PIOピアノ雑記帳

ピアノ、クラシック音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ: 【音楽セミナー・レッスン・集い】

横浜みなとみらいホール25周年音楽祭
反田恭平オルガン道場

2024年3月24日(日)17:30開演 19:35終演
@みなとみらいホール 大ホール

<プログラム>

パイプオルガン公開レッスン(講師:近藤岳 受講生:反田恭平)

~休憩~

10代のためのパイプオルガン・レッスン修了生による演奏
  • 大塚結音 伝C.P.E.バッハ:ペダル練習曲 ト短調 BWV 593
  •      伝J.S. バッハ:「8つの小プレリュードとフーガ」より第8番 変ロ長調 BWV 560
  • 米田咲希 J.S.バッハ:「いと高きところには神のみ栄光あれ」BWV 711(ビチニウム)、BWV 260(コラール)
  • 天田桂菜 J.S. バッハ「わが心の切なる願い」 BWV 727
  •      ヴィエルヌ:「24の自由な形式による商品」Op.31より「カリヨン」
みなとみらいホール・プロデューサー反田恭平による演奏
  • 反田恭平 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565より「トッカータ」
  •      ブラームス:<11のコラール前奏曲>Op.122より「一輪のバラは咲いて」
  •      ショパン:ラルゴ 変ホ長調
みなとみらいホール・ホールオルガニスト近藤岳による演奏
  • 近藤岳 ラフマニノフ(近藤岳 編曲):前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2「鐘」
  •     リスト:コンソレーション 第4番 変ニ長調
  •     ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘
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2時間たっぷり楽しめました。
これでチケット代1000円って、素晴らしいコスト・パフォーマンス💖

反田さんの第一声
「お客さんまで、遠いっすね。昨日と全然違うわ。」って、まさに!
私、双眼鏡片手に鑑賞しましたが、ステージ上のスクリーンに映し出される映像がありがたかったです♪

前半は40分におよぶ公開レッスン。
「こんな大勢のお客さんの前でレッスンを受けるなんて、やったことない。緊張するわ~」
とのことでしたが、4回目のレッスンで、複雑な足鍵盤もこなすって、さすがです。
手のほうの鍵盤が上下に4段も並んでいるだけで、目がくらくらしそうですが、
鍵盤の位置によって硬さが違う(鍵盤の反応スピードが異なる)のが、大変なのだそうです。
右、左で鍵盤を押すスピードを調整しないと、同時に音を出すことができない、とのこと。
同様に、離鍵も難しい、とのお話でした。

近藤さんのアドヴァイスとしては
「パイプが、管楽器が風によって音を出す様子をイメージして」
「指によって音が残ってしまう箇所があるので、注意」
反田さん、
「オーケストラと同じですね。そこ、音が残ってるよ、って、俺、よく言ってるし」とのこと。

幼いころは、いろいろな音が出せる電子ピアノで、あれこれ遊んだという反田さん、
今日もブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」のテーマや、交響曲を朗々と弾き始めたりして、それに応じて近藤さんは、てきぱきとストップを出し入れしたりして、二人とも実に楽しそうなご様子でした。

休憩後の演奏会では、ふつうはあまり聴けない練習曲なども聴けて、大変興味深かったです。
みなさまレベルが高くて、びっくりでした。
鍵盤が2段、3段と連結されて動くようになると、がぜん音色が豊かになること、
足鍵盤のビンビン響く音色など、スクリーンの動画でよくわかりました。

でも、やはり、最後の近藤さんの演奏がピカイチ。
音響としても、音楽の作り方としても。
足元の動きは、足鍵盤を駆け上がったり駈けおりたりする一方で、シャッターペダルで音量調節も行っている様子がよく見えました。
オルガン演奏って、マルチタスクの極致ですね。
ストップが自動でパキパキ出たり引っ込んだりしているように見えたのは、事前にプログラミングされているんでしょうけれど、どこでどう操作しているのか不思議です。

近藤さん、他の方々の演奏時は隣に控えて、ストップの出し入れに、譜めくりにと大活躍。
反田さんの演奏後、「楽器に関係なく、音楽そのものが響いてきて感動で涙が出た」と話されていましたが、みなさま、尊敬の念を抱き合って音楽づくりをされている様子に、こちらも感動の念を覚えました。

1週間前の浜松国際ピアノアカデミーの興奮をまだ引きずっておりますが(しつこい🤭)、今週もまた、ピアノ関連の私的な予定があれこれと。

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今晩は、いつもの仲間と、近所のホールで遊んできました。
18〜22時という時間設定ゆえ、夕食に悩むのですが、こちらの会場、ありがたいことに室内飲食OK🙆‍♀️
ということで、自作の焼き立てパンを持参。
仲間におすそ分けした分の写真🤳が送られてきたので、アップしちゃいました。
カレーパンと、オレンジピール&クリームチーズ入りパンです(ちゃんと焼けて良かった)。

いつものごとく、お互いにあーだ、こーだと好き勝手に批評し合い、
楽譜を交換したり、リクエストし合ったりで、あれこれ弾き散らかして、楽しい時間を過ごしました。
付き合ってもらえる仲間に恵まれていることに感謝❤️

