PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ: 【音楽セミナー・レッスン・集い】

→前編は亀井聖矢のワルトシュタイン

 

初めの吉見くんの演奏を聴いて、
「なんと美しい音!素晴らしい💕 この演奏にどんなレッスンを?」
と思ったのですが、いや、仲道さんのコメントの深さに唸りました。

ベートーヴェンは、故意に、弾きにくく 無骨な音形を書いているのだから、優美に聞こえるように弾かなくても良い、作曲家がそこに込めた意図を汲むべし
とか、
 自らの力で猛々しくドアをこじ開けるのではなく、天から自然に開かれたドアを描写する音楽である
とか。 

非常に勉強になりました。 

クリスマス会
コロナ禍で自粛した2年間を経ての開催でしたが、
なんと、今朝になって、定連中核メンバーの夫君がコロナ陽性と判明。
涙を飲んで彼女は欠席となり、残りのメンバーもちょっと演奏を楽しむ気分ではなくなった感あり。

私自身、休日出勤を終えた足で駆け付けたこともあって、ぐったりモード。
それでも、ゆっくりおしゃべりできるのも久々で、楽しい時間が過ごせました。
素敵なしつらえのご自宅で、美味なるお料理を準備してくれた友人に、感謝の嵐です

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昨年のバッハ(クラヴィーア協奏曲No.5 第1楽章)に引き続いて、
今年の夏ごろから取り組んできた2台ピアノ曲は、
  • ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b より抜粋(テーマ、第3変奏、フィナーレ)
本日(あ、もう昨日だ💦)、
その中間発表という意味合いで、相方さんのお教室の発表会で弾いてきました。
1週間ほど前、ドイツから一時帰国中だったピアノ仲間に練習を聞いてもらい、意見や感想を寄せてもらったことが、仕上げに向けて、とってもいい刺激になりました

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帰宅して、録音を聴き直した感想
  • 危うい箇所は何度かあったが、止まらずに持ち直し、最後まで行けてよかった。
  • 音量のバランスは、聞き苦しいほどの箇所はなかった(合わせ練習が効いた)。
  • レッスンに頼らず、弾き手自身でいろいろ調整できたのは進歩なのでは?
  • まだ弾き込みが足りていない。危うくなる箇所が明確になったことが収穫。
直すべきところ
  • 楽章の冒頭の打鍵のタイミングが微妙にずれている。
  • 楽章の最後の一音のタイミングも然り。
  • 拍感が悪い(弱拍であるべき音を大きくだしてしまう)箇所が散見する。
  • 2人の掛け合いとなるべき箇所で、リズムの崩れ、ミスタッチが出るのは痛い。
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来年3月にもう一度人前で弾く機会があるので、改めて修正を試みます。

@2022年7月26日、銀座・ヤマハホール
仲道郁代によるベートーヴェン ピアノ・ソナタの公開マスタークラス

これほど密度の濃い内容を無料で見せていただいていいのでしょうか。
特別公開とのことですが、可能なうちにぜひ視聴しておくことをおすすめします。
すごいなベートーヴェン、すごいな仲道郁代氏。



(以下、視聴しながらのメモ書き)

1803年の作曲
1801年「ハイリゲンシュタットの遺書」で、絶望の後の決意を表明した後の曲
大きな決意が必要な曲

作曲家が意図したことを表現すると、説得力が増す 

【第1楽章】
「出だしは、何考えながら弾いてるの?」

第1テーマ
第1楽章、第2楽章、第3楽章につながるモチーフ
①同音連打(リズム、音の長さ、その変化にも意味)
②5度下がってくるスケール

「得体のしれないものの中から何かが始まる」

厳しい音楽
心の鼓動を伝える「チャカチャカ」(運動としての音ではない)
ハーモニーのバランス、変化

音が下がった意味、上がった意味を考えて弾く

第2テーマ
「光を求めていく」そのやり方
最初はバスを出し、その分量をだんだん減らしていく
移り変わるための技は工夫できる
スタカートの長さも均一である必要はない


ドイツ語は「息を吐く」言語
どんなに歌う音楽でも、浮き上がってはいけない


ベートーヴェンはペダル記号を厳密につけている
  • 響きがある箇所=天上界
  • ない箇所=現実世界
ペダル記号のない箇所は「ふわっと広がる」弾き方をしてはいけない
音をつなげるための細かいペダルはOKだが、世界の区別をはっきりつけて

クレッシェンドも厳密に
ハーモニーの変化を意識して音色を変化させる

一番言いたいことは
「再現部に戻る」その戻り方に表現されている

安易に収束(終息?)させない
ベートーヴェンはそれを避けたい人
ディミヌエンドで「収束しろ」と明示してある?


