2018年10月14日(日)放送

〈演奏曲目〉
  • エルガー「愛のあいさつ 作品12」(2分45秒)
    ショパン「序奏と華麗なポロネーズ 作品3」(8分55秒)
    チャイコフスキー「奇想的小品 作品62」(6分41秒)
    カタルーニャ民謡  カザルス編曲「鳥の歌」(3分31秒)
  • (チェロ)北村 陽、(ピアノ)鈴木 華重子
  • ~2018年9月12日 NHK大阪ホール~
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わたくし2箇所掛け持ち勤務の本日、移動中にスマホのアプリで聴きましたが、実に楽しげな生き生きした前半、胸に染み入る「鳥の歌」に、傑出したものを感じました。

この番組お決まりの質問「この楽器を始めたきっかけ」が、またスケールの大きいこと!
映画やコンサート体験で、弾きたいと思った楽器は子供サイズが入手不能だったため、
楽器図鑑の中から「ファゴットと似た音域でコントラバスに似た楽器」であるチェロを演奏したいと思い定めたというのが、なんと3歳のとき。
初めはダンボールでははに作ってもらった模造チェロを抱えて、鼻歌を歌いながら演奏する真似をして楽しんでいたとか。

で、今後の抱負を問われ、
「五嶋みどりの、ミュージック・シェアリング活動をしたい。恵まれない人々のところへ赴いて演奏活動をしたい」
 この意識の高さは、生まれながらでしょうか?

最後のコーナー「思い出の一曲」で選んだ「鳥の歌」は、
最初に師事したギア先生が、陽くん小学校2年生のときに急逝。
その追悼式で弾いた曲とのこと。
亡くなったばかりの実の祖父にも捧げたい、という思いがしみじみ伝わる演奏でした。

なんだか、
ただ今大活躍中のヴァイオリンの郷古廉くんの演奏を初めて聴いたのも彼が中学生(13歳か14歳)のことだったなあ、
なんて思い出してしまいました。