PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

カテゴリ:音楽コンクール > クライバーン国際ピアノコンクール

クライバーンコンクールに関して、これまでに記事を18もアップしたのか……
と我ながらびっくり。
せっかくなので、その中でいろいろ感じたことを書いておきます。

(1)ピアノ演奏の順位付けの難しさ
エリザベート王妃コン(チェロ部門)との並行視聴で感じたことです。
「音作り」からしなくてはいけない弦楽器は、そこでまず差がつきます。
音程の正確さ……第二次予選あたりは、これでほぼ結果が予測できたり。

比してピアノは、音程そのものでは差がつきません。
音色は、会場で聴いてこそわかるものかもしれませんし。
今回、ファイナル結果の予想は、LIVE中継のチャット上でも大いに割れていました。
コンテスタントが高いレベルでそろっていた、ということでもあると思いますが、
難しいな~と、改めて思いました。

(2)お気に入りさんとの感動的再会
過去に好印象を得ていた演奏家の成長を実感!
これが、今回の一番の醍醐味だったかもしれません。
今回、個人的に思い切り肩入れしていたセミファイナリストのお二人、
ファイナルの演奏が聴けず、ほんとに残念でした。

・キム・ダソル君  Dasol Kim, South Korea | Age 28
・スン・ユトン君 Yutong Sun, China | Age 21

ダソル君は、審査員賞で最初に名前を呼ばれましたし、ごく僅差だったのでしょう。

(3)新顔さんとの出会い
そして、今回初めて知り、「お気に入り」となった新顔さん。

ALINA BERCU Romania | Age 27 
 第一次予選初日に聴いて、いいなあ~と思ったのですが、そこまで。
 でも、彼女の好印象を語るチャットや彼女の姿を追うTV映像を度々見ました。

・MARTIN JAMES BARTLETT United Kingdom | Age 20 →第二次予選まで。


入賞者、ファイナリストの6人と合わせて、上記の皆さんの活躍を期待します!
いい出会いがたくさんあった、今回のコンクールでした。
(ネット上で語り合うお友達ができたことも、私にとって嬉しい収穫でした。^^)


26

ただいま、結果が発表されつつあります。
まず、我がキム・ダソル(Dasol Kim)君が、
John Giordano Jury Chairman Discretionary Awardを受賞しました。
続いて、
Raymond E. Buck Jury Discretionary Awardが、Leonardo Pierdomenico君へ。
Jury Discretionary Award がトニー・イーケ・ヤン(Tony Yike Yang)君へ。
そして、
レイチェル・チャン(Rachel Cheung)さんが、聴衆賞を。
ダニエル・シュー(Daniel Hsu)君が、新曲演奏の最優秀賞と、室内楽の最優秀賞を。

さて、本選の結果発表です。

第3位:ダニエル・シュー(Daniel Hsu)君。
第2位:ケネス・ブロバーグ(Kenneth Broberg)君。
第1位:イェコン・スンウ(Yekwon Sunwoo)

おめでとうございます!

18


昨晩、少しだけ室内楽を聴いてみました。
ちょいモティベーションが下がっているので、BGM流しっぱなし…という状況でしたが、
そんな中、ダニエル・シュー君の演奏に惹かれました。

FRANCK Piano Quintet in F Minor

フランクは、ヴァイオリン・ソナタをよく聴きますが、この曲を聴くのは初めて。
ロマンチックというより、なかなか難解さも持ち合わせた曲に感じましたが、
ダニエル君の演奏では弦楽器と一体となっている様子が伝わってきて、さすがだ~と。

驚異のティーンエイジャーです。
天才一家ぶりは、こちら(→拙記事(11)セミファイナル)にも書きましたが、
これを機に、ダニエル君のPVをじっくり見てみたところ、
その発言の深さにまたまた感動。。。
それこそシェアしたくなり(ダニエル君のキーワード!)、ここに書いておきます。
英語母語話者というのもあるでしょうが、ほんと、スケールが違います。大物です。
(あ、ところどころ聞き取れず、類推訳も含んでますが、ご容赦を。。。)

