PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:コンサート等のレビュー > オーケストラ(ピアノ協奏曲を含む)

2020年9月7日(月)19時開演 21時10分終演
@BUNKAMURA オーチャードホール

ピアノ:三浦謙司(第1位)
ピアノ:務川慧悟(第2位)

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:広上淳一

<プログラム>

~務川慧悟~
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」
Ⅰ アレグロ・アニマート
Ⅱ アンダンテ
Ⅲ モルト・アレグロ

~三浦謙司~
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
Ⅰ マエストーソ
Ⅱ ラルゲット
Ⅲ アレグロ・ヴィヴァーチェ

~primo 三浦謙司 second 務川慧悟~
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365


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異次元のピアノでございました。
さまざまな美音を繰り出し、キレキレに音楽をまとめる務川くん、
包容力にあふれる音色で、会場全体を包んでしまう三浦くん。

前方左側に陣取ったので、お二人の表情などもよく見えましたが、
三浦君の自然体には、なんか呆気にとられました。
……まったく構えず(そもそも普通の背広姿)、緊張とは無縁な様子で舞台に現れ、
「さて、弾くか」
みたいな風情でピアノに向かい、いったん音楽を奏で始めるや、、、凄い!

まったくタイプが違いつつ、それぞれ破格の魅力をもつ二人が共演すると、
音楽もまた相乗効果。
彼らの奏でるモーツァルトに、浄化された気分です。

蓋を取り払った第2ピアノの音は通りにくい……と聞きますが、
務川君のキラキラした音は、見事に届きました。びっくり。
それを受け止め、コラボによってさらにふくよかな音楽が生まれ、
会場を満たしていく様子を生で体験できたのは、至福の時間でございました。

18日にセミファイナルの部・後半4名のソロ演奏をLIVE配信で聴き、
「これは生で聴いてみたい!」と思い立って、行ってまいりました。
サントリーホール。

結果、やはり生演奏のパワーは格別でした。
「コンサートとして(ここ強調)」堪能してまいりました。

<共演>
東京交響楽団
指揮:岩村力
コンサートマスター:水谷晃

<プログラム>

1.谷 昂登 (桐朋女子高等学校音楽科 男女共学 高2)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

2 山縣 美季 (東京藝術大学 大1)
ショパン◎ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21

~休憩~

3 尾城 杏奈 (東京藝術大学大学院 院1)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

4 森本 隼太 (学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校 高1)
ラフマニノフ◎ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30

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ラフマニノフの3番を3回聴きましたが、
圧巻はトリの森本君!
なんというか、音量ではなく「音楽の質量とパワー」が段違い。
音がうねって、はじけて、逆巻く感じ。
疾走感も、歌心も、たっぷり満喫。
彼のときだけ、どの音もオケに紛れることなく、くっきり届きました。
ついこの間まで中学生だった若さでもあり、ちょっと荒削りの箇所もありましたが、
それを補って余りある音楽性でした。
久しぶりに、聴いていて心臓がバクバクする演奏に出会いました。

それが証拠に(なんて言い切ってしまいますが)、
第四楽章になると、もうオケも指揮者もコンマスも、楽しくってしょうがない!といった表情に。
1階席前方左側に陣取っていた私には、そのあたりまで見えましたよ。
ルバートたっぷり、おおきくテンポを変えてくる森本君を、
全力で支えたオーケストラもあっぱれでした。👏👏👏

次に印象的だったのは、ショパンの山縣さん。
なんといっても、単音の音色の美しさに痺れました。


コンクール審査の結果は、こういった私の感想とは一致しないものでしたが、
審査員席のある2階席で聴くと、異なる音楽が聞こえ、異なる景色が見えるのでしょうか。。。

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でも、いずれも立派な演奏だったことには間違いありません。
素敵な演奏を聴かせてくださった4名の方々に感謝です。
そして、今、
ピティナのホームページで、聴衆賞の結果を発見。
森本君の演奏は、ネット配信で聴いても圧倒的だったんですねえ。

