フィリアホール・ミュージックアカデミー・プログラム
山崎伸子プロデュース
輝く若手演奏家による「未来に繋ぐ室内楽」
vol.4 葵トリオ
2019年4月23日(水)14時開演 16:10終演
@フィリアホール
ヴァイオリン:小川 響子
チェロ:伊東 裕
ピアノ:秋元 孝介
〈プログラム〉
◆ベートーヴェン(1770-1827)
ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」(約19分)
第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
第2楽章:アダージョ
第3楽章:主題と変奏(仕事の前に:アレグレット)
◆アイヴズ(1874-1954)
ピアノ三重奏曲(約23分)
第1楽章:モデラート
第2楽章:TSIAJ(「このスケルツォは冗談だ」)プレスト
第3楽章:モデラート・コン・モート
〜休憩〜
◆シューベルト(1797-1828)
ピアノ三重奏第1番 変ロ長調 op.99,D.898(約37分)
第1楽章:アレグロ・モデラート
第2楽章:アンダンテ・ウン・ポーコ・モッソ
第3楽章:スケルツォ:アレグロ
第4楽章:ロンド:アレグロ・ヴィヴァーチェ-プレスト
アンコール
◆ハイドン(1732-1809)
ピアノ三重奏曲第27番(ランドン番第43番)
第3楽章:フィナーレ:プレスト
素晴らしい演奏でした。
まさに堪能。
ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、すべての音がはっきりくっきり届くのです。
それでいながら、見事な一体感。端正でクリアな音楽。
アンコール前のトークによると、
山崎伸子氏が3人と深くかかわって直前指導され、昨日も公開リハーサル、今朝も最後のゲネプロと、まさに集中して音楽を深めてきたとのこと。
葵トリオのことは、2019年1月7日の新聞記事で「ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した3人」として知ったのでしたが、
見事だった今回のプログラムのうち、上記コンクールで演奏したのはアイヴズの作品のみとのことで、これにもびっくりしました。
短期間でこのクオリティの高さとは。
アイヴズというアメリカの作曲家、初めて知りました。
プログラムノート(by ピアノの秋元孝介氏)によると、
「父親から音楽教育を受けて才能を発揮するも保険会社に就職し、その余暇に趣味として作曲を続けたり、教会のオルガニストを務めたり」し、「交響曲や室内楽曲などの膨大な数の作品」を残したものの、存命中はほとんど演奏されなかったとのこと。
現在になって、アメリカ現代音楽の先駆者として評価されているのだそうです。
「アメリカの日常に溢れる民謡や讃美歌をコラージュのように貼り合わせながら、アイヴズ特有の複雑なリズムや不協和音を織り交ぜた独創的な作品である」
という、そのままに、
不協和音の中に聞き取れる聴きやすいメロディー、ユーモアを感じるリズムなどが印象的な、魅力あふれる曲でした。
アンコール曲は、明日発売(前倒しで今回のホールロビーでも販売開始)のCDからとのことで、若々しい疾走感と、柔らかな音色で、ステージが見事に締めくくられました。
終演後、そのCD販売コーナーも、CDを手にサインを求める人の列もすごいことになっていて、熱気ムンムン。
これは、歴史に残る舞台に居合わせたことになるのでは……と感じています。
山崎伸子プロデュース
輝く若手演奏家による「未来に繋ぐ室内楽」
vol.4 葵トリオ
2019年4月23日(水)14時開演 16:10終演
@フィリアホール
ヴァイオリン:小川 響子
チェロ:伊東 裕
ピアノ:秋元 孝介
〈プログラム〉
◆ベートーヴェン(1770-1827)
ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」(約19分)
第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
第2楽章:アダージョ
第3楽章:主題と変奏(仕事の前に:アレグレット)
◆アイヴズ(1874-1954)
ピアノ三重奏曲(約23分)
第1楽章:モデラート
第2楽章:TSIAJ(「このスケルツォは冗談だ」)プレスト
第3楽章:モデラート・コン・モート
〜休憩〜
◆シューベルト(1797-1828)
ピアノ三重奏第1番 変ロ長調 op.99,D.898(約37分)
第1楽章:アレグロ・モデラート
第2楽章:アンダンテ・ウン・ポーコ・モッソ
第3楽章:スケルツォ:アレグロ
第4楽章:ロンド:アレグロ・ヴィヴァーチェ-プレスト
アンコール
◆ハイドン(1732-1809)
ピアノ三重奏曲第27番(ランドン番第43番)
第3楽章:フィナーレ:プレスト
素晴らしい演奏でした。
まさに堪能。
ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、すべての音がはっきりくっきり届くのです。
それでいながら、見事な一体感。端正でクリアな音楽。
アンコール前のトークによると、
山崎伸子氏が3人と深くかかわって直前指導され、昨日も公開リハーサル、今朝も最後のゲネプロと、まさに集中して音楽を深めてきたとのこと。
葵トリオのことは、2019年1月7日の新聞記事で「ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した3人」として知ったのでしたが、
見事だった今回のプログラムのうち、上記コンクールで演奏したのはアイヴズの作品のみとのことで、これにもびっくりしました。
短期間でこのクオリティの高さとは。
アイヴズというアメリカの作曲家、初めて知りました。
プログラムノート(by ピアノの秋元孝介氏)によると、
「父親から音楽教育を受けて才能を発揮するも保険会社に就職し、その余暇に趣味として作曲を続けたり、教会のオルガニストを務めたり」し、「交響曲や室内楽曲などの膨大な数の作品」を残したものの、存命中はほとんど演奏されなかったとのこと。
現在になって、アメリカ現代音楽の先駆者として評価されているのだそうです。
「アメリカの日常に溢れる民謡や讃美歌をコラージュのように貼り合わせながら、アイヴズ特有の複雑なリズムや不協和音を織り交ぜた独創的な作品である」
という、そのままに、
不協和音の中に聞き取れる聴きやすいメロディー、ユーモアを感じるリズムなどが印象的な、魅力あふれる曲でした。
アンコール曲は、明日発売(前倒しで今回のホールロビーでも販売開始)のCDからとのことで、若々しい疾走感と、柔らかな音色で、ステージが見事に締めくくられました。
終演後、そのCD販売コーナーも、CDを手にサインを求める人の列もすごいことになっていて、熱気ムンムン。
これは、歴史に残る舞台に居合わせたことになるのでは……と感じています。