*****

◆ダニエル・シュー君(Daniel Hsu 米国19歳)

Q:大勢の聴衆の前で演奏することをどう感じますか。
ちょっと心配にもなりますが、
スリリングでエキサイティングに感じる気持ちのほうが強いです。
多くの聴衆とシェアできることは大きいです。

Q:音楽はあなたにとってどんな意味を持ちますか。
音楽の一番の魅力といえば、いろいろ学べること、無我の状態になれることです。
僕にとっての音楽は、僕自身のためにするものですけれど、
それと同じくらい、音楽を他の人とシェアしたいと思っています。
そうして、やっと一日の終わりになって、素の僕に戻るんです。

Q:あなたの強み、弱みは?
僕はとてもエモーショナルな人間だと思います。
それで、日々あれこれ考えすぎずに生活しようと心がけています。
エモーショナルすぎることが、強みでもあり、弱みでもあると思います。

Q:あなたの音楽のゴールは?
常に学び続けること、
そして、出会った人と音楽をシェアすることです。
それが、ものごとをいい方向へ導くと思います。

(引用元サイト→ Cliburn 2017 )

2017-06-10

第3弾です。

◆マーティン・J・バートレット君(Martin James Bartlett  英国20歳)

最初の一言
ヴァン・クライバーンは、もちろんずっと僕の憧れの人です。
モスクワで成功して、アメリカに帰国して人気を得て、いつもインスパイアに満ちていて。

Q:あなたの強み、弱みは?
A:強みといえば、僕はこれまで何度も演奏してきた曲に、フレッシュな解釈を加えたり、新しい色を見つけたりするってことです。
弱みもまた、たぶんこういう馬鹿げたアイデアにあって、万人に受け入れられはしないという点ですね。

Q:趣味は?
A:実はワイン蒐集にハマってます。
 もちろん旅行も好きで、これは音楽にもうまく影響しています。
 僕はとにかく食べるのが大好きなんです。
 ときどき、音楽より食べ物のほうが好きなんじゃないかと自分で思うくらいです。 

Q:ピアノに関連した何か面白い話がありますか?
A:僕のピアノのペダルがキイキイ鳴ってたら、ある人が
 自宅のオリーブオイルを持ってきて、それでペダルを直したらどうかと言いました。

Q:フォートワース(コンクール開催都市)をどう思いますか?
A:素晴らしいです。みなさんフレンドリーであたたかくて。
 気温もまた素晴らしいですね。

Q:コンクールに参加して、どう感じていますか。
A:こんな素晴らしいコンクールに参加できてとてもわくわくしています。
 ちょっとナーバスにもなっていますが、
 でもどんなことより、ステージに上がって演奏することにわくわくしています。

******

やっぱり自然児ですねえ、マーティン君。
20歳にして、I absolutely love with wine collecting, actually. とは。

ちょっと脱線しますけれど、
実は私、日本語で「…のことをどう思いますか?」と言うつもりで、
「How do you feel about… 」と尋ねても全然通じない……と常々疑問だったんです。
それが、ここで解決しました。
上の最後の二つの質問、原文ではこうです。
What do you think of Fort Worth?」
What does it mean to you to be the part of the competition?」

勉強になりました~。

(引用元サイト→ Cliburn 2017

2017-06-08 (5)


第二弾です。
予選セミファイナルと注目したこの方。

◆スン・ユトン君(YUTONG SUN  中国21歳)

Q:このコンクールで演奏することをどう思っていますか。
A:ウェブサイトで生中継されることを知っているので、緊張しますけれど、
 コンクールというよりはリサイタルだと考えて臨みたいです。

Q:音楽以外では、どんなことに情熱をかけていますか。
A:映画鑑賞がとても好きです。スポーツではバスケットボールです。

Q:もしピアニストじゃなかったら、どんな仕事をしますか。
A:たぶん、科学者になっていると思います。(笑顔)