浜松国際ピアノアカデミー2024
大人のためのワンポイントレッスン 閉講式&歓談

2024年10日(日)17時頃~17:50頃
@アクトシティ浜松研修交流センター 音楽工房ホール

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披露演奏会終了後、同じ会場のセッティングを少し変えて、閉講式となりました。
上記の写真は、浜松国際ピアノアカデミーで企画を担当された「(公財)ジェスク音楽文化振興会」のX投稿からお借りしました。

講師の先生方のお言葉が心に沁みたので、私の記憶間違いもあるかとは思いますが、抜粋で。


小川典子先生
みなさんの演奏を聴いていて、心底、感動した。
人生の中で、音楽とともにあることの素晴らしさがにじみ出ていた。
この披露演奏会でアカデミーを締めくくることができて、嬉しい。


石井克典先生
アカデミーで教えた若い子たちは、これからコンクールに打って出るのだろうが、
音楽との関わり方として、そのような競争が大切だというわけではない。
ピアノというのは、まさに生涯学習であって、どんな境遇にあっても進歩できる。
みなさんは、今後もそれぞれの方法で、生涯、音楽と関わっていってほしい。


ジャン・チャクムル先生
音楽とは、文化とは、世の中を美しく明るくするものだと定義できる。
みなさんは、その体現者。
その誇りをもって、音楽を続けていってほしい。


お話を聞いていて、涙が出てきそうでした。
いやもう、最後の最後まで、感動しっぱなしの2日間でした。


歓談の時間では、講師の先生方とのお宝写真も撮らせていただきましたし、
個人的にお話しすることもできました(基本的に、先生方は「べた褒め」しかなさいません)。

受講生仲間や、運営スタッフの方からも、演奏についてコメントをいただくことができて、本当にありがたかったです。
  • 「ステージに慣れていると感じさせる、ステージマナーでした」
  • 「もっと、いろんな場所で弾いてください」
  • 「音がキラキラしていて、すてきでした」
といただいた、もったいないコメントもまた、私にとってのお宝になりました。


【大人のためのワンポイントレッスン2024】
(1)受講概要
(2)先生方の指導傾向
(3)披露演奏会

浜松国際ピアノアカデミー2024
大人のためのワンポイントレッスン受講生による披露演奏会

2024年10日(日)15:00開演 16:40終演
@アクトシティ浜松研修交流センター 音楽工房ホール


<プログラム>
  1. プーランク:3つのノヴェレッテ 第1番 第2番
  2. ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章 Op.13
  3. リスト:献呈 S.566 R.253
  4. ドビュッシー:プレリュード集 第1集 亜麻色の髪の乙女
  5. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第30番 第1楽章 Op.109
  6. リャードフ:舟歌 Op.44
  7. ヴィラ=ロボス:イベリカラーベ
(10分休憩)
  1. バッハ:フランス風序曲 第1番序曲 BWV831
  2. リスト:献呈 S.566 R.253
  3. スクリャービン:2つの詩曲 第1番 Op.32-1
  4. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第31番 第1楽章 Op.110
  5. プーランク:8つのノクターン 第1番 第4番 FP.56
  6. モーツァルト:ピアノソナタ 第12番 第1楽章 K.322
  7. メトネル:忘れられた調べ第2週 春(プリマヴェーラ)Op.39-3
  8. ラヴェル:ソナチネ 第3楽章 生き生きと
2024浜アカポスター


完全に舞い上がっていた(緊張マックスの)私、ホール練習もあったというのに、会場の写真を撮り忘れました。
あ、チャクムル先生のレクチャーコンサートと同じ会場でした。
窮余の策で、浜松市ホームページからお借りした写真を貼っておきます(椅子の並べ方は、ちょっと違ったような気がします)。
音楽工房ホール

演奏者は、左手の衝立の中から登場。
ピアノ演奏後、同じ所に引っ込んだ後、
衝立の端から左手の客席について、そのまま聴衆として演奏を聴く。
という流れです。
「自分が弾いて終わり」ではなく、仲間の演奏を楽しめるように配慮されていること、とてもありがたく感じました。

私自身も、客席で、または待機していた舞台袖で、大半の方々の演奏が聴けました。
練習室での直前練習(20分)と重なった方々については、聴講生としてレッスン時に、またホール練習時に聴けたので、皆様の演奏に触れることができ、よかったなあと思います。

レッスンに持参された曲は、バロック(バッハ)から近現代(ヴィラ=ロボス)までと幅広いですし、
譜読みを始めて1か月で暗譜演奏という強者(ツワモノ)もいれば、既に長期間演奏している曲を持参したという人も。
聴講したレッスンで聞いた、石井先生のお言葉

「楽譜を見るか暗譜かは、どちらでも全く構いません。大切なのは、きちんと呼吸できる状態で演奏するということです。」

が、胸に沁みました。
実は、私にとって一番の難関が、この点なのです。
今後、「きちんと呼吸する」を胸に刻もう!と思いました。

さて、残念ながら、今回も私、いろいろと反省点てんこ盛り、弱点さらけ出しの演奏になってしまいましたが、
  • 最後まで止まらなかった
  • 小節をまるごと飛ばすといった、作曲者への冒涜は避けられた
  • レッスンで指摘されて「表現しよう」と努力した点は、ある程度出せた
  • 素晴らしいピアノの音色に感動しながら、演奏することができた
という点をプラス点として、自分に合格点を出そうと思います。

