流れは、まさに「幻想」なんだ。
これが、真央くんの描きたかった「幻想世界」なんだ!と納得してしまいました。
だからこそ、
どんなに拍手が来ようとも、このアンコールの2曲でもって、
長い長い、日本ツアーを締めくくりたかったんだろうなあ、と思いました。

すごいピアニストが出てきたものです。
20歳そこそこにして、ここまで自分の世界を構築し、
聴き手を魅了してしまうとは。
そして何より、演奏者自らが楽しんでしまうとは。

一昨日は右端の席で、手元や体の使い方はまったく見えなかったのですが、
オンライン配信では、そのあたりがじっくり見えたのも新鮮でした。

2020年9月17日(木)19時開演 21時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央

<プログラム>

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」変ホ長調 Op.27-1
チャイコフスキー:ロマンス ヘ長調 Op.5
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調―ロシアの農村風景― Op.59
アルカン:「短調による12の練習曲」から第12番 ”イソップの饗宴” ホ短調 Op.39-12

ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
ショパン:ぽrねーず 第7番 変イ長調「幻想」Op.61
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760

アンコール
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
リスト:愛の夢 第3番 
藤田真央:藤田真央によるパガニーニ変奏曲

2020-09-18

オンライン視聴ではなく、実際に会場へ行ってきました。
1階席前方、右端の席。

ネットで購入時(優先予約だったはず)、ここしか残っていなかった。。。
一般予約が開始されて、もっといい席が取れたら、乗りかえよう……なんて考えていたのが甘かった。一般予約、公開と同時に瞬殺で売り切れてました。

コロナ対策で、間隔をおいた座席配置。。。不思議な配置。
一つ置き、じゃないんです。
なぜか隣とくっついている箇所(私の隣も見知らぬ方)もあれば、
どどどーっと連続で空いている箇所も。

頭の上に二階席が張り出している位置(A席です)だったので、
「音がちゃんと届くかなあ」
と心配だったのですが、そんな心配は無用でした。
もう、見事に届きました。美音が降り注がれました。
演奏中の表情もよおく見えて、とってもよかったです。


BDB562DB-B044-446D-8CA7-001C0D968B7D

藤田真央くんの演奏は、聴いている人を幸せな気分にさせてくれます。
まお・わーるど、全開。
そんなリサイタルでした。

緊張、とか、集中力、とか、
そんなものとは無縁に見えて、
哲学、とか、ポリシーとか、
そういうものを生で伝えようとする音楽ではなくて、
ひたすら
「音楽って素晴らしい~♪」とばかりに
音楽世界を楽しんでいる真央くん、
その成果として我々に届くものとに
感謝を捧げたくなる、そういう時間を過ごしました。

今回のプログラムのテーマは、ファンタジーです。
決まった型のないファンタジーという音楽は、自由そのもの。さまざまな作曲家の幻想曲を集めて構成していますが、それはつまり、私が抱く作曲家たちのファンタジー、私自身のファンタジーを弾くということ。
新しい世界を求めて取り組む渾身のプログラムです!


プログラム・ノートの冒頭に記載されていた、真央くん自身のことばです。
リサイタル後に改めて読んで、ものすごく納得してしまいました。

曲目解説(真央くん自身のことばを、ライターの高坂はる香さんが取材・執筆)には
「和声的な変化」「三部形式」「全体の流れを考えて演奏しなければ」「……との類似点は、」「密度が濃いので、きちんとアナリーゼできていないと、真の魅力を表現することができない」
といった言葉が並んでいて、
当然のことですが、緻密な分析を経たうえでの演奏の自由さであることが、よくわかります。


ベートーヴェンの冒頭の一音だけで、その美しさに恍惚。
まさにファンタジーの異次元世界を旅して帰ってきたような気持ちでした。

個人的に印象に残ったのは、
とてもカラフルで、チャーミングだったアルカン(うるさい!というイメージ払拭)、
迷いながらも真摯に歩みつづけ、明るい未来を見つけるような「さすらい人」(悲劇的で冷徹な演奏に馴染んでいたので、ほんと、びっくりしました)。