Q:どんな音楽家に一番インスパイアされますか。
ライフマニノフです。そして、エフゲニー・キーシンが好きです。(笑顔)

Q:このコンクールに何を期待しますか。
ベストを尽くそうと思います。後悔しないように。

******

ステージ上では独特の雰囲気をまとい、
まるで黒魔術??をかけてしまうような、芸術家肌の青年ですけれど、
インタビューでは訥々と、はにかんだ笑みを浮かべつつ答えています。

ラフマニノフとキーシンが、彼のお気に入りなんですね。
根は、すごくまっすぐなんだな~と思いました。

引用元サイト→Yutong Sun (The Cliburn "Contestants")

2017-06-08 (2)

ファイナルが始まっていますが、
お気に入りのコンテスタントが消えてしまって、聴く気ダウンの私です。
後ろ髪ひかれる気分でいたところ、
コンテスタント頁の紹介ビデオ(PV)についての質問をいただいたりなんかして、
「そうだ!PV(プロモーションビデオ)の内容を残しておこう!」と思いたちました!

◆キム・ダソル君(Dasol Kim 韓国28歳)

最初のひとこと
こんな立派なホールで演奏するチャンスを得て、大変楽しみですが、また緊張もしています。

Q:どう準備されますか?
A:ただ深呼吸して……(考えつつ笑顔で)ベストが尽くせますように、って思います。
 (真面目な顔になり)そして、練習します!

Q:ピアニストじゃなかったら、どんな仕事をしていると思いますか。
A:何かパフォーマンスと関連する仕事でしょうか。
 外科医とか歌手とか、どんな分野でもいいんですが、
 演奏でいつも感じるような高揚感の得られる仕事を探します。

Q:何か弱点がありますか?
A:ピアニストとしては、旅行が上手じゃないことです。
 (笑顔)飛行機が嫌いなんです。

Q:モティベーションを持ち続けられるのは、なぜですか?
A:どうしようもないくらい音楽に恋してしまっている、ただそれだけです。

******

率直な人柄が伝わってきます。
ステージ上のスタイリッシュな姿に比べ、なんとも素朴な雰囲気ですし。^^

・I just take a deep breath, and hope for the best.  And practice!
・I guess I’m just really hopelessly in love with music.

って、名言だと思います。
誤訳も含まれていると思いますが、PIOはそう聞き取ったってことで、ご容赦を。。。

引用元サイト→ Dasol Kim (The Cliburn "Contestant")

2017-06-08 (1)


結果が出ました。

Georgy Tchaidze, Russia, 29
Kenneth Broberg,  United States, 23
Daniel Hsu, United States, 19
Rachel Cheung, Hong Kong, 25
Yury Favorin, Russia, 30
Yekwon Sunwoo,South Korea, 28


私としては(も)、
「No Dasol??????? no Yutong??????????」
(↑LIVE視聴者コメントとして流れてきました…)
です。。。。゜(´Д`)゜。。。。
「No Dasol Kim??」が続々と……同志がたくさんいるようです。

でも、これまで
ダソル、ユトン、お二人の音楽に触れられて、よかった♪ 
いつか来日してくださいな~。

このコンクールの選出方式は、各ラウンドすべて同じで、
審査員が「聴きたい!」と思う6人に「Yes」、他に「No」を投じるのだそうです。
このレベルまで来ると、ある意味、好みの問題ともいえそうですし、
ネットではわからない、生演奏の差というのもあるのかもしれません。

ファイナル開始は、水曜日午後7時半。
(日本時間 6/8木 9:30am~室内楽1、翌6/9金 9:30am~室内楽2)それぞれ3名ずつ
(同  6/10土 9:30am~協奏曲1、翌6/11日5:00am~協奏曲2)同上
(同  6/11日 9:00am~表彰式)