他の方々の演奏は、
たった3回のレッスンと、最大100分の練習時間だけで、よくぞ!
と思わせる進歩ぶりで、聴いていて胸が熱くなりました。


それから、
明るく元気な小川先生の司会が、会場のムードを盛り上げていたのも、印象的でした。
応募動機からの抜粋と、レッスン時の受講生の言葉を拾った熱~い演奏者紹介の後、
「どうぞ~!」
と、腕を大きく舞台袖に向って振られるのです。
私も思わず満面の笑顔になって、ステージに向かったのでありました。


【大人のためのワンポイントレッスン2024】
(1)受講概要
(2)先生方の指導傾向
(4)閉講式

浜松国際ピアノアカデミー2024
大人のためのワンポイントレッスン

2024年3月9日(土)、10日(日)
@アクトシティ浜松研修交流センター
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先生方の指導傾向(あくまで個人的な所感です)のメモ書きです。
上記プログラム画像の左から順に。

石井克典先生
明確な論拠を示しながら、時には受講生のダメっぷりを具体的に再現しながら
「ここを、こう直せば、もっと良くなる」
という王道のご指導。
誰が聞いても深く納得してしまう内容ながら、なかなか指摘していただけないポイントを、まさにピンポイントで突いてくださいます。
そして、どうしてそう「イケてない」音になってしまうかを、その場で一緒に探ってくださいます。
いろいろな弾き方の提案を受けて受講生が試行錯誤した結果を見て、結論へ。
最後の1分で、楽譜を広げてポイントを項目別に確認、整理。
20分をフルに使い切る、名人芸の指導だと感じました。

しかも、その口調も雰囲気も、とにかく温かいのです!
「慈愛に満ちたプロフェッショナルなレッスン」でした。


小川典子先生
ピアニストとしての体験談を、ふんだんに織り交ぜながらのご指導。
ステージで弾くピアノの特徴を考えると、披露演奏会で気をつけるべき点はどこか、
小川先生ご自身は、その曲目をステージで演奏された際に、どのようなことに気づかれたか、等々。
矢継ぎ早な質問によって、受講生自身の個人的エピソードもどんどん引き出されます。
聴講生が多いときなどには、サービス精神を発揮なさって、
「どんな人にも役立つ特別な練習法を、みなさんに伝授して差し上げます!」
などと宣言され、先生ご自身の練習法をご披露くださいます。

明るいパワーにあふれておられ、受講生、聴講生にそのパワーが伝播していく感じです。
「ピアニスト・パワーの音楽開陳!のレッスン」と言えるでしょうか。


ジャン・チャクムル先生
知的好奇心、分析心の権化であられます。
楽譜をじ~っと見つめて、「この和音」「このテーマ」「このライン」と、具体的な音楽のポイントをどんどん指摘し、「気づいていましたか?」
ポイントを指摘しながら、ご自身がその音楽に嬉しくなってしまわれる様子で、歌ったり、体を動かしたり、さすが20代の若者。
往々にして音楽専門用語が混ざるのですが、ちゃんと「わかりますか?」と確認も……お見事な通訳(堀美夏子さん)のご協力に、感謝です。
そして、ご指導の結果、うまくいったときのチャクムル氏の笑顔がまた素晴らしい(ほとんどファン心理😅)。

知的な譜読みの場に立ち会うようなレッスンでした。
「音楽愛と知性にあふれた、高度にピュアなレッスン」と命名します。

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そして、一番強調したいのは
★先生方が奏でるピアノの音色が、素晴らしく美しい
ということ。
和音の変化を、声部の動きを確認するために、ちょっと弾いてみるという程度の弾き方なのですが(そもそも1レッスン20分という制限時間です)、
それだけでも、まるで別世界からの音のように聞こえました。

プロって、すごい!(語彙力💦)


【大人のためのワンポイントレッスン2024】
(1)受講概要
(3)披露演奏会
(4)閉講式

実は、今回の浜松行きのメインの目的は
浜松国際ピアノアカデミー終盤の「大人のためのワンポイントレッスン」受講でした。
今回、募集時に公表されたのは次のような点です。
  • 申し込みは浜松国際ピアノアカデミーのホームページから。今回は2023年12月半ば〆切。プロフィール(音楽歴)、受講曲目、応募動機を提出(演奏動画等の提出義務なし)。
  • 応募資格は「アマチュアで活動」していること。
  • 募集15名(応募者多数の場合は抽選で受講生を選抜し、1月半ばに通知)。
  • 浜松国際ピアノアカデミーの講師の先生方3名に、20分ずつのレッスンを受講(計3回)。
  • レッスンは土曜、日曜の2日間。
  • 受講曲目は4分程度の曲。
  • 最終日(日曜)の午後に「受講生による披露演奏会」が組まれている。
2024浜アカポスター