【第2楽章】
出だしは、調すらはっきりしない
「ここはどこ? 私はだれ?」
休符の間も、聴き手に緊張感を与える。静止を保つ。
(安易に次の音への動きをしない)

「人生これでいいのか」いちいち疑問を持つ
すべて言葉のように弾く

孤独
ペダルを踏むと、孤独は表現しにくい


【第3楽章】
求めていた天上界が現れる
ソフトペダルは要らない

澄んだ空気の中で光が降りて来る

ペダルは譜面どおりに(踏み替えない)

左手の同音連打に覚悟感
スタッカートの有無で音の意味が異なる

意志を表す音
乱暴な音ではない

下がってくる音は
「そうなんですね」と納得している
そう思って弾く

ずっと緊張感を保つ
「ぴっちぴっち、ちゃっぷちゃっぷ、らんらんらん」ではない

第1楽章では、十字架の縦線であった苦しみの「ソファミレド」が喜びになる
その変化を、第1楽章から第3楽章へのストーリーを表現する

2週間前のピアノ・トリオのステージ後、
10か月間、グループレッスンを共にした仲間たちと打ち上げランチ。
久々に丸の内へ。

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世はクリスマスだったのでした。

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雲一つない青空。
うらうらとした天気に心も浮き立ちます。

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街の人込みにも驚きました。
紅葉を見に?買い物に?……もう家に籠ってるのは飽きた!ってところでしょうか。
確かにそうですね、私も。

3月から全9回にわたって受講してきたグループ・レッスンの成果発表会が
2022年11月12日(土)、13日(日)の二日にわたって行われ、
私はグループ全7名を2グループに分けた、後半4名のうちの1人として日曜日に演奏してきました。
  • クレンゲル:ピアノ・トリオ(子供のためのトリオ) op.35-2 第1楽章
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前日の土曜に発表した前半グループの仲間3名の演奏が素晴らしかった!
という報告を受け、また日曜の朝になって実際にその動画を視聴し、感動してしまった私。
(土曜は一日職場に缶詰だったため、会場では聴けなかったんです)

私も同じ曲目を演奏しなければいけないわけですが、
「あんなに立派には弾けない」
というのが正直なところでした。
が、なぜか、焦るとか、対抗心を燃やすとか、落ち込むとかいう反応ではなく、
「できることをやるしかないよね」
という心境になり、かえって肝が据わりました。
ほんと、仲間たちに感謝です。

さて、早めに会場入りして(ここまでもいろいろあったんですが、省略💦)
室内楽レッスンを何年も受講されてきた先輩方の演奏を堪能。
本格的な音楽をじっくり聴いてからの本番となりました。

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人前に立つと、例のごとく心臓バクバクに。
でも、自分の耳に聴こえてくる響きが美しくて、途中から「ああ、きれいな音だなあ♪」と嬉しくなってきました。

初心者クラスの課題曲(子供向けに書かれた曲)は、いわゆる指のテクニック的には易しい曲。
でも、弦楽器と合わせるには、終始いろんなアンテナをピンと立てておかなくてはいけない、ということを叩きこまれてきました
……とはいえ、本番になったら楽しむのが一番だよ!……
との先生からのコメントに、「そんなの無理!」と思い込んでいた私ですが、演奏しながら嬉しくなってきたので、これ、ちょっとは実現できたのかもしれません。

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ステージに立つと、焦って走って自滅する……といういつものパターンから脱せたことが一番の収穫です。

いただいた講評コメントには、
「良い感じのテンポ感で、安定して流れがあった」
「テンポが安定していて、安心して聴いていられた」

という、暴走&爆走系の人間(私)には前代未聞の誉め言葉が!

