@東京オペラシティコンサートホール
19:10開演 21:50終演
ピアノ:サー・アンドラーシュ・シフ
マスク必須、
チケットもぎり、プログラム配布&販売、クローク、飲み物販売、すべてカット!
開演前には、ステージ上にスクリーンが設置されていて、シフ氏のメッセージ動画、covid-19厳重警戒のための振る舞いのお願い等が、投影されていました。
さて、開演。
なんというか、もう、シフ氏は「神」でした。
1台のピアノから、どうやったら、こんなに多彩な音色が出せるのかっ!
マジック・ショーのような感じも。
オルガンのように響いたイギリス組曲。
チェンバロの響きが聞こえたイタリア協奏曲。
前回のリサイタルでは、
「休憩なしで一つの凝縮された芸術世界を構築する」
という異次元の試みを完遂したシフ氏。
今回は、
「音楽って、こんなに深くて、広いんだよ!」
というメッセージだったような。
あらゆる生演奏から隔絶されていた我々、ほんとに、スポンジのようになって、シフ氏の紡ぐ音楽を堪能いたしました。
シフ氏の素晴らしさはもちろんですが、聴衆の集中力もまた、特筆すべきものだったと思います。
アンコール6回!
最期は会場全員総立ち!
音楽、素晴らしい!
【追記】3/13
昨日は興奮状態で☝を書きなぐり、そのまま寝てしまったのですが、
一晩明けて、曲の感想を何も書いていないことに気づきました。
全般的に、テンポは速め、
ルバートで歌いあげるというより、音色で陰影をつけつつ
音楽の推進力を感じさせる、という弾き方だったように思います。
びっくりしたのは、テレーゼ。
ベートーヴェンのソナタの中では、
ちょっと軽めの位置づけの曲のように思うのですが、
この1曲だけを他の作曲家の曲の中に置いてみると、
いやまさに、
「ベートーヴェンらしい構築力」をドドーンと感じました。
この曲に対するイメージが一新してしまいました。
格調高さに背筋が伸びる思い。
ブラームスの重厚感にも痺れました。
下手をすると退屈になってしまいそうな、曲集全曲通し演奏も
シフ氏の手にかかると、1曲1曲が実に新鮮。
アンコールの人気曲、インテルメッツォ イ長調 op.118-2も
冒頭の甘さより、中間部のりりしさを生かすような演奏でした。
これまた、曲に対するイメージ一新です。
バッハについては言わずもがな。
ピアノがチェンバロに変身したかのような音色がなぜ出る?
イギリスの灰色ムードから、
イタリアのすとーんと明るいムードへ。
アンコールでガラリと切り替わったバッハに、驚嘆いたしました。
いったい、どれだけの引き出しをお持ちなのか。。。
恐るべし、シフ氏。
あ、書き忘れましたが、
3月14日、シフ氏によるライブ・ビューイングがあるそうです。
ほんとに、
こんな時に来日してくださって、
リサイタルを開催してくださって、
ライブ・ビューイングまで。
ありがとうございます。感涙です。ただもう、感謝!
19:10開演 21:50終演
ピアノ:サー・アンドラーシュ・シフ
<プログラム>
- メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28「スコットランド・ソナタ」
- ベートーヴェン: ピアノソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78「テレーゼ」
- ブラームス: 8つのピアノ小品 op.76
~休憩~
今月、唯一開催されたコンサート。- ブラームス:7つの幻想曲集 op.116
- J.S.バッハ: イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811
マスク必須、
チケットもぎり、プログラム配布&販売、クローク、飲み物販売、すべてカット!
開演前には、ステージ上にスクリーンが設置されていて、シフ氏のメッセージ動画、covid-19厳重警戒のための振る舞いのお願い等が、投影されていました。
さて、開演。
なんというか、もう、シフ氏は「神」でした。
1台のピアノから、どうやったら、こんなに多彩な音色が出せるのかっ!
マジック・ショーのような感じも。
オルガンのように響いたイギリス組曲。
チェンバロの響きが聞こえたイタリア協奏曲。
前回のリサイタルでは、
「休憩なしで一つの凝縮された芸術世界を構築する」
という異次元の試みを完遂したシフ氏。
今回は、
「音楽って、こんなに深くて、広いんだよ!」
というメッセージだったような。
あらゆる生演奏から隔絶されていた我々、ほんとに、スポンジのようになって、シフ氏の紡ぐ音楽を堪能いたしました。
シフ氏の素晴らしさはもちろんですが、聴衆の集中力もまた、特筆すべきものだったと思います。
アンコール6回!
最期は会場全員総立ち!
音楽、素晴らしい!
【追記】3/13
昨日は興奮状態で☝を書きなぐり、そのまま寝てしまったのですが、
一晩明けて、曲の感想を何も書いていないことに気づきました。
全般的に、テンポは速め、
ルバートで歌いあげるというより、音色で陰影をつけつつ
音楽の推進力を感じさせる、という弾き方だったように思います。
びっくりしたのは、テレーゼ。
ベートーヴェンのソナタの中では、
ちょっと軽めの位置づけの曲のように思うのですが、
この1曲だけを他の作曲家の曲の中に置いてみると、
いやまさに、
「ベートーヴェンらしい構築力」をドドーンと感じました。
この曲に対するイメージが一新してしまいました。
格調高さに背筋が伸びる思い。
ブラームスの重厚感にも痺れました。
下手をすると退屈になってしまいそうな、曲集全曲通し演奏も
シフ氏の手にかかると、1曲1曲が実に新鮮。
アンコールの人気曲、インテルメッツォ イ長調 op.118-2も
冒頭の甘さより、中間部のりりしさを生かすような演奏でした。
これまた、曲に対するイメージ一新です。
バッハについては言わずもがな。
ピアノがチェンバロに変身したかのような音色がなぜ出る?
イギリスの灰色ムードから、
イタリアのすとーんと明るいムードへ。
アンコールでガラリと切り替わったバッハに、驚嘆いたしました。
いったい、どれだけの引き出しをお持ちなのか。。。
恐るべし、シフ氏。
あ、書き忘れましたが、
3月14日、シフ氏によるライブ・ビューイングがあるそうです。
ほんとに、
こんな時に来日してくださって、
リサイタルを開催してくださって、
ライブ・ビューイングまで。
ありがとうございます。感涙です。ただもう、感謝!