受講料を払い込むと、早い段階で、2日間のスケジュールや「披露演奏会」プログラムの入ったPDFがメールで届きます。
参加してみてわかった点は、感謝申し上げることばかり
  1. レッスンは非公開で、受講生同士のみ聴講可能。
  2. 初回レッスンの前に40分、2回目レッスンの前に40分、本番前に20分、個人で利用できる「練習室」が確保いただける。
  3. すべてのレッスンを終えてから、披露演奏会当日にはホール練習も5分間あり。
  4. 披露演奏会で使用されるピアノは、「ヤマハCFX」「カワイSK-EX」(プログラム前半と後半でピアノを入れ替える)。
  5. 披露演奏会終了後に閉講式が組まれており、アカデミー修了証書がいただける。その後、講師の先生方と個人的にお話しできる時間も設定されている。
でもって、受講料1万5千円って、ほとんど夢のようなお話。
受講会場、練習室は、若手アカデミー生たちが使用していたのとまったく同じです。

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アカデミー生の時のセッティングのままなので、椅子がたくさん並んでいますが、
実際の聴講生は0〜数名でした。
同時間帯に、他の先生のレッスン中の受講生も、練習室で練習中の受講生もいるわけですし。
グランドピアノを設置した練習室は、都内のスタジオより、ずっと広々していました(写真撮り忘れ)。
両側に並ぶ部屋からピアノの音が響いてくる通路を歩いていると、なんだか音大生になったような気分になりました。


【大人のためのワンポイントレッスン2024】
(2)先生方の指導傾向
(3)披露演奏会
(4)閉講式

浜松滞在初日(3月8日)の記録ですが、こちらは浜松国際ピアノアカデミーのイベントではありません。

今回の旅行仲間がリサイタルで感銘を受けたというピアニストさんが、
たまたまこの日、なんと浜松でレクチャーコンサートを催されると聞き、
「これは運命!」とばかりに4人で聴きに行ったのでした。
それにしても、なんと濃密な1日、いや半日(新幹線🚅遅延のせい)であったことか!

2024年3月8日(金)15:00開演 16:30終演
@かじまちヤマハホール
主催: 静岡大学ピアノとウェルビーイング研究所
後援: ロームミュージックファンデーション

テーマ「絵画の音楽・音楽の色彩
画家/作曲家ジョルジュ・ミゴ(1891-1976)を通して」

〈パトリシア・パニー〉
スイスのベルン芸術大学教授。フランス生まれ、イタリア育ち。
1989年,クララ・ハスキル国際ピアノコンクールファイナリスト、90年、アレッサンドロ・カサグランデ国際コンクール優勝。

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レクチャー、演奏曲目、ともに資料はプロジェクターに投影されたのみで、手元に残る資料は配布されなかったため、走り書きメモを元に書きます。
ということで、漏れも、記憶違いも多々あるかと。

パニーさん、黒い細身のパンツに、背中がぱっくりと開いた、大きな柄のあでやかオレンジ系ハイネックブラウスで登場。センスの良さが滲み出ておられました。

【レクチャー】
音楽と絵画の関わりの深さ
  • メンデルスゾーン(水彩画のタッチの正確さは彼の音楽に通じる)、
  • パウロ・クレー(オーケストラの中でも演奏。絵のタイトルに「赤いフーガ」「ポリフォニー」など音楽用語を用いる)
  • ドビュッシー(美術のジャポニズムに傾倒=日本とフランスの文化的な近しさ)は20世紀を開いた人であり、自然界のものを音楽化。後のプーランク、オネゲル、ミゴらが彼の後継者といえる。
会場に向かって、自然の要素「水」「風」「火」をアクションで表現してみて!と促し、誰しもがそういう感覚を持っているでしょう、と指摘。
ドビュッシーの前奏曲集より、「水の精」「音と香りは夕暮れの大気に漂う」「花火」からの抜粋を演奏した後、
花火の音型を使って、水の重さ、空気の軽さ、火の激しさを実演。

【演奏曲目】
  • ドビュッシー: 音と香りは夕暮れの大気に漂う
  • ジャン=ジャック・ヴェルネール: 「ソフィーへの夢歌」より
  • ジョルジュ・ミゴ: ノクターン第1番
  • リリ・ブーランジェ: 明るい庭
  • ショパン: ノクターン 嬰ハ短調 op.27-1
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記念に、我ら4名それぞれに異なるCD💿を購入し、サインもいただきました(このイベント、ありがたいことに無料だったのです。太っ腹!)。
パニーさん、自然体の気さくな方で、わかりやすい英語でコミュニケーションがとれました。
(レクチャーはフランス語🇫🇷で、主催大学教授の方が通訳されました)。

浜松国際ピアノアカデミーで2コマしか聴講できなかったのには、新幹線遅延とともに、
実は、こういう事情があったのでした。

2024年3月8日(金)19:00開演 20:40終演
@音楽工房ホール(研修交流センター2階)

「心から共感する音楽に魂を吹き込む」
〜世界が認めるチャクムルのシューベルト〜
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90分のうち、チャクムル氏によるピアノ生演奏は最後の15分程度。
プロジェクターに楽譜を映しながらの「講義」がメインのイベントでした。
でも、やっぱり感銘を受けたのは、生演奏🎶に尽きます。