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あ、今気づきましたが、私がネットで聴いたソロ演奏は、
「決勝曲目」のうちの一部だったんですね。
このソロ演奏も、最終順位の決定に加味されたのだとすれば、納得できる部分もあります。なるほど。

広島交響楽団
指揮:下野竜也 
ピアノ:萩原麻未 
メゾソプラノ:藤村実穂子

2020年8/6(木) 18:45開演  20:55終演
広島文化学園HBGホールよりライブ配信

<プログラム>

ペンデレツキ:シャコンヌ(ポーランド・レクイエムより)
藤倉大:ピアノ協奏曲第4番《Akiko’s Piano》(広響委嘱・世界初演)

~休憩~

ベートーヴェン:カヴァティーナ(弦楽4重奏曲第13番より弦楽合奏版)
マーラー:亡き子をしのぶ歌
バッハ(斎藤秀雄編):シャコンヌ(パルティータ第2番ニ短調BWV1004より)

アンコール
プーランク(下野竜也編曲):平和のためにお祈りください

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全体を通して、心に沁みる音楽が奏でられたコンサートでした。

ペンデレツキ、和音の響きがせつなく独特。幕開けにふさわしいと感じました。
アルゲリッチに献呈された《Akiko’s Piano》、コロナ禍により来日できなくなったアルゲリッチに代わり、急遽ピアニストが萩原麻未さんになったとのことですが、ほんと、少女のつぶやきが聞こえてくるようでした。
最後のカデンツは、舞台中央のグランドピアノから、右端に置かれたアップライト・ピアノ……被爆ピアノへと移動しての演奏。
Web配信では、みごとな響きで届きましたが、会場でもそうだったのでしょうか。
そうそう、グランドピアノでの譜めくり担当が麻実さんの夫君、ヴァイオリニストの成田達輝くんだったのにはびっくり。
(黒づくめ、黒マスク姿で、途中まで全く気づきませんでした)

休憩後の曲では、
へっ?これ、本当にベートーヴェン?と思ってしまった私です。しみじみ流麗。
マーラーは圧巻でした。ぐぐっと集中度がアップして、独特の世界に。
シャコンヌは度々耳にしますが、斎藤秀雄編というのは初めてかも。弦楽器の音が重なったときの美しさを堪能しました。

下野さん、自分は後ろに下がって……といった謙虚なご様子でしたが、
アンコール曲の編曲もなさって、そのご尽力、素晴らしいと思いました。

こんなコンサートを無料配信してくださって、ただ、ただ、感謝。
晩御飯を給仕しつつ、無理やり家族も巻き込んで鑑賞した私でした。

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2020年7月29日(水)19:10開演 21:05終演
@ミューザ川崎シンフォニーホール(Web配信でLIVE視聴)

読売日本交響楽団
指揮=下野竜也
ピアノ=反田恭平 *
ピアノ=務川慧悟 *

<プログラム>

モーツァルト:交響曲第32番 
プーランク:2台ピアノのための協奏曲 *
サン=サーンス:動物の謝肉祭 *
モーツァルト:交響曲第31番「パリ」

アンコール
サン=サーンス:アヴェマリア

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たいへん楽しいコンサートでした。
画像からわかるように、三密が避けられる、少人数編成のオーケストラでの公演。
それでも、すてきなオケの響きが伝わってきました。

なんといっても魅力的なのは、務川君、反田君のピアノ・ペアです。
意志のある音が、スピリットが、はじけ飛ぶような音楽。
それでいて、フランスのエスプリモたっぷり。
まさにオケを引っ張っていく二人だなあと思いました。

プーランク、また弾いてみたくなりました。
終楽章は、ピアノのソロ曲でも聞き覚えのあるようなフレーズにリズム感。
下野さんのトークもお茶目で楽しかったです。

【観客のいない音楽会】
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
モーツァルト・マチネ 第40回 Live from Muza!

