PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:その他・音楽関係 > 新聞記事・ネット記事など

Covid-19騒動で、続々と公演中止のお知らせが届いています。
会場と演奏者を押さえ、プログラムを組み、練習を重ね、チラシを刷り、チケットを捌き……
その末にこの結果とは。
演奏者にはギャラも支払われないことが多いとも耳にします。

また、浜松国際アカデミーの中止で我々もホテルをキャンセルしましたが、
宿泊業、飲食店、観光業者、、、どれほどの人が口惜しさを抱えていることか。

教育界でも、来週から春休みいっぱい、全国の小中高校に授業中止を求めるなんて、
東日本大震災以上の影響ですね。
私の勤務先のうちの一か所(ただいま春休み期間中)からも、
「新型コロナウイルス感染症対策としての海外渡航の再検討の要請」
なる文書が届き、ただごとならぬ様相。
(まだ学期中の勤務先では、明日はミーティング、来週まで通常授業。学外の来訪者を含むイベントは中止しても、内部の者による通常業務は粛々と、との方針だそうです)

時差通勤、在宅勤務も拡大しているとのことですが、
今日の帰宅ラッシュも結構なものでしたよ。
クラシックコンサートに足を運ぶより、何十倍も危険だと思うのですが。。。


滅多に買わない雑誌を買ってみました。
はい。特集タイトルに惹かれて。
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表紙にもなっているアンドラーシュ・シフ様インタビュー記事、
タイトルは
「ベートーヴェンより出でて、ベートーヴェンに至らんことを」
サブタイトルは
「現代のピアニストは、ベートーヴェンが使っていた当時のピアノの音が、頭に入っていなければなりません。」
でも、昨年秋、オペラシティでのカペラ・アンドレア・バルカを率いたコンサートではフォルテピアノではなく、モダン・ピアノのベーゼンドルファーを使用。そのわけは、
実は、東京オペラシティのベーゼンドルファーを選定したのは私で、ウィーンのベーゼンドルファー社でその楽器を探したのです。ウィーン的な響きだし、今回演奏する曲はすべてウィーンで作曲された作品ですから。
記念年、記念日といったものが苦手で、ピアノ・ソナタ全曲演奏会についても27回もやっているから、ベートーヴェン記念年に特別なことをやる予定なし、とのこと。

3月のリサイタルについても予告されていましたが、
今回のCovid-19に関わらず、予定通り来日が実現しますように!

さて、特集。
まず、上下2段に分けて3頁を割いて紹介しているのが、昨年11月のロン=ティボー第1位、第2位のお二人へのインタビュー。
★第1位 三浦謙司
★第2位 務川慧悟
このコンクール、ファイナルしかネット配信がなかったのですが、務川君はセミ・ファイナルについて雄弁に語っていました。

三浦君、Twitterで素晴らしい人生観を披露しているのですが(質問箱への回答が秀逸)、
プロフィールによると、
13歳で英国政府主宰の奨学金を獲得して単独渡英。2011年に王立音楽アカデミー、ベルリン芸術大学、カーティス音楽院の受験に全て合格し、ベルリン芸術大に入学するも、中退。その後、ハンス・アイスラー音楽大学に入学し直し…
とのこと。あまりの独立独歩ぶりに驚嘆し、人生観を生み出す人間性に納得しました。

さて、その後は「声から紐解くピアニストたちの音と物語」として23人が登場。
名前だけを列挙しておきます。(取材:伊熊よし子)
  1. 反田恭平
  2. 阪田知樹
  3. 小林愛実
  4. 松田華音
  5. 尾崎未空
  6. アレクサンダー・ガジェヴ
  7. ジャン・チャクムル
  8. 藤田真央
  9. ニュウニュウ
  10. ダニエル・シュー
  11. エリック・ルー
  12. ダニール・トリフォノフ
  13. キット・アームストロング
  14. ダナエ・デルケン
  15. ルーカス・ゲニューシャス
  16. レミ・ジュニエ
  17. 高木竜馬
  18. 鐵百合奈
  19. 山中惇史
  20. ソヌ・イェゴン
  21. アレクサンダー・クリッヒェル
  22. 奥井紫麻
  23. 太田糸音
その他として、(取材:高坂はる香)
  • チョ・ソンジン
  • アレクサンドル・カントロフ
  • リュカ・ドゥバルグ
  • ドミトリー・シシキン
  • アルセーニ・タラセヴィチ=ニコラーエフ
  • ベアトリーチェ・ラナ
  • 牛田智大
  • 北村朋幹
  • ルーカス&アルトゥール・ユッセン
  • ヤン・リシエツキ
さらに「ネクストブレイク・ピアニスト」として(取材:高坂はる香)
  • アレクサンダー・マロフェーエフ
  • イ・ヒョク
  • 八木大輔
  • 古海行子
  • マリー=アンジュ・グッチ
詳細略。
世にはきらめく才能、こんなにいるんですねえ。