【演奏曲目】
  • シューベルト: ピアノソナタ第21番 変ロ長調 D960より第1楽章(途中まで)
  • シューベルト: 即興曲集 D899 第3番 変ト長調(アンコールとして)
【レクチャー】

演奏法には、長い歴史の間に生じた誤解がある。
それを、音楽学的な視点から明らかにしたい。
  • 1950年代以降: ヴェルクトロイエ(Werktreue=スコアに忠実であること)が求められる
シューベルトが生きていた時代の演奏は、1950年代以降に良しとされたものとは異なる。
そもそも音楽とは「天から降りてきたものを書きとった」ものだが、全てを余すことなく書き切るのは不可能であり、本来は演奏者に任される部分もあった。

コレルリの時代(17世紀)には60%が奏者に任されていたとも言う。
それが、後世のラヴェルの楽譜になると、指示は全て楽譜に書いてあり、奏者に任せる部分は皆無になる。
アマチュア市民が演奏するようになって、編曲者が
「アマチュアも楽しめるように」
と、あれこれ書き込んだり、編曲したりするようになったことが一つの要因。
例として、バッハのブゾーニ版、スカルラッティのロンゴ版などがある。

その結果、「ウルテクスト(原典版)」を作ろうという機運が生まれ、
ヴァルクトロイエ(スコアの忠実性)が唱えられるようになった。
しかし、
ピアニストのゼルキンが、ベートーヴェンのソナタ第2番で指示されている指使いは演奏不可能だとして演奏を拒否しているように、原典版は万能ではないし、
ウィーンフィルのウインナーワルツのリズムは、楽譜に書かれたものではない。
楽譜以外に、人から人へと受け継がれる音楽の伝統がある。

ショパンやリストなど、弟子や身近な人がエピソードを書き残している作曲家もいるが、シューベルトにはそういう人がいない。もちろん、録音もない。
ただ、シューベルトが自作の歌曲の伴奏をする際に
「どう弾くかは厳格に楽譜に書いた」
と言っていた、という証言がある(byベートーヴェンとも交流のあった弁護士、ゾン・ライトナー)。

……さて、ここからは、楽譜提示と、古い音源による歌唱法比較の嵐。
(残念ながら、私にはほとんど理解できず😢 馴染みのない歌手の名前にも、プロジェクターで提示される小さな音符にもついていけませんでした🙇‍♀️)

おそらく、チャクムル氏が指摘したかったのは、
シューベルトが「楽譜に厳格に書いた」と表現したのは、
「(ドイツ風に歌うのでなく)イタリア風に歌って欲しい。伴奏は歌いすぎずに安定して弾いてほしい」
という意味だった、ということではないかと想像します。

この歌曲に対するシューベルトの意志は、当然ピアノ曲にも反映させるべきで、
その意味で、2018年にチャクムル氏が録音したピアノソナタには満足していない、
録音当時から、何かしっくりこないものを感じていたが、その正体が今やはっきりした、
とのこと。
で、まず、6年前の録音を会場に流した後で、
現在のチャクムル氏の解釈による演奏が行われました。

まさにまさに、ベルカントな、歌い上げるシューベルト!
衝撃でございました。なんたる進化ぶり!
6年を経て、まるきり別物の演奏でありました。
途中で演奏をやめてしまわれたのが、なんとも残念無念😭(おそらく時間の関係?)。

最後に「アンコールとして、大好きな曲を」との前振りの後で、即興曲。
講義の間は会場全体に漂っていた眠気感が、
演奏になるや、一掃されて会場全体で覚醒していました。
そんなムードの一変も、面白かったです。

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私、この日の早朝、前日に放映された「クラシック倶楽部」のチャクムル氏の演奏とインタビューを視聴していたのですが(→2021年のレビュー)、
このときに語っていた
「正しい文法で演奏すれば、音楽はおのずと立ち上がるのです。」
という言葉の意味も、今では変化しているに相違ありません。
これからの進化も楽しみだなあと感じました。

新幹線は120分未満の遅れで、お昼頃に浜松駅に到着。
つまり、特急料金の払戻しはナシ。JRの意地ですね。

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早速、昼食へ。
浜松といえば、これです。

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美味でございました😋
食後の腹ごなしに、と浜松の町を散歩しつつ、楽器店にも立ち寄ってピアノを試弾させていただいたりしていたら、
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あっという間に午後の聴講開始時間の14時に。

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マスタークラス公開レッスンの会場は、アクトシティの大ホール、中ホールからさらに奥、楽器博物館と同じ建物の研修交流センター。

ジャン・チャクムル先生のクラスを1つ、
石井克典先生のクラスを1つ、聴講しました。
聴講者が大勢いて、ビックリ‼️
過去2回の記憶では、多くても10人程度だったように思うのですが、今日は50名以上いたのでは?

