PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:コンサート等のレビュー > 連弾・複数台ピアノ・コンサート

2019年10月1日(火)19:10開演 21:25終演
@サントリーホール

<プログラム>
モーツァルト:4手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381/123a
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ
第3楽章 アレグロ・モルト

プロコフィエフ/プレトニョフ編曲(2台ピアノ):組曲 《シンデレラ》 Op.87
1.序奏 アンダンテ・ドルチェ
2.いさかい アレグレット
3.冬 アダージョ
4.春 ヴィヴァーチェ・コン・ブリオ
5.シンデレラのワルツ アンダンテーアレグレット
6.ガヴォット アレグレット
7.ギャロップ プレスト
8.ゆるやかなワルツ アダージョ
9.フィナーレ アレグロ・モデラート

~休憩~

ストラヴィンスキー/自身による編曲(2台ピアノ):春の祭典
第1部 大地礼賛
1.序奏
2.春のきざしと若い娘たちの踊り
3.誘拐の遊戯
4.春のロンド
5.敵対する部族の戯れ~賢人の行列~賢人
6.大地の踊り

第2部 生贄
1.序奏
2.若い娘たちの神秘的な集い
3.選ばれし者の賛美
4.祖先の喚起
5.祖先の儀式的行為
6.聖なる踊り

アンコール
ラヴェル:マ・メール。ロア 連弾版より
第5曲 妖精の国
第3曲 パゴタの女王 レドロネット

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子供のころからの憧れの存在、マルタ・アルゲリッチ。
その生演奏、初めて聴きました。
いやもう、異次元の演奏でした。
どうやったら、あんな音が出せるのでしょうか。
深く、深く、芯のある響きの低音。
軽く、軽く、薄絹のような音色のグリッサンド。

どの曲も、いわゆる超絶技巧を要する箇所、満載なのに
何の苦もなく、当たり前のように、弾きこなして……いや、「弾く」なんていう意図的行為とは思えないような動作の流れでした。
ずん!と座った体幹の安定感たるや!
無駄な動き、皆無でした。
「する」のではなく、なんか自然にこう「なる」……とでもいう風情。
酒井さんの響きを、ある時はどっしり、ある時はやわらかく、自由自在に受け止めて「こうなる」という感じ。
なんか「合わせる」とか「デュオ」とかいう概念ではとらえきれない世界でした。

1曲目のモーツァルトは耳なじみのある曲のはずなのに、軽やかさ、楽しさ満載で、ほんと新鮮。
2曲目のシンデレラ、とっても魅力的な曲でした。タイトル通りの物語が目にみえるよう。
後半の春の祭典は、なんだか曲の切れ目がよくわからなくて、魔術に圧倒されているような気分のうちに終わってしまいました。

アンコールも秀逸。
美音に酔いしれました。

アルゲリッチ、衣装も自然体。
日常着でも通じるような黒いブラウスに白黒のふんわりスカート。
酒井さんは、目にも鮮やかなパンツスーツ.(前半がイエロー、後半がグリーンと衣装替え)。
舞台に登場するときも、袖に下がるときも、二人揃ってニコニコ会話しながら。
サントリーホールを、まるでホームコンサートのような雰囲気に染め上げていました。

でも、最後のスタンディングオベーションの嵐は、やっぱり大ホールですね。
演奏後のお辞儀は、ステージの前方ギリギリまで出て、中央で、右端で、左端で。
もちろん、正面だけでなく、四方に向きを変えながら。
二人が歩みを進めるとともに、近くの聴衆がダダダダっと立ち上がって拍手喝采!といった光景も初めてみました。

とにかく、ありとあらゆる点で、超越した世界のコンサートでした。

ピアノ: 山本貴志 & 佐藤卓史

2018年11月26日(月) 19時開演 21時10分終演
@東京文化会館 小ホール

<プログラム>

モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ 二長調 K.448(375a)
  Ⅰ.Allegro con spirio  Ⅱ.Andante   Ⅲ.Allegro molto

シューベルト:幻想曲 ヘ短調 D940(連弾)

~休憩~

プーランク:2代のピアノのためのソナタ FPI156
   Ⅰ.Prologue  Ⅱ.Allegro molto Ⅲ.Andante lyrico  Ⅳ.Epilogue

