東京ユヴェントス・フィルハーモニー
  第16回定期演奏会
2018年1月7日(日)18時開演 20時半終演
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:坂入 健司郎
ヴァイオリン:毛利 文香

<プログラム>
ベーラ・バルトーク(1881-1945):ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
 アンコール(ヴァイオリンソロ)
  J.S.バッハ:ソナタ第2番 イ短調 BWV1003  第3楽章

アントン・ブルックナー(1824-1896):交響曲第9番 ニ短調
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友人に誘われて、急遽足を運んだコンサート。
慶應義塾ユースオーケストラから、幅広い年齢層や出身のメンバーが集って名称変更したオケということで、アマチュアオケになるのでしょうが、大変に立派な演奏で、びっくりしました。

決め所をビシっと合わせた、心を一つにした端正な演奏という趣。
ソリストも慶大生、指揮者も慶大OB、ということも大きいのでしょうか。
聴いていて、清々しい気分になりました。
長時間に及ぶ大曲にもかかわらず、整った清冽な演奏を聴かせる若者たち、いいですねえ。

バルトークもブルックナーも、難解な曲です。
指揮がなかったら、演奏不可能では?と思いました。
この指揮者、坂入氏の功績が大きいのでしょうね。
プログラムによると「13歳ではじめて指揮台に立ち」、井上道義氏や小林研一郎らに指揮を学び、チェロも演奏されるそうで、近年、音楽雑誌の「注目の気鋭指揮者」にも推挙されているのだとか。
今回のブルックナーは、様々な異稿譜のうち「オーレル版を基にコールス校訂報告書を参考にした」形で演奏されたそうで、研究熱心さ、楽曲にかける意欲が窺える指揮ぶりでした。

ヴァイオリン・ソロの若々しい安定感も印象的でした。
毛利文香さん、以前から知っていますが(→2010年2017年2月2017年12月)、
このところの成長、活躍著しいですね。

新年から、いいコンサートが聴けました。友人に感謝♪