2020年9月19日(土)14時開演 16時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央
2020-09-19 (3)
<プログラム>
9月17日のAプロのうち、
前半の冒頭がベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」ではなく
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309

後半の最後の2曲が
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760ではなく、

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調
ラヴェル:ラ・ヴァルス 二長調

アンコール
クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の悲しみ
ショパン:ノクターン第10番 変イ長調

2020-09-19 (4)

2020-09-19 (5)

冒頭は、「やっぱり会場で生音を聴きたい!」と思いました。
一昨日のベートーヴェンの音色の美しさがあまりに衝撃的だったせいもあります。
でも、だんだんとネット配信の音色にも慣れてきました。

そして、後半。
やはり一昨日とは異なる最後の2曲からアンコールまでの流れに、もうノックアウトされました。
なんだか壮大なる大河映画に身を浸し、壮大なる音楽に包まれたような。
ああ、そうか。
このドラマの流れは、まさに「幻想」なんだ。
これが、真央くんの描きたかった「幻想世界」なんだ!と納得してしまいました。
だからこそ、
どんなに拍手が来ようとも、このアンコールの2曲でもって、
長い長い、日本ツアーを締めくくりたかったんだろうなあ、と思いました。

すごいピアニストが出てきたものです。
20歳そこそこにして、ここまで自分の世界を構築し、
聴き手を魅了してしまうとは。
そして何より、演奏者自らが楽しんでしまうとは。

一昨日は右端の席で、手元や体の使い方はまったく見えなかったのですが、
オンライン配信では、そのあたりがじっくり見えたのも新鮮でした。