PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:コンサート等のレビュー > 弦楽器リサイタル

2020年9月21日(月・祝)14:30開演 15:30終演
@横浜みなとみらいホール 大ホール

ヴァイオリン:成田達輝

<第2部 プログラム> 全曲ヴァイオリン・ソロ(無伴奏)*
  • バルトーク(1881-1945):無伴奏ヴァイオリン・ソナタより”シャコンヌのテンポで”(1944年作曲)
  • J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン/パルティ―タ 第2番ニ短調より”シャコンヌ”(1720年作曲)
  • ファーニホウ(1943-):シャコンヌ風間奏曲(1986年作曲)
  • ヴィターリ(1663-1745):シャコンヌ(オリジナル楽譜不明)
アンコール
  • パガニーニ:24のカプリスより第1番
  • バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番より「サラバンド」
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あっという間の1時間でした。
一度も舞台袖に下がることなく、連続して演奏された4曲です。

でも、演奏前にご本人からの弁舌滑らかな解説がありました。
「人生チャレンジだと思っている」から、
こんなプログラム、他にはないだろうと思われるようなチャレンジをする、
シャコンヌという曲について知ってほしいというのはもちろん、
時代によってそれがどんな変遷を遂げたのかも知ってほしい、
時代順に並べてもいいのだけれど、ファーニホウでプログラムが終わるというのは、ちょっと……ということで、このように並べてみた、とのこと。
ファーニホウ氏は、再来年、作曲コンクールの審査員として来日予定だとか。

いやもう、演奏のほうも「弁舌爽やか」というか、
「どんな難曲でも楽しい♪」という演奏者自身の喜びが伝わってくるものでした。
「世界一、音符が多い楽譜だろう」と紹介されたファーニホウ、なるほど、の音楽でした。
そんな曲もクリアに弾きこなしてしまう凄腕に脱帽です。
最後のヴィターリでは、成田君自身の歌声まで披露してくれましたよ。

なかなか止まない拍手の嵐に、
満面の笑みで客席に向かって両手を振りつつ袖へと下がる成田君、チャーミングでした。
王道のマチネ・コンサートを楽しんだ、休日の午後でした。


*追記:
第1部はピアノ伴奏つきのプログラム、
第2部はすべて無伴奏でした(私は第2部だけを聴いたのでした)。
ヴァイオリン1本だけで、ここまで聴衆を惹きつけてしまう成田君、やはりただものではないと改めて思いました。

東京オペラシティ リサイタルシリーズ
バッハからコンテンポラリーへ ビートゥーシー

2019年10月8日(火)19:00開演 21:05終演

ヴァイオリン:成田達輝
       百留敬雄(*)

<プログラム>

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWY1003

ファーニホウ:見えない色彩(1997-98)

~休憩~

マロンドラ:≪24のモジュラー・セル≫
 ~2台のヴァイオリンのための(2019、成田達輝委嘱作品、世界初演)*

パガニーニ:≪24のカプリス≫op.Ⅰから第24番 イ短調

エルンスト:≪ヴァイオリンのための多声的練習曲≫から
  「夏の名残のバラにもとづく変奏曲」

フーバー:インタルシーミレ(2010)

ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ へ長調 RV70*

ボールドウィン:ウト、レ、ミ、ファに基づいて*

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成田君の超絶技巧ぶりは、よ~く知ってはいたのですが、
なんというか、ヴァイオリンって、こんなに「とんがった」楽器だったんだ!
と、新発見。
前衛的な音色、こんなにたくさん出せるんだ!と。

そして、2丁のヴァイオリンが楽しかった!
共演者は、現代音楽で活躍中の、なんとジュニアオーケストラ時代からの親友、とのこと。
きっとプログラム構成なんかも相談したんじゃないかなあ。
お互いを尊敬し、信頼しあっている雰囲気、とてもよかったです。

プログラムも秀逸。
2挺での演奏が楽しかったです。
初演演奏の、次の曲目パガニーニのテーマからのモチーフがそこここに。
トリオの曲を、ヴァイオリンパート2つだけで演奏するというのも小粋です。