「フレーズの始まりを丁寧に聴いていて、フレーズのまとまりが明確に伝わる」
「知的にまとめられていて、良い印象」

というのも、楽典わからない、専門知識なし、というコンプレックスを抱える身には嬉しすぎるお言葉。うるうる。

改善点としては、
「中音域(弦楽器で言えばヴィオラ)の音色が工夫できると、もっと立体的になる」
「力強い和音、なめらかなメロディーなど、オーケストラで言えばTuttiとソロのような対比が、強弱あるいは音色でさらに表現できると、弦との調和がたくさん生まれる」

とのこと。

いやもう、ものすごくいろいろと勉強になりました(語彙力💧)。
会場で応援してくれた友人たちにも、心底、感謝です💖

大学のピアノサークルOG会コンサート(出演者18名)、終わりました。
私の演奏曲目は、連弾で
  • グリーグ:ペール・ギュント第1組曲 作品46より 第1曲 「朝」(セコンド担当)
  • グリーグ/アドルフ・ルタルト編 :抒情小曲集 第8集 作品65より 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」(プリモ担当)
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(終演後のステージ)

リハーサル時(聴衆ナシ)は、音色は固いし、ペダルは踏みにくいし、どうなることかと思いました。
ところが、幸いなことに、本番になってみると、音色はぐっと柔らかく変化(ご来場くださった方々の衣服に吸われたのでしょうか)。
ペダルも、多くの人に踏まれた結果か、踏みやすくなっていたのでした
ありがたや!
3年ぶりの有観客(開催直前に「お客様も入れる」と決断)の意義をつくづく感じたことでした。

相棒の安定力のおかげで、私としては珍しく大崩れせずに済みました。
感謝、感激、雨あられ。
来場くださった友人たちにも感謝
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打ち上げは、初めて知ったこちら。
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いい仲間に恵まれていることの幸せをかみしめた1日でした。

3月から受講し始めたグループ・レッスンも最終回。
来月半ばに、会場で発表することになります。
発表する際の楽章分担も決まり(私は第1楽章)、あとは個人の責任で練習に励むのみ。

まず、本番形式で発表しましょう!
ということになり、いやはや、わたくし、またもや心臓バクバクになりました。
トップバッター、心を強く持たねば。
弦の音合わせの「A」は固くならない。豊かな音で長く弾く。

レッスンメモ
  • 休符の間も呼吸を忘れない
  • シンコペーションのリズムをビシッと合わせる
  • 転調の際も呼吸は続いている
  • 弦と同じ呼吸をして、かけあいをもっと意識
  • 弦のボウイングを感じる
  • ↑が自然にできるようになるべし
  • 和音がバタつくのは準備が足りないから
  • 鍵盤の上に和音の形に指を置いて準備!を徹底
  • 「準備して弾く」を徹底すれば、テンポも安定する
  • 和音は指でつかんで、コントロールする
  • 締まった音色の和音をつくる
  • 和音の変化を感じて響きの尻尾まで聴く
  • 4拍子の拍を2拍子にしない。急がない
  • ピアノだけになる部分は、もっと主張してよい「私はこう弾く」

今日はピアノ三昧の一日。
このレッスンの後は、連弾の合わせ練習会場へと急ぎました。
午前にいただいたコメントのデジャヴのようなことも多々あり、ハッとすること多々。
だいぶ息の合った音楽ができるようになってきて、楽しかったです♪
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な~んて悠長なことを言っている場合では実はなく、こちらの本番は明日なのでした。
連弾、楽しんで弾けますように。

ピアノ・トリオのグループ・レッスン、8回目(実は先週のこと💧)
受講生6名。
毎回、毎回、同じことばかり指摘されるわが身があまりに情けなくって、今まで記事にできませんでした(恥)。

★相変わらず焦ってすべっている。弦の音はもちろん、自分の音も聴けていない。
理由としては、
・和音の変化をよく味わう姿勢
・盛り上がりの頂点の意識化
・フレーズ、息が続いていく先の意識化
こうしたものが欠けているから。

★手首をすぐに上げようとする癖が抜けていない
・こういう無駄な動きが、響きのバランスを悪くする。
・鳴っている音を聴き続けながら次につなげていく意識が足りない。

★「楽譜にはこう書いてあるんだな」と丸わかりで不自然(クレッシェンド、デクレッシェンドの持って行き方等)。音楽を体で感じるのではなく、楽譜を目で見て弾いている。

★音質を決める要素の一つは、鍵盤にタッチする速度。そこがコントロールされていない。不用意な音が出ている。

★ピアノソロの一人旅の箇所で暴走しない。急がない。音楽と連動した身体の動きをするように心がけるべし。拍感を大切に。

★「ああ、ここがステキ」と思いながら演奏すれば、響きは変わる。


【連弾レッスン】
実は昨日(9月20日)、お初の場所で連弾レッスンも受けてきました。
連弾の相方さんのお師匠様によるレッスン。
いやはや、プロのピアニストの凄腕を垣間見て、お口あんぐり状態だった私です。
目からウロコがボロボロ、ボロボロと落ちましたが、
はっきり言って、上記(室内楽レッスン)と同じような指摘も多々受けたのでありました。
ほんとに、ここで何とかせねば!!しっかりしろ、私!!