LIVEは無理でも、できる範囲で聴いていきたいです。

リアル生活に追われ、ネット視聴どころではなくなってきましたが、、、
昨晩、録画でYutong Sun君のモーツァルト協奏曲20番を、
今朝Liveで、Kenneth Broberg君のリサイタル(シューベルトの即興曲とリストのソナタ)を聴きました。

ユトンくんは、やはり彼独特の世界を創り上げる音色を持っています。
オーケストラの中にピアノが入る冒頭の音、数回の打鍵だけで、ハッとさせられました。
演奏に入るや、只者ではない雰囲気を纏う彼、普通なら勇壮に演奏されそうなカデンツァでは、グッとテンポを落として、ゾクゾクするような幽玄の世界を描いてみせました。
モーツァルトの新たな魅力発見!

ケネス君は洗練の美。予選のときからの印象そのままのノーブルな演奏でした。
シューベルトの即興曲を冒頭に置き、あとは大曲1曲、というプログラムは、ダニエル君と共通します。(ダニエル君の演奏はBGMで流し聴きしてしまったのですが…)
シューベルト即興曲、学習者にもお馴染みですが、奥が深いです。今回、多くのコンテスタントが手がけていて、改めて曲の魅力を見直しました。

今後、ファイナル進出者発表までサイトにアクセスできそうになく、これも出勤途中のスマホ投稿です。
さて、どうなるでしょうか。

今日(現地時間6/3夜)から、
セミファイナルの協奏曲部門(次のうちの1曲を選択)が始まりました。
Mozart: Piano Concerto No. 9 in E-flat Major, K. 271
Mozart: Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466
Mozart: Piano Concerto No. 21 in C Major, K. 467
Mozart: Piano Concerto No. 22 in E-flat Major, K. 482
Mozart: Piano Concerto No. 23 in A Major, K. 488
Mozart: Piano Concerto No. 24 in C Minor, K. 491
Mozart: Piano Concerto No. 25 in C Major, K. 503
Mozart: Piano Concerto No. 27 in B-flat Major, K. 595

最初のセッション4名の選択は
  1. Leonardo Pierdomenico, Italy, 24 20番 K. 466
  2. Kenneth Broberg, United States, 23 25番 K. 503
  3. Daniel Hsu, United States, 19  21番 K. 467
  4. Dasol Kim, South Korea, 28 20番 K. 466

*********

私の一押しは、ダソル君。
透明感のある音色が、モーツァルトにぴったり、魅力たっぷり。
歌心のある演奏にうっとりしました。
彼自身、オーケストラと一体になって演奏を楽しんでいる様子が伝わってきました。
こんなモーツァルトが聴けて幸せ……。

そして、印象に残ったのが、
ケネス君とダニエル君のカデンツァ。

ケネス君の演奏では、なんとフランス国歌のメロディーが聞こえてきて、びっくり!
おそらくは彼自身で作曲したカデンツァなのでは??
でも、なぜフランス国歌??意図が知りたいです。第20番協奏曲と関係があるのかな?

ダニエル君のカデンツァは、彼のお兄さんのAndrew Hsu君による作曲なのだとか。
WebコメンテイターのAnderson & Roeによる情報です。これまたビックリ!
ググってみたら、こんな記事を発見。
ANDREW HSU, HIS PARENTS, 2 SIBLINGS AND 3 PIANOS: THE MILLENNIAL VON TRAPPS
ダニエル君の兄、アンドリューは天才作曲家(上記サイトにはそのピアノ演奏動画も)。
姉、兄、ダニエルと三姉兄弟そろって学校教育に飽き足らずに音楽の道へ進み、
家では3台ピアノでの3人合奏が楽しみだった…という子ども時代を送ったのですね。
お父さんは9歳で台湾のバイオリンコンクール優勝……凄すぎるHsu一家。
ダニエル君のモーツァルト、生き生きとした溌剌たる演奏で、好感度大でした。

(画像はThe Cliburnのインスタグラム写真に、PIOが文字入れしたもの)

2017-06-04

セミファイナル、最初のリサイタル4人分を聴きました。
今日はこれ以上聴けないので、とりあえずの感想を。

次のお二人、是非もっと聴きたい!