そしてそして、最後の曲が、一番古い曲だったなんて。
なんだか、音楽の輪廻、のようなものを感じました。
プログラムには、二人での演奏って書いてあるのに、ステージ上には成田君だけってどういうこと?
と思ったら、
百留さん、音階だけを何度も繰り返しながら、会場をぐるぐる回っておられました。
その2つのアンサンブルがまた、何ともいいのです。

プログラム上のいろんな工夫、楽しめました。

そして、会場の聴衆には、若い方々もたくさん。
口々に、
すごいすごい、
楽譜読むのだけでも大変な曲なのに~
あっという間に終わっちゃった
などなど、賞賛の言葉をつぶやきあっていました。
そういう彼らも演奏活動をしている様子で、若い才能って、いいなあ~と、つくづく思ったことでした。

第52回プリモコンサート
上里はな子・松本和将
モーツァルト ヴァイオリンソナタ・ピアノソナタ
全曲演奏会(全8回)
vol.3

2018年6月16日(土)18:00開演 19:50終演
@プリモ芸術工房

<オール モーツァルト プログラム>

ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.302 変ホ長調
ピアノソナタ K.310 イ短調

ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.376 ヘ長調
ピアノソナタ K.284 ニ長調
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「モーツァルトの人生をたどる」
というツィクルス・シリーズの3回目。(→1回目
今回は、4曲それぞれの性格の違いなどが感じられて、興味深かったです。

ヴァイオリン・ソナタでは、ピアノとの調和性、耳に心地よい音楽を堪能でき、
ピアノ・ソナタでは、モーツァルトの苦悩、精神的な深さを感じました。
イ短調ソナタの印象が強かったかもしれません。

つくづく、モーツァルトの曲って、技術の裏打ちが要求されるな、とも感じました。
一音でもミスタッチがあれば、とたんに和音が濁ってしまいますし、
ルバートで揺らして指さばきの不安を誤魔化す……なんていうことも不可能。

実は今、モーツァルトの曲を物色中なのですが、ちょっと足がすくんでます。
これを全曲演奏してしまうって、すごいなあ……と改めて。
会場は若い方々の姿が目立ちました。
室内楽セミナーで、演奏者たちから指導を受けた演奏家の卵たちが多かった模様。
演奏された音楽からも、会場の雰囲気からも、爽やかな風を感じました。

第48回プリモコンサート
上里はな子・松本和将
モーツァルト ヴァイオリンソナタ・ピアノソナタ
全曲演奏会(全8回)
vol.1

2018年3月10日(土)14:00開演 15:55終演
@プリモ芸術工房

<オール モーツァルト プログラム>

ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.301 ト長調
ピアノソナタ K.279 ハ長調
ピアノソナタ K.280 へ長調

ピアノソナタ K.281 変ロ長調
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.306 二長調
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アット・ホームなサロンに響くモーツァルトは、疲れた身体に何よりの薬です。
あたたかく心に届く音楽を堪能いたしました。
このホールで以前聴いたヴァイオリンは音色がキイキイと耳に辛かった覚えがあり、
実はちょっと心配だったのですが、本日の演奏に関しては全くの杞憂でした。
たっぷりと美しい音。
そしてピアノは、そのペダリングに目が釘付けに。。。
指のタッチももちろん重要でしょうけれども、微妙なトリルの美しさなどは、あのペダルの技の賜物に違いありません。
「優雅で悲しみもあって、でも結局のところ楽しい」と評されていたモーツァルトの心、しっかり受け取りました。

今回が初回となるモーツァルト・ツィクルス。
作曲時代順に並べた構成には
「モーツァルトの人生を追体験できる」という意図があるのだとか。
なるほど。
本日の曲目は、モーツァルト19歳~21歳時の曲とのことでしたが、
その中には、演奏者自身が名曲と断言するものと、偽作では?と疑念を呈されたものが。
実際、今回のプログラム中の曲ではありませんが、
ずっとモーツァルト作とされながら、近年になって他人の作と判明したヴァイオリンソナタがあるのだそうです。
こういった解説も楽しく拝聴いたしました。
次回以降も聴き続けたいものです。