河村尚子さんの、シューベルトを弾くリサイタル(2022年9月13日@紀尾井ホール)と連動したセミナーを受講してきました。

ピアニストの河村さんと、
音楽美学の研究者の堀さんが、
対談しながら考えを深めていく、という趣向。

著作権の問題もあり、詳しい内容は書けませんが、
「楽譜を読み込む」
ということについて、いろいろ示唆を受けました。

堀先生の疑問
「河村さんの演奏は、メロディーに耽溺しすぎない、他にはない独自の音楽だと感じるが、それはどこから出てくるのか」
という質問に対する河村さんの答え、です。

河村さん曰く、
「アーティストにはオリジナリティが必要だと考えている」
「楽譜を読み込んで、細工して音楽をつくっていくという行為自体が好き」
「13年にわたって師事していたクライネフ先生が2011年に亡くなってから、頼る人がいなくなり、現在の環境(ドイツの大学で教鞭をとっている)で、同僚のドイツ人、フィンランド人などの考えも吸収しながら、掴み取った演奏」
「他の演奏家のCDはたくさん持っているし、聴くけれども、そのコピーはしたくない。」


それで、堀先生とお二人で、
・和音
・転調
・リズム
・音程の開き
・音の調薬
といった要素について

「ここが、この時代においては、こういう意味で稀有」
「ここが、他の作曲家(ブラームス、ショパン 、シューマン …)に、こう似ている」
「ここが、この曲の他の楽章の、こことリンクしている(先取りや再現の指摘)」

といった具合に、独自の解釈を示し、共感や確認を挟みながら、話を深めていかれるわけです。
なるほど、河村さんの演奏に、
「知的」「構成美」「硬質」といった評価がなされるのも、むべなるかな、ですね。
キュートな笑顔で、深い話をされる河村尚子さんに、さらに惹かれて帰ってまいりました。
大層お若く見える堀先生ですが、
「河村さんと同世代」
と、お二人の共通項として「ゲームにハマった青春時代」を挙げられ、ビックリしました。

このお二人の対談、機会があれば、ぜひまたお聞きしたいものです。
至近距離で、河村尚子さんの演奏が聴けたのも、至福の時間でした。

ピアノ・トリオのグループ・レッスン、7回目。
受講生6名。

3楽章と1楽章。
メンバーの皆様がぐんぐん上達されていることを実感しました。
私は、ううむ。。。悪い癖はなかなか直りません。努力不足を痛感。
  • 「音をイメージしてから弾く」ことができていないから、前につんのめっていく。
  • 崩れそうになったら、左手で支える。右手でバタバタすると、さらに崩れる。
  • 椅子も手首も低すぎて、弾きにくい姿勢になっているのではないか。要検討。要確認。
  • ピアノという楽器は会場によって異なる。弾きながら、そのピアノの特性に合わせて弾き方を調整しなくてはいけない。家と同じ条件では弾けないということを念頭におくべし。
  • メロディーラインを出すのは音量ではなく音質。音質を自分でモニターできるように、ゆっくり練習が必要。これは弦楽器奏者なら子供時代から特訓されていること。ピアノ奏者にはこの点の意識が足りない。だから弦楽器と合わない。
  • いろいろな弾き方、自分の音色の引き出しを増やさなくてはいけない。そのうえで「ここはこれで行く」と決め、コントロールして作っていくのが音楽。無自覚な汚い音を出してはいけない。
  • 目指す演奏は、もっと遠くにあることを意識して、練習を重ねるべし。

グループ・レッスンの6回目、
第3楽章の2回目です。
コロナ感染拡大の影響で、受講生は8名中4名でした。


私のアキレス腱は「音が暴れる」「バタバタする」。
やんちゃぶりをコントロールして、もっとレディーになるべし。
どんどん速く、つんのめって「ダメです、追いつきません!」と聴こえる箇所も。

