浜コン公式記事から。
本選に残り、第6位となった安並貴史さんへのインタビューです。(画像も同記事から借用)

2018-12-10

(本選の)6人の中に入ることができたのは、僕にとって驚きでした。3次の結果のときに、僕か!と思って、そのときから驚いていました。
結果については、逆に安心したところがあります。自分の中で演奏に納得がいっていなかったので。一つ勉強になりました。

なんと、これまで留学経験なしだそうです。
大学院の博士課程でドホナーニを研究中で、
島村楽器の音楽教室の講師など、教えるお仕事もしながらコンクールに挑戦。
「蜜蜂と遠雷」の高島明石と重なると見る人々も。
その音楽教室は我が家からも遠くないようです。びっくり。

音楽教室では2週連続の休暇しかとれなかったため、
本選の直前に浜松を一時離れて、レッスンに赴いたのだとか。
そして、コンクールのことなど念頭にない生徒にも接して実感したのが、

ああ、コンクールはある世界のほんの一部のことでしかないんだよなと、ハッと我に返るみたいなところがありました(笑)。

こういうスタンスで、是非これからも音楽に関わっていっていただきたい。
他にもピアノ選定の仕方とか、興味深いお話がたくさんなのですが、中でも
恩師とあおぐ方の言葉にハッとしました。
修士課程のあと、いったん社会に出ようと決めたときにかけられた言葉。

「君は我々が博士課程を勧める中で社会に出ていくけれど、この後は、自分の力で我々を振り向かせられるような、そういう人生を送りなさい」とおっしゃったのです。あの言葉があったから、今の自分がいると思います。

含蓄のある、心に響く言葉です。