Yutong SunChina(21)
BEETHOVEN Sonata No. 26 in A-flat Major, op. 81a (“Les Adieux”)
LISZT Un sospiro
MUSSORGSKY Pictures at an Exhibition
2017-06-03 (1)


 Dasol KimSouth Korea(28)
MENDELSSOHN Fantasie in F-sharp Minor, op. 28 (“Scottish Sonata”)
KAPUSTIN Intermezzo in D-flat Major, op. 40, no. 7
SCHUBERT Sonata in B-flat Major, D. 960
2017-06-03 (2)


ある意味、ステージマナーや雰囲気は対照的なお二人。
ユトン君。我が道を行く派。内向性を感じさせる
ちょっと怖い(?)雰囲気。
ダソル君。優雅なステージマナーと柔らかい微笑み。温かさが溢れる雰囲気。
そして、
二人とも、音楽が流れ、語り、世界を創り上げます。素晴らしい!
音楽の指向性としては、上に書いたような人柄そのもの、でしょうか。
選曲にも、それが表れているかもしれません。

お二人のプログラムを見ると、
3曲のうちの真ん中に、雰囲気の異なる短い曲を置いているあたり、似ています。
もしかすると、コンクールそれぞれのステージへの対策意識の表れかも……と思いました。
第一次、第二次では、音楽性とテクニックとレパートリーの幅をアピールし、
セミファイナルでは、リサイタル全体での「我が世界」で勝負に行く!といったような。

こうして書いているうちに、ますますお二人のファイナルが聴きたくなってきました。
まだまだセミファイナルが続くのですけれど。モーツァルト協奏曲も聞き逃せません。
なんと、二人とも
MOZART Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466。
演奏開始時間は、日本時間でいうと、
ダソル君が明日4日(日)朝11時頃?、ユトン君が5日(月)朝9時半?です。

(画像はThe Cliburn インスタグラムより)

セミファイナル進出者12名、そのスケジュールが発表されました。
個人的注目株のMARTIN JAMES BARTLETT君、進出なりませんでした。
確かに荒削りなところも見えましたから、このハイレベルな中にあっては致し方なし。
私としては、彼というアーティストの存在を知ることができただけで嬉しいです。
今後の活躍に期待!

ダソル・キム君、トニー・イーケ・ヤン君は通過。次のリサイタル&協奏曲が楽しみです。
 

セミファイナル進出者

  • Kenneth Broberg, United States, 23
  • Han Chen, Taiwan, 25
  • Rachel Cheung, Hong Kong, 25
  • Yury Favorin, Russia, 30
  • Daniel Hsu, United States, 19
  • Dasol Kim, South Korea, 28
  • Honggi Kim, South Korea, 25
  • Leonardo Pierdomenico, Italy, 24
  • Yutong Sun, China, 21
  • Yekwon Sunwoo, South Korea, 28
  • Georgy Tchaidze, Russia, 29
  • Tony Yike Yang, Canada, 18

******* 

SEMIFINAL ROUND SCHEDULE  日本時間は+14h

Thursday, June 1, 2017
SEMIFINAL CONCERT 1—RECITAL
7:30 p.m.  Daniel HsuUnited States
20-minute intermission
8:50 p.m.  Dasol KimSouth Korea

Friday, June 2, 2017
SEMIFINAL CONCERT 2—RECITAL
2:30 p.m.  Yutong SunChina
20-minute intermission
3:50 p.m.  Honggi KimSouth Korea

SEMIFINAL CONCERT 3—RECITAL
7:30 p.m.  Yury FavorinRussia
20-minute intermission
8:50 p.m.  Georgy TchaidzeRussia