2018年2月9日(金)19:40開演 21:20終演
シンフォニーサロン2F 201@門前仲町

≪プログラム≫
ポンセ: エストレリータ (3種のヴァイオリン、3種の弓で)
サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン

パガニーニ: カプリス 第24番 第1番 第5番
ウィリアム・クロール: バンジョーとフィドル
サラサーテ: カルメン幻想曲
ラヴェル: ツィガーヌ
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観客(聴衆)収容人数50人という、マンションの一室が会場。
「ストラディバリとグァルネリ・デル・ジュスという二大ヴァイオリンと三種類の弓の弾き分け、そして、楽しいお話」
というコンセプトのレクチャーコンサート。

ヴァイオリンという楽器そのものの差異は聞いていましたが、
弓の違いで音が変わるということは、初めて実感しました。
レオナルド・トルテ(兄)、フランソワ・トルテ(弟)という兄弟の名前も初めて聞きましたし、
二人の置かれた境遇の差なんて、とっても興味深かったです。
彼等の製作期は、ちょうどフランス革命の時期。
革命軍に反対の立場をとった兄は迫害を受ける立場になり、
弟にかくまわれて細々と製作を続けたものの50歳で没してしまったが、
革命派に立った弟は支援を受けて、大々的に製作できたのだとか。

弟の製作した華奢で軽い弓と、
兄の製作した武骨でしっかりした弓を使って、弾き比べをしたというわけです。
実際には、
メロディアスな曲は弟の弓、
オケと競う協奏曲やベートーヴェン、バルトークは兄の弓
と使い分けているとのことでした。なるほど~。

ヴァイオリンの音の差は……ううむ、私にはよくわかりませんでした。
市販されているヴァイオリンとの差は明らかでしたけれども。
達輝くんによると、
グァルネリは、弾き手に合わせて音が変わっていくので、家族のような親密な関係で
ストラディバリは、楽器の力を発揮させるべく、弾き手が奉仕するような関係
というような説明をしていたかな?

プログラムを見てわかるように、
達輝くんの手の内に入っている曲を縦横無尽に披露した、といったコンサートで、
アットホームな空間は熱気に包まれました。
私個人としては、
見事なピアノ伴奏(ヴァイオリン主役の催しのためか、彼女の名前も全く出なかったので、その意を汲んでここでも伏せますが)に感服いたしました。ぜんぜん目立たないのに、しっかり音楽を作っているという。。。極意ですね。

仲道郁代(ピアノ)
成田達輝(ヴァイオリン)
上野通明(チェロ)

2018年1月25日(木)19:30開演 21:20終演
@文京シビックホール 大ホール

<プログラム>

ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より 月の光 (仲道)
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 プレリュード (上野)
ドヴォルザーク:森の静けさ (上野&仲道)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 第3楽章 ラルゴ(成田)
ドヴォルザーク(クライスラー編曲):スラヴ舞曲 第2集 第2番
          アレグレット・グラツィオーソ (成田&仲道)
シューマン:「3つのロマンス」より 第2番 (仲道)

~休憩~

ブラームス:ピアノトリオ 第1番 (成田&上野&仲道)

(アンコール)
メンデルスゾーン:ピアノトリオ 第1番 第2楽章
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楽しいコンサートでした。
一番印象に残ったのは、成田君の天然ぶり(?)
ホロスコープにはまっていることなど、語る、語る……。
そういえば、第15回ホテルオークラ音楽賞受賞コンサートでのスピーチ(2014年2月)にも、その片鱗は見えたのでした。
成田くんの演奏は、ずいぶんと聴いている私ですが(→エリコン2012 2017年11月ほか)
今日、あらためて、
ああそうだった、こうやった楽しそうに弾くのが魅力的だよなあ~と思いました。

驚いたのは、
エリコン時には、携えた無名楽器の調子を心配していた成田くんが、
今や、ストラディバリウス1711年製、ガルネリ・デル・ジュス1738年製と、名器を2つも貸与されていること。
上野くんも、ジョバンニ・グランチーノ1694年製という名器を貸与されてます。
すごいなあ。
上野くんの音の伸びやかさに成長を感じ、
仲道さんの室内楽の腕が確かなことにも納得しました。