脱却するための練習として
  • フォルテ、クレッシェンドは「響きを豊かに」と意識する。(強く!ではない)
  • 「きれいな音を響かせよう」という意識を常に持つ。
  • オペラ歌手が朗々と歌うイメージで。ギャーギャー喚いてはダメ。
  • 音が事前に頭の中できちんと鳴るように、フレーズを塊、ひとまとまりで捉える。
  • 和音の変化、手の形の変化を脳にインプットして、次の音型の準備を先取り(上り切ったら、すぐに下りを準備)する。
  • 同じ音型は同じポジションでとる。手をばたつかせない。手首を下げ過ぎない。
  • 推進力の上にハーモニー。
  • 右手のフレーズを受けるのは左手、という箇所もある。ピアノの右手、左手もアンサンブル。
  • 苦手なところを取り出し練習。同じ音型の繰り返しに注意(ここで速くなる)。
  • 一部を取り出しても、音楽は楽譜どおりに続くイメージで。「別物」での練習は無意味。
  • 音をはずしてもいいが、流れはキープする。
  • 前に出した響きの中で、次の音が鳴り、流れていくイメージ。
  • 3度の動き(シレラドソシファラ…)では、シレの上昇だけでなくレラの下降の響きにも耳を澄ませて、流れをつくる。

同じ内容を、表現を変えて注意されている箇所が多々。
納得することばかりで、いちいち身に沁みます。
指摘していただけたことに感謝して、弱点克服、がんばります。

先日、とある企画に参加して、生まれて初めてフォルテ・ピアノに触ってきました。
まさに、ぶっつけ本番!
そもそも
実家に長期滞在していたりして、ピアノに触る時間も非常に限られ、
練習がまったくもって足りていないという状況での強行参加でした。
(参加キャンセル期限を逃したのでした


いやはや、普段触れている楽器とはまったくの別物でございました。
タッチが軽いこと!
押し込める深さが浅いこと!
聴こえてくる音質が全く違うこと!
弾きながら「脳内沸騰中~」のような状況に陥りました。
予想していた特徴ではありましたが、まったく対応できないうちに終了~

「楽器と対話できることが、古楽器の魅力」
といった話も聞きましたが、私は、そんな器ではないことを思い知りました。


古楽器で弾いたのは冒頭から1分ほど。
続けてモダン楽器に移って、改めて冒頭から弾き直す、という演奏のしかたをしたのですが、
古楽器での焦りをそのまま引きずって、ものすごい高速演奏で駆け抜けてしまいました。
ほんと、焦る女、突っ走る女、それが私です。
当然、手が追いつかなくて、もつれて、崩壊……。

さすがに、このあたりで本気でこの弱点克服を目指さねば!と思います。
古楽器とモダン楽器の音色の差は、ちょっとおもしろいかも……という気もするのと、
「走るな、私!」の気持ちを忘れずに!という意味で、
えいやっと、赤っ恥・突っ走り演奏をここに貼ります。
  • フォルテピアノ:デュルケン(ドイツ・ノベルト社製 1815年製造楽器のレプリカ)
  • モダンピアノ:ベヒシュタイン B-282
(それにしても、こんな弾き方したら、楽器がかわいそう~ ごめんなさい。🙇)



グループ・レッスンの5回目。
第3楽章の1回目にあたります。
ヴィヴァーチェ、苦手です。

懺悔。
練習不足が露呈しまして、途中でストップさせてしまいました。
朝、電車が止まってしまったため、遅刻寸前。
この猛暑の中、電車を降りて猛ダッシュしたことの影響もあったとは思いますが。。。。
指も手も思うように動かず、焦りまくって、弦の音を聴くどころじゃなくなっていました。

結局のところ、ちゃんとテンポが刻めてない。
テンポが安定しないから、音楽が流れない。
ゆうらり、ゆうらり、と揺りかごのテンポで,弦楽器の響きを感じつつ、流れたいのに、
ぎゅっ、ぎゅっ、と締め付けられるような、固まったテンポ感で音楽を台無しにしてしまう。

指も手首も肘も固まっている結果です。
バタバタ暴れまくる自分の体を、腕を、手を、指を、どうにかしたい。
今までのレッスンが全く生かせていません。
自分に喝!
基本から見直そうと思います。


≪ポイント≫
  • Vivaceの2拍子は、1小節を1拍と数える気持ちで弾けばよい。速さの問題ではない。そのテンポ感を保てるかどうか。遅くても、速くても、身体の使い方や音色はそのまま保てるように練習すべし。
  • 速いテンポで何度も間違えて弾き直す練習は無意味。間違えずに弾けるテンポで練習をする。
  • 曲想が変わるところも、その前からの流れが大切。取り出して練習するときも、区切りの前の部分から練習すること。
  • 16分音符の連続は、「タカタカ……」という個別の音で捉えずに、和音進行で捉えて、音色の変化までに気を配るべし。
  • どんな音を出したいのか、頭でまず考えてから音を出す。手が先に勝手に行ってしまう、という状況を作らない。頭でコントロール。
  • 「焦って」聴こえるのは、16分音符がスカスカになっているから。充実した16分音符を。前後のつながり、和音進行を考察すれば、スカスカになるはずがない。
  • 不慮の事故で落っこちた場合は、とにかく左手を早く復帰させるべし。

