第474回 日経ミューズサロン
エマニュエル・セイソン ハープ・ソロ・リサイタル
~メトロポリタン歌劇場首席ハープ奏者が奏でる「自然の饗宴」組曲とバラードの調べ~

2018年7月2日(月)18時30分開演 20時55分終演
@日経ホール

≪プログラム≫

J.S.バッハ/フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814
M.トゥルニエ/イマージュ第4組曲「魔法の鳥かご」
L.C.ダカン/かっこう
M.グリンカ(バラキレフ)/ひばり
F.リスト(ルニエ)/夜鳴きうぐいす
J.P.ラモ―/鳥のさえずり
H.ルニエ/幻想的バラード

~休憩~

C.ドビュッシー/ベルガマスク組曲
  第1曲「前奏曲」第2曲「メヌエット」第3曲「月の光」第4曲「パスピエ」
A.アッセルマン/演奏会用練習曲「泉」
M.トゥルニエ/森の泉のほとりにて
プレル/雨にぬれた庭
C.サルゼード/バラード

アンコール
R.シューマン/森の情景 第7曲「予言の鳥」
F.クープラン/神秘的なバリケード
M.トゥルニエ/朝に
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友人に誘われて、ハープのソロ・リサイタルを初めて聴きました。
そして、ハープという楽器への概念を改めました。
大きな楽器の、豊かな響き。
これは、けっして女性的なイメージを持つものではありません。

楽器と弾き手の関係、その一体感にも、唸らされました。
まさに弾き手自身から音楽があふれ出している感じ。
その呼吸、間(ま)の見事なこと。

仕事帰りにかけつけるコンサートって、睡魔に襲われることが多くて、
特にハープのソロ、なんて言ったら、爆睡しちゃうかも……と危惧していたのが嘘のよう。
惹きつけられて、あっという間の2時間半でした。

会場も大興奮で、拍手鳴りやまず。
アンコールの2曲目、3曲目は、おそらく予定外だったのでは。
「時間、大丈夫??」と言わんばかりにステージ袖を覗き込みつつの演奏となりました。

まるでバレエ・ダンサーのような身のこなし、ステージ・マナー。
そして、力強い掻き鳴らし。
一流の演奏家って、一種のアスリートですね。
音楽とは、演奏家とは、演奏とは、……いろいろ刺激を受けました。
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