Saturday, June 3, 2017
SEMIFINAL CONCERT 4—RECITAL
2:30 p.m.  Tony Yike YangCanada
20-minute intermission
3:20 p.m.  Yekwon SunwooSouth Korea

SEMIFINAL CONCERT 5—CONCERTO
7:30 p.m.
Leonardo Pierdomenico, Italy
Kenneth BrobergUnited States
Daniel HsuUnited States
Dasol KimSouth Korea


Sunday, June 4, 2017

SEMIFINAL CONCERT 6—RECITAL
2:30 p.m.  Han ChenTaiwan
20-minute intermission
3:50 p.m.  Rachel CheungHong Kong

SEMIFINAL CONCERT 7—CONCERTO
7:30 p.m.
Yutong SunChina
Honggi KimSouth Korea
Yury FavorinRussia
Georgy TchaidzeRussia

Monday, June 5, 2017
SEMIFINAL CONCERT 8—RECITAL
2:30 p.m.  Leonardo Pierdomenico, Italy
20-minute intermission
3:50 p.m.  Kenneth BrobergUnited States

SEMIFINAL CONCERT 9—CONCERTO
7:30 p.m.
Tony Yike YangCanada
Yekwon SunwooSouth Korea
Han ChenTaiwan
Rachel CheungHong Kong 

(画像はThe Cliburnインスタグラムから

2017-06-03

二日目は、ほとんど聴けていません。
いま、Liveで聴いた感動だけ残しておきます。

Tony Yike Yang Canada | Age 18
SCRIABIN Sonata No. 2 in G-sharp Minor, op. 19
LISZT Sonata in B Minor

今まで、リストのソナタを聴く機会、何度もありましたが、
ううう、難解にして長大、重厚……ヘビィだけど、詩情に欠けてる?よくわかんない
という印象を持っていました。

ごめんなさい。
本日ただいま、トニー君の演奏を聴いて、この認識を改めました。
詩情は、心は、彼の演奏の中に、しっかり籠っていました。
18歳にしてこんな演奏ができるって、どういうことでしょうか。
ものすごい集中力。そして、語る力。

この大曲の前に置いたのが、スクリャービンのソナタ、という構成にも驚き。
このスクリャービンも、決して軽い演奏ではありませんでした。
しっかりとロシア魂を感じました。

*****

おそらく、今日の午後にはセミファイナル進出者が発表されるでしょう。
私個人としては、
この二次予選で、若いトニー君、マーティン君、そして円熟のダソル君
この3人が聴けて幸せでした。

(トニー君とマーティン君はLiveで、ダソル君は録画でプログラム全体を聴きました。)

Martin James Bartlett United Kingdom | Age 20
SCARLATTI Sonata in E Major, K. 380
SCARLATTI Sonata in B Minor, K. 27
GRANADOS “El amor y la muerta” from Goyescas, op. 11
SCHUMANN-LISZT Widmung
PROKOFIEV Sonata No. 7 in B-flat Major, op. 83

Dasol Kim South Korea | Age 28:
SCRIABIN Sonata No. 4 in F-sharp Major, op. 30
CHOPIN 24 Preludes, op. 28

1日に10人分のリサイタルって。。。。凄いですね。
そして、そのレベルの高さにも驚嘆しています。

私が聴いたのは、以下。

2.Leonardo Pierdomenico, Italy | Age 24
LISZT Ballade No. 2 in B Minor のみ

4.Dasol Kim South Korea | Age 28
CHOPIN 24 Preludes, op. 28  の最後の方だけ
5.Tristan Teo Canada | Age 20
BACH Toccata in D Minor, BWV 913
RAVEL Gaspard de la nuit
KAPUSTIN Variations, op. 41
6.Martin James Bartlett United Kingdom | Age 20
SCARLATTI Sonata in E Major, K. 380
SCARLATTI Sonata in B Minor, K. 27
GRANADOS “El amor y la muerta” from Goyescas, op. 11
SCHUMANN-LISZT Widmung
PROKOFIEV Sonata No. 7 in B-flat Major, op. 83 の途中まで

