PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:コンサート等のレビュー > オペラ・合唱・ミュージカル・演劇

加耒徹オンライン・バリトンリサイタル

▶ ベートーヴェン:遙かなる恋人に寄す Op. 98
▶ シューマン:詩人の恋 Op. 48

アンコール
シューマン:「ミルテの花」より 献呈

バリトン:加耒 徹
ピアノ:松岡あさひ


2020-06-18 (8)
声楽のリサイタルって、あまり聴かないのですが、
たまたま加耒さんは、以前に生で聴いたことがあり(→2018年1月8日)、
その折のお茶目だった様子を思い出して、聴いてみました。

今回は、正統派のクラシック・リサイタルでした。
コンサートの趣旨次第で、ソリストの雰囲気も変わるんだなあ……と発見。
そして、
私はやっぱり、シューマンが好きなんだ、ということも改めて。
だんだんと、引き込まれていきました。
歌詞の日本語訳が字幕で出るというのもよかったです。

TBS赤坂ACTシアターに行ってきました。
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蜷川演出による海辺のカフカ。
フランス公演の評判が良かったとの新聞記事を読み、衝動的にポチった私。
留学生に村上春樹を教えたりもしてるわけですし。

印象に残るのは、やはり舞台美術。
場面そのものがアクリルケースとなって、ステージ上を交錯し、往来するさま、そうやって舞台が転換していくさまは、実に洗練されて見えました。

役者さんたちのプロフェッショナルな発声、演技、立ち居振る舞い、見事でした。

原作に忠実だなぁと感心しつつ鑑賞。
でも、幕切れに向けての最終局面では、原作とは異なる部分があったかも。
(読んだ内容の記憶、既に曖昧です)

18時半開演、21時55分の終演。
途中、20分間の休憩。
長丁場です。
観る方もずっと集中を迫られている感で、かなり疲れました。
グッタリ。
演劇鑑賞会に慣れていない、ということもあるかもしれません。
ステージにかける熱量(携わる人数も多いですし)の大きさによる面もあるかも。
チケットがお高いのも、仕方ないのかな。

ほぼ満席だったのでは。
休憩時間の ロビーの混雑ぶりも特筆ものでした。

昨日の大イベントとは、生オペラの鑑賞でした。

2018年2月28日(水)18:30開演  22:25終演
@新国立劇場

指揮:セバスチャン・ルラン
演出・美術・照明:フィリップ・アルロー
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ホフマン:ディミトリー・コルチャック 
ニクラウス・ミューズ:レナ・ベルキナ
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寝不足頭での鑑賞、開幕直後は多少ウツラウツラしたものの、舞台が進むにつれて引き込まれ、バッチリ鑑賞、堪能いたしました。
友人に4階第2列目の中央の席を確保してもらったのですが、これは大変良い席である!と実感。
まず、音が素晴らしい。
ハープや管楽器の音色が上ってきてから降ってくるような感覚。
もちろん、歌声もしかり。
至福の音色でした。

そして、舞台全体がはっきり見渡せ、オペラグラスを使えば、ソリストの表情もつかめるという眺望の良さ。
オペラが総合芸術であること、よくわかりました。
歌手に合唱団に交響楽団という出演者の人数が多いことはもちろん、
幕ごとの色遣い~雰囲気~の差、達者なダンサーの動きを背景に利用するという贅沢さが堪能できるのは、それをデザインする人、支える人の存在あってこそなのですから。

モーツァルトの時代のオペラとの差も感じました。
君主に捧げる芸術ではなく、市民が共感しあう芸術。
「芸術と生活(女性にとっての家庭・家事)との相克」
「人間にとっての芸術の意義」
なんてものまで、問いかけて来るのですから。

また、幕ごとに、ホフマンと絡む女性(ソプラノ歌手)が交替する(3名登場)という仕掛けも、聴き手側を楽しませる演出効果にもなって、なるほどなあ~と思いました。
ポスターの主役となっているグリーンドレスの女性は、舞台上では主役ではなく、この3名のうちの一人なのですよ。コミカルな動きが楽しかったです。
オペラ歌手は演技力も求められて大変ですね~。 
なるほど、舞台芸術って、こういうものか!と納得しました。
友人によると、新国立劇場のオペラは、手が込んでいる印象が強くておススメなのだとか。
いろいろ勉強になった、楽しい夜でした♪

2018年1月8日(祝・月)14時開演 16時終演
大田区民ホール・アプリコ小ホール

主催・企画/都路アートガーデン
バリトン:大沼 徹
バリトン:加耒 徹
バリトン:小林 啓倫
テノール:金山 京介
ピアノ:吉田貴至

<プログラム>
G.ヴェルディ  オペラ「椿姫」より”乾杯の歌”  (全員)
F.シューベルト ”音楽に寄す”         (大沼)
S.ドナウディ  ”たぐいなく優美な面影”    (金山)
W.A.モーツァルト オペラ「フィガロの結婚」より”もう飛ぶまいぞこの蝶々”(小林)
S.V.ラフマニノフ オペラ「アレコ」より”月は高く輝く”(加耒)
J.シュトラウスⅡ世 オペレッタ「こうもり」より”夜会に行こう”(全員)

