副題「第10回浜松国際ピアノコンクール88の軌跡」
88という数字、ピアノの鍵盤の数でもあり、今回演奏したコンテスタントの人数でもあり。

「あの感動がよみがえる! 1st・2ndステージ厳選CDつき」
編集部によって厳選された演奏は次の通りです。太字は演奏時間

1次予選
  1. 坂本彩(日本)グバイドゥーリナ:《シャコンヌ》8:57
  2. 佐川和冴(日本)ショパン:エチュードOp.10-5《黒鍵》1:49
  3. キム・ソンヒョン(韓国)メンデルスゾーン:無言歌集第6巻より《紡ぎ歌》1:48
  4. 太田糸音(日本)プロコフィエフ:4つの練習曲よりOp.2-1 2:17
  5. ドミトロー・チョニ(ウクライナ)リスト:《巡礼の年》第1年「スイス」より〈ジュネーヴの鐘〉6:22
  6. フィリップ・ジョイヒャー(オーストリア)ベートーヴェン:《幻想曲》10:00
  7. アンドレイ・シチコ(ベラルーシ)リスト:パガニーニによる大練習曲第3番《ラ・カンパネラ》4:46
  8. アリョーシャ・ユリニッチ(クロアチア)ショパン:エチュードOp.25-1《エオリアン・ハープ》2:18
2次予選
  1. 牛田智大(日本)ショパン:バラード第1番 9:35
  2. キム・ソンヒョン(韓国)シューマン:幻想小曲集Op.12より《飛翔》3:03
  3. キム・ソンヒョン(韓国)シューマン:幻想小曲集Op.12より《夢のもつれ》2:15
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ほとんど聴けなかったなかで「これは!」と思った、太田糸音さんの1次演奏、
これは保存したいと思った、牛田君のバラード1番が入っていてうれしいです。
できれば、チャクムル君の3次、シューベルトのソナタも保存したかったけれど、これは時間的に収録不可能でしょうね。1次、2次に絞ったのは、時間の問題もあるんだろうな、と思います。
キム・ソンヒョン君が3曲も入っていますが、それぞれ時間が短いからこそ、でしょう。

1次で「この人の演奏をもっと聴きたい!」と心底私は思った、ソン・ユル君(18歳・韓国→11月13日記事)について、編集部も次のように書いていました。

ラモー:新クラヴサン組曲より《エンハーモニック》と《エジプトの女》は、クリーンな音色によるシャープな演奏。ショパン:エチュード作品10の10も音楽性にあふれ、リスト:《メフィストワルツ》第1番は現代を生きる若者のセンスが横溢!いかなるハイテンポにおいてもテクニックは冴えわたり、音楽も息づいている。2次も聴きたかった一人。

ざっと斜め読みしただけなので、また後ほど熟読したいと思います。