当然のことながら、会場の拍手は鳴りやまず。
最後のアンコール曲by真央くん作曲は、
正統派クラシックな音楽がだんだんジャズになっていって、小粋な正統派ジャズで幕切れ。
最後の最後の余韻まで、真央くん色に染まりました。
聴衆のみなさま、「また聴きたい!」という信念を抱いて帰路についたに違いなく、
真央くんのチケット、今後はもっととりにくくなるんだろうなああ。。。

2020年9月11日(金)14時開演 15時20分終演
@浜離宮朝日ホール

<プログラム>
ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.100
デュサパン:ピアノのための7つの練習曲より 第5番
シューマン:子供のためのアルバム  Op.68 より第30番(無題)
ショパン:バラード第1番 ト短調 Op.23
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガより 第15番 変二長調
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 ニ短調 Op.42

アンコール
バッハ:フランス組曲第5番より サラバンド
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16 より 第3番

7211ACD5-9669-4CEF-8D34-90C99482C523

延期前・4月当初のプログラムを変更しての開催でした。
ベートーヴェンを入れた心境についてのトークもありました。
フランスでの生活が6年になり、ドイツものを演奏するのには勇気が必要になってきたなか、
コロナによる自粛生活で、敬愛の念をずっと持っているドイツ作品、特に奥深いベートーヴェン晩年の作品を表現したいという気持ちになった、とのこと。
年をとって円熟したころに取り組もうと思っていた気持ちを翻意しての演奏。

そのベートーヴェンからの幕開け
納得の演奏でした。彼はやはり音色の引き出しが多いです。
切れ味の鋭い、透明感のある音。
クールなのに、パッションが込められている音。

さまざまな曲想の曲目を並べていながら、構成がお洒落、ハイセンス、と感じさせます。
彼独特の美意識が見事に表現されていました。

テンポの揺らし方も絶妙。
耳タコになってきているショパンのバラードも、斬新に響き、聞いていて心拍数が上がりました。
華奢な身体から、ズシンと響く低音が繰り出されるのにも驚きました。
ショスタコのリズム感、お見事でした。

非常に濃密な時間が構築されていました。
まさに、務川慧悟ワールド。

2020年9月7日(月)19時開演 21時10分終演
@BUNKAMURA オーチャードホール

ピアノ:三浦謙司(第1位)
ピアノ:務川慧悟(第2位)

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:広上淳一

<プログラム>

~務川慧悟~
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」
Ⅰ アレグロ・アニマート
Ⅱ アンダンテ
Ⅲ モルト・アレグロ

~三浦謙司~
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
Ⅰ マエストーソ
Ⅱ ラルゲット
Ⅲ アレグロ・ヴィヴァーチェ

~primo 三浦謙司 second 務川慧悟~
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365


8FC53A3F-2CEC-46CA-AA45-96396E4B6A70

異次元のピアノでございました。
さまざまな美音を繰り出し、キレキレに音楽をまとめる務川くん、
包容力にあふれる音色で、会場全体を包んでしまう三浦くん。

前方左側に陣取ったので、お二人の表情などもよく見えましたが、
三浦君の自然体には、なんか呆気にとられました。
……まったく構えず(そもそも普通の背広姿)、緊張とは無縁な様子で舞台に現れ、
「さて、弾くか」
みたいな風情でピアノに向かい、いったん音楽を奏で始めるや、、、凄い!

