PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:コンサート等のレビュー > ピアノ(鍵盤楽器)・リサイタル

2020年9月19日(土)14時開演 16時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央
2020-09-19 (3)
<プログラム>
9月17日のAプロのうち、
前半の冒頭がベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」ではなく
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309

後半の最後の2曲が
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760ではなく、

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調
ラヴェル:ラ・ヴァルス 二長調

アンコール
クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の悲しみ
ショパン:ノクターン第10番 変イ長調

2020-09-19 (4)

2020-09-19 (5)

冒頭は、「やっぱり会場で生音を聴きたい!」と思いました。
一昨日のベートーヴェンの音色の美しさがあまりに衝撃的だったせいもあります。
でも、だんだんとネット配信の音色にも慣れてきました。

そして、後半。
やはり一昨日とは異なる最後の2曲からアンコールまでの流れに、もうノックアウトされました。
なんだか壮大なる大河映画に身を浸し、壮大なる音楽に包まれたような。
ああ、そうか。
このドラマの流れは、まさに「幻想」なんだ。
これが、真央くんの描きたかった「幻想世界」なんだ!と納得してしまいました。
だからこそ、
どんなに拍手が来ようとも、このアンコールの2曲でもって、
長い長い、日本ツアーを締めくくりたかったんだろうなあ、と思いました。

すごいピアニストが出てきたものです。
20歳そこそこにして、ここまで自分の世界を構築し、
聴き手を魅了してしまうとは。
そして何より、演奏者自らが楽しんでしまうとは。

一昨日は右端の席で、手元や体の使い方はまったく見えなかったのですが、
オンライン配信では、そのあたりがじっくり見えたのも新鮮でした。

2020年9月17日(木)19時開演 21時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央

<プログラム>

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」変ホ長調 Op.27-1
チャイコフスキー:ロマンス ヘ長調 Op.5
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調―ロシアの農村風景― Op.59
アルカン:「短調による12の練習曲」から第12番 ”イソップの饗宴” ホ短調 Op.39-12

ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
ショパン:ぽrねーず 第7番 変イ長調「幻想」Op.61
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760

アンコール
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
リスト:愛の夢 第3番 
藤田真央:藤田真央によるパガニーニ変奏曲

2020-09-18

オンライン視聴ではなく、実際に会場へ行ってきました。
1階席前方、右端の席。

ネットで購入時(優先予約だったはず)、ここしか残っていなかった。。。
一般予約が開始されて、もっといい席が取れたら、乗りかえよう……なんて考えていたのが甘かった。一般予約、公開と同時に瞬殺で売り切れてました。

コロナ対策で、間隔をおいた座席配置。。。不思議な配置。
一つ置き、じゃないんです。
なぜか隣とくっついている箇所(私の隣も見知らぬ方)もあれば、
どどどーっと連続で空いている箇所も。

頭の上に二階席が張り出している位置(A席です)だったので、
「音がちゃんと届くかなあ」
と心配だったのですが、そんな心配は無用でした。
もう、見事に届きました。美音が降り注がれました。
演奏中の表情もよおく見えて、とってもよかったです。


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藤田真央くんの演奏は、聴いている人を幸せな気分にさせてくれます。
まお・わーるど、全開。
そんなリサイタルでした。

緊張、とか、集中力、とか、
そんなものとは無縁に見えて、
哲学、とか、ポリシーとか、
そういうものを生で伝えようとする音楽ではなくて、
ひたすら
「音楽って素晴らしい~♪」とばかりに
音楽世界を楽しんでいる真央くん、
その成果として我々に届くものとに
感謝を捧げたくなる、そういう時間を過ごしました。

今回のプログラムのテーマは、ファンタジーです。
決まった型のないファンタジーという音楽は、自由そのもの。さまざまな作曲家の幻想曲を集めて構成していますが、それはつまり、私が抱く作曲家たちのファンタジー、私自身のファンタジーを弾くということ。
新しい世界を求めて取り組む渾身のプログラムです!