世界的ピアニストで指揮者のウラディーミル・アシュケナージさん(82)が、公の場での音楽活動から引退することが分かった。所属事務所が17日、ホームページで発表した。(朝日新聞デジタル2020年1月18日 17時18分

アシュケナージといえば、
今のようにネットで音源にあたれる環境じゃなかった私の子供時代、
ピアノの先生に
「演奏のお手本にするなら、アシュケナージ」
と言われたものでした。

その結果、
「アシュケナージといえば模範演奏」
つまり、
あんまりおもしろくない演奏……といった刷り込みがされてしまった感あり。
実はそうじゃないのかも?
ちゃんと聴いてみたほうがいいかも?
なんて思い始めたのが最近のこと。
そんな矢先の発表で、残念です。

今の師匠のご家族は、アシュケナージ氏と親しかった時期があるそうで、
ほんとうに子供のように素直で純粋な個々の持ち主である!
と絶賛されてます。
奥さんのエレーヌさんに全幅の信頼を置いていて、演奏会が終わると
「ね、ね、今日の演奏、どうだった?」
と舞台袖ですぐ奥様の感想をねだられていたのだそうです。
まさに、純粋な子供のように。

指揮棒の振りっぷりを見ても、
スマートさ、カリスマぶりといったものは感じられず、
まさに純粋さ、飾り気のなさ、温かい笑顔が印象に残ります。


1つの時代の区切りを感じます。

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休日出勤を終えて帰宅後、
YouTubeで、令和の天皇即位祝賀式典を少し見ました。

「奉祝曲」
っていう単語に、響きに、びっくりしました。たてまつる、んですね。
お祝い、という気持ちと、たてまつる、という感覚のコンビネーションって。。。

作曲&指揮:菅野よう子
ピアノ:辻井伸行
歌:嵐

というコンビネーションにも、微妙な違和感。
演奏前の深々と、深々としたお辞儀にも、
演奏後の直立不動にも。

音楽が流れている間の微妙な違和感は、
共感とか、場の共有という一体感が感じにくかったからかも。
個人的には、歌詞にも感動はできなかったし。。。
(「君が笑えば世界が輝く」とか、なんかストレートすぎてスローガンみたいな……もっとも歌詞すべてをきちんと聞き取ったわけではないので、理解が浅いだけかもしれません)

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曲のタイトルは「組曲 Ray of Water」。
なるほど、天皇陛下のご専門は確かお水関係。

皇后さまが涙を流しておられるのを見て、またびっくり。
でも、たてまつる先のお二人が感動なさったなら、この曲の使命は果たしたといってよいのでしょう。
……と、自分を納得させようとしていたんですが……

「万歳三唱」
を強いる大声のしつこい連呼に、ワタクシ、完全に白けてしまい、
躊躇なく、ブチっと画面を閉じました。


なんか、音楽の使い方……
音楽に対する意識というか、姿勢というか、に「?」を覚える式典でした。
かつては、
「天皇に音楽を奉る」という姿勢が、日本人の生活に、感性に、マッチしていたのでしょうが。
笙とか篳篥とか、和楽器による演奏だったら、しっくりくるのでしょうか。
ううむ。
そんなんじゃあ、現代の国民の胸には何も響かない?

時代の変遷、ここに露呈せり!
ともいえるのかなあ。。。
あ、そういえば、
YouTubeの画面の右側に流れるチャットが、目にもとまらぬスピードで飛んでいくのにもびっくりしました。
あの速度じゃ、とっても読めない。。。💦

10月に入り、仕事上のことが大きく動き始めてアタフタしております。
そんなこんなで、久しぶりにこのブログのアクセス状況など見てみましたら、古い記事へのアクセスが急に増えていました。
こちらです。


公開されたばかりの映画「蜜蜂と遠雷」で、主人公のピアニストの演奏を担当されていることの影響でしょうか。
来月11月には、上記新聞記事でのメイントピックでもあるベートーヴェンのソナタシリーズの演奏会もありますし。