まったくタイプが違いつつ、それぞれ破格の魅力をもつ二人が共演すると、
音楽もまた相乗効果。
彼らの奏でるモーツァルトに、浄化された気分です。

蓋を取り払った第2ピアノの音は通りにくい……と聞きますが、
務川君のキラキラした音は、見事に届きました。びっくり。
それを受け止め、コラボによってさらにふくよかな音楽が生まれ、
会場を満たしていく様子を生で体験できたのは、至福の時間でございました。

2020年8月31日(月) 第1部 12:10開演 13:10終演
第2部 14:30開演 15:40終演
@横浜みなとみらいホール 大ホール

ヴァイオリン:郷古廉
チェロ: 横坂源
ピアノ: 北村朋幹

第1部
フォーレ:ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op.120
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調

第2部
ヘンツェ:室内ソナタ
ブラームス:ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8


1645DE88-9A85-466E-8069-F9A04C7AF94E

2週連続、みなとみらいホールのマチネ・コンサートに足を運びました。
今回は、昼間のコンサートとは思えない本格派プログラム。
その完成度に圧倒されました。
素晴らしかったです。(語彙力足りなくて、すみません💦)

印象に残ったこと
  • ラヴェルの三重奏、難易度の高さに仰天。まともに演奏できる人って少ないのでは?
  • 特に第2部のプログラミングの妙に脱帽。2曲が互いに引き立て合った感じです。
  • ブラームスって、やっぱり大家だ!
個人的イチオシの3人が揃い踏みで、いやもう、夢心地の私でした。
ありがとうございます。

2020年8月28日(金)12時開演 13時40分終演
@カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

<プログラム>
岩井亜咲
メンデルスゾーン 無言歌集より
ホ長調 Op.30-3「慰め」
ホ長調 Op.38-3「詩人の竪琴」
嬰ヘ短調 Op.67-2「失われた幻影」
ハ長調 Op.67-4「紡ぎ歌」
二長調 Op.85-4「悲歌」

ショパン
ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42
マズルカ Op.59
バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
~休憩~

五十嵐薫子
ショパン
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
ノクターン 嬰ハ短調 Op.27-1
スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
マズルカ Op.33
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op,39

FE812811-50AD-444E-8C80-056DD02C457C

お二人とも、ショパコン予備予選に参加予定。
本来であれば、その予選直前の仕上げ!ということで組まれたリサイタルでしょうか。
自粛期間終了後すぐのタイミングで案内をもらい、ポチっとしたご縁で、行ってまいりました。

さすが、すばらしくよく回る指と、朗々と響く音量で、圧倒されました。
完成度の高い演奏でした。

でも、実は、
一番沁みたのは、引き込まれたのは、メンデルスゾーン。
ショパンの曲で、ググっと聴衆をつかむというのは、大変な技なのだなあと実感しました。
パイプ椅子の座り心地が悪い(そういえば、この会場はそうなのでした)ことも相まって、
聴衆の集中力も、後半は途切れがちになっていたかも。

Chopin InstituteによるWeb配信などもあり、
ことに最近、ショパンの曲は多々耳にしていることも影響したかなあ。
いろいろ考えさせられました。

2020年8月26日(水)12:10開演 13:20終演【第1部】
@横浜みなとみらいホール 大ホール

The Rev Saxophone Quartet
  • 上野耕平(ソプラノサクソフォン)
  • 宮越悠貴(アルトサクソフォン)
  • 都築 惇(テナーサクソフォン)
  • 田中奏一朗(バリトンサクソフォン)

<プログラム> J.S.バッハ
  • 北方寛丈編:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番より
        プレリュード、ガヴォット、ブーレ、ジーグ

  • 坂東祐大編:クラヴィーア練習曲集 第3部より
BWV685, 802~805,  684

  • 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番より シャコンヌ
 アンコール ・G線上のアリア


BAA47AF8-6AE5-4E5D-9C5E-94A735E2A434

堪能いたしました。サクソフォンの響き。

1階前の方の席だったこともあって、ステージ上で演奏者が位置を変えるたびに、音の響きが変化して聞こえることも体感できて、それもまた感動でした。

4人いると、さまざまな組み合わせが楽しめるのですね。
1曲目は、ザ・定番の席について座って演奏。
2曲目は、
  • 4人全員でステージの奥の方で立って演奏
  • ソプラノ・アルト・テナーのトリオ
  • アルト・テナーのデュオ
  • ソプラノ・バリトンのデュオ
  • ソプラノのソロに、アルト・テナー・バリトンのアンサンブル
  • テナーのソロに、ソプラノ・アルト・バリトンのアンサンブル
  • アルトのソロ
という具合に、
組み合わせも立ち位置(座り位置)も変え、暗転を繰り返しつつの演奏。
目にも耳にも新鮮で、まさに響きに包まれる気持ちになりました。