プログラム・ノートの冒頭に記載されていた、真央くん自身のことばです。
リサイタル後に改めて読んで、ものすごく納得してしまいました。

曲目解説(真央くん自身のことばを、ライターの高坂はる香さんが取材・執筆)には
「和声的な変化」「三部形式」「全体の流れを考えて演奏しなければ」「……との類似点は、」「密度が濃いので、きちんとアナリーゼできていないと、真の魅力を表現することができない」
といった言葉が並んでいて、
当然のことですが、緻密な分析を経たうえでの演奏の自由さであることが、よくわかります。


ベートーヴェンの冒頭の一音だけで、その美しさに恍惚。
まさにファンタジーの異次元世界を旅して帰ってきたような気持ちでした。

個人的に印象に残ったのは、
とてもカラフルで、チャーミングだったアルカン(うるさい!というイメージ払拭)、
迷いながらも真摯に歩みつづけ、明るい未来を見つけるような「さすらい人」(悲劇的で冷徹な演奏に馴染んでいたので、ほんと、びっくりしました)。

当然のことながら、会場の拍手は鳴りやまず。
最後のアンコール曲by真央くん作曲は、
正統派クラシックな音楽がだんだんジャズになっていって、小粋な正統派ジャズで幕切れ。
最後の最後の余韻まで、真央くん色に染まりました。
聴衆のみなさま、「また聴きたい!」という信念を抱いて帰路についたに違いなく、
真央くんのチケット、今後はもっととりにくくなるんだろうなああ。。。

2020年9月11日(金)14時開演 15時20分終演
@浜離宮朝日ホール

<プログラム>
ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.100
デュサパン:ピアノのための7つの練習曲より 第5番
シューマン:子供のためのアルバム  Op.68 より第30番(無題)
ショパン:バラード第1番 ト短調 Op.23
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガより 第15番 変二長調
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 ニ短調 Op.42

アンコール
バッハ:フランス組曲第5番より サラバンド
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16 より 第3番

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延期前・4月当初のプログラムを変更しての開催でした。
ベートーヴェンを入れた心境についてのトークもありました。
フランスでの生活が6年になり、ドイツものを演奏するのには勇気が必要になってきたなか、
コロナによる自粛生活で、敬愛の念をずっと持っているドイツ作品、特に奥深いベートーヴェン晩年の作品を表現したいという気持ちになった、とのこと。
年をとって円熟したころに取り組もうと思っていた気持ちを翻意しての演奏。

そのベートーヴェンからの幕開け
納得の演奏でした。彼はやはり音色の引き出しが多いです。
切れ味の鋭い、透明感のある音。
クールなのに、パッションが込められている音。

さまざまな曲想の曲目を並べていながら、構成がお洒落、ハイセンス、と感じさせます。
彼独特の美意識が見事に表現されていました。

テンポの揺らし方も絶妙。
耳タコになってきているショパンのバラードも、斬新に響き、聞いていて心拍数が上がりました。
華奢な身体から、ズシンと響く低音が繰り出されるのにも驚きました。
ショスタコのリズム感、お見事でした。

非常に濃密な時間が構築されていました。
まさに、務川慧悟ワールド。

2020年8月28日(金)12時開演 13時40分終演
@カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

<プログラム>
岩井亜咲
メンデルスゾーン 無言歌集より
ホ長調 Op.30-3「慰め」
ホ長調 Op.38-3「詩人の竪琴」
嬰ヘ短調 Op.67-2「失われた幻影」
ハ長調 Op.67-4「紡ぎ歌」
二長調 Op.85-4「悲歌」

ショパン
ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42
マズルカ Op.59
バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
~休憩~

五十嵐薫子
ショパン
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
エチュード 嬰ト短調 Op.25-6
ノクターン 嬰ハ短調 Op.27-1
スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
マズルカ Op.33
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op,39

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お二人とも、ショパコン予備予選に参加予定。
本来であれば、その予選直前の仕上げ!ということで組まれたリサイタルでしょうか。
自粛期間終了後すぐのタイミングで案内をもらい、ポチっとしたご縁で、行ってまいりました。

さすが、すばらしくよく回る指と、朗々と響く音量で、圧倒されました。
完成度の高い演奏でした。

でも、実は、
一番沁みたのは、引き込まれたのは、メンデルスゾーン。
ショパンの曲で、ググっと聴衆をつかむというのは、大変な技なのだなあと実感しました。
パイプ椅子の座り心地が悪い(そういえば、この会場はそうなのでした)ことも相まって、
聴衆の集中力も、後半は途切れがちになっていたかも。

Chopin InstituteによるWeb配信などもあり、
ことに最近、ショパンの曲は多々耳にしていることも影響したかなあ。
いろいろ考えさせられました。

2020年8月26日(火)00:00開演
ピアノ:ルーカス・ゲニューシャス(Lukas Geniušas)