そういった内容にも言及されている新たなインタビューを発見しました。

ラ・ヴァルス by ぶらあぼ
河村尚子(ピアノ)インタビュー 2019年9月20日
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画像も上記記事から )Marco Borggreve

自然体で、たいへん柔軟な彼女の人柄が伝わってきます。
印象的だった箇所を抜き出してみると、こんな感じです。
  • フレージングや強弱、間のとり方などあらゆる面をもう一度見つめ直してみたら、音楽全体の雰囲気も変わるなということに気づき、なんだかベートーヴェンの音楽が楽しく思えてきました。
  • やはり私としては音楽を楽しみたいですし、曲に対するアプローチも変わってくると思うのです。人生はやはり楽しまないと!
  • 音楽はある程度まで練習した時間や密度がものをいいますけれど、技術的に手の内へ入ってしまってからは、日常的な自分の状態が反映されますから、今の自分が弾くベートーヴェンは楽しさがやや多めかなと思います。
自分の人生、「楽しい」と断言できるなんて、つくづく凄いと思います。

とっても参考になる記事(ピアニスト・佐藤卓史さんのサイト「シューベルティアーデ電子版」)を見つけたのでご紹介。

山本貴志×佐藤卓史 対談 (1)ポロネーズについて
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画像も同サイトからお借りしてます。

マズルカとポロネーズは、ポーランドの二大舞曲、と言われますが、

マズルカ:人々の生活の中から生まれたもの(固い形式があるわけではない)
ポロネーズ:宮廷音楽発祥=保守的(主部→トリオ→主部に戻るという形式が定まっている)
という差があるとのこと。

ショパンがマズルカに比してポロネーズをあまり書かなかった(全16曲。生前は出版されなかった作が多い)のは、山本くんの説によると

「ポロネーズは形式がそもそも決まってるから、自分なりの美しいメロディーを書こうと思っても、形式的な制約があって、なかなか個性を盛り込めない
からではないか、と。

それに比べて、マズルカの方は
ショパンの創意工夫の塊のような、作曲の実験をしていたようなイメージ」
なのだそうです。

なるほど~。
ポロネーズの「タンタタタッタッタッタッ」では、日本人は十六分音符のリズムの取り方を問題にするけれども、そうではなくて、重要なのは第1拍めの「タン」なのだ!とか、目からうろこ情報が満載です。
出版された「ポロネーズ第1番」は、ちょっとポロネーズとは思えないような攻撃的な冒頭部で始まり、ショパンの個性が表出されている、という指摘にも納得。

この対談、
(2)シューベルトとポロネーズ
(3)シューベルトと作曲家たち
と続き、それぞれ、とっても面白いです。おすすめ!

ネット記事のご紹介です。
「周りはいつも褒めるばかり」クラシック界の異端児・反田恭平の本心と独立の真相
 
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反田君、最近、いろいろなプロジェクトを立ち上げているなあ……と感心して見ていたのですが、所属事務所から独立して、反田くん自身で会社を立ち上げていたとは。
そのスケールに感服です。

音楽の道を志すようになったのが遅かったらしい……と漏れ聴いていた内容とは、11歳まで没頭していたサッカーが怪我で続けられなくなって、ということだったのですね。
でも、
ピアノが好きで、「ピアノがあるから自分がある」と思っていました。たとえば友だちとけんかして悲しい気持ちのときに弾くと悲しい音が出る。子どもの時からそういう感覚がありました。
と言い切れる、その感性が何よりも大事ということなのだろうな~と納得です。

演奏家としてだけでなく、社長業も引き受けて生きる。
その生き方については
「自由に生きたい」というのが大きな理由です。いままでの環境で束縛されていたわけではまったくありません。ただ、僕は中学2年生でこの世界を志して以来、一貫して「音楽家」を目指してきました。僕の指す「音楽家」とは、ピアノを演奏するだけでなく、作曲、指揮、プロデュース……音楽すべてに関わる人間のこと。
 と。
なるほど。
演奏するにあたっても、またCDなどを発売するにあたっても、自分の思い通りにプロデュースできるように、そういう生き方を目指して、という読み方もできますね。

でも、僕が音楽に打ち込むのは、やっぱり自分のため(=自身が志す音楽家に近づくため)なんですよ。もちろんコンサートをするのは幸せですが、至福を感じるのは家で一人で弾いているとき。好きなように弾いて試行錯誤を積み重ね、模範とされる演奏に近づいていく過程が好きですね。