そして、シャコンヌでは、そのテクニックにも圧倒されました。
つくづく、すごい4人です。

TV「題名のない音楽会」はもちろん、ここしばらく、日曜日夜はYouTube配信のRev.の部屋を視聴していましたし、生演奏を聴いた経験もあって(→)彼らのことは「知ってる」気になっていたのですが、いやいや認識が甘かった。
みなさまの、シュっとした見め麗しさ、そして、音色の麗しさ、ステージ構成、
「総合芸術」として楽しめました。

短い時間でしたけれど、バッハの世界、しっかり深く堪能いたしました。

2020年8月26日(火)00:00開演
ピアノ:ルーカス・ゲニューシャス(Lukas Geniušas)



<プログラム>

 Franz Schubert
  • Allegretto in C minor, (D. 915)
  • 4 Impromptus 4つの即興曲 (D. 935)
Fryderyk Chopin
  • Berceuse 子守唄 in D flat major Op. 57
  • Piano Sonata in B minor Op. 58
Encore:
Franz Schubert (1797-1828)
  • Waltz Op.18 No.6 in B minor (D. 145)
2020-08-26 (4)

巨匠の風格、でした。
真夜中、シューベルトだけLIVEで聴いて感銘を受けました。
個人的にはずっと
  • 柔らかいシューベルト
  • きれいな音色のシューベルト
に魅力を覚えていたのですが、彼の音色は全く異なるもの。
それでいて、圧倒的な説得力、訴えかける力がありました。
胸がふるえました。

今朝になって聴いたショパンも、格調高い演奏でした。
素晴らしい。

その風貌も、近年なんだか「むさい」感jじだったのに、
同じ髭スタイルながら、今では洗練されて見えます。
ショパコン、チャイコンで「媚びを売らない若者」の典型のように見えた彼も、いまや成熟を遂げた大人の演奏家だなあと思いました。

2020年8月25日(火)19:30~20:45
ヴァイオリン:植村太郎
ピアノ:文京華

<プログラム>
  • D・ミヨー(ハイフェッツ編曲)ブラジレイラ
  • G・ルクー ピアノとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 第1楽章
  • A・マミャール ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調 Op.13
  • M・ラヴェル ツィガーヌ
  動画はこちら

2020-08-25 (5)

時間が時間だけに、家族も巻き込んでTVにつなげて視聴。
あまりクラシックを聴かない家族も
「なんか、本格的だな~」
とか言いながら、思ったより楽し気に視聴していました。

文京華さんは、ツイッターの「質問箱」の回答が秀逸で、おススメの方です。
演奏も、キリリと締まったハンサムな音楽でした。
なかなかお洒落なプログラム、一家で楽しませていただきました。


2020-08-25 (4)

18日にセミファイナルの部・後半4名のソロ演奏をLIVE配信で聴き、
「これは生で聴いてみたい!」と思い立って、行ってまいりました。
サントリーホール。

結果、やはり生演奏のパワーは格別でした。
「コンサートとして(ここ強調)」堪能してまいりました。

<共演>
東京交響楽団
指揮:岩村力
コンサートマスター:水谷晃

<プログラム>

1.谷 昂登 (桐朋女子高等学校音楽科 男女共学 高2)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

2 山縣 美季 (東京藝術大学 大1)
ショパン◎ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21

~休憩~

3 尾城 杏奈 (東京藝術大学大学院 院1)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

4 森本 隼太 (学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校 高1)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