指揮=原田慶太楼 
ピアノ=金子三勇士 
フルート:八木瑛子(首席フルート奏者)
ヴァイオリン:水谷晃(コンサートマスター)
ヴィオラ:武生直子(首席ヴィオラ奏者)
チェロ:伊藤文嗣(首席チェロ奏者)
管弦楽=東京交響楽団

2020/03/14(土) 11:00開始(1時間47分)

<プログラム>

モーツァルト:フルート四重奏 第3番 ハ長調 K.285b
モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415 (387b)

ピアノソロのアンコール
モーツァルト:ピアノソナタ 第5番 ト長調 第2楽章

オーケストラのアンコール
中村 八大:上を向いて歩こう

2020-03-14

今日は生放送は聴けなくて、
夕方になってから、「タイムシフト公開」というので聴きました。

室内楽の四重奏、
うちのしょぼ~いPCスピーカーでも響きがクリアに聴こえてびっくり。

マエストロの解説
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「1782年モーツァルト・セレブレーションのコンサート」
というコンセプトで、今日のプログラムを決めた経緯
  1. まだ共演していないソリストとして金子三勇士氏を指名。彼が未だ演奏していないモツコンとして13番が決定。
  2. 同年の作曲で同時に発表された「ハフナー」に白羽の矢。出だしのリズムも同じ2曲。
  3. 時間的にもう1曲となり、同年発表のフルート四重奏曲に決定。
こんな解説を、だれもいない会場に向かって話してくださるマエストロ、素敵です。

演奏中に流れてくるコメントを見ると、
クラシックのコンサートになじみのない方々も大勢いらして、
これを機に、いろいろと興味を持たれた模様。嬉しい事態です!

「トッポみたいなあの楽器は何だ?」……ファゴットです。
「マチネって何?」……昼の公演です。
クラシックのコンサートって
「何を着ていけばいい?」……普通の格好でOKです。バサバサ音のする服はNG。
「何時間もかかるの?」……2時間程度が一般的です。
「いくらぐらいするの?」……このコンサートは3500円。学生なら1000円です。
「えっ?結構安いんだ~」

といったやりとりが。

さて、いよいよ金子三勇士さん登場。
彼のモーツァルトって初めて聴きましたが、
しょっちゅう弾かれてるリストより、私はこちらのほうが彼に合っている気がします。。。
キラキラした明るいモーツァルト、わくわくしながら聴きました。

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そうそう、ピアノのときはニコ動のコメントがうるさく感じて、
コメントを消して聴きました。
画面右下の吹き出しを「×」にするだけでいいんですね。
コメントに教えていただきました~。

オーケストラの中で話題になったのが、
ティンパニの女性奏者と、トロンボーンの古楽器。
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そして、アンコール。
まず、ピアノソロ。
指揮の原田慶太楼さんと、ピアノの金子三勇士さんのインタビュー。
今日のカデンツァは、モーツァルトの譜面に金子さんがアレンジを加えたものだとか。

そして、オケ。
中村八大さん、川崎市出身とのこと。
このcovid-19に翻弄される時期、この川崎で、の選曲だったのですね。
画面のコメントでは感動、涙、等の文字が行きかいました。

すてきな時間をありがとうございました。


このコンサートは、こちらで視聴できます。
期間限定なのかな?

【観客のいない音楽会】
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集第155回 Live from Muza!