シャブリエ:3つのロマンティックなワルツ
 Ⅰ.Tres tire et impetueusement  Ⅱ.Mouvement modere de Valse Ⅲ.Anime

サン=サーンス:死の舞踏 Op.40(作曲者による2台ピアノ版)

アンコール
ラフマニノフ:組曲第2番より タランテラ
シューベルト:軍隊行進曲(連弾)

2018-11-26
ダブル たかし 
このお二人の協演を初めてを聴いて以来、10年が経ちました。→2008年11月の記録

久しぶりにお二人の演奏を聴いて、
おお、お二人、まだまだ若々しいなあ(いい意味で!)と思いました。
アンコールのラフマニノフなんて(アンコールだからこそ、というのもあるでしょうが)、見事なるイケイケモード全開でした。
山本氏がこの10年でほとんど変わっていないように見えることにもびっくり(相変わらず華奢なお姿~)。

祝祭感あふれる、楽しい演奏会。
ドイツ音楽のデュオ曲王道をゆく前半、
フランスもので新機軸を打ち出す後半、
プログラムのバランスも絶妙でした。
久々に、プーランクやシャブリエを自分でも弾きたくなりましたよ。

演奏スタイルも、音色も全く違うお二人が、ともに奏でると上手く融合してしまう。
音楽の妙味ですねえ。
2台のボリュームでも、弱音がみごとに美しく響くのが嬉しい限り。
お二人とも実に楽し気なのもGOOD。

初めての記念すべき東京公演、とのことでしたが、
コンサートの多い時期だったためか、空席が目立ったのがもったいなかったです。
嬉しいことに、今後もこのお二人のデュオ活動は続くとのこと。
次回はもっと多くの方に聴いていただきたいものです。
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無料で若手演奏家の演奏が聴けるというシリーズ、
いつの間にかもう57回も回を重ねていました。
仕事の前に久しぶりに足を運んでみたら、いろいろと変更があることに気づきました。

  • 入場可能が「4歳以上」に(以前は年齢制限なしで、同伴の赤ちゃんが大泣きし、休憩時間に客席でトラブルが起きたことも)
  • 出場者選抜のためのオーディションが催された(2018-2019シーズンより開始。今回はそのシリーズ初回)
  • 演奏後に「♪出演者の素顔が知りたいコーナー」というものが置かれ、インタビュアーが舞台に登場(以前は、演奏前の「紹介」として、企画を立てたプロデューサーが演説をぶってたかも?)
  • そのインタビューで「ロビーで演奏者と写真が撮れますよ」と宣伝(びっくり)

客席も、以前より埋まっているように感じました。
いろいろ検討を重ねて、地元に根付いてきたということでしょうか。
平日昼間ですから、当然のことながら平均年齢はかなりお高め。
でも、だからこそ、演奏者の身内だらけ、ということはないでしょう。
そんな会場のみなさん、集中して聴いていることがよくわかる演奏会でした。

教育系の大学と音大の大学院を出て、海外のセミナーなども受け、今はピアノ教師として、またアマチュア合唱団の伴奏ピアニストとしても活躍されているという演奏者・荒さん、
インタビューで、しっかり自分の言葉で語っておられたのが印象的でした。
キラキラ輝くゴージャスなドレス、それも前半と後半でお召し替えされたのも、
聴衆の皆様に対する敬意の表れなのだなあと、その意図が感じられました。
このあたりにも、演奏者の人柄が出るものですね。
特に第2部の2台ピアノ、念入りに準備されたことのよくわかる充実した内容で、心惹かれました。
(下の画像は終演後のホール出口付近。この右側で記念撮影会が行われていました)
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≪プログラム≫
  • モーツァルト:フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲)K.256
  • ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」嬰ハ短調 op.27-2
  • ショパン:幻想ポロネーズ op.61
~休憩~
  • ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43 (2台ピアノ使用)
(インタビュー後のアンコール)リスト:愛の夢


≪演奏≫ ピアノ:荒 由香里 
 (第2部のオーケストラパート演奏:田村瑞記)