グループレッスンに久々に参加できました。
初回以来、3か月ぶりです。

いかに自分がイケていないか、音が聴けていないか、自己コントロールできていないか、つくづく身に沁みました。
アンサンブルを真面目にやってみると、自分の欠点が白日の下に晒されてしまいます。


肝に銘じたい点を列挙します。
拍感と響き。そして、聴く、聴く、聴く!

  • 曲のテンポ感を体にしみこませてから演奏を開始する。不用意にスタートしない。
  • 手首の無駄な上下運動が音楽の流れを妨げる。音楽に合わせた体の動きを!
  • 弦楽器奏者の腕の動きを感じて、同じ空気感で弾く。
  • 大きな波の中で、音楽に気持ちよく身を任せる。どっしり構える。
  • もっとピアノを響かせる。空間に広がる響きを!
  • 楽譜に書いてあるから、そうする…といった「目で見た」演奏ではなく、「耳で聴いて」音楽をつくる。
  • 音のしっぽまで、よ~く聴く!そして次につなげる。
  • 緊張したとしても、萎縮はしないこと。
  • ピアノの左手と右手もアンサンブル。その拍子感、パルスをまずそろえる。
  • 弦楽器と同じ音型は、弦の響きに共鳴させる意識で。(ただ音を弱くするのは間違い)

画像は本日の帰り道。季節は進んでいます。

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前回に引き続き行われた第2回、第3回のグループレッスンに参加できなかったため、
2回分の補講として、個人レッスンを受けました(5月24日午後)。
少し遅れましたが、その折の備忘録です。
お時間をつくってくださった先生方に、ただ感謝。


  • フレーズの切れ目で、ピアノだけが立ち止まって聴こえる。「弦楽器へ受け渡す」意識が足りない。減衰して消えるのではなく、次にバトンを渡そうとする意識を持って演奏すること。弦楽器はバトンをもらうための助走を始めているのに、相手が走ってこないとズッコケてしまう。同様に、ピアノ側が受け取るときは、その前から弦楽器とともに助走していなくてはいけない。
  • 「ピアノから出る自分の音を聞く」のではなく、「離れたところで、弦楽器とピアノの音が溶け合っているのを聞く」意識が必要。
  • 下降音型で、音が減衰するとともに、スピードが速くなる傾向あり。踏ん張りがきかずに坂道を転げ落ちているよう。逆に「音の広がりが増していく」ような音楽が欲しい。
  • テンポが安定しないのは、音の聞き方に問題があるから。音楽全体を指揮できるような耳を持って演奏したい。
  • 弦と同じ音符の長さ(四分音符)が弦と同じなら、切るときも合わせる意識で。

  • 付点音符の音価に気をつける。甘くなってもいけない。鋭くなりすぎてもいけない。まるい円の中に収める。手首の動きも円を描くようにするとよい。とがった三角形の中ではない。
  • アルペジオ的な動きのときは、手首が下がりすぎていると動きを邪魔する。手首は高く保った方が動きやすい。
  • テヌートが重すぎる。音楽の流れを邪魔するテヌートにしない。
  • ピアノのバス音と弦だけで、世界は既に出来上がっている。ピアノの右手の細かい音はニュアンス、色をつける程度で十分。世界を邪魔しないように。
  • 細かい音の速度感が崩れてはいけない。間違えそうになっても、耳を十分に使って、流れる音楽の中に踏みとどまること。
  • フレーズ最後の柔らかな響きを、最後の瞬間までよく聞き届けてから次に移る。動きを円の運動の中に収める。
  • 弦はピアノに向けて信号を送っている。視野を広く持って。
  • ピアノの音符が混んでいると、「pp」を書くスペースが足りないために、楽譜上では開始場所がずれていることがある。視覚情報だけに頼らず、音楽の流れから汲み取ること。

レッスンを口実に、実家から自宅へ戻ってとんぼがえりしたのでしたが、
久しぶりに東京に戻ってきて、元気な緑にびっくり。
実家でも、東京でも、4月末から1か月間での自然の変化を実感しました。
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