こちらでご紹介した、佐野主聞さん。



お住まいの北海道から上京される期間にレッスン可能ですよ~とのお知らせに、「はいっ!」と手を挙げて、お伺いしてきました。

思うようにいかないことが多くて、かなり凹んでいる状態で伺ったのですが、
肯定的なコメントもあれこれいただけて、ありがたかったです。m(_ _)m

そして、断片的に「変かも」と思いつつ、些事にまぎれて拡散していたような問題点が、いろいろ繋がって意識できるようになりました。
演奏法クリニック!を受けてきたような感じ。実に貴重です。

備忘録としてポイントをあげておきます。


(1)姿勢・体の使い方
  • 肘・手首が下がる傾向あり。その姿勢ではエネルギーがきちんと鍵盤に伝わらない。椅子を少し高くしたほうがいいかもしれない。自分でいろいろ試してみて、体が楽に動かせる椅子の高さ、座り方を発見すべし。
  • 右手の薬指が硬直して跳ね上がる傾向あり。この無駄な力が抜ければ、楽に弾けるはず。力を抜いて弾けるだけの弱音、低速度での練習を繰り返し、「力を抜いて弾いている感覚」を体に覚え込ませるべし。立ち上がって腕を下におろした状態の手の形が自然な状態。変だなと思ったら、弾くのをやめて立ち上がり、手をぶらぶらさせて確かめよう。


(2)曲づくりのための練習法
  • 曲の構成上のフレーズを意識し、部分練習をもっと取り入れるべし。全体の流れ、勢いがあれば弾ける(途中からでは弾けない)という状態では、ストレスがかかると崩れる危険性大。個々の部分の完成度を上げよう。
  • 右手より左手の片手練習を厚くすべし。暗譜が飛んでも、左手、特にバス音だけははずさないようにしておきたい。

  • 「リズム・メロディー・ハーモニー」の「ハーモニー」和音化して弾き、「特別なハーモニー」を聞き分けるべし。♯や♭の臨時記号がついた和音の特別感を大切に、和音の変化を細かく感じられるスピード、音量での確認練習を。
  • 音のバランス、音色の変化に気を配って和音をきちんと予測してから響かせること。そして、空間に和音の響きが満ちていくのを味わう。特にバス音の音色が変えられるようになりたい。

  • 「リズム・メロディー・ハーモニー」の「メロディー」は、他の声部との距離感、和音の変化によって、音色を変えるべし。同じ音域で他の声部も動く場合は、埋もれてしまわないように気を配って。音量だけでなく、音色のクリアさが必要。

  • 「リズム・メロディー・ハーモニー」の「リズム」は、YouTubeなどでお気に入りの演奏を見つけて真似するところから入ってよい。リズム感は、空間感覚から生まれる。ふっとした間、音の長さに敏感に。

(3)譜読み段階からの練習法
  • ゆっくり、分解練習。「耳が、各声部を聞き取る」ことができるようにする。
  • 体、腕もゆっくりのスピードにあった動きをする。余計な力を必要とする妙な動き、早いアクションはNG。
  • 単旋律の動きを把握したら、内声も併せたときの指使いで、メロディーラインを取り出して練習する。
  • 譜読みの段階から、和音化や片手練習の中で、曲の情報をきちんと読み取って、言語化する。「こ・ん・に・ち・は」という音声を出すのと、母語として「こんにちは」と言うのとでは全然違う。ピアノでも、きちんと「こんにちは」と言うべし。
  • ゆっくりの状態で、体を柔らかく、最低限の動きで練習しながら、曲をイメージ化(言語化)していくこと。
  • 弾けるようになってから音楽的に考えようというのは間違い。弾けるようになったときには、既に変なクセがついてしまっている。

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ご指摘いただいたことは、しもん氏がYouTube動画で既に指摘されていることなのですが、やはり「私自身の状況に合わせて」ピンポイントで指摘していただいて、初めてピンとくることばかり。
実際にどのような練習をすべきなのか、その場で実演してくださって、目から鱗でございました。

うわ!名語録だな、思った表現も。

★「ピアノの音っていうのも言語のようなものだから、口に出す前にきちんとイメージしてあげないと!」

語学教師の端くれとして、この表現はヒットしました。はい。


★「人前で演奏するときは、僕の場合、”この時間と空間は、すべて自分のためにある”と自分に言い聞かせている。普段から、そう思い込ませるよう練習しておくといいよ。」

ステージ演奏に関しては全身チキン、小心者の私、
ステージに出ていくときの自分への声かけ例、いろいろ本で読みましたけれど、
しもん氏のこの表現、私にはしっくりきました。
なるほど、普段からの心がけ!
これから実践してみようと思います。