2018年5月18日(金)12:30開演 14:00終演 
@大田区民ホールアプリコ大ホール

SANNO CREATION  No.22
Pianoduo  DEU'OR  Concert ピアノデュオ ドゥオール(藤井隆史&白水芳枝)

2017年12月3日(土)午後5時開演 @山王オーディアム

<プログラム>
J.S.バッハ=ロヴェル(2台ピアノ)
  主イエス・キリストよ、われ汝を呼ぶ(BWV639)

J.S.バッハ=クルターク(4手連弾)
  神のひとり子たる主キリスト(BWV601)

J.S.バッハ=クルターク(4手連弾)
  神の時は最上の時なり(BWV106)

~休憩~

J.S.バッハ=ラインベルガー(2台ピアノ)
  2台のピアノのためのゴルトベルク変奏曲(BWV988) WoO3

アンコール
グリーグ ペールギュント序曲より「朝」
ブラームス ハンガリー舞曲 第6番
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2台とも蓋を取り払ったピアノによるデュオというのは、初めて聴いたかもしれません。
天井の高い、コンクリート壁の空間で、まさに天井が反響版となって、コンサートのタイトルどおり、音が降ってくるような感覚を覚えました。
席数限定。実にぜいたくな空間でのコンサートは至福のひとときでした。
ドゥオールのお二人ならではの息の合わせ方、お見事でした。

70分以上におよぶ大曲を演奏する集中力、それは大変なものなのに、
そんなことは棚に上げての、思いやりに満ちた運営にも感銘を受けました。

聴衆のことを考えて、最初にまず教会カンタータを3曲。
休憩前には、演奏したお二人自身からのご挨拶の一言。
さらに
「わざわざ演奏会に足を運んでくださったのですから…」
「バッハ以外ではどんな演奏をするのか、興味のある方々もいらっしゃるでしょう」
とアンコール演奏までこなし、
終演後は、入口近くの寒い中、ステージ衣装のままで一人一人の聴衆と言葉を交わされるとは。

最近、多忙のなか、まさに「忙」という字のとおり心を失っていたなあ……と反省中。
ほんと、あれこれ文句を言う前に、感謝!だなあ、と思ったことでした。

(画像は終演後のサロンを撮影したものです。)

Bartok!  バルトーク 豪華アンサンブルの饗宴
2017年9月1日(金)19時開演 20時45分終演
@品川区立五反田文化センター

ピアノ:佐野隆哉 草冬香
打楽器:大場章裕 西岡まり子

≪プログラム≫

W.A.モーツアルト 2台ピアノのためのソナタ K.448 (1781)
ブラームス  ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b (1873)

山本和智  Atmospheric kecak (2017) 委嘱新作初演
バルトーク 2台ピアノと打楽器の為のソナタ (1937)

****************

18世紀、19世紀、20世紀、21世紀、それぞれの音楽が比較でき、
滅多に聴く機会のない2台打楽器のアンサンブルも聴けて、とても面白かったです。

委嘱新作初演の作、
曲目解説に「楽器は既に私たちの周りにある」「どこでも演奏できる今作」とあったので、興味津々でいたところ、なんと、棒2本、旗、ラケットを持ち変えながら振り回し、空気を切る音で演奏する(時折、口でもシュッ、シュー等の音を出す)という曲でした。
向かい合ってラケットを交互に振るなんて、まるで球技の演技を見ているよう。。。
これもまた「打楽器」なのですね~。
たいへん楽しく聞き(見)ました。いったいどんな楽譜なのでしょうか。

また、コンサートのタイトルからもわかるとおり、
メインに据えたバルトークの曲に対する演奏者の熱い思いが伝わってきました。
この曲が演奏したくて集った4人なのでしょうね。

客席で、先日のセミナーで知り合った受講生のお一人と思いがけずも再会したのですが、彼女の話によると、草さん、西岡さんは大学の同級生でいらっしゃるのだとか。
おそらく、ビジネス、儲け、マーケティング、という発想からは離れたところから生まれた企画だと思いますが、演奏者、作曲家の熱意の届く、いいコンサートでした。
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セミナーもついに四日目の最終日、修了コンサートのBIG DAYであります。
前日の2回目レッスンで崩壊しかけた私、さすがにどん底に落ち込みまして、
そのどん底気分から脱出するためにも……と、レッスン後に、大曲揃いのデュオ組のみなさまの公開レッスンを聴講し続けてみました。

その結果、一種の「悟り(?)」が訪れましたです。

こーんな大曲を演奏するデュオ組のみなさま(プロ集団ですね!)、
スポンジのように吸収し、演奏に反映してしまう小中学生、
こういった素晴らしい受講生のみなさまに囲まれて、
アマチュアおばさんの私が一人、ズッコケたとしたって、それは仕方がないこと。
それなら、楽しまなくっちゃもったいない!

