岡本侑也くんのファイナル、LIVEで聴きました。
テレビ局のストリームは快適だったのですが、
最終盤、ドヴォルザーク協奏曲の最後の方で突然映像が切れてしまい、びっくり。

(追記:ファイナルの録画→公式ホームページVIDEO。UPまでに時間かかりますが)

実は、岡本君の前のJeongHyoun (Christine) Leeさん、
課題曲(細川俊夫「Sublimation」)の途中でチェロの弦が2本も切れてしまうというアクシデントが発生した模様。岡本君登場前の休憩時間に、スタジオにリーさんを呼んでこの話をしていて、切れたときの映像も流れていました。そんなこともあって、時間が押していたのだろうと思います。
コンクールにおいても、いろいろ起こるものですねえ。
リーさん、アクシデントに見舞われたステージ上でも、スタジオのインタビューでも、キュートな笑みを絶やさず、焦らず優美に対処していました。今後、人気者になる予感。。。

さて、岡本君。

細川氏の新曲、初めて全曲通してちゃんと聴きましたが、
仏教のお経を唱える時に使うお椀形の鐘(たぶん)とか、拍子木(たぶん)も登場。
いろんな音を「昇華」する音楽、という意味も込められているのでしょうか。
チェロの演奏技法も、さまざま取り入れられているようで、
幽霊チックな音色を出したり、ピックで弾いて野太い音を出したり、
さすがはチェロのコンクール用に作曲された曲……と思いました。

岡本君、冒頭の幽霊に始まって、次々にさまざまな音色を繰り出していましたが、
演奏しながら汗だくでした。
彼のこんな姿は初めて。
いつもクールに、何事もないかのように演奏している印象が強い彼です。
新曲それも現代曲をたった1週間で自分のものにするって、大変なのでしょうねえ。

続くドヴォルザークの協奏曲は、いつものごとく崩れや乱れのない、高貴な演奏。
演奏後の会場動画では、(TV画面が切れた後、慌ててコンクールのホームページで視聴)
観客のスタンディングオベーションも見えました。
ただ、
昨日のカンさんのような、渦巻くパワーにエトス!といった迫力は足りなかったかなあ。
とはいえ、現代曲もドヴォルザークも、
チェロ1本になるカデンツァ部分は、ここぞとばかりに聴かせていました。お見事!

テレビでは、演奏前にコンテスタント紹介動画も流れたのですが、
岡本君のインタビューは流暢なドイツ語で、字幕はフランス語。
ほとんど何もわからず。。。演奏前にはチョコレートを食べて集中力を高めるらしい??
下記画像はそのインタビュー動画の一部です。

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