今までの聴講は、オープニングからの早めの時期だったのに対し、
今回は公開レッスン最終日、という日程の関係もあるかもしれませんが、
レッスンも、今までの「冗談も交えて楽しく行こう」的なものとは別物でした。
いわゆる「ガチ」で、雑談など一切なし!
聴講している方も1コマ60分、ずっと頭フル回転状態でした。

【レッスンのメモ書き】

・ロマン派の歌心を出すには、右手と左手の拍感が大切。どちらか一方に拍を合わせるという弾き方は🆖。1拍1拍ごとに縦に合わせて一緒にテンポを揺らすのではない。大きく小節単位では合わせつつ、メロディーは自由に歌い、左手は安定したリズムを刻む。歌曲や映画音楽の「歌」が、伴奏とどう合わせているかを聴くと、参考になる(実際にネット上の歌を例に挙げて、会場に聞かせつつ説明)。

・悲劇的な音を出すには、緊張感の持続が必要。打鍵スピードのコントロールにも注意。あっけらかんと安易な音色を出さないこと。
・ユニゾンでは、メロディーよりもバス音に意識を向けてほしい。左手の音色のコントロールには、左腕の上腕部を使う必要あり。
・大きな跳躍が表す意味は?「欲しいのに届かない」という満たされない苦しさ、切なさを表す音色はどう出すか考えて。
・曲想が変わるところは、思い切って「変える」意識を強く持つ。首など、不必要な力を入れない。
・緊張→解決、という変化は必ず音色で表現。
・拍感やテンポが変わる箇所は、確信を持って始めること。

・鍵盤に向かって音を探るだけでは音楽に対する理解が浅くなる。鍵盤から離れて、楽譜だけを深く読み込む時間をとって欲しい。

2024年3月8日(金)
浜松国際ピアノアカデミーを午前から聴講する気満々で、朝7時台に家を出ました。
最寄駅までの道は雪景色。
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幸い、雪による交通の乱れはなく、意気揚々と東海道新幹線🚅に乗ったのですが、
なんたること!
山陽新幹線で、人が線路に立ち入り「触車」したとのことで、小田原駅に着いた時点で、
東海道新幹線も運転見合わせということになり、延々立ち往生しております。

雨は上がり、ピーカンに晴れて来ましたが、いったい何時に動くことやら。
隣には、上りの新幹線もずーっと停車中。
あ、いま、上りが出発していきました。
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午前の聴講は無理かと。がっくり。

2024年2月25日(日)14:00開演 15:35終演
@武蔵小杉サロンホール

<プログラム>
  • バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第1番 ハ長調 BWV870
  • バッハ:前奏曲 ハ短調 BWV999
  • バッハ=コルトー:『チェンバロ協奏曲 BWV1056』よりアリオーソ
  • モーツァルト:ロンド 二長調 KV485
  • モーツァルト=クリントヴォルト=浅田陽子:『レクイエム KV626』より<思い出したまへ><呪われしもの><涙の日>
  • モーツァルト=宮下秀樹(左手用):アヴェ・ヴェルム・コルプス KV618
(休憩)
  • ショパン:エチュード ホ長調 Op.10-3 『別れの曲』
  • ショパン=青木茂:『17のポーランドの歌』より 1.願い 6. 私の目の前から消えて 10. 兵士 15.いいなづけ
  • ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
  • ショパン:ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2
  • ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47
アンコール1曲
(金曜の本コンサートのために、曲名は秘しておきます♪ あ、同じく衣装についても😊)

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全曲暗譜による演奏、
気負わず、聞きやすい語り口での簡単な曲紹介、
聴き手に安心感と集中力をもたらす起ち居振舞い(ステージマナー)、
……いやあ、感服いたしました。

選曲がいいですねえ。
ピアノコンクールでさまざまな賞を受賞している彼女ですが、
「過去3回のリサイタルで弾いたことのない作曲家」
つまりは、苦手意識のある作曲家をあえて取り上げた、とのこと。
前半は宮廷時代のバッハ&モーツァルト、
後半はロマン派代表ショパン、
と、休憩を挟んで雰囲気をガラリと変えたところも、
前半のバッハとモーツァルトの対比も、いろいろと発見があって、楽しかったです♪

また、編曲ものを挟み込むという仕掛けにも、耳が惹きつけられました。
アンコールも秀逸で、
めちゃくちゃ寒い日でしたが、あったかい気分で帰路につくことができました。
広島のみなさま、どうぞお楽しみに♪

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↑の画像は開演前(椅子、全部は写しきれてません)。
わたくし、仰せつかった録音スタッフの役割を無事遂行でき、ホッといたしました。

ご本人、来場者は10人前後、なんて予想されてましたが、
こちらは見事に外れて、その倍以上はいらしたのではないかと。

入口からお洒落な雰囲気で、
ベーゼンドルファーのピアノも、素敵な音色でございました💖

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ジョゼフ・フィブス トーク&レクチャー 〜作曲家は生きている〜

2024年2月21日(水)14:00開演 16:00終演
@ミューザ川崎 市民交流室

ピアノ演奏・トーク・通訳: 小川 典子(ピアニスト)
トーク: ジョゼフ・フィブス(作曲家)
トーク: 菅野 由弘(作曲家)

〈演奏曲目〉
  • ジョゼフ・フィブス:ソナチネ(小川典子委嘱作品 2/23に世界初演予定)より、第1楽章、第3楽章の冒頭
  • 菅野 由弘: 水の粒子(ピアノと明珍火箸のための)

  • ジョゼフ・フィブス:Night  Paths(2/23にサックスの須川展也と日本初演予定)より、ピアノパートのみ抜粋演奏
  • ジョゼフ・フィブス:NORIKOのためのセレナータ(2018年小川典子委嘱作品 2/23演奏予定)冒頭部
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「演奏家より作曲家の方の人口密度の高いイベントは初めて」
という小川典子さんのコメントから、和やかな雰囲気でイベントがスタート。
胸元の空いた紺色のミディ・ドレスで登場された小川さんのトーク、通訳、演奏の手際の良さがお見事でした。
「主役は作曲家のお二人」
というスタンスは崩さずに、ホール・アドバイザーとしての役割を完遂!

