2020年8月24日放映 クラシック倶楽部
フォルテピアノ:クリスティアン・ベザイデンホウト

<プログラム>
モーツァルト作曲
  • ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.332
  • ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.281から 第2楽章、第3楽章
  • ピアノ・ソナタ ハ短調 K.437  
収録:2018年 3月19日@東京文化会館小ホール

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たまたま録画してあった番組を、仕事のBGM代わりにつけてみたのですが、
引き込まれて仕事そっちのけ、がっつり鑑賞してしまいました。
「平均律ではなく、古典調律でチューニングされた楽器」
という音色に耳が惹かれたのかもしれません。(私の耳は鈍くて、詳しいことは不明です💦)

インタビュー、秀逸なるモーツァルト観に納得です。
  • モーツァルトの音楽は、深く考えずに聴くと、エレガントで当たり障りのない音楽に聞こえるかもしれません。インターコンチネンタルホテルのエレベーターで聴くようなね。それはとても退屈です。
  • 18世紀の音楽は表面上はとても優雅ですが、その奥底には強烈にうごめくエネルギーに満ちた小宇宙が存在していると感じます。全身でそれを感じて演奏しなくてはいけないのです。
  • わたしはこの楽器を通してやっと本当のモーツァルトに出会えたと感じました。
  • 彼の音楽と人間性は、信じられないほど賢く文学的で、洗練されたユーモアにあふれています
  • 今日のようなピアノ・ソナタだけのプログラムは一見退屈そうに見えるでしょう。しかし、モーツァルトは動きに非常に鋭くて、曲はそれぞれが全く違う劇場のような世界なのです。
  • 私はモーツァルトの音楽に歌舞伎の世界を感じています。歌舞伎はひとつの「見得」に信じられないほどの力強さが感じられます。観客はそんな「見得」に込められた役者の熟練の技に魅了されるのです。
  • モーツァルトの音楽も、ひとつの小さな動作に劇的な力が込められています。それを意識して聴くと、彼の音楽は本当に力強く、心が震えるのです。
歌舞伎について詳しくて、びっくり♪
歌舞伎といえば、先日のPTNAピアノ・コンペティションの特級で第2位となった森本くんの演奏を歌舞伎に例えた講評も見ましたが、歌舞伎一つにもいろいろな捉え方があるんだなあ、と印象的でした。

いろんな出会いに感謝。