<プログラム>

 Franz Schubert
  • Allegretto in C minor, (D. 915)
  • 4 Impromptus 4つの即興曲 (D. 935)
Fryderyk Chopin
  • Berceuse 子守唄 in D flat major Op. 57
  • Piano Sonata in B minor Op. 58
Encore:
Franz Schubert (1797-1828)
  • Waltz Op.18 No.6 in B minor (D. 145)
2020-08-26 (4)

巨匠の風格、でした。
真夜中、シューベルトだけLIVEで聴いて感銘を受けました。
個人的にはずっと
  • 柔らかいシューベルト
  • きれいな音色のシューベルト
に魅力を覚えていたのですが、彼の音色は全く異なるもの。
それでいて、圧倒的な説得力、訴えかける力がありました。
胸がふるえました。

今朝になって聴いたショパンも、格調高い演奏でした。
素晴らしい。

その風貌も、近年なんだか「むさい」感jじだったのに、
同じ髭スタイルながら、今では洗練されて見えます。
ショパコン、チャイコンで「媚びを売らない若者」の典型のように見えた彼も、いまや成熟を遂げた大人の演奏家だなあと思いました。

【訂正】8月19日
シシキンくんのアーカイブ、出ました!



昨日はChopin Instituteのアカウントから探したんですが、私の探し方が下手だったのかも💦


(以下、8月18日の投稿)


今日になりたての午前0時から、シシキンくんの演奏をLIVEで途中まで聴いたのですが、
(前半がショパンのバラード1番~4番、後半がプロコフィエフのソナタ第7番、メトネルの忘れられた調べ…)
今、続きを聴こうを思っても見当たりません。

シシキンくん、切れ味の鋭さは例の如く。
それでいて、もっと自由闊達に、スケールが大きくなったように感じました。
2020-08-18
ピアニストのトップ・バッター、
ネルソン・ゲルナーについてはアーカイブが残ってるのは特別なのかな?

あ、公式サイトに以下の記述がありました。

Most concerts we are going to stream live will also be accessible later as video on demand (VOD). However, today we cannot yet promise that the recitals by Dmitry Shishkin, Lukas Geniušas, Ingolf Wunder, Dmitri Alexeev, and Yulianna Avdeeva, both the concerts by the Apollon Musagète Quartett, and the Prégardien/Drake and Goerne/Lisiecki recitals will be accessible on later dates.

やはり、シシキン君のはアーカイブが残らないようですね。残念。


さらに、次の記述も。

The only ones we cannot show you online are the performances by Ivo Pogorelić, Nikolai Lugansky, and Evgeni Bozhanov. 

確かに、ポゴレッチ、ルガンスキー、ボジャノフの演奏が無料でオンラインで聞こうとするなんて、虫が良すぎますよね。

室内楽のBelcea Quartet、ホロデンコのアンサンブルなどは、すぐにアップされてます。




16th International Music Festival „Chopin and his Europe”
FROM BEETHOVEN TO CHOPIN 
15 - 31 August 2020



2020年8月15日(土)21時(日本時間16日4時)開演
@ワルシャワ・フィルハーモニック・コンサートホール

ピアノ:ネルソン・ゲルナー(Nelson Goerner)

<プログラム>
Ludwig van Beethoven
・Sonata No. 26 in E flat major (‘Les Adieux’告別), Op. 81a
・‘Eroica’ Variations in E flat major, Op. 35

~休憩~

Fryderyk Chopin
・Ballade in A flat major Op. 47

Ferenc Liszt
・Valse oubliée nr 2 S 215 (1884)
・Rapsodie espagnole, S 254 (1858)

(encore)
Ignacy Jan Paderewski
・Nocturne in B flat major op 16 no 4

2020-08-16 (1)

あさ4時に目覚めてしまい、PCを開けてみたら、
こんなコンサートがライブ配信されていました。
このレベルの正統派リサイタルが無料配信されていることに、びっくり。

まずもって、
ベートーヴェン、ショパン、リストと、ピアノの音色がガラリと変わって聞こえます。
かつ、1曲の中での変化の幅が壮大です。
見事でした。
(おそらく録音マイクの不具合により、一部、激しい曲想の部分で音が割れました……アーカイブで調整されるでしょうか)