作曲は、どのような経緯で手がけ、どう取り組み、どう出来上がるのか、
といったことを、小川さんの問いかけに応じて、フィブス氏、菅野氏が語っていかれました。
フィブス氏作曲の各曲については、小川さんとのエピソードも交えつつ。

音楽祭の担当者が自閉症児の施設に勤務されていた縁で、ジェイミーのコンサート主宰の小川さんをフィブス氏に紹介されて、、、とか、
サクソフォン奏者のCD作成の相談になった折に、奏者の方にフィブス氏を推薦して、、、など、やはり人脈をつなげていける方が、音楽活動を広げていかれるんだなあと思いました。

演奏曲目の中では、全曲を通して弾かれた菅野氏の曲が、ピアノの横に吊るされた「明珍火箸」を時折揺らしては、透明な美しい金属音とピアノの音色を溶け合わせるという手法と相まって、大変印象的でした。
この火箸、60万円もする高価なものなのだとか(大変に重く、また、絶対に錆びないそうですよ)。

フィブス氏の曲の数々も、一部とはいえ、魅力的でした。
サクソフォンの曲は、楽器のメロディアスな側面を引き出す魅力に溢れているそうで、最近の曲には珍しいありがたい曲だ、と今回演奏予定の須川氏大絶賛なのだとか。
あ、23日のコンサートは、↓をご参照ください。


最後のQAで印象深かったのは、次のようなやりとりでした
  • 「日本のクラシックコンサートでは、観客は全く体を動かさずに静まり返っているが、リズムをとったり、指揮者と一緒の気分で体を動かしたり、してもいいのでは。他国はどうなのか。」という質問(意見)に対し、フィブス氏が「英国も観客は静かである」、小川さんが「スピーカーなどを使わないクラシックコンサートでは、ステージ上で全身を耳にして演奏に臨んでいるので、会場から余計な音が聞こえると集中力を削がれる。体を動かすことで生じる衣服の擦れる音も困る」、菅野氏が「指揮者と一心同体で動くことができるのか。少しでもズレたら、大いに迷惑になる」と発言されました。迎合せずに、はっきりと物を言う姿勢に好感を覚えました。
  • 「小川典子さんは、お二人の作曲家にどのようなインスピレーションを与えるピアニストか」という質問には、「音質のレンジが広い」「エネルギッシュな大きな音も、繊細な弱音も美しく弾ける」と、お二人ともピアノの音質を指摘。小川さんご自身は,それを聞いて「ピアニスト冥利に尽きる」と。お若い頃から、コンクールに出ても、ロシアの大柄な男性ピアニストに負けない音量が出るとの評価を受けられていたそうです。弱音については、CD録音を重ねる中で「softer, softer!」と言われ続け、ご自身でも弱音について研究を重ねられて身につけたとのこと。この「音質の幅広さ」については、今、教える側の立場に立たれるようになって、是非後継者を育てたいと考えておられるそうです。
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【追記】こちら↓のサイトも参考になります。



昨日、王子ホールでのコンクールを聴いてきました。
といっても、何しろ大規模コンクール、
昨日1日で「一般A」というカテゴリ参加者、総勢67名。

私が聴いたのは10名ほど、時間にして1時間半ほどでした。
その6倍以上って、大変だなあと実感。
朝10時15分から19時までとありますから、そうなりますねえ。
プログラムを見たら、中学生の部などは1日で200名!

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会場で聴いて思ったのは、
「やっぱり大事なのは音色
ということでした。

楽譜を見るかどうか、ミスタッチがあるかどうか、
というのは、音楽全体から見たら、たいしたことじゃない

今さら、の発見ですけれども、
昨年、初めてコンクールというものを体験し、心底「びびった」身としては、行った価値があるというものです。
こういった機会を得たこと自体に感謝したい気持ちになりました。

昨年に引き続き、2回目のチャレンジ。
餅つき機を持つ友人宅にお邪魔して、という同じことシチュエーションです。
1年も経つと、手順を忘れてしまっていて、

「乾燥よもぎって、どくやって戻すんだっけ?」
「お餅に対して、どれぐらいの量だっけ?」

などと確認しているうちに、
餅つき機は「捏ね」モードに突入。
わわわ、これは大変!
と、熱湯で数分茹でた乾燥よもぎを、ハードプロセッサにビュンビュンかけて、絞ったものを投入。
ところが、トラブル発生。

餅つき機の中のものは、いつまで経っても米粒が残り,
投入したよもぎも、なかなか混ざらないではありませんか!