指揮:大友 直人
ピアノ:黒沼 香恋
オルガン:大木 麻理

2020年3月8日(日)14時開演 16時終演

<プログラム>
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
~休憩20分~
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

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上の画像(上が前半終了後、下が終演後)がすべてを語っているように思います。
ニコニコ動画でのLIVE中継。

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ラヴェルのピアノ協奏曲、聴きながら鳥肌の立つ思いでした。
まだ芸大3年在学中というソリスト・黒沼香恋さん、ノリノリでした。
素晴らしき指さばき。
それはもう楽しそうに笑顔で弾いてらしたのが印象的。
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無観客でも、
ちゃんとアンコールまで弾いてくださって。

後半のサン=サーンス。
オルガンの演奏をこのアングルで見ながら演奏を聴くって、なかなかありません。
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実は私、大木さんの母上と同僚だったことがありまして、
なんだか身内の活躍を間近に見るような、母親目線にもなってしまいました。

動画のカメラ・アングルがまた、素晴らしかった。
ちゃんとその楽器が活躍するフレーズで、アップにしてもらえるんです。
動画撮影チームにも大拍手です。

ニコニコ動画って、真面目に見たのは初めてかもしれません。
音がきれいで、びっくりしました。
画面を横切っていくコメントも、臨場感にあふれていて、
また、知識豊富な視聴者さんからの情報も得られたりして、楽しかったです。

オーボエの荒 絵理子さん、大人気なんですね。
私もたまたま、彼女が日本音コンで優勝したとき、とても印象が強かったことを覚えています。
自分の手作りドレスを着て出場されてた、というインタビューもあったような。

なんか、祝祭気分のコンサートで、濃~い時間を過ごしました。
こちら
で、録画動画もしばらく見られるようです。
そして、
来週土曜には、モーツァルトの曲でまた配信があるとのこと。


【観客のいない音楽会】
ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
モーツァルト・マチネ 第40回 Live from Muza!

2020/03/14(土) 11:00開始

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324590792

来週も、見るぞ(聴くぞ)!

読売日本交響楽団
第117回みなとみらいホリデー名曲シリーズ
@横浜みなとみらいホール 

2020年2月11日(火・祝)14時開演 16時終演

指揮:山田和樹
ピアノ:イーヴォ・ポゴレリチ
コンサートマスター:長原幸太

<プログラム>
グリーグ:二つの悲しき旋律 
Ⅰ傷ついた心 Ⅱ春

シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
Ⅰ.Allegro affettuso Ⅱ.Intermezzo:Andantino grazioso Ⅲ.Allegro vivace

~休憩~

ドヴォルザーク:交響曲 第7番 ニ短調 作品70
Ⅰ.Allegro maestoso Ⅱ.Poco adagio Ⅲ.Scherzo:Vivace Ⅳ.Finale:Allegro

アンコール
アザラシヴィリ:無言歌(弦楽合奏版)
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いつものごとく(?)開演前のステージ上には、ピアノ練習をするポゴレリチ様の姿が。
毛糸のお帽子をかぶり、ニットの普段着に腹巻?ひざ掛け?といったいで立ち。
ピアノはステージ隅に寄せてあるので、客席にお尻を向ける格好になるのですが。
軽くつま弾くピアノの音色が、BGMのように自然に会場に響いていました。

そのポゴ様のピアノ協奏曲は、はっきりと届く音色が印象的でした。
先月、売り切れ間近に滑り込みでとった席は、2階の一番奥。
そんな場所まで、クリアに響いてくる音でした。
そして、
テンポの揺らし方が尋常ならざるレベルでした。
ピアノだけの演奏になる箇所になるや、ぐぐぐっと遅くなります。
そんなピアノの精神性を掬い取って、寄り添って、
オケとぴったり合わせる山田マエストロ、お見事でした。
ピアノの低音部が強調されて、折にふれてスローになることで
シューマンの叙情性よりも、
確信を持った構成力とでもいうのが浮き上がってきたように感じました。
ポゴさまにとっても会心の演奏だったようで、
演奏後の拍手を受け、まず山田マエストロの手をとって前に引っ張り出し、讃えていました。

そういえば、ピアノの位置も普通とはちょっと違っていました。
普通は指揮台の左側にあると思うのですが、今回は指揮台の真ん前。
マエストロ、思い切り振りかえって、ピアニストの顔を見るという感じでした。
でも、逆に言えば、二人の位置はとても近かったです。

