2019年3月22日(金)13:00~ 14:10終演
@ホテルオークラ東京 地下2階「アスコットホール」

ソプラノ:小林沙羅(A)
チェロ:岡本侑也(B)
ピアノ:河野紘子(C)

<演奏曲目>

(A&C)
  • 山田耕筰:風に寄せてうたへる春の歌(全4曲連作歌曲)
  • ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」より”すらりとした若者が歩いてきたら”
  • グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」より”私は夢に生きたい”
  • 藤倉大:きいて
(B独奏)
  • 藤倉大:osm~無伴奏チェロのための
(A&B&C)
  • アンドレ・プレヴィン:ヴォカリーズ
  • ガルシア=ヴィアルド:星
  • 小林沙羅:えがおの花
  • (近世の筝曲):さくらさくら
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ラッキーにも、抽選に当たりました。
毎年応募するも、当選は3回目(→第15回 第17回)。

例年は、
「よかったね~♪」「おめでとう~♪」
というムードの漂う、祝祭感に満ちた時間を楽しむものでしたが、今回は一味違いました。

なんだか、スケール感がすごくて。
小林さんも岡本君も。
壮大なる音楽世界を構築してみせていただきました!という感じです。
会場の空気の、音楽の、密度の濃さといったら!

小林さんが繰り広げた、表情、しぐさも含めての見事なソプラノ世界。
そして、
岡本君が構成した、チェロという楽器の音色、音楽表現の驚くばかりの幅広さ。
いやはや、恐れ入りました。

すごい場に居合わせることのできた幸運をかみしめております。



プログラムより一部転載
<演奏曲に寄せて by寺西基之>
  • 藤倉大:osm~無伴奏チェロのための(演奏時間:約20分)
2015年にトッパンホールの依頼でチェロの名手ケラスのために作曲した「osm」で、チェロのあらゆる技巧を駆使しつつ、この楽器の持つ様々な可能性を多様な響きの変化に満ちた流れのうちに追求した作品です。題の"osm"について藤倉氏は、元々CG的に変化していく曲の性格から考え付いたosmosis(浸透)という語を短くしたもので、宇宙がチェロのボディに似ているとともに、organism(有機体)やorgasm(性的絶頂感)にも通じ、さらに無限大の記号∞を思わせるチェコのosm(8)との関連や、アメリカの10代の若者の使う"オーサムosm"(最高!の意)の語の縁起の世さからつけたと述べています。現代の最先端をいく難曲です。

  • アンドレ・プレヴィン:ヴォカリーズ
つい先日89歳で逝去した名指揮者アンドレ・プレヴィンがソプラノのシルヴィア・マックネアとチェロのヨーヨー・マのために1995年に書いた、ソプラノ、チェロ、ピアノのための曲。母音唱法の歌とチェロがやるせない旋律を歌い交わします。

  • ガルシア=ヴィアルド:星
ガルシア=ヴィアルドは、19世紀フランスの女性作曲家。チェロのオブリガード付きの歌曲で、ロマンティックな抒情性に満ちています。歌詞はフェートの詩によるものです。


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六本木一丁目駅そばでは、桜が見事に開花しつつありました。