ただ今開催中の第7回仙台国際音楽コンクール、ピアノ部門予選の動画をちょこちょこ見て……というか、PC仕事のBGM状態で聞いてみたのですが、なるほどなあと思ったことが二つ。

第一曲目、出だしの音色で聴き手を惹きつけるかどうかが肝要。
プログラムの組み方、曲目に個性が感じられるか、もポイント。

残念ながら通過ならず……だった方々(私がライブで聴いた数名全員該当💦)のプログラムは「メジャー曲を並べました!」といった傾向があったかも、と。
2019-05-27 (1)
セミファイナルの時間と曲目は拙ブログ記事を参照。
覚書として、通過者の予選プログラムを掲載しておきます。


《セミファイナル進出者の予選プログラム》

20 小林 海都
KOBAYASHI Kaito
国籍  日本 1995年生まれ
ハイドン
ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:6
シューベルト
即興曲 ヘ短調 D935-1
スクリャービン
前奏曲 イ短調 op.11-2
ストラヴィンスキー (アゴスティ編曲)
組曲「火の鳥」

30 パク・スホン
PARK Soohong
国籍  韓国 1992年生まれ
ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 op.109
ベリオ
6つのアンコール:水のピアノ、地のピアノ、火のピアノ
ブラームス
パガニーニの主題による変奏曲 op.35 第2巻

35 佐藤 元洋
SATO Motohiro
国籍  日本 1993年生まれ
J.S.バッハ
パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825
スクリャービン
ピアノ・ソナタ 第9番 op.68 「黒ミサ」
フランク
前奏曲、コラールとフーガ

32 ダリア・パルホーメンコ
Daria PARKHOMENKO
国籍  ロシア 1991年生まれ
ハイドン
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:48
プロコフィエフ
ピアノ・ソナタ 第3番 イ短調 op.28
ヴァイン
ピアノ・ソナタ 第1番

08 バロン・フェンウィク
Baron FENWICK
国籍  アメリカ 1994年生まれ
ハイドン
ピアノ・ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32
ラフマニノフ
コレルリの主題による変奏曲 op.42
リーバーマン
ガーゴイル op.29

12 平間 今日志郎
HIRAMA Kyoshiro
国籍  日本 1998年生まれ
ハイドン
ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:21
プロコフィエフ
風刺 op.17
リスト
巡礼の年 第2年 イタリア 「ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲」 S161-7

04 チェ・ホンロク
CHOI Hyounglok
国籍  韓国 1993年生まれ
ドビュッシー
前奏曲集 第1集:第6曲 「雪の上の足跡」、第7曲 「西風のみたもの」、第8曲 「亜麻色の髪の乙女」
ショパン
スケルツォ 第4番 ホ長調 op.54
プロコフィエフ
ピアノ・ソナタ 第2番 ニ短調 op.14

10 ハン・キュホ
HAN Kyuho
国籍  韓国 1993年生まれ
ベートーヴェン
アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO 57
ショパン
バラード 第2番 ヘ長調 op.38
ラヴェル
夜のガスパール

02 ツァイ・ヤンルイ
CAI Yangrui
国籍  中国 2000年生まれ
ハイドン
ピアノ・ソナタ ホ長調 Hob.XVI:31
スクリャービン
ピアノ・ソナタ 第4番 op.30
チャイコフスキー
四季 op.37bis:5月「白夜」、11月「トロイカ」
ブラームス
パガニーニの主題による変奏曲 op.35 第1巻

38 イリヤ・シュムクレル
Ilya SHMUKLER
国籍  ロシア 1994年生まれ
モーツァルト
ピアノ・ソナタ ニ長調 K311
ラヴェル
夜のガスパール

18 キム・ジュンヒョン
KIM Junhyung
国籍  韓国 1997年生まれ
ヴィトマン
11のフモレスケ:第4曲 「森の情景」、第11曲「ユーモアと繊細さを持って」
シューマン
フモレスケ 変ロ長調 op.20
クライスラー (ラフマニノフ編曲)
愛の喜び

11 樋口 一朗
HIGUCHI Ichiro
国籍  日本 1996年生まれ
ショパン
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 op.22
スクリャービン
ピアノ・ソナタ 第5番 op.53
リスト
グノーの歌劇「ファウスト」のワルツ S407


個人的には、ハン・キュホ君のベートーヴェン、イリヤ・シュムクレル君のモーツァルトに心惹かれました。