そして、最後のアンコールでは涙が出そうになりました。
ポーランドのショパン・インスティテュート様、ありがとうございます。
今後のプログラムは、こちらでチェックできます。
日本時間に換算して、ピアニストを列挙しておきます。……すごいメンバー。
  • 17日(月)24時 ドミトリー・シシキン(ソロ)
  • 19日(水)24時 エフゲニー・ボジャノフ(ソロ)
  • 20日(木)24時 ケヴィン・ケナー(室内楽)
  • 22日(土)4時 ニコライ・ルガンスキー(ソロ)
  • 23日(日)4時 ヴァディム・ホロデンコ(室内楽)
  • 24日(月)4時 Dmitry Ablogin(ピリオド楽器によるソロ)
  • 25日(火)4時 イーヴォ・ポゴレリチ(ソロ)
  • 25日(火)24時 ルーカス・ゲニューシャス(ソロ)
  • 26日(水)4時 ヤン・リシエツキ(歌曲のリサイタル)
  • 27日(木)4時 Kamil Pacholec(ソロ)
  • 27日(木)24時 インゴルフ・ヴンダー(ソロ)
  • 28日(金)4時 シモン・ネーリング(室内楽)
  • 28日(金)24時 ドミトリー・アレクセーエフ(ソロ)
  • 29日(土)4時 Gabriela Montero(ソロ)
  • 31日(月)4時 Julius Drake(歌曲のリサイタル)
  • 9月1日(火)4時 ユリアンナ・・アヴデーエヴァ(ソロ) 

【演奏】
藤田真央(ピアノ)

【詳細】
会場:王子ホール(東京、日本)

【プログラム】
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332
フレデリック・ショパン:ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2
フレデリック・ショパン:ノクターン 第18番 ホ長調 Op.62-2
フレデリック・ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
フランツ・リスト:ウィーンの夜会(シューベルトによるワルツ・カプリース第6番) S.427-6



上の mdici.tiv.サイトは、ログインのために登録が必要。
でも、登録すれば無料で全編見られます。
mediti.tv Japanのサイトからは、登録なしで視聴可能。

Live 配信は昨日の午前2時だったのですが、昨日は朝から晩まで仕事漬けの日で、
やっと今、視聴できました。
アーカイブを残してもらえたことに、感謝感激。

初めの26分間は、今までのヴァルビエ音楽祭で頭角を現した若手演奏家たちへのインタビュー記録。
そして、第2部が、真央くんのリサイタルです。
今回の配信のために、つい数日前に日本の王子ホールで収録した、とのこと。
2017年に真央君が優勝したクララ・ハスキルコンクールの会場が、ヴァルビエからほど近いのだとか。
真央くん、2年前にはこのアカデミー生として参加していて、今年は当初から出演予定だったそうです。

今の若手といえば、MAOだ、
今日から、あなたはMAO FUJITAという名前を忘れられなくなるだろう、
みたいなことを、MCの方が確信に満ちた顔で言っていました。
おおお、すごいなあ。でも、私もそう思います。

2020-08-01 (1)

冒頭から、画面右側には真央くんの演奏プログラムが出てくる、という構成。
タイトルは
「A day with the Verbier Generation: Festival discoveries I: Brand-new moments at the Virtual Verbier Festival」
となっていますが、実質は、真央くんのリサイタルです。

いやもう、クリスタルな水のしぶきのような音楽。
なんだろう、この「グッとくる」感は。
モーツァルトも、ショパンも、シューベルト=リストも、一聴をおすすめいたします。
ほんと、absolutely wonderful.

ピアノ:吉見友貴
2020年7月23日(木)  浜離宮朝日ホール リサイタル映像収録

ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ WoO.57 ヘ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」 Op.53 ハ長調
ラフマニノフ :前奏曲集(プレリュード) 第6番 Op.23-6 変ホ長調
スクリャービン:ワルツ Op.38 変イ長調
スクリャービン:8つのエチュード(練習曲)第5番 Op.42-5 嬰ハ短調
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 Op.36 変ロ短調 

特典映像
ショパン:マズルカ Op.56-3
ドビュッシー:レントより遅く
ドビュッシー:スティッリー風タランテッラ
ゼキーニャ(マルカンドレ・アムラン編曲):Tico Tico No Fuba
2020-07-31 (1)
本編では後半の曲目が、
特典映像では最後の曲が印象的でした。

彼に着目したのは、日本音楽コンクールに優勝したときのプロコフィエフのコンチェルト。
リズム感のあるもの、ロマンあるものがあっているように思いました。

1年前に生演奏を聴いたときは、ちょっと心配になったりもしたのですが、
今回の演奏では、彼の音楽性の豊かさを感じることができて、ほっとしました。

ロシアの若手大物ピアニスト3人がそろい踏みの配信です。
なんともぜいたく。
さすがは、ドイツ・グラモフォン!



