2019年3月11日(月)19時開演 21時終演
@紀尾井ホール

<プログラム>
ヨハネス・ブラームス作曲
ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」
 第1楽章 ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ ソナタ形式
 第2楽章 アダージョ 3部形式
 第3楽章 アレグロ・モルト・モデラート ロンド形式

ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
 第1楽章 アレグロ・アマービレ ソナタ形式
 第2楽章 アンダンテ・トランクィロ~ヴィヴァーチェ ロンド形式
 第3楽章 アレグロ・グラツィオーソ ロンド形式

~休憩~

ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調 Op.108
 第1楽章 アレグロ ソナタ形式
 第2楽章 アダージョ 3部形式
 第3楽章 ウン・ポコ・プレスト・エ・コン・センティメント 3部形式
 第4楽章 プレスト・アジタート ロンド・ソナタ形式

アンコール
シューマン作曲:3つのロマンス より 第2番 Op.94-2 
ブラームス作曲:スケルツォ(F.A.E.のソナタより)
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艶やかな夜でした。
プログラム・ノーツから引用します。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタの特徴は、ヴァイオリンとピアノが音量面でも技術面でも完璧な均衡を保っていることである。ピアノは決して音量でヴァイオリンを圧迫せず、ヴァイオリンは単音でも重音でも楽々と響くように書かれている。情熱的で力強いパッセージでも激しく競い合うのではなく、互いの主張をバランス良く表明し合う。(ひのまどか氏による)

そのとおりの音楽世界が展開されました。
ブラームスって、すごいなあと改めて思いました。
第3番の短調の世界こそブラームスの真骨頂!と思っていたのですが、それだけでなく、1番や2番の長調の穏やかさ、愛らしさもいいなあ、と。

川久保さんは光沢のあるエメラルドグリーンの華やかなドレス。
小菅さんは黒のドレス。
お互いの信頼感のオーラのようなものを感じました。

小菅さんのセンスが凄いです。
アンコールのシューマンは私もピアノパートを担当したことがあるのですが、まるで別物、別世界で、びっくりしました。
ヴァイオリンに共鳴して出たり引いたりする波が、揺れが、流れの作りが。

ヴィオルトーゾ、技巧性ではなく、音楽性で聴衆を惹きつける力、さすがの二人でした。