山田和樹さんの指揮、生は初めてでしたが、躍動感に満ちて魅力的でした。
なんだか、彼の人間性の温かさ、大きさといったものが会場全体に満ちたような。
アンコールの前には、高校時代を過ごした横浜で演奏会ができる喜びを語り、
そのころに知った曲を演奏します、とのスピーチも。
アザラシヴィリ、初めて聴きました。
ほんと、「歌」でした。切々と流れるメロディーに胸がいっぱいに。

祝日の素敵なひとときとなりました。

2019年11月7日(木)19:00開演 21:55終演
@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル

サー・アンドラーシュ・シフ[指揮・ピアノ]
カペラ・アンドレア・バルカ[管弦楽]

〈プログラム〉
ベートーヴェン:
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
Ⅰ. アレグロ コン ブリオ
Ⅱ. アダージョ
Ⅲ. ロンド、アレグロ モルト

ピアノ協奏曲第3番  ハ短調 op.37
Ⅰ. アレグロ コン ブリオ
Ⅱ. ラルゴ
Ⅲ. ロンド、アレグロ

〜休憩〜

ピアノ協奏曲第4番  ト長調 op.58
Ⅰ. アレグロ モデラート
Ⅱ. アンダンテ コン モート
Ⅲ. ロンド、ヴィヴァーチェ

(アンコール)
ピアノ協奏曲第5番 皇帝より
第2、3楽章

ピアノソナタ第12番 葬送より
第3、4楽章
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幸せな時間でした。
2階B席、ピアノ🎹に向かうシフ様とほぼ正対する席で堪能。
シフ様自身、実に幸せそうな表情で、音楽に浸っておられました。
はい、なんかもう、「演奏する」という状態を超越して。

弾き振りのありようが、あまりに自然で、
もともと、こうあるべきなのではないか?と思わせられました。

モーツァルトのような香りが感じられる協奏曲第1番から、どんどんベートーヴェンらしくなっていくプログラムも面白く聴きました。
明日の演目のはずの「皇帝」まで聴かせていただけて、
さらに、ピアノソナタまでたっぷりと。
シフ様、大盤振る舞い!感激です!

聴衆、男性率、高し。
上から見た感じ、最前列は全員男性。
スタンディングオベーションで、シフ様と向き合ってお辞儀の応酬のようになっていた方も。

特別感に満ち満ちた一夜となりました。
来年1月以降、NHK「クラシック音楽館」で放映予定とのことです。
見逃さないようにせねば。

2019年9月18日(水)14時開演 16時15分終演
@横浜みなとみらいホール 大ホール

ピアノ:實川風(J) 
ピアノ:福間洸太朗(F)
指揮:原田慶太楼(♪)
日本フィルハーモニー交響楽団(♪)

<プログラム>
ヤン・ヴァン=デル=ロースト/高橋幸代編曲
Jan Van 出rRoost(1956-) 
●横浜音祭りファンファーレ(♪)

フレデリック・ショパン(1810-1849)
●ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11(J)(♪)
 Ⅰ.Allegro maestoso
 Ⅱ.Larghetto
 Ⅲ.Rondo:Vivace

●バラード第1番 ト短調 作品23(F)

~休憩~

●バラード第4番 ヘ短調 作品52(J)

●ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21(F)(♪)
 Ⅰ.Maestoso
 Ⅱ.Larghetto
 Ⅲ.Allegro vivace
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平日の昼間だというのに、大ホールの1階席はほぼ満席!
という盛況ぶりに、まずびっくりしました。
直前になってチケットを求めたワタクシは、ピアニストとほぼ正対して見下ろすような2階席でした。
タイトルじゃありませんけれども、實川氏も福間氏も、まさに貴公子の風格。
見た目も楽しませていただきました。(なにせ表情をガン見できる席だったので)