崩壊しそうになった原因として、
・指の問題で弾けなかった1週間、頭の中で演奏しつづけた結果、「あれ?ここは、どの音だっけ?」といった確認箇所が頻出し、記憶の混乱を強化する逆効果を招いた。「考えて確認して弾かなきゃ」という悪いイメージが生まれた。
・グランドピアノの譜面台をはずし、弦の上に直接譜面を置くスタイルに視線が定まらなくなった。
といったことがあります。

ここはもう、どーんと構えまして、暗譜の努力は放棄することに決定。
譜面台がなくたって、楽譜はそこにあるのですから!置いてあるものは見たってよし!
「響きを楽しんで、弾きたいように弾こう。万一落っこちても、先生がなんとかしてくださる!」

で!
リハーサル、本番と、まあまあ思ったようには演奏できました!
(もちろん、失敗はさまざまやらかしましたけれども…)
緊張しいのワタクシ、
ステージ上で「気持ちいい」と感じつつ演奏できたのは、生まれて初めてかもしれません。
だって、ですね、
ホールに響く音って、ほんとうに美しいのですよ、その音が聴こえるのですよ、
そして、
視線の先にはプロの、正装した若い男性ピアニストがいらしてですね、二人で目を合わせて弾いているわけですよ、
これが気持ちよくなくて、何でありましょうか!

実に濃い、感謝の四日間でありました。
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 修了コンサート・プログラム  
2017年8月26日(土)15時開演 17時50分終演 
@彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

 オープニングコンサート(ドゥオール)
1. (4手連弾)グリーグ ペールギュント第1組曲 Op.46より
    1.朝 3.アニトラの踊り
2.(4手連弾)ブラームス ハンガリー舞曲 第1番 
3.(2台ピアノ)ショパン=サミュエルソン 仔犬のワルツ 

 第1部 ドゥオールと弾こう!【ドゥオール組】(2台ピアノ)
1.ブルグミュラー 2台のための25の練習曲(全音版)より
  20「タランテラ」
2.モーツアルト=グリーグ 
  ソナタ ハ長調 kv545  第1楽章
3.ブルグミュラー 2台のための25の練習曲(全音版)より
  16「あまいなげき」
4.モーツアルト=グリーグ 
  ソナタ ト長調 kv283  第1楽章
5.ブルグミュラー 2台のための25の練習曲(全音版)より
  20「タランテラ」
6.モーツアルト=グリーグ 
  ソナタ ト長調 kv283  第1楽章

~休憩~

 第2部 デュオを弾こう!【デュオ組】
1.(4手連弾)モーツアルト ソナタ 二長調 kv381
2.(4手連弾)シューベルト 幻想曲 ヘ短調 D.940 (一部省略)
3.(2台ピアノ)アルチュリアン=ババジャニアン 
  2台のピアノのためのアルメニア狂詩曲

~休憩~

4.(4手連弾)モシュコフスキー 従者とガヴォット 0p.43より 従者
5.(2台ピアノ)モーツアルト ラルゲットとアレグロ

 クロージングコンサート(ドゥオール)
1.(4手連弾)J.S.バッハ=クルターク 神の時は最上の時なり
2.(2台ピアノ)J.S.バッハ=ヘス  主よ人の望みの喜びよ
3.(4手連弾)ブラームス  ハンガリー舞曲 第6,5番
4.(2台ピアノ)ショパン=グールド=シェフター 幻想即興曲

【追記】
ピアノデュオ ドゥオール デュオセミナー 2018 開催決定だそうです。
個人参加のドュオール組、大人の参加も大募集!とのことですので、ご興味のある方はぜひご検討くださいませ。至福の時間がそこにあります♪
開催日時) 2018年8月22日(水)~25日(土)@彩の国さいたま芸術劇場