アーカイブで今朝、聴きました。
(動画、実際に始まるのは1時間18分ほど経ってからです)

このアーカイブ、いつまで残るんだろう。。。
ショスタコーヴィチの曲って、まだまだ埋もれているのですね。
今回も、世界初演(World Premiere)が多々入っていて、びっくりでした。

世界の3か所をつないでの中継。

ユリアンナ・アヴデーエワは、
ドイツ、ザクセン州のGohrisch、Hotel Albrechtshofから。
ショスタコーヴィチは、ここで弦楽四重奏曲第8番を作曲したのだそうです。
まずはここから
  • Piano Sonata No. 1 op. 12
迫力の、魂揺さぶる演奏でした。
アヴデーエワ、凄みがあります。
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次はダニール・トリフォノフ。
アメリカはコネチカット州の自宅からだそうです。
見覚えのあるマスク姿。。。
  • Drei Fugen o. op., World Premiere
  • Scherzo op. 1a, World Premiere
電子楽譜は手でスッス、スッスとめくっていました。
音数は少ないのに、凄みが感じられる音楽。。。さすがショスタコ。
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最後はドミトリー・マスレーエフ。
ロシアはモスクワのチャイコフスキー・コンサートホールからです。
  • Sechs Klavierstücke aus den Jahren 1918-1920, World Premiere
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マスレーエフくん、少年ぽさより、哲学者然たる雰囲気が前面に出てきてました。
もう前々回のチャイコンになるのですものね。年月の流れを感じました。

最後はまたアヴデーエワに戻って、
  • Sechs Klavierstücke aus den Jahren 1918-1920, World Premiere
小品ですが、静けさと激しさを併せ持っていて、引き込まれました。
「重厚長大一辺倒」のイメージ、改めます。
(そういえば、可愛らしいピアノ曲を以前にも聴いたことがあるような……うう、思い出せません💦)

日本時間の昨日4月26日、午後11時から
ベルリンのチョ・ソンジンくんのLIVE配信を見ました。聴きました。
27日朝6時現在、まだ視聴できます。

ドイツ・グラモフォンによる配信シリーズの
5回目
とのこと。
さすがの映像、音質の美しさです。




<プログラム>
Brahms:間奏曲 Op. 118, No. 6, in E flat minor
lban Berg:ピアノソナタ Op. 1 in B minor
Schubert:「さすらい人幻想曲」 “Wanderer Fantasy” D760

2020-04-26 (6)

渾身の、魂の演奏。
空気の濃密感がすごいです。凄みを感じます。
何度も繰り返して視聴したい。
音楽が心に響きます。

LIVEの時点で視聴者が4万人近くいて、おどろきました。
流れていくチャットが超高速なことにも(9割ぐらいが韓国語)。
今はViewが22万人以上に達しています。
さすが、注目度が超級ですね。

2020年3月19日(木)12:15開演 12:48終演

オルガン:冨田真希
 
<曲目 Programme>
  • J. S. バッハ(1685~1750):前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
  • レスピーギ(1879~1936):J. S. バッハのコラール「我がことを神にゆだねたり」による前奏曲 イ短調
  • ミッデルシュルテ(1863~1943):パッサカリア ニ短調


アーカイブも視聴可能なようです。


パイプオルガンの響きがパソコンでどのくらい伝わるんだろう……
そんな危惧もちょっと覚えつつ、視聴を始めましたが、
いやいや、ちゃんと伝わりました。
手元、足元もよく見えて、貴重でした。
2020-03-19 (24)

特に最後の曲は、
音色の分厚い重なり、その壮大な世界に、圧倒されました。
ミッデルシュルテという作曲家、初めて知りました。
2020-03-19 (23)

演奏された富田さんご自身による解説「聴きどころ」から引用します。

ベルリン郊外で生まれシカゴで活躍したミッデルシュルテですが、オルガニスト仲間にも殆ど知られていない作曲家です。私自身も昨年末、たまたま楽譜屋で「誰!?」と楽譜を手に取るまで全く存じ上げませんでした。パッサカリアとは簡潔に言うと、ある一定の旋律が繰り返す上に様々なメロディを乗せていく変奏曲です。この曲ではBACHを音名変換した旋律(シ♭-ラ-ド-シ)が最初に提示されると、様々な変奏が始まります。そしてひとしきり変奏が終わると、「神はわがやぐら Ein feste Burg」のコラール旋律が突如として華々しく出てきます。それでもパッサカリアのスタイルを崩すことなく、コラールの節が終わった所からがまた圧巻です。このコラール部分にトランペット、トロンボーン、テューバとティンパニが入るヴァージョンもありますので、ご興味ある方は是非!オルガンの壮大な響きに包まれて少しでも気分が明るくなるように願いを込めて。