お二人ともピアノの音色が美しくて、うっとり。
実によい午後の時間を過ごしました。

實川氏、ステージでの生演奏は初めて聴きました。
音を慈しんで奏でるかたです。響きの美しさが秀逸。
バラード4番に痺れました。

福間氏を聴くのは2度目ですが、ますます磨きがかかっていました。
音がクリアで、ぐぐっと音楽を凝縮し、まとめあげる力が見事。
聴衆を惹きつけますね。
会場の多くが福間氏のファン?といったムードを感じました。

今度はそれぞれのリサイタルをじっくり聴きたいものです。

パルTAMA主催
読響 しんゆり名曲コンサート
≪熱狂のベートーヴェン≫

指揮:広上淳一
ピアノ:反田恭平

2019年4月7日(日)15:00開演 17:05終演
@昭和音楽大学 テアトロ・ジーリオ・ショウワ

<プログラム>
ベートーヴェン:劇付随音楽「エグモント」序曲 作品84
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
(ピアノソロ アンコール)
ショパン:ワルツ第6番 Op.64-1 小犬のワルツ 

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92
(アンコール)
シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」より 間奏曲第3番 変ロ長調

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反田くんのピアノが聴いてみたくて、直前に衝動的にぽちり。
3階席でしたが、音がよく響いてきました。

反田君の持つ「熱量」、伝え方、圧倒的でした。
音量、音色、テンポ、すべてにおいての伸び縮みのしなやかさにびっくり。
それも、オケと一体となって、です。
カデンツァにいたっては、ルバートの醍醐味を堪能!といった感じ。
恐れ入りました。
ちょうど、TVで同じオケでの牛田君の同曲を見た(聴いた)ばかりでしたが(→2019.04.03)、まったくの別物でした。
牛田君がロシアの季節を表現していたとすれば、
反田君は壮大なる宇宙の力を表現していたような。。。

反田君のリサイタルも聴きたいものです。
大物ぶりを実感いたしました。
終演後のサインを求める列の長さにも驚きました。

リズミカルで実に楽し気な広上さんの指揮ぶりも印象的でした。
3階席からは、指揮者はちょっと見にくかったのですが。
ピアノはしっかり見えて、よかったです。

The 13th World Peace Classic Concert
神に愛されしモーツァルト降臨~格調高雅なる協奏曲&魅惑のオペラ・ブッファの祭典~

2019年3月4日(月)18時半開演 21時35分終演
@東京芸術劇場

<オール・モーツァルト・プログラム>
・アヴェ・ヴェルム・コルプスより Nitta version
・ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調
・2鵜台のピアノのための協奏曲 変ホ長調

・ピアノ協奏曲 第23番 イ長調
・オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」ハイライト

2019-03-05

不思議なコンサートでした。
出演者の方からの割引チケットというご縁でしたし、そのお目当ての曲目はまさに格調高いものでしたから、それが聴けただけで私は満足。結果オーライなのですが。
3時間に及ぶ祝祭感覚満載のコンサート。

不思議だったのは、出演者の技量の凸凹感です。
プログラムに「激励いただいている方々」リストが麗々しくついていたことと関係があるのかも?(支援者にゆかりのある方々が出演されていた、とか。。。)

いろんなコンサートがあるものだなあ、と思いました。
モーツァルトの楽しさは満喫できましたので、よしとします。

プログラムC
2019年2月16日(土)15時開演 17時終演

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:アレクサンダー・ガヴリリュク
コンサートマスター:篠崎史紀

<プログラム>
ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18
 Ⅰモデラート Ⅱアダージョ・ソステヌート Ⅲアレグロ・スケルツァンド

*ピアノソロ・アンコール
ラフマニノフ=コチシュ ヴォカリーズ 作品34-14

~休憩~

プロコフィエフ 交響曲 第6番 変ホ短調 作品111


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ガヴリリュクのラフマニノフは歌心たっぷりでした。
「完売」だった座席に空席が見られたのは、カティア・ブニアティシヴィリの出演中止を理由とするものかもしれませんが、惜しいことをされたものです。