8124CCB5-5302-44B0-8A3F-AAB0D1B625C2

ラフマニノフの3番を3回聴きましたが、
圧巻はトリの森本君!
なんというか、音量ではなく「音楽の質量とパワー」が段違い。
音がうねって、はじけて、逆巻く感じ。
疾走感も、歌心も、たっぷり満喫。
彼のときだけ、どの音もオケに紛れることなく、くっきり届きました。
ついこの間まで中学生だった若さでもあり、ちょっと荒削りの箇所もありましたが、
それを補って余りある音楽性でした。
久しぶりに、聴いていて心臓がバクバクする演奏に出会いました。

それが証拠に(なんて言い切ってしまいますが)、
第四楽章になると、もうオケも指揮者もコンマスも、楽しくってしょうがない!といった表情に。
1階席前方左側に陣取っていた私には、そのあたりまで見えましたよ。
ルバートたっぷり、おおきくテンポを変えてくる森本君を、
全力で支えたオーケストラもあっぱれでした。👏👏👏

次に印象的だったのは、ショパンの山縣さん。
なんといっても、単音の音色の美しさに痺れました。


コンクール審査の結果は、こういった私の感想とは一致しないものでしたが、
審査員席のある2階席で聴くと、異なる音楽が聞こえ、異なる景色が見えるのでしょうか。。。

652D4C0F-44E8-4A70-9539-81AF2C2712F1

でも、いずれも立派な演奏だったことには間違いありません。
素敵な演奏を聴かせてくださった4名の方々に感謝です。
そして、今、
ピティナのホームページで、聴衆賞の結果を発見。
森本君の演奏は、ネット配信で聴いても圧倒的だったんですねえ。

2020-08-21 (2)

あ、今気づきましたが、私がネットで聴いたソロ演奏は、
「決勝曲目」のうちの一部だったんですね。
このソロ演奏も、最終順位の決定に加味されたのだとすれば、納得できる部分もあります。なるほど。

【訂正】8月19日
シシキンくんのアーカイブ、出ました!



昨日はChopin Instituteのアカウントから探したんですが、私の探し方が下手だったのかも💦


(以下、8月18日の投稿)


今日になりたての午前0時から、シシキンくんの演奏をLIVEで途中まで聴いたのですが、
(前半がショパンのバラード1番~4番、後半がプロコフィエフのソナタ第7番、メトネルの忘れられた調べ…)
今、続きを聴こうを思っても見当たりません。

シシキンくん、切れ味の鋭さは例の如く。
それでいて、もっと自由闊達に、スケールが大きくなったように感じました。
2020-08-18
ピアニストのトップ・バッター、
ネルソン・ゲルナーについてはアーカイブが残ってるのは特別なのかな?

あ、公式サイトに以下の記述がありました。

Most concerts we are going to stream live will also be accessible later as video on demand (VOD). However, today we cannot yet promise that the recitals by Dmitry Shishkin, Lukas Geniušas, Ingolf Wunder, Dmitri Alexeev, and Yulianna Avdeeva, both the concerts by the Apollon Musagète Quartett, and the Prégardien/Drake and Goerne/Lisiecki recitals will be accessible on later dates.

やはり、シシキン君のはアーカイブが残らないようですね。残念。


さらに、次の記述も。

The only ones we cannot show you online are the performances by Ivo Pogorelić, Nikolai Lugansky, and Evgeni Bozhanov. 

確かに、ポゴレッチ、ルガンスキー、ボジャノフの演奏が無料でオンラインで聞こうとするなんて、虫が良すぎますよね。

室内楽のBelcea Quartet、ホロデンコのアンサンブルなどは、すぐにアップされてます。




16th International Music Festival „Chopin and his Europe”
FROM BEETHOVEN TO CHOPIN 
15 - 31 August 2020



2020年8月15日(土)21時(日本時間16日4時)開演
@ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール

ピアノ:ネルソン・ゲルナー(Nelson Goerner)

<プログラム>
Ludwig van Beethoven
・Sonata No. 26 in E flat major (‘Les Adieux’告別), Op. 81a
・‘Eroica’ Variations in E flat major, Op. 35