セミナー初日は、デュオを組んで活躍中の方々を受講生とした日で、
午前に受講生たち(7組)のコンサート(11:10-12:30)、
午後に公開レッスン50分を8コマ(13:20-20:40)
というスケジュールでした。

◆コンサート演奏曲目

1.ドビュッシー(連弾) 六つの古代のエピグラフ ピアノ連弾のための より
  1. 夏の風の神、パンに祈るための
    4. クロタルにあわせて踊る舞姫のための
5. エジプトの女のための
6. 朝の雨に感謝するための

2.アルジェニアン=ババジャニアン(2台P) 2台のピアノのためのアルメニア狂詩曲

3.モシュコフスキー(連弾) 従者とガボット op.43

4.クレメンティ(2台P) 2台ピアノのための2つのソナタより 
   ソナタop.12 no.5 第1楽章
  ラフマニノフ(2台P) 組曲第2番 op.17より ロマンス

5.ラフマニノフ(連弾) ピアノ連弾のための6つの小品op.11より
   2.スケルツォ  6.スラヴァ

6.ルトスワフスキ(2台P) パガニーニの主題による変奏曲

7.シューマン(連弾) 東洋の絵「6つの即興曲」op.66より
 Ⅰ Ⅱ Ⅲ

*****************

本格的な曲目オンパレードで、圧倒されました。
600人収容の音楽ホールですが、客席の観客はまばら。
その分、ピアノの響きがとても豊かで、音色が堪能できました。

セミナー開講の際、講師の先生から、
「演奏会の一発勝負では、緊張して自分の音色を楽しむという体験がなかなかできないが、それは本当にもったいない。この響きのよいホールでのセミナーでは、上から降ってくるような音、客席から帰ってくる音の響きを是非体感し、音の瞬間を楽しんでほしい」
とのお言葉があったのですが、その意味するところがわかりました。

*****************

午後のセミナーは、3コマ(50分×3)だけ聴講しました。
なるほど、と思ったポイントのメモ書き

◆ドビュッシー
・上に昇っていく音 or 下に沈む音 どちらを出したいのかイメージを持つ(プリモとセコンドで異なる場合もある)。 
・別個の音として出すのか、和音の中に入る音として出すのか、意識的に。
・プリモ、セコンドが一つの響きの中に溶け合うように。
・「語る」パート、「宙を舞う」パート、のような性格づけを=横の線
・息づかいだけでなく、相手の手を見て合わせる=縦の線
・残響が大きいホールでは、休符をよく聴く。「待つ」時間を意識する。
・タッチを変えて。四分音符と八分音符は同じタッチではないはず。

◆シューマン
・セコンドからプリモへの引き渡しをスムーズに。そのためにお互いの身体の位置どりから検討。
・風を感じるようなイメージで。せかせかと急かしてはいけない。
・セコンドの和声で雰囲気を変える。
・のばす音のところで、広がっていく音を自分で感じる。
・シューマンには「全く同一の繰り返し」はない。同じように見えて全く違う景色が見えるはず。
・アンサンブルでは、拍感を失わないことが大切。
・セコンドは指揮者。拍と調を伝える役目がある。それに乗ってプリモはのびのび歌う。

◆モーツァルト
・16分音符の頭をはっきり。打鍵のタッチに気をつける。
・モーツァルトの時代のピアノは指先で音を作った。大きく腕を使うより指を立てて。
・音の広がりを聴くために、顔をあげて、音の方向へ向けて。
・長調の明るい音、短調の暗い音、その音色の差を意識。
・楽章ごとに音色を変えること。
・流れないで、拍感を感じて進んでいくこと。
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2017年7月22日(土)18:00開演 20:55終演 @東京文化会館小ホール

