先日の生演奏、そしてWeb配信で、改めて感銘を受けたシフ氏。
そのマスター・クラスの動画、
妹から教えてもらって見てみました。

Christian De Luca: J.S. Bach's Italian Concerto | Juilliard Sir András Schiff Piano Master Class

配信元は、ジュリアード音楽院(The Juilliard School)。
指導を受けているのは
イタリア人の、Christian De Luca くん。
2017年10月16日の収録です。



シフ先生、ユーモアもたっぷり。
イタリア人の学生に向かって、開口一番

「で、今の演奏で表現したイタリアって?」
(So what is Italian about this? )

シフ氏の英語、とってもわかりやすくておすすめです。

「白と黒だけの演奏じゃなくて、もっと色彩を加えよう。」
「赤、黄、青、緑は必要だよ」

2020-03-21 (1)
印象に残ったのは
「Character」
「Sing」
「Listen」
という言葉が、何度も使われていたこと。
実際に声を出して歌わせちゃってましたし。
やっていることはオーソドックスなのに、生き生きとしたレッスン。
  • アクセントは、塩と胡椒。
  • 滑舌よく。口いっぱいに頬張ってモゴモゴ言わない。
  • 声部の受け渡しはタイミングが命。コメディアンのやってることと同じ。
  • ピアニストは打楽器奏者にあらず。スタッカートも鍵盤から指を離さずに。
  • 音符は民主的に扱う必要なし。主張する音、そうでない音の差を明確に。
  • 最後が「ごめんなさい」に聞こえる。なぜ?堂々と終わろう。
おすすめです。