*******

それがまあ、皆すばらしい演奏で。。。
この中から選べ、というのは至難の業だと感じます。

昨晩、就寝前にちょっとだけ……とホームページを覗いてみて、
なんとも深淵なリストに引き込まれて、全曲聴いてしまい。。。

今朝はというと、ダソル君のショパン前奏曲の世界観に打たれて、なみだが出そうに。。。
ほんの10分ほど聴いただけなのですが。。。

それで、次の次が注目のマーティン君だから、続けて聴いてみよう、と流してみたら、
初めて聴くトリスタン・テオ君の演奏が鮮烈で、これまた衝撃を受けました。
特に最後のカプースチン!
クラシックの正統派曲が続く中にあって、その弾ける自由な演奏はまさに瞠目もの。
誰しも、また彼の演奏を聴きたい!と思ったのでは。。。

マーティン君も素晴らしかったです。
やはり彼の中から音楽が溢れてきている様子が、まざまざと見える!と感じました。
選曲も、私の好みにどんぴしゃりで。。。

これから明日にかけては、ほとんど聴けないと思うので。とりあえず書き込みました。
それにしても、ほんと、レベルの高さには驚くばかりです。

第二次進出者が発表されました。
http://www.cliburn.org/2017-cliburn-competition/2017-competition-results/

第二次予選スケジュール(日本時間は+14h)
Monday, May 29

10:00 a.m. Su Yeon Kim, South Korea, 23
10:50 a.m. Leonardo Pierdomenico, Italy, 24
11:55 a.m. Ilya Shmukler, Russia, 22
2:30 p.m. Dasol Kim, South Korea, 28
3:20 p.m. Tristan Teo, Canada, 20
4:25 p.m. Martin James Bartlett, United Kingdom, 20
5:15 p.m. Daniel Hsu, United States, 19
7:30 p.m. Yury Favorin, Russia, 30
8:20 p.m. Yutong Sun, China, 21
9:25 p.m. Luigi Carroccia, Italy, 25
 
Tuesday, May 30

10:00 a.m. Georgy Tchaidze, Russia, 29
10:50 a.m. Kenneth Broberg, United States, 23
11:55 a.m. Rachel Cheung, Hong Kong, 25
2:30 p.m. Sergey Belyavskiy, Russia, 23
3:20 p.m. Tony Yike Yang, Canada, 18
4:25 p.m. Yekwon Sunwoo, South Korea, 28
5:15 p.m. Han Chen, Taiwan, 25
7:30 p.m. Honggi Kim, South Korea, 25
8:20 p.m. Rachel Kudo, United States, 30
9:25 p.m. Alyosha Jurinic, Croatia, 28

個人的注目株のマルティン J バートレット君、
通過でよかった!
ケネス ブロバーグ君、ラケル クドウさんと、
バーバーのソナタで聴かせた3人が揃って通過したのも嬉しいです。
音色の美しさ際立つ、ダニエル シュー君、ユトン スン君、ダソル キム君のアジア系3人も残ってます。

一方、もう一度聞きたいと思った、Alina Bercuさん、Ilya Maximovさんの名前が無いのは残念。(ちゃんと画面を見て鑑賞できたこともあり、印象深かったのですが)

間髪を入れず(?)すぐさま第二次予選開始というのも、凄いです。
今週は、エリザベート王妃国際音楽コンクール(チェロ部門)ファイナルと重なるスケジュール。
どこまで聴けるかなあ。。。

早朝の通勤車中、スマホで書いています。
クライバーン第一次予選、いま最終演奏者、ユリニッチ君の演奏中。
その後しばらくして第二次予選進出者20名が発表されることでしょう。
この第一次予選での私の収穫の一つが、
バーバーのソナタop26を知ったこと。
演奏者によって、実にさまざまに響く、聞き応えのある曲です。
たまたま、この曲のLive演奏を3名について聴きました。