いろいろ試行錯誤した結果、
機械の底に取り付けた「捏ね」用の羽根が外れてしまっていたことが判明。
腹を括って、もう一度[蒸し」段階からやり直し、
無事、ちゃんとしたよもぎ餅の生地をゲットしたのでした。
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いろいろ食材を用意してくれた友人二人に大感謝!

一昨日の金曜日(2024年1月19日)、
ドイツから一時帰国中の友人と、2台ピアノの相方さんと、3人で久々に集いました~。
今回はなんと、ご自宅に伺って、ドイツ料理をふるまっていただきましたよ。感激💖

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パプリカと牛肉の煮込み、グラーシュにサワークリームをトッピング。
付け合わせは、これまた手作りで、ドイツの卵麺、シュペッツレでございます。

とろ~りとした粘り気のある、半ば液体状のシュペッツレ生地をまな板にとって広げ、
お湯の入った鍋に向かって、まな板の先から包丁で細く切り離して投入。
私がやらせてもらうと、太い塊が「ボトッ」と落下するんですが、
友人がすると、あらら、不思議。
ひも状になった生地が「フワン」とU字型に宙をい、「行ってきま~す」って感じで鍋の中へ。
さすがの技でございました。

お味も素晴らしく、幸せ気分でたっぷりいただいた後は、
元町方面へお散歩へ出発!
金曜日は、気温といい、天気といい、ほんとお散歩日和だったのでした。
日頃の行いのよろしい私達。うふっ。

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プレートには「Yokohama Foreign General Cemetary Superintendent's Office」とありました。
「外国人墓地管理人事務所」ですね。日本語表記もどこかにあったのかもしれません。
中に入れるなんて、知りませんでした。(入館料無料!)

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内部はこんな感じ。
墓地を撮ったアーティスティックな写真や(カメラマンは友人ゆかりの方なんです)
明治時代の横浜、横須賀などの様子を描いた絵や解説があって、勉強になりました。
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キリスト教の教会や異人館を眺めつつ、談笑しつつのお散歩は、とっても気持ちがよかったです。

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やってきました。ふりかえりの年末。

何と言っても、今年は、生れて初めてコンクールにエントリーした年として記憶に残りそうです。
2台ピアノの発表を終えた春休み、10年ぶりに引っ張り出して再トライした曲に ”嵌って” しまったことがきっかけで、「還暦記念!」のノリでエントリーしたのでした(作戦を練って、とかいう発想とは無縁💦)。

応援してくれる友人たちの存在が、本当にありがたかったです。

一方で、今回、演奏機会を書き出してみて、我がココロの脆さにあらためてガックリ_| ̄|○
こんなに何度も人前で弾いたというのに、最後の全国大会でコケるというのは、いったい……。
今後の課題として明記しておきます。
  • 舞台度胸、メンタル強化!

リアルの会場での発表
(自作動画があるものについてはリンクを貼りましたが、年忘れ、期間限定の予定です。)

2023年3月5日(日)@大泉学園ゆめりあホール
  • ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲op.56-b テーマ、第3変奏、フィナーレ(2台ピアノPrimo  共演:Second SUZUさん)
2023年7月26日(水)@みなとみらいホール小ホール(コンクール地方予選1)
  2023年8月11日(金)@旧東京音楽学校奏楽堂(コンクール地方予選2)
     2023年10月22日(日)@ベヒシュタイン・セントラム(発表会)
  2023年10月28日(土)@みなとみらいホール小ホール(コンクール地方本選1)
  2023年11月4日(土)@神奈川県民ホール小ホール(コンクール地方本選2)
  2023年11月11日(土)@Pianarium SAKAMOTO (公開レッスン)
  2023年12月22日(金)@旧東京音楽学校奏楽堂(コンクール全国大会)
2023年8月1日(火)@新宿区立角筈区民ホール
  • ハイドン:ピアノトリオ Hob.ⅩⅤ:27 第1楽章(ヴァイオリン、チェロの先生方と)
2023年10月22日(日)@ベヒシュタイン・セントラム
  • クライスラー(ca.1905)=F.エモンツ:「 愛の喜び」「愛の悲しみ」
  • モノー(1949)=ピサッコ :「愛の賛歌」 (連弾Primo  共演:Second 仮装ぴあにすとさん)
2023年11月23日(木祝)@広島市南区民センター スタジオ
  • ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調 Op.26「葬送」全楽章

オンラインピアノ・サークルへの演奏動画投稿(上記に書いた以外の曲)
  1. モシュコフスキー:楽興の時 op.84-3(Twitter企画「皆弾き企画 楽興の時」にも参加)
  2. チェルニー:「8小節の練習曲」より 第9番、10番、11番
  3. ヒナステラ:「ミロンガ
  4. スクリャービン: 前奏曲 op.11-13   変ト長調
  5. アルベニス:12の性格的小品集より「ガヴォット」op.92-1
  6. アラベスク・シュシュ:dancer
  7. チャイコフスキー:「四季」より 10月 秋の歌 
チャイコフスキー:「四季」より 12月 クリスマス


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画像は仕事帰りの道で先日撮影したものです。
みなさま、どうぞ良いお年を。

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