コラール、
パッサカリア、
こういった言葉の意味もよく理解していない自分に気付きました。

2020年3月14日(土)

KAJIMOTOの配信、
19時40分開始、とのことでしたが、それには間に合わず
20時過ぎからの視聴となりました。
2020-03-14 (8)

「日本は清潔だから世界のどこにいるよりも安心」

と言ったことをお話しされているところから。
幸い、シフ氏の生演奏に間に合った、のかな?
これが最初の演奏だったでしょうか?
(追記:この演奏の前に、バッハの平均律が演奏されていました)

以下、シフ氏の言葉を書き留めてみました。
(シフ氏の話に私が追い付かず、欠けている箇所もあります💦)

  • ベーラ・バルトーク:ロンド
2020-03-14 (6)

子供のときから弾いている曲。
この曲を弾くとホームシックになる。
政治の問題で、
母の葬式以来もう10年もハンガリーには帰っていないが、
この曲を弾くことで、その埋め合わせができる。
音楽にはそういう力がある。

今回のリサイタルツアーでは
ブラームスの晩年の作品が中心。
ハンブルグ生まれで若くしてウイーンに移住。
晩年の作品は全てウイーンで作曲。
彼の時代には60代はもう老年で、死を意識。
(私も今60代で老年とは全く思わないが、時代が違う)

子供のために書かれたバルトークの曲の次には
老年に書かれたブラームスの曲を。
自然に喩えれば、秋を感じる音楽。春ではない。

シューベルトは「この世にhappy musicは存在しない」と言った。
時間は止められないから、時間と共に過ぎる音楽は哀しい。

  • ブラームス:インテルメッツォ イ長調 op.118-2

そんなに悲しくないね。
まだ希望がある。

日本に来て感じるのは、人々が音楽に尊敬を抱いていること。
心を傾けて音楽を聴いてくれること。

国際的とはいえ、人は、Independent。
ブラームスを弾くときは、ドイツの民族や音楽を思う。
バルトークを弾くときは、ハンガリー語のアクセントを思う。
作曲家のバックグラウンドを知ることは大切。

日本では、アジアでは、多くの若者がクラシック音楽を学んでいる。
コンサートに若い人たちの姿があるのは嬉しい。
欧州では伝統がありすぎるばかりに、
心を傾けて聴こうと言う人が減っているように感じる。
いつも、とは言わないが、そういう事実がある。

欧州では、年老いた人を尊重しようとしない風潮を感じる。

最後に、ベートーヴェンを。
彼の音楽は上へ、上へ、と昇っていくもの。
下に落とす、というものではない。

  • ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調「告別」
ベートーヴェンのソナタの中で、唯一プログラムのあるソナタ。
彼の最も大事な弟子であったルドルフ大公に捧げたもの。
ナポレオンが攻めてくる折の曲。
第1楽章は「さよなら」の3音 Ges・F・Es
第2楽章から、そのまま休みなく入るフィナーレは「再会」。
喜びに満ちた音楽。

「また幸せな時が来る」というメッセージを込めて
この曲でお別れします。
みなさん、お身体を大切に。
2020-03-14 (9)

【追記】
最後はなんだか涙が出そうになりました。
シフ氏の演奏は心にしみます。

今回のインタビューと関連のある記事を、備忘録として貼っておきます。




@東京オペラシティコンサートホール
19:10開演 21:50終演

ピアノ:サー・アンドラーシュ・シフ

<プログラム>
  • メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28「スコットランド・ソナタ」
  • ベートーヴェン: ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78「テレーゼ」
  • ブラームス: 8つのピアノ小品 op.76
~休憩~
  • ブラームス:7つの幻想曲集 op.116
  • J.S.バッハ: イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811
アンコール
  • J.S.バッハ: イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971 第1楽章
  • 同上 第2、第3楽章
  • ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 op.26「葬送」から 第1楽章
  • メンデルスゾーン: 無言歌第1集 op.19bから「甘い思い出」、同第6巻 op.67から「紡ぎ歌」
  • ブラームス: インテルメッツォ イ長調 op.118-2
  • シューベルト: ハンガリー風のメロディ D817
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今月、唯一開催されたコンサート。
マスク必須、
チケットもぎり、プログラム配布&販売、クローク、飲み物販売、すべてカット!