この発言にも共感しました。
昨今の風潮として、
「お客様に感動を届けるために演奏します」
「お客様に喜んでいただける演奏家になりたい」
というスタンスでいてこそ、プロの音楽家!
って強制圧力が発動されてる?と感じることが多々あったので。うう。違和感。

そういう意味で、
自分について的確に語れるという点でも、反田恭平という人はたいしたものだと思いました。

受賞者紹介から
■郷古 廉(ごうこ すなお : ヴァイオリン/25歳)
1993年宮城県多賀城市生まれ。2013年8月ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。現在、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとりである。
(中略)
使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。
(→引用元
2019-03-16
私がずっと応援している、郷古くん。
このブログでも、こんなに彼のことを記事にしていました。
2年間で5記事。

過去のブログでは、彼のことを取り上げていた記事の総数17。
最初に聴いたのは、2008年。彼はまだ中学生でした。
出会いは全くの偶然だったのですが、このとき、その豊かな音楽性にびっくり仰天し、以来、おっかけおばさんと化しているというわけです。

今後の活躍にも期待しております。

なお、本賞は次の2名との同時受賞となっています。
■牛田智大(うしだ ともはる : ピアノ/19歳)
■LEO/今野 玲央(れお/こんの れお : 邦楽(筝)/20歳)

牛田君は、昨年の浜松国際コンクールでも2位になりましたし、
その人気ぶりはいまさら説明する必要はないかと。
邦楽の方については、まったく存じ上げず。。。お二人ともお若いですね。

クラリネットの吉田誠、
ピアノの小菅優、
二人とも若手の実力者として大活躍中ですけれども、なんと共演するのですね。

ネットの記事(→こちらです)で知りました。というか、今まで知りませんでした。

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ブラームスのクラリネット・ソナタの私的な初演日―1894年11月13日―にクララ・シューマン邸で行われたサロン・コンサートと同じプログラムを再現」したプログラムなのだとか。
このリサイタル本番、なんと明日です。

このリサイタルシリーズ「5つの記憶」のうち「第3回収穫」は聴いているので(→2017年11月)、今回、都合がつかないのが残念ですが、ネット記事で二人の演奏(ブラームスのクラリネットソナタ第2番第1楽章)が23分(!)、そして、楽しいインタビューまで視聴できるなんて、ありがたい限り。

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二人ともただ淡々と質問に答えているだけなのに(ウケ狙い等の意図なし)、
自然に知性がにじみ出て来るようです。
この動画、いつか消えてしまう気がするので、内容を記しておきます。
  • 吉田君は「すごく料理上手」な人、小菅さんは「グルメ」で「ケーキも焼く」人(相手を評して)。
  • 音楽が合う相手とは、料理の好みも合うことが多い。音楽家は食べることが好き。
  • 新しい街に行くと、吉田君はとにかく街を「歩きまくる」。小菅さんも歩くけれども、それよりその街ならではのメトロやトラムに「乗りたい」。
  • 吉田君はフランス在住が長いこともあって、パリのメランコリックな雰囲気が好き。印象派風の色あいが街のあちこちにある。
  • 小菅さんは最近イギリスに行くことが多い。緑の多いのんびりできる場所が好きなので、羊がいっぱいいるスコットランドなどが好み。
  • 吉田君と小菅さんは、最近、オーストリアの緑がいっぱいの街でも共演している。→多分、今回と同じプログラムのリサイタルを指すのでしょうね。

(以下、ネット記事から貼り付け)
聴きどころ
吉田誠クラリネット・リサイタル「5つの記憶」の第4回は、『回帰』と題し、世界が認める若き巨匠ピアニストの小菅優さんを迎え、ブラームスのクラリネット・ソナタの私的な初演日―1894年11月13日―にクララ・シューマン邸で行われたサロン・コンサートと同じプログラムを再現します。
このプログラムは既にドイツ、フランス、スイス、オーストリアで小菅さんと共に演奏を重ね、日本でも聴いて頂ける機会に恵まれた事を感謝しています。

