金曜のアーカイブ(Session4)の一部と、土曜ライブの一部を聴いたメモ書きです。

・LIU Xiaoyu くん。(カナダ 19歳)Session4の二人目【スタインウエイ】
今まで聴いた中では、私の一番のお気に入り。
ハイドンのホ短調ソナタ、ラヴェルの道化師の朝の歌、プロコフィエフのソナタ7番。
実に歯切れのよい爽やかな演奏で、引き込まれました。聴いていて幸せな気分に。
実は、昨年の仙台国際コンでも聴いたのですが(→)、実力にさらに磨きがかかっていました。
国籍カナダと言えば、2015年ショパコンでも2位のアムラン君、最年少入賞のトニーくんが該当。
カナダの若手の伸び、すごいです。

・GIGANI Irma さん。(ジョージア 20歳)Session5の1人目【カワイ】
シンプルな黒い短めのワンピースで登場。若々しさが引き立ちます。
ハイドン、現代曲(B. Olivero:On Water, Wind and Bells)、ショパンの舟歌、ラフマニノフ。
現代曲はショパンのフレーズがそこここに散りばめられている幻想的な曲で、魅力的でした。
調べてみたら、Betty Oliveroはイスラエルの女性作曲家。このコンクールがイスラエル開催であることを意識しての選曲でしょうか?なんと☝のリウ君も第二次予選にこの曲を入れています。リウ君の演奏も是非聴いてみたい。
イルマさんのプログラムには大音量系の曲目ナシでしたが、さて、どう判定されるでしょうか。

・KONG Qiくん。(中国 23歳)Session5の2人目【スタインウエイ】
モーツァルトの幻想曲、ショパンの幻想ポロネーズ、ラヴェルの夜のガスパール。
彼の演奏もショパコンで聴いています(→)。当時と同じ印象、正統派の演奏でした。

・GEWIRTZMAN Tomer(イスラエル 27歳)Session5の3人目【ファツィオリ】
クープランにリスト。うちリストのソナタの一部だけ聴きました。
さすがは地元。すごい声援で、アンコールも演奏。迫力満点の爆音が出せる人です。

・WEI Yun(中国 22歳)Session6の1人目【スタインウエイ】
黒のスレンダーなロングドレスで登場。
バッハのイタリア協奏曲、シューマンの謝肉祭。
コンクールではあまり聴かない選曲かもしませんが、見事に彼女の世界を構築していました。
聴衆の反応もビビッドでした。