開演前には、ステージ上にスクリーンが設置されていて、シフ氏のメッセージ動画、covid-19厳重警戒のための振る舞いのお願い等が、投影されていました。

さて、開演。
なんというか、もう、シフ氏は「神」でした。
1台のピアノから、どうやったら、こんなに多彩な音色が出せるのかっ!
マジック・ショーのような感じも。
オルガンのように響いたイギリス組曲。
チェンバロの響きが聞こえたイタリア協奏曲。

前回のリサイタルでは、
「休憩なしで一つの凝縮された芸術世界を構築する」
という異次元の試みを完遂したシフ氏。



今回は、
「音楽って、こんなに深くて、広いんだよ!」
というメッセージだったような。

あらゆる生演奏から隔絶されていた我々、ほんとに、スポンジのようになって、シフ氏の紡ぐ音楽を堪能いたしました。
シフ氏の素晴らしさはもちろんですが、聴衆の集中力もまた、特筆すべきものだったと思います。

アンコール6回!
最期は会場全員総立ち!
音楽、素晴らしい!


【追記】3/13
昨日は興奮状態で☝を書きなぐり、そのまま寝てしまったのですが、
一晩明けて、曲の感想を何も書いていないことに気づきました。

全般的に、テンポは速め、
ルバートで歌いあげるというより、音色で陰影をつけつつ
音楽の推進力を感じさせる、という弾き方だったように思います。

びっくりしたのは、テレーゼ。
ベートーヴェンのソナタの中では、
ちょっと軽めの位置づけの曲のように思うのですが、
この1曲だけを他の作曲家の曲の中に置いてみると、
いやまさに、
「ベートーヴェンらしい構築力」をドドーンと感じました。
この曲に対するイメージが一新してしまいました。
格調高さに背筋が伸びる思い。

ブラームスの重厚感にも痺れました。
下手をすると退屈になってしまいそうな、曲集全曲通し演奏も
シフ氏の手にかかると、1曲1曲が実に新鮮。
アンコールの人気曲、インテルメッツォ イ長調 op.118-2も
冒頭の甘さより、中間部のりりしさを生かすような演奏でした。
これまた、曲に対するイメージ一新です。

バッハについては言わずもがな。
ピアノがチェンバロに変身したかのような音色がなぜ出る?
イギリスの灰色ムードから、
イタリアのすとーんと明るいムードへ。
アンコールでガラリと切り替わったバッハに、驚嘆いたしました。

いったい、どれだけの引き出しをお持ちなのか。。。
恐るべし、シフ氏。

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あ、書き忘れましたが、
3月14日、シフ氏によるライブ・ビューイングがあるそうです。
ほんとに、
こんな時に来日してくださって、
リサイタルを開催してくださって、
ライブ・ビューイングまで。
ありがとうございます。感涙です。ただもう、感謝!

ラモー✖ドビュッシー✖展覧会の絵

2019年12月4日(水)19時開演 21:10終演
@紀尾井ホール

〈プログラム〉
ジャン=フィリップ・ラモー
・クラヴサン曲集 組曲 ホ短調より
 鳥のさえずり
 リゴードンⅠ…
 リゴードンⅡ
 ロンドー形式のミュゼット
 タンブラン
 村娘(ロンドー)
 ロンドー形式のジグ
 ロンドー形式の第2のジグ

クロード・ドビュッシー
・スティリー風タランテッラ(舞曲)
・子供の領分より
 第4曲 雪は踊っている・宿直
・前奏曲集 第2巻より
 第8曲 オンディーヌ

ジャン=フィリップ・ラモー
・クラヴサン曲集 組曲 ニ長調より
 優しい嘆き(ロンドー)
 つむじ風(ロンドー)
 ミューズたちの語らい
 喜び(ロンドー)
 1つ目の巨人(ロンドー)