アンコールもセンスたっぷりでした。
現在、ラフマニノフの歌曲編曲版にてこずっている私、しみじみ聴きました。

休憩後は一転、
現代的な響きや、歯切れのよいリズムが印象的なプロコフィエフ。
管楽器が次々と活躍し、躍動感が増していきます。そして華麗なフィナーレ。
りりしい背中のヤルヴィ氏。
おお、楽しかった!と思った私でしたが、解説を読むと
「この作品の深い内面性は当時(1947年の初演時)のソ連音楽界には理解されず」
とありました。
たぶん私も無理解聴衆の一人。もっと勉強しなくては。

この曲が上層部から「形式主義批判」を受けた当の作品であって(1948年「ジダーノフ批判」)、スターリンの死後に「批判」は撤回されたものの
「今日に至るまで、この≪第6番≫の演奏機会は決して多くない」
という状況にあるということも初めて知りました。


考えてみたら、演奏者(ヤルヴィ氏はエストニア、ガヴリリュク氏はウクライナ生まれ)もソ連、ロシアと縁が深いですねえ。
浪漫性、野生性、土着性、……そんな要素をぜんぶひっくるめたロシアという土地、どうしてこんなに私たちを惹きつけるんだろう……なんてことも思いました。

東京フィルハーモニー交響楽団
第910回サントリー定期シリーズ
2018年7月19日(木)19時開演 21時終演 @サントリーホール

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
ピアノ:小山 実稚恵

<プログラム>
ラヴェル:道化師の朝の歌 (約5分)
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 (約20分)
アンコール
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 (約10分)
ドビュッシー:交響詩『海』(管弦楽のための3つの交響的素描 (約25分)
Ⅰ.海の夜明けから真昼まで
Ⅱ.波の戯れ
Ⅲ.風と海の対話
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友人から急遽譲ってもらったチケットで行ってまいりました。
お初の「裏側」2階席です。指揮者に正対する(上記画像でいうと真正面の)席。わくわく。

指揮者は、なんと御年27歳、スイス出身のすらっとしたイケメンでありました。
眼福なり。
特に後半のドビュッシーは、魂込めてます♪のオーラひしひし。

2階席は管楽器の響きがよく伝わります。
ファゴットやフルートが大活躍する今日のプログラムにはGOODといえましょう。
普通の席よりも客の入りが多く見えたのは、このあたりを汲んでのことかと。
管楽器のみなさま、見事な演奏でした。

さすがにピアノの音はちょっと届きにくい感じでしたが(反響板の向きからして当然)、
ピアニストの姿はよく見えました。
小山実稚恵さん、なかなかのグラマーさんです。身体も柔らかくていらっしゃる。
余裕をもって楽しんで演奏されているようにお見受けいたしました。

猛暑の中の清涼剤のようだったコンサート、その余韻を味わっております。
一方で、フランス!というイメージはさほど強くなかったなあ、とも思います。
うむ。なぜだろう……爽やかだったけれど、洒脱さ、癖の強さがなかったのかな?
音楽って奥が深いです。

2018年3月25日(日)14時開演 15時55分終演
@東京オペラシティコンサートホール

指揮:飯森範親
ピアノ:マーティン・ジェームズ・バートレット

<プログラム>
ワーグナー:歌劇「恋愛禁制」序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26
アンコールピアノ独奏
シューマン:「子供の情景」より第1曲見知らぬ国より

~休憩~

ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
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ピアノのジェームズ君の演奏が聴きたくてゲットしたチケットです。
2017年5月のクライバーンコンクールで出会ったピアニスト(→過去の記事集)。