仕事後、極寒のなか、へろへろになりつつ駆けつけたコンサートでしたが、
いい音楽に身を浸して、元気をもらいました。

東京オペラシティ リサイタルシリーズ
バッハからコンテンポラリーへ B→C(ビートゥーシー)198
岡本侑也 チェロ
大須賀恵里 ピアノ(*)

2018年1月16日(火)19時開演 21時終演

≪プログラム≫
K.ベンデレツキ(1933-):ジークフリート・パルムのためのカプリッチョ(1968)
J.S.バッハ(1685-1750) :無伴奏チェロ組曲第3版 ハ長調 BWV1009
一柳慧(1933-) :コズミック・ハーモニー ――チェロとピアノのための(1995)*

J.ソッリマ(1962-):アローン(1999)
尹伊森(ユン・イサン)(1917-1995):グリッセ(1970)
C.フランク(1822-1890):ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)*

アンコール
トーマス・デメンガ(1954-):ニューヨーク・ホンク*
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ビートゥーシーというシリーズ、知ってはいましたが足を運んだのは初めて。
プログラムに載っているmessageに「昔から憧れておりましたこのB→Cシリーズ」と書いている岡本君、その思い入れが伝わるリサイタルでした。
残席なし、という盛況ぶりの会場も沸きました。

演奏家たるもの、
音楽性、テクニック、リズム感覚、すべてについての才能と実力があるのは当然のこと、
現代曲を演奏するとなれば、
アスリートも顔負けの運動神経も必要になのだなあ……ということがわかりました。
弓を持ったり置いたり、
指ではじいたりこすったり(ピックも使って、、もしかして折れた??)
打楽器のようにチェロの胴体や首を叩いたり(超高速タッピング、激烈アタック)、
床すれすれか……というような下のほうで弦を弾いてみたり(急角度で身をかがめて)、
いやはや、特殊奏法のバリエーションって、すごいのですね。。。

「現代曲には、その音楽が持つ独特の空間の魅力があると思います」
という言葉(これまたプログラムより引用)どおり、異世界を堪能いたしました。
メロディー、なんてものとは一線を画す音楽で、
確たる世界を構築し、聴衆を惹きつけてしまうその集中力って、音楽性って……脱帽です。
どこまで進化していくのだろう。。。
超早業・連続繰り出し~みたいなことを、涼しい顔でシレっとやってのけて、
クールな姿勢は乱れもしない……まさにマジックです。
ホールの音響、私の席の位置(前から3列目)の影響もあるかもしれませんが、
以前より音量もぐぐっと増して、力強くなったように感じました。

バッハもフランクも、私のお気に入り曲ですけれども、
今回は、現代曲にガツンとやられました。
個人的には、前回も度肝を抜かれた(→2017年10月)、ソッリマに興味津々。
アンコールもおしゃれでした。
センスのいいプログラムだなあ……と、これまた感じ入った次第です。

 郷古 廉(ヴァイオリン)/  田村 響(ピアノ)
2017年9月28日(木)19:30開演 21:30終演
@文京シビック大ホール

≪プログラム≫
(夜クラシックテーマ曲)
ドビュッシー(ピアノ独奏):「ベルガマスク組曲」より”月の光”

ショーソン:詩曲

ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ

~休憩~

バッハ(ヴァイオリン独奏):シャコンヌ(「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004」より)

フランク:ヴァイオリン・ソナタ

(アンコール)
イザイ:子供の夢 op.14

************

今回が初めてという、郷古くんと田村くんのデュオ。
夜クラシックのシリーズでは恒例の出演者の語り口からも、そんな初々しさが伝わってきました。

田村くんの柔らかい音、ヴァイオリンの音を引き立てていましたが、
プログラムの中で一番印象に残ったのは、郷古くんの無伴奏ソロでした。
バッハの重層的な旋律をそれぞれ魅力たっぷりに鮮やかに弾き分けて、ロマンチシズムがあふれる音楽の世界を描き出していました。演奏後は、会場全体、ただただ、ため息……という様相に。お見事でした。