≪プログラム≫

◆クロード・ドビュッシー(モーリス・ラヴェル編)
 夜想曲より<雲><祭り> 1st 恩田佳奈 2nd 山田剛史

◆エマニュエル・シャブリエ
 狂詩曲≪スペイン≫  1st 山田剛史 2nd 恩田佳奈

◆フランツ・リスト
 ドン・ジョバンニの回想 S.656   1st 大伏啓太 2nd 安武亮

◆カミーユ・サン=サーンス(ラルフ・バーコウィッツ編)
 動物の謝肉祭  1st 富士素子 2nd 東浦亜希子

◆フランツ・リスト
 交響詩≪前奏曲≫ S.97   1st 白石光隆 2nd 喜多宏丞

~休憩~

◆ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
 コンチェルティーノ イ短調 作品94 1st 安田里沙 2nd 松岡淳

◆ダリウス・ミヨー
 スカラムーシュ 作品165b  1st 松岡淳  2nd 安田里沙

◆アントン・アレンスキー
 組曲 第2番≪シルエット≫作品23 1st 大田佳弘 2nd 坂本真由美

◆セルゲイ・ラフマニノフ
 組曲 第1番≪幻想的絵画≫作品5 1st 新納洋介 2nd 菊地裕介

アンコール
◆シューベルト 楽興の時メドレー 出演者全員によるリレー連弾

**************

ありがたくも、カワイ楽器さまのプレゼントに当選しまして、行ってきました。
3時間、あっという間でした。
全曲、2台ピアノ。弾き手によって、ずいぶん音色が変わるものですねえ。
総勢14名の先生方大集合!圧巻でございました。藝大、さすがです。

演奏者による選曲とのことですが、ロシアもの、フランスものに、ちょっとリスト…という構成で、大変楽しめるプログラムでした。
「でも、ドイツものが欲しいですよね」(確かに「藝大といえばドイツ音楽」という伝統、先日ご紹介したばかり→)ということで、アンコールはシューベルト。ジャズっぽいノリノリの編曲で、会場からも手拍子が沸き、途中で昭和歌謡「愛しちゃったのよ♪」にも変化しちゃうという楽しさでした。

実は私、来月末に2台ピアノの公開レッスン受講予定。このタイミングで招待券が当たってしまうというのもご縁かと。
今は学期末の怒涛の忙しさなんですが、目途がつき次第、頑張ろう!……とモティベーションアップです。……あ、もちろん私が弾くのは、こんな本格的な曲ではありませ~ん。誰しも子どものころに習った記憶のあるよーな曲です。💦

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チャリティーコンサートfor仙台 vol.7
オールショパンプログラム~バラードでつなぐ絆~

2017年5月6日(土)14時開演 16時終演 @新宿区牛込箪笥区民ホール

<プログラム> オールショパン

バラード第1番 ト短調op.23
ノクターン第2番 変ホ長調op.9-2     米津真浩

2つのノクターンop.37
バラード第2番 ヘ長調op.38           法貴彩子

バラード第3番 変イ長調op.47
ワルツ ヘ短調op.70-2
英雄ポロネーズ 変イ長調op.53    佐野隆哉

~休憩~

ノクターン第8番 変二長調 op.27-2
幻想曲 ヘ短調op.49                    鈴木美紗

ノクターン第1番 変ロ短調 op.9-1
バラード第4番 ヘ短調 op.52  津田裕也

(アンコール)
文部省唱歌「ふるさと」変奏曲 出演ピアニスト5人による連弾

**********

仙台国際ピアノコンクールと縁のあるピアニスト5人の方々が、
東日本大震災以来、ずっと年に1度開催されているそうで、今年で7回目。
初めて足を運びました。

牛込箪笥区民ホールという場所も初めてでしたが、
音楽ホールではないだけに残響もなく、ピアノの音、生音が直接客席に届く感じで、
ミスタッチが如実に露わに……なかなかシビアな環境だなと感じました。
考えてみたら、アマチュア、ピアノ教室生徒の発表会は、こういう環境ですよね。
鍛えられてます、アマチュア族。

また、弾き手によって、ここまでピアノの音色が違うのか!と、改めて。
ホールど真ん中の席に陣取り、ピアニストの弾き姿を真正面真横からじっくり拝見。
いろいろ発見があり、勉強になりました。

5人が手持ちの曲を持ち寄るのではなく、
会場アンケートをもとに、じっくり曲目やテーマを話し合って準備されるのだそうで、
やはりチームワーク必須なのですね。
最後のアンコール曲もおしゃれでした。どなたの編曲なのかなあ。

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