~休憩~

滝廉太郎  荒城の月  (全員)
越谷達之助 初恋    (加耒)
中田喜直  木兎    (小林)
山田耕筰  カロゥヴァ (大沼)
武満徹   ○と△の歌 (金山)
W.A.モーツァルト オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より”シャンパンの歌”(大沼・加耒)
G.ドニゼッティ オペラ「愛の妙薬」より”僕が言いたかったのは、愛の妙薬のことです”(金山・小林)
G.ロッシーニ オペラ「セビリアの理髪師」より”私は街の何でも屋” (全員)

アンコール
J.シュトラウスⅡ世 オペレッタ「こうもり」より”こうもりのワルツ”(全員)
レハール オペレッタ「メリーウィドウ」より”女・女・女のマーチ”(全員)
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歌を習っている友人に誘われて。
小ホールという小さめの空間で歌を聴くというのは、人生初かもしれません。
コンサートのテーマ通り、
プロの「歌唄い」というのは、こういう人たちのことなのか!
……ここまでサービス精神旺盛で、エンターテイナーで、楽し気に唄う人たちなのか!と、びっくりしました。実に楽しい2時間でした。
ちょっと、歌謡界の歌手によるディナー・ショーのような雰囲気もあり。
会場から、「ブラボー💛」の黄色い声が飛び交っていました。

ほんと、自己アピールのオーラが半端じゃございません。
バリトン3人、テノール1人という「珍しい」編成も、低めの音程が心地よく、私の気分にはフィットしました。
歌い手間のコント的なやりとり、特にただ1人のテノールを「いじる」3人が楽しかったです。
(ただ一人「スカーフ」をまとって登場したテノールの派手さ、軽さを……)
バリトン3名も、ゆったり天然派、流し目で迫る色男派、声量で圧倒する朴訥派、といった具合に個性が異なり、四者四様のたたずまいが楽しめました。

曲目は、ソロ&アンサンブル、オペラ&リート、欧州もの&日本もの、といったバランスが絶妙。
4人の個性が生きて、ソロリサイタルにはない味わいが。
ピアノ担当の吉田氏によるプロデュースとのことですが、お見事でした。

すみだトリフォニーホール開館20周年記念
The Polytech Choir
Saara AITTAKUMPU (指揮:サーラ・アイッタクンプ 同団芸術監督・指揮者)

2017年11月7日(火)19:00開演 20:15終演
@すみだトリフォニーホール

≪プログラム≫
  1. IIona Korhonen: 「歌で」第一部前編 ”わずかな我なのに、歌おうか”
  2. Jean Sibelius: 船の旅
  3. Selim Palmgren:結婚の唱え
  4. Tapani Lansio: 恋人の渡航
  5. 武満徹:芝生
  6. Jean Sibelius: 割れた声
  7. Heikki Klemette: 尊い祖国
  8. Lotta Wennakoski: ひそひそ唸り
  9. Einojuhani Raultavaara: 歌手
  10. Juhani Komulainen: 私を悼まないで
  11. Arthur Sullivan: 長い一日が終わる
  12. Leevi Madetoja: 夜
  13. Toivo Kuula: 夕暮れの曇
  14. IIona Korhonen: 「歌で」第二部後編 ”狼は口、狐は頭”
(アンコール)Jean Sibelius: フィンランディア
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無料招待券に応募して当選し、足を運びました。(画像は都響ホームページより)
フィンランドは、今年独立100周年。で、ヘルシンキ工科大学の学生とOBを主としたメンバー構成の歴史ある男声合唱団(1900年設立)に白羽の矢が……ということのようです。

非常に芸術性の高い、素晴らしいコンサートで感激しました。
会場全体がすごく集中して聴き入っていました。
演奏終了後、拍手が鳴りやまず、会場が明るくなった後も立ち去る人がほとんどなし。拍手が自然と、リズムを合わせた手拍子になったほど。
(アマ?大学グリークラブ?ま、無料だしね……といった我が先入観に恥じ入ります。汗)

国際コンクールで指揮者賞も受賞しているという、アイッタクンプ音楽監督の力が大きいのではないかと思いました。すらりとした(9頭身ぐらいかも…)理知的な女性指揮者です。指揮ぶりもかっこいい!
そして、何といっても、プログラム構成がすばらしい。
合唱って、こんなにいろんなことができるんだ!と目を見開かされる思いでした。
冒頭は、フィンランドの自然の雄大さが見えるような現代曲。会場客席側の四方から、狩りの掛け合い声のような力強い声をあげつつ、ソリスト4人が前方に移動するのに合わせて、ステージ上でも合唱が始まる……わくわく感たっぷりの幕開けでした。……これが、エンディングの曲につながります。

合唱団の人数は、おそらく100人近かったのでは?
その人数もあって、ささやき声のような旋律もしっかり届き、とにかく声質のバリエーションにびっくりしました。摩擦音(シュッシュ、シャッシャ…etc.)で打楽器的リズムを繰り出す曲もあれば、前衛的和音もあれば、正統派ハーモニーもあり。

1~2曲ごとに団員が交替で、「日本語で」曲目解説をしてくださったのも、たいへん魅力的でした。そういえば、私の職場にもフィンランドで日本語を教えていた同僚がいます。フィンランドの作曲家の曲にも、日本語の発音に近く聞こえるフレーズがあったりして、親近感を覚えました。

武満徹の曲は、2年前にこの合唱団がフィンランド初演をした、とのこと。
特に日本語の歌詞はなく、自然界の音を模した声で歌われるとの説明がありましたが、ほんとに、自然を感じる曲でした。

次の機会があれば、お金を出してでも聴きにいくかも。
乗馬用ヘルメットのようなものをかぶるというステージ衣装も洒落ていました。

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