~休憩~

Fryderyk Chopin
・Ballade in A flat major Op. 47

Ferenc Liszt
・Valse oubliée nr 2 S 215 (1884)
・Rapsodie espagnole, S 254 (1858)

(encore)
Ignacy Jan Paderewski
・Nocturne in B flat major op 16 no 4

2020-08-16 (1)

あさ4時に目覚めてしまい、PCを開けてみたら、
こんなコンサートがライブ配信されていました。
このレベルの正統派リサイタルが無料配信されていることに、びっくり。

まずもって、
ベートーヴェン、ショパン、リストと、ピアノの音色がガラリと変わって聞こえます。
かつ、1曲の中での変化の幅が壮大です。
見事でした。
(おそらく録音マイクの不具合により、一部、激しい曲想の部分で音が割れました……アーカイブで調整されるでしょうか)

そして、最後のアンコールでは涙が出そうになりました。
ポーランドのショパン・インスティテュート様、ありがとうございます。
今後のプログラムは、こちらでチェックできます。
日本時間に換算して、ピアニストを列挙しておきます。……すごいメンバー。
  • 17日(月)24時 ドミトリー・シシキン(ソロ)
  • 19日(水)24時 エフゲニー・ボジャノフ(ソロ)
  • 20日(木)24時 ケヴィン・ケナー(室内楽)
  • 22日(土)4時 ニコライ・ルガンスキー(ソロ)
  • 23日(日)4時 ヴァディム・ホロデンコ(室内楽)
  • 24日(月)4時 Dmitry Ablogin(ピリオド楽器によるソロ)
  • 25日(火)4時 イーヴォ・ポゴレリチ(ソロ)
  • 25日(火)24時 ルーカス・ゲニューシャス(ソロ)
  • 26日(水)4時 ヤン・リシエツキ(歌曲のリサイタル)
  • 27日(木)4時 Kamil Pacholec(ソロ)
  • 27日(木)24時 インゴルフ・ヴンダー(ソロ)
  • 28日(金)4時 シモン・ネーリング(室内楽)
  • 28日(金)24時 ドミトリー・アレクセーエフ(ソロ)
  • 29日(土)4時 Gabriela Montero(ソロ)
  • 31日(月)4時 Julius Drake(歌曲のリサイタル)
  • 9月1日(火)4時 ユリアンナ・・アヴデーエヴァ(ソロ) 

広島交響楽団
指揮:下野竜也 
ピアノ:萩原麻未 
メゾソプラノ:藤村実穂子

2020年8/6(木) 18:45開演  20:55終演
広島文化学園HBGホールよりライブ配信

<プログラム>

ペンデレツキ:シャコンヌ(ポーランド・レクイエムより)
藤倉大:ピアノ協奏曲第4番《Akiko’s Piano》(広響委嘱・世界初演)

~休憩~

ベートーヴェン:カヴァティーナ(弦楽4重奏曲第13番より弦楽合奏版)
マーラー:亡き子をしのぶ歌
バッハ(斎藤秀雄編):シャコンヌ(パルティータ第2番ニ短調BWV1004より)

アンコール
プーランク(下野竜也編曲):平和のためにお祈りください

B0FB8563-D7C2-48BD-BE03-0DE25D1A9910

全体を通して、心に沁みる音楽が奏でられたコンサートでした。

ペンデレツキ、和音の響きがせつなく独特。幕開けにふさわしいと感じました。
アルゲリッチに献呈された《Akiko’s Piano》、コロナ禍により来日できなくなったアルゲリッチに代わり、急遽ピアニストが萩原麻未さんになったとのことですが、ほんと、少女のつぶやきが聞こえてくるようでした。
最後のカデンツは、舞台中央のグランドピアノから、右端に置かれたアップライト・ピアノ……被爆ピアノへと移動しての演奏。
Web配信では、みごとな響きで届きましたが、会場でもそうだったのでしょうか。
そうそう、グランドピアノでの譜めくり担当が麻実さんの夫君、ヴァイオリニストの成田達輝くんだったのにはびっくり。
(黒づくめ、黒マスク姿で、途中まで全く気づきませんでした)