ロベルト・シューマン、クララ・ヴィークそしてヨハネス・ブラームスについての手記は数多く、彼らの手紙や近しい人物の証言が幸運にも多く残っています。クララが晩年に家族と住んでいたリヒテンタールという街は、バーデン・バーデン中心部から程近く、小川と緑に囲まれた、 まさにリヒテンタール(光の谷の意)という名の通りの美しい風景が広がって います。ブラームスも晩年この街に居を構え、クララ邸にはヴァイオリニスト のヨアヒムを始め、数多くの優れた音楽家が集まり、私的な音楽会が毎日の様 に行われていた事がクララの孫、フェルディナントが残した「ブラームスとクララ・シューマ ン」という本に記されています。クラリネットのマスターピースであるブラームスの「クラリット・ソナタ」は、晩年のブラームスに再び創作意欲を掻き立てさせたクラリネットの名手、リヒャルト・ミュールフェルトのために作曲されました。公式な初演の前にクララ邸でこの2曲のソナタをミュールフェルトとブラームス自身のピアノにより披露された際、クララはロベルト・シューマンが作曲したクラリネットとピアノのための作品「幻想小曲集」に想いを巡らせ、「もしロベルトが生きていてミュールフェルトの演奏を聴けたのならば、クラリネットという楽器にこれまでと完全に異なる印象を受けたでしょう!」と感激し、 この2つの傑作のソナタに次いでシューマンの「幻想小曲集」をクララとミュールフェルトの演奏で再演した事が記録に残っています。この私的な音楽会の冒頭にはブラームスの晩年の歌曲も演奏された事も明らかになっています。1894年11月13 日、音楽と愛に溢れた小さなサロンへのトリビュートとして、クララ邸で行われたコンサート・プログラムをそのままの順番で、王子ホールという親密な空間で再現したいと考えています。
吉田誠

2019年2月12日(火)日経新聞夕刊東京版 こころの玉手箱

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昨年3月、田崎氏主宰の若者対象のセミナーを聴講した際、
こちらのお宅まで伺ったりしたので、なんだかとっても光栄なような、懐かしいような。
ご自身でデザインされたご自宅だったとは。
たしかに、わんちゃん2匹に、わんわん吠えられました。💦

ううむ。
静寂を楽しむ感性があってこそ、芸術家魂のピアノ演奏が可能なのでしょうね。


【追記】
この日から4日間にわたって連載された記事を順にアップします。

2019年2月13日(水)
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2019年2月14日(木)
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2019年2月15日(金)
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朝日新聞東京版夕刊  2019年2月4日(月)第6面
 
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特に何かを出版したとか、受賞したとか、そういう輝かしい契機なくして
こういう記事が出るということに、ちょっと驚きました。
この方のことは、私はまったく存じ上げていませんでした。
テクニック性、受賞歴などでなく、音色を追求する姿勢に着目した記事。
こういう視点に共感を覚えます。

ジストニアを患う音大生は1%以上いると推定されるとか。
私の知人、友人にもちらほらと何名か。たしかに
「ジストニアになって、より丁寧に弾くようになった。磨けば輝く宝石のように音を発見できた」
という発言が似合うような方々です。 

障害という側面に着目して、悲劇性を強調する、
あるいは「頑張る💪」精神を煽る、
そんなスタンスではなく、
淡々と現実を報道する中に、誠実に生きる姿が浮かび上がる報道。
いいね

ホテルオークラ東京では、1996年より社会貢献・芸術文化事業の一環として、将来を嘱望される音楽家の奨励を目的とした『ホテルオークラ音楽賞』を創設し、授賞式・受賞記念演奏会を開催してまいりました。このたび、選考委員による厳正な選考の結果、第20回ホテルオークラ音楽賞の受賞者を小林 沙羅さん(ソプラノ)岡本 侑也さん(チェロ)に決定いたしました。(→引用元

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(画像は「Webぶらあぼ」より拝借)

あれ?チェロの岡本くん、ついこの間、何か受賞したような……と思ったのは、
第28回出光音楽賞の受賞(2017年度)でした。
2018年度は未発表のようなので、「ついこの間」と思ったのは正しいようです。
(同時受賞は、サクソフォンの上野耕平、ヴァイオリンの辻彩奈)

ホテルオークラ音楽賞、前回はヴァイオリンの山根一仁くんと毛利文香さんでしたね。
今回の岡本くんの受賞理由は
「研ぎ澄まされた技巧で、自然な流れの中に豊かな表情の息づく音楽を奏で、作品に謙虚に取り組む姿勢が評価されて」
ということだそうです。(Webぶらあぼ)


ともに若手の奨励を目的としていて、なんだか受賞者が重なることも多くて、どんな差別化がなされているのかよくわからないのですが、応援している若い演奏家が注目を浴びるのはうれしいことです。

昨年夏に書いたヴォーグ・カルテットの記事へのアクセスが、今頃になって急に伸びてきたのをみて、思い出しました。

そういえば、最近、
若いピアノ・トリオについての新聞記事を読んだような……♪これです。
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2019年1月7日(月)朝日新聞朝刊の文化面
「葵トリオ」
を紹介する記事でした。
2018年9月、ミュンヘン国際音楽コンクールで1位を受賞。
世界的に難関コンクールとして有名なのだそうです。