前回のvol.13では、出演者の接点とか、合わせの中での変化とか、お互いの人間性を伝えるようなエピソードが語られたのが印象的でしたが、今回はそういった話は一切なし。トークは、演奏曲目にまつわるエピソードに終始していましたが、それもまた個性ですね。たいへん端正な、正統派クラシックコンサートを満喫した夜となりました。

郷古くんの追っかけ、今後も続けてしまうと思います。💦
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2017年7月16日(日)14:00開演 16:00終演
@横浜みなとみらい大ホール

<プログラム>
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.379
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」

シマノフスキ:神話 Op.30
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ ト長調

アンコール
グルッグ:メロディ

*************

チラシのキャッチコピーに「歌う弦 きらめくピアノ あたたかく共鳴しあうデュオの真髄」とありましたが、まさにそのとおりでした。
いつまでも聴いていたい、心からそう思える音色。
なかなかめぐり逢えない、素晴らしい音色に身を浸す至福の時。

どの曲も素晴らしかったのですが、中でもシマノフスキが秀逸でした。
音色も、リズムも、合わせるのは至難の曲でしょうに、二人の世界が見事に融合。
きらめく世界が広がっていきました。

二人とも、奇をてらうことなく、妙に構えることもなく、
淡々としたステージマナーながら、同世代の気の合う仲の良さがにじみ出てくるよう。
ともに音楽を紡ぐ喜びが伝わる、実にさわやかなステージでした。
こちらの心も洗われる思いを味わいました。

このデュオ、ぜひこれからも続けてほしいと切に願います。
大進くんについては以前からファンですけれど、
アレッシオ・バックスのピアノの音色にも胸キュンの私。CDゲットしちゃいました。^^

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第5回国際音楽祭NIPPON
諏訪内晶子(ヴァイオリン)&ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
デュオ・リサイタル

2017年7月5日(水)19時開演 21時10分終演
東京オペラシティコンサートホール

<プログラム>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調op.24「春」
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ

~休憩~

藤倉大:Pitter-Patter(国際音楽祭NIPPON委嘱作品)(世界初演)
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18

アンコール
J.マスネ:タイスの瞑想曲
R.ホイルベガー(クライスラー編):『オペラ舞踏会』より真夜中の鐘
F.クライスラー:シンコペーション
A.ドヴォルザーク(クライスラー編):我が母の教えたまいし歌
P.ウォーロック(シゲティ編):カプリオール組曲よりBasse-Danse

*********

クイーン&キング登場! 威風堂々たるステージでした。 
お二人とも、音楽はもちろん、その弾き姿の見事さに圧倒されました。
身体全体をしならせて弾く諏訪内さまの美しさ。
どんと根を下ろして揺るぎないベレゾフスキーさまの安定感。

実によく歌う曲作りで、スプリングソナタもテンポを大きく揺らすのですが、
二人とも全くぶれない、ずれない、名人技。
それも、アイ・コンタクトは全くないんです。
ヴァイオリニストは、かなりピアノに近い位置に立って、自由に弾く。
ピアニストは、時折、体をヴァイオリニストの方に傾けて(視線は斜め下)、
身体全体でヴァイオリニストを感じ取り、共鳴して弾く……といった感じ。

そうか、そういうことか!

と思いました。
「デュオ・コンサート」と銘打つとおり、本当に対等な二人で、
お互いに尊敬しあっている……ということが伝わってくるコンサートでした。

後半冒頭には、
武満徹氏の娘さん(この音楽祭の企画スタッフとのこと)が舞台上に登場され
初演作品の作曲者、藤倉大氏を呼んでインタビューされました。
曲名「Pitter-Patter」は「ピタパタ」という日英共通のオノマトペで、
6歳の娘さんが家の中を歩き回る様子にインスパイアされた書いた作品とのこと。
可愛らしい高音の弱音から始まって、
高速スケールなども入る、リズミックな曲でしたが、
ぴたりと合わせて楽しんでいる様子のお二人、さすがでした。

5曲に及んだアンコールも、実に洒脱で垢ぬけていました。
お見事。

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