予想どおり、いや予想を上回る魅力的な演奏で、ますますファンになりました。
まだ20歳?21歳?
とにかくリズム感、躍動感が素晴らしい。
実に生き生きとした、歓喜と祝祭感あふれるプロコフィエフ。
会場の拍手鳴りやまず、披露してくれた可愛いアンコールピース「子供の情景」の演奏もまた、詩情にあふれるものでした。
私にも弾ける技術的に易しい曲で、こういった演奏がしたい!と切実に思いました。
ジェームズ君の演奏、ぜひまた聴きたいです。
天井からたくさんのマイクが下がっていましたが、どこかで放送するのでしょうか?はたまたCD化するのでしょうか?その価値のある、引き締まった演奏会でした。

東京フィルハーモニー交響楽団
第899回サントリー定期シリーズ
2017年12月5日(火)19時開演 21時終演 @サントリーホール

指揮:伊藤 翔
ピアノ:小山 実稚恵

<プログラム>
カバレフスキー:歌劇『コラ・ブルニョン』序曲 op.24 (約5分)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23 (約32分)
アンコール
ラフマニノフ:プレリュードOp.32 No.12

チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36 (約42分)
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The・熱演! でした。
指揮の伊藤 翔さんが醸し出すエネルギーが半端なかったです。
さすが、2016年に第1回ニーノ・ロータ国際指揮者コンクール優勝という新進気鋭ぶり。
今回のコンサート、
陣取ったのは舞台右横の二階席(譲っていただいたチケットで)。オケ団員と同じように、指揮者の表情も動きも、はっきり見えました。その推進力、素晴らしかったです。
後半の交響曲第4番、譜面台に楽譜は置いてありましたが、楽譜を実際にめくることはほぼなく、暗譜でした。(楽章を終えた後に、次の楽章冒頭まで一気にバサッとめくっていました)

小山実稚恵さんのチャイコンは、オケとの息もぴったり。
チャイコフスキーコンクールで名を挙げた彼女。演奏回数、数知れずの曲目でしょう。
まったく気負うことなく、楽しんで演奏している様子が見てとれる、気持ちの良い演奏でした。
(演奏後、慈母の微笑みでオケと指揮者を称える余裕…)

何の予備知識もなく、ただ、ふら~っと足を運んだのですが、実にいいコンサートに行きあたりました。サントリーホール周辺のクリスマスの祝祭感もよかったです。
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Great Pianists Series 2017/18
Heirs of Russian Pianism(ロシア・ピアニズムの継承者たち) Vol.13

2017年11月23日(木・祝)15:00開演 17:10終演
@すみだトリフォニーホール

ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ Elisso Virsaladze
指揮:アレクサンダー・ルーディン Alexander Rudin
新日本フィルハーモニー交響楽団

<プログラム>
モーツァルト ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調 K.450
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19

ショパン ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
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お名前は以前から、ここそこで見たり聞いたりしていたものの、演奏を聴くのは今回が初めてでした。
圧倒されました。
究極の脱力を見たり!芯のある美音とはまさにこれ!

75歳という年齢なんてなんのその、
楽し気に演奏するその姿、リズム感、初々しい少女のよう。
かすれた音なんて一音たりともなく、かそけきピアニシモも、くっきりと届くマジックよ!
キラキラ輝くような音の美しさよ!
そして、コンチェルト3曲弾いてケロリとしている、その自然体の美しさよ!
(終演後、会場から出る観客が「オケも指揮者も、へとへとなんじゃない?聴いてても疲れた~。エリソさん、一人で周囲のパワーを吸い取ってるみたい」と話しているのを聞きました。なるほど~。)

モーツァルトとベートーヴェンは、ミスタッチ皆無といえる演奏でした。
ショパンはさすがに皆無とはいきませんでしたが(ショパンの難しさを再認識!)、
第2楽章の甘美さときたら!第3楽章のノリノリ感ときたら!

来年2018年11月のリサイタルも決定しているとのこと。
来年も是非聴きに行こう!と思います。


そうそう、オケのコンマス(いやコンサートミストレス)の女性も、弾き姿が美しくてかっこよかったです。弾き姿、重要ですねえ。。。

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