「葵」は、「きもと(ピアノ)」「がわ(ヴァイオリン)」「とう(チェロ)」と
「大望、豊かな実り」という花言葉を持つ「葵」からつけたとのこと。
3人の出会いは2014年、
サントリーホールの若手育成プログラム「室内楽アカデミー」だったとか。
いろいろなアカデミーがあり、成果を上げているようですね。

彼らの演奏、こちらに挙がっていました。




印象深い情報のブックマークです。

(1)104歳のピアニスト@フランス
2018-07-06 (7)
BBCのfacebookページ
こんな笑顔のできる人になれたらいいなあ。。。演奏の腕もすばらしい!

(2)85歳の演奏@日本
2018-07-06 (8)
YouTube動画
この方はお名前を出されていません。それでこのクオリティー。すばらしい。

(3)左手のためのピアノ@ラジオ講座
カルチャーラジオ「芸術その魅力」(NHKラジオ第2)で、
新シリーズ「左手のためのピアノの世界」が始まりました。
左手のピアニスト・智内威雄さんの解説です。ご本人の生演奏もふんだんに。
2018-07-06 (9)
NHKのホームページ
以前には、こんなシリーズをフォローしていました。既に懐かしい…
   →絵画の変革と音楽の関わり
   →アメリカ音楽の系譜

本日の朝日新聞朝刊より。
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 アルゲリッチが、つい先日までウィーンフィルと競演したことがなく、
その理由が「女性団員を入れようとしないオケとは合わせない」という理由だったと聞いて、へぇ〜っとおもったのですが、
そのアルゲリッチを説き伏せて(今はもう違うよ!と)初の競演に導いたのが、このバレンボイムだったのだそうです。
バレンボイム、アルゼンチン生まれのユダヤ系で、いまの国籍はイスラエル。

やはり、トランプ大統領による米大使館エルサレム移転に反対するなど、政治的な発言もしているのですね。
1999年以来、イスラエル、パレスチナ、アラブ、イラン出身の若手演奏家でオーケストラを編成して活動を続け、「音楽や友情、議論を通じたヒューマンな解決」を目指す活動は、政治状況からの影響を全く受けないと断言する彼。
写真にも風格が漂います。

若かりし頃、 ジャクリーヌ・デュ・プレが妻だった頃には、いろいろ毀誉褒貶もあったようですが、今や世界的重鎮であることは間違いないようですね。
指揮者としての活動が最近は多いようですが、ピアノ演奏もする(ベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音に再び取り組むとか)と断言されているのが嬉しいです。 

今朝のNHKニュースで、フジコ・ヘミングの映画公開が紹介(宣伝?)されて、びっくり。
彼女のことは、ここでも話題にしたことがあります(→過去記事)。

「ブラタモリ」でアシスタントをしている林田アナウンサー(芸大卒)、10代の頃は本気でピアニストを目指していたそうで、そのころ、フジコ・ヘミングの演奏に接して大きな影響を受けたのだそうです。彼女の取材によるコーナーでした。

フジコさん、もう80代とのことですが、今も年間60回ステージに立っているとのこと。
日本とフランスを拠点にしているといい、海外公演も多いようでした。

「最近うまくなってきたと思う。わかってきたから。私が正しいことをやっているってわかってきた。」
「雨降って地固まるって言うでしょ。何もないままだったら、地面はバサバサだったかもしれない。」


堂々たる風格。そして自信。
60代になってテレビ番組で注目されて以来の活躍ぶりは、万人の知るところです。
「どんな状況にあっても、楽しみは見つけられる」
という彼女の精神の証左として、戦時中の子供時代にかいた絵日記が紹介されていました。
厳しい時代、苦しい生活の中でも、美しいものを見つけてそれを絵日記に描いていた、と。
今もパリのカフェのテラス席に犬を連れて座り、道行く人を眺めるのが楽しいのだそうです。
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そういえば、昨年の今頃だったでしょうか、
「あなたも映画に出てみませんか」
といった宣伝文句とともに、フジコ・ヘミングのコンサートチケットが売り出されていました。
映画収録も兼ねたコンサートですよ、客席も映されますヨ、と。

フジコさんには、優秀なるバックアップ集団「チーム・フジコ」が控えているのだろうなあ、と思いました。

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