クロード・ドビュッシー
・前奏曲集 第1巻より
 第6曲 雪の上の足跡
・ピアノのために
 プレリュード
 サラバンド
 トッカータ
 

 〜休憩〜

クロード・ドビュッシー
・前奏曲集 第2巻より
 第5曲 ヒースの茂る荒れ地
モデスト・ムソルグスキー
・組曲「展覧会の絵」
 プロムナード
 グノームス
 プロムナード
 古城
 プロムナード
 テュイルリーの庭
 ビドロ
 プロムナード
 卵の殻をつけた雛の踊り
 サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
 プロムナード
 リモージュの市場
 カタコンベ/死せる言葉による死者への呼びかけ
 鶏の足の上に立つ小屋(ババ・ヤーガ)
 キエフの大門

アンコール
J.S.バッハ/ソトラダル編曲
・オルガンソナタ 第4番 BWV528より
 第2楽章 アダージョ

J.S.バッハ/ジロティ編曲
・前奏曲 ロ短調(前奏曲 ホ短調 BWV855-aより)
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ネットで知ったピアニスト、
プログラムにも興味をそそられて、行ってみました。

ラモ―が素敵でした。
そしてアンコールのバッハが絶品!
ドビュッシーは、全体の響きと言うよりも、単音のクリスタルな音色が印象的。
こういうドビュッシーもあるのだなあ、と驚きました。

このプログラム、「全体で一つの作品として味わってほしい」旨、
前半の演奏の前に、さわやかな英語で、ステージ上で本人から説明が。
いやあ、演奏前に、にこやかにクリアなスピーチができるなんて、お見事。

プログラム解説によると、
昨2018年の来日時に披露したバッハ・プログラムにおいて、バッハの小品の数々を曲の長短に関係なく調整の連関によって独自に配列し直し、ひとつの大きな作品のように切れ目なく演奏して聴衆に大きな感銘を与えた
とのこと。
「いわゆる全曲集をカタログ的に演奏するのは興味がない。同じ傾向の曲が続いて退屈になるから。それよりは、比較的知られていない小品をバランス良く含め、多面的な側面を出したい」
と語っているのだそうです。
あ、前半の曲目のうちドビュッシーの「雪の上の足跡」は当日、挿入されたもの。
プログラムには載っていなかった曲で、演奏順はこの位置だったのか記憶も曖昧で自信ありません。
曲の響きは、とっても印象的だったのですけれども。

今回のプログラムの意図は、解説者(前島秀国氏)の推測によれば、
音楽を通じて豊かな映像(イメージ)を伝えている」ラモ―とドビュッシーの共通点を解き明かしながら、「特に民族舞曲(フォークダンス)と関連の深い曲」を選び「”対話“させる」ことを狙ったのでは、とのこと。
確かに、後半の「展覧会の絵」の「絵」はまさに映像ですし、絵との対話と捉え得ますね。

プログラムの組み方も、演奏そのものも、立ち居振る舞いも、
さわやか、クリア、クリスタル……といった雰囲気でした。
アイスランド出身と聞いて、なんだか納得してしまうような。
学んだのはジュリアードとのことです。

世の中、個性的な若手ピアニストが多いんだなあ、と思いました。

2019年11月24日(日)16時開演 17:55終演
@東京文化会館 小ホール

<プログラム>
ラモー:6つのドゥーヴルとガヴォット
ドビュッシー:喜びの島
ラヴェル:ソナチネ
     水の戯れ
     道化師の朝の歌
~休憩~
ラヴェル:夜のガスパール
フランク:プレリュード、コーラル、フーガ

アンコール
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

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ステージ上には、
本で読んだばかりの「New York」と金文字のきらめくスタインウェイが。

最初のラモ―で、
おおお、さすがの響き!と思いました。
右手と左手で、音色が全く別物に聴こえるって、すごいです。
そして、
次のドビュッシーで、またまた、同じピアノとは思えない響きが聞こえてきて、びっくりしました。

ええと、ところが私、
その後、しばらく意識を失ってしまった模様。。。恥。。。
このところ、いろんな原稿書きを抱えて睡眠時間を削っていたせいもありまして。。。もごもご

やっと最後のフランクで意識を取り戻しました。
今まで何度か生演奏を聴いたことはあるものの、そのたびに
「難しすぎて分からないぃい~」
となる曲だったのですが、今回はなぜか難解とは感じず、楽しく聴けました。

ただ、松本氏というと、いつもは会場を熱狂の渦に巻き込むパワーを感じるのですが、
今回はそういう「ぐわわわ~っと持って行かれるうねり」のようなものは覚えず。
おフランスものゆえなのか、私の体調不良によるものか、わかりませんが。。
会場のうねりって、いろんな要素が噛み合った稀有な状態でこそ成立するものなのかもしれません。

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