休憩後の曲では、
へっ?これ、本当にベートーヴェン?と思ってしまった私です。しみじみ流麗。
マーラーは圧巻でした。ぐぐっと集中度がアップして、独特の世界に。
シャコンヌは度々耳にしますが、斎藤秀雄編というのは初めてかも。弦楽器の音が重なったときの美しさを堪能しました。

下野さん、自分は後ろに下がって……といった謙虚なご様子でしたが、
アンコール曲の編曲もなさって、そのご尽力、素晴らしいと思いました。

こんなコンサートを無料配信してくださって、ただ、ただ、感謝。
晩御飯を給仕しつつ、無理やり家族も巻き込んで鑑賞した私でした。

2020-08-06 (6)

【演奏】
藤田真央(ピアノ)

【詳細】
会場:王子ホール(東京、日本)

【プログラム】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332
フレデリック・ショパン:ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2
フレデリック・ショパン:ノクターン 第18番 ホ長調 Op.62-2
フレデリック・ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
フランツ・リスト:ウィーンの夜会(シューベルトによるワルツ・カプリース第6番) S.427-6



上の mdici.tiv.サイトは、ログインのために登録が必要。
でも、登録すれば無料で全編見られます。
mediti.tv Japanのサイトからは、登録なしで視聴可能。

Live 配信は昨日の午前2時だったのですが、昨日は朝から晩まで仕事漬けの日で、
やっと今、視聴できました。
アーカイブを残してもらえたことに、感謝感激。

初めの26分間は、今までのヴァルビエ音楽祭で頭角を現した若手演奏家たちへのインタビュー記録。
そして、第2部が、真央くんのリサイタルです。
今回の配信のために、つい数日前に日本の王子ホールで収録した、とのこと。
2017年に真央君が優勝したクララ・ハスキルコンクールの会場が、ヴァルビエからほど近いのだとか。
真央くん、2年前にはこのアカデミー生として参加していて、今年は当初から出演予定だったそうです。

今の若手といえば、MAOだ、
今日から、あなたはMAO FUJITAという名前を忘れられなくなるだろう、
みたいなことを、MCの方が確信に満ちた顔で言っていました。
おおお、すごいなあ。でも、私もそう思います。

2020-08-01 (1)

冒頭から、画面右側には真央くんの演奏プログラムが出てくる、という構成。
タイトルは
「A day with the Verbier Generation: Festival discoveries I: Brand-new moments at the Virtual Verbier Festival」
となっていますが、実質は、真央くんのリサイタルです。

いやもう、クリスタルな水のしぶきのような音楽。
なんだろう、この「グッとくる」感は。
モーツァルトも、ショパンも、シューベルト=リストも、一聴をおすすめいたします。
ほんと、absolutely wonderful.

ピアノ:吉見友貴
2020年7月23日(木)  浜離宮朝日ホール リサイタル映像収録

ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ WoO.57 ヘ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」 Op.53 ハ長調
ラフマニノフ :前奏曲集(プレリュード) 第6番 Op.23-6 変ホ長調
スクリャービン:ワルツ Op.38 変イ長調
スクリャービン:8つのエチュード(練習曲)第5番 Op.42-5 嬰ハ短調
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 Op.36 変ロ短調 

特典映像
ショパン:マズルカ Op.56-3
ドビュッシー:レントより遅く
ドビュッシー:スティッリー風タランテッラ
ゼキーニャ(マルカンドレ・アムラン編曲):Tico Tico No Fuba
2020-07-31 (1)
本編では後半の曲目が、
特典映像では最後の曲が印象的でした。

彼に着目したのは、日本音楽コンクールに優勝したときのプロコフィエフのコンチェルト。
リズム感のあるもの、ロマンあるものがあっているように思いました。

1年前に生演奏を聴いたときは、ちょっと心配になったりもしたのですが、
今回の演奏では、彼の音楽性の豊かさを感じることができて、ほっとしました。

↑このページのトップヘ