 Martin James Bartlett
みずみずしく、躍動感と推進力にあふれる演奏。

 
Kenneth Broberg
洗練された、大きな構築力を感じさせる演奏。

 
Rachel Kudo
緩徐部の繊細な色合いが印象的な演奏。


是非また第二次でも、彼らの演奏が聞きたいものですが、どうなるでしょう。
30名全員は聴けていませんが、どのリサイタルも素晴らしくて、完成度の高さに驚きました。
ここから10名を落とし、
さらに異なるリサイタルでの第二次予選が始まります。
 

大変に完成度の高いリサイタル45分間。とても全員は聴けていませんが、
「また聴きたい!」と思った人を挙げておきます。偶然、国籍もばらけました。

1.Martin James Bartlett(英国20歳)→第一次の演奏動画 
今朝LIVEで聴いて、生き生きとしたみずみずしい演奏に驚嘆しました。
課題曲Hamelin's Toccata on "L'homme armé"も、実に楽し気に響き、リサイタル全体を通して、彼の中から音楽が溢れ出て来ているよう。
ジーニアスって、こういう若者のことをいうのかな…
演奏前にピアノ椅子の高さと格闘して客席に話しかけちゃうなんて、自然児みたい…と、
直木賞の小説『蜜蜂と遠雷』の主人公、風間塵のことが心をよぎりました。

2.Alina Bercu(ルーマニア25歳)→第一次の演奏動画
演奏者紹介VTRで話す様子も、演奏姿も、生命力に溢れてチャーミング。
「聴衆が多ければ多いほど嬉しい♪」と笑顔で答える彼女です。
課題曲のHamelin's Toccata も、ちょっとコケティッシュな雰囲気で魅力的でした。
(それまでの演奏が真面目に響いたせい?…今日聴いた演奏はバリエーション豊かでした!)
プロコフィエフソナタも切れ味鋭く躍動し、彼女らしさが表れていたと思います。

3.Daniel Hsu(米国19歳)→第一次の演奏動画
最初のベートーヴェンソナタ31番で心を持って行かれました。
こんなに詩情豊かな曲だったとは!(ベートーヴェンの勉強不足を露呈する私…)
超絶技巧のリストも、技巧より歌心が伝わってくる演奏。
もちろん超一流の技巧、指さばきにも圧倒されました。

4.Yutong Sun (中国21歳)→第一次の演奏動画
内面的な音楽づくりに共感しました。
課題曲Hamelin's Toccataには歌いあげる浪漫性が満ちて、現代的に響く他とは異なる印象。
ショパンのノクターン、沈潜していく雰囲気にぞくぞくしました。
プロコフィエフソナタも、内面的な音と攻撃的な音を使い分ける深い演奏でした。

5.Ilya Maximov(ロシア30歳)→第一次の演奏動画
冒頭、Franck Cesar / Harold Bauerのプレリュード・フーガ・変奏 の美しさ、
そして後半で見事に構築されたラフマニノフの世界に感動しました。
ラフマニノフって、ロシア魂ってこういうものか!と納得です。
30歳、既にキャリア十分なのに、何とも初々しい様子も微笑ましく。

6.Dasol Kim(韓国28歳)→第一次の演奏動画
2010年のエリザベート王妃国際コンで注目したコンテスタントと7年ぶりに再会。
当時惹かれた透明感のある音色健在で、冒頭のハイドンから嬉しく聴きました。
続けてリリカルなアルベニス、推進力に満ちた課題曲、そして幻想的なラヴェルというプログラム構成もお見事。聴かせました。

画像は、休憩時間中にインタビューに答えるアムラン氏(課題曲の作曲者)。
インタビュワーはコンクールでコメンテータを務めるAnderson&Row。ピアノデュオを組む二人の率直な感想やコメントも好感度大です。


2017-05-27 (1)

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