PIOピアノ雑記帳

ピアノ、音楽関連の話題を主とした雑記帳blogです。

いよいよ後期開始。
究極の自転車操業の日々に突入です(特に走り出しは消耗するのです)。
そんな折、
流れてきた動画に、疲れた心が癒されました。



クン=ウー=・パイク氏については、
こちらの本に書かれいる内容も読みましたし、
2014年のクラシック倶楽部を視聴して、感銘を受けたりもしました。

生で一度、聴いてみたいものです。

2020年9月21日(月・祝)14:30開演 15:30終演
@横浜みなとみらいホール 大ホール

ヴァイオリン:成田達輝

<第2部 プログラム> 全曲ヴァイオリン・ソロ(無伴奏)*
  • バルトーク(1881-1945):無伴奏ヴァイオリン・ソナタより”シャコンヌのテンポで”(1944年作曲)
  • J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリン/パルティ―タ 第2番ニ短調より”シャコンヌ”(1720年作曲)
  • ファーニホウ(1943-):シャコンヌ風間奏曲(1986年作曲)
  • ヴィターリ(1663-1745):シャコンヌ(オリジナル楽譜不明)
アンコール
  • パガニーニ:24のカプリスより第1番
  • バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番より「サラバンド」
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あっという間の1時間でした。
一度も舞台袖に下がることなく、連続して演奏された4曲です。

でも、演奏前にご本人からの弁舌滑らかな解説がありました。
「人生チャレンジだと思っている」から、
こんなプログラム、他にはないだろうと思われるようなチャレンジをする、
シャコンヌという曲について知ってほしいというのはもちろん、
時代によってそれがどんな変遷を遂げたのかも知ってほしい、
時代順に並べてもいいのだけれど、ファーニホウでプログラムが終わるというのは、ちょっと……ということで、このように並べてみた、とのこと。
ファーニホウ氏は、再来年、作曲コンクールの審査員として来日予定だとか。

いやもう、演奏のほうも「弁舌爽やか」というか、
「どんな難曲でも楽しい♪」という演奏者自身の喜びが伝わってくるものでした。
「世界一、音符が多い楽譜だろう」と紹介されたファーニホウ、なるほど、の音楽でした。
そんな曲もクリアに弾きこなしてしまう凄腕に脱帽です。
最後のヴィターリでは、成田君自身の歌声まで披露してくれましたよ。

なかなか止まない拍手の嵐に、
満面の笑みで客席に向かって両手を振りつつ袖へと下がる成田君、チャーミングでした。
王道のマチネ・コンサートを楽しんだ、休日の午後でした。


*追記:
第1部はピアノ伴奏つきのプログラム、
第2部はすべて無伴奏でした(私は第2部だけを聴いたのでした)。
ヴァイオリン1本だけで、ここまで聴衆を惹きつけてしまう成田君、やはりただものではないと改めて思いました。

2020年9月19日(土)14時開演 16時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央
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<プログラム>
9月17日のAプロのうち、
前半の冒頭がベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」ではなく
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K.309

後半の最後の2曲が
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760ではなく、

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ ト長調
ラヴェル:ラ・ヴァルス 二長調

アンコール
クライスラー(ラフマニノフ編曲):愛の悲しみ
ショパン:ノクターン第10番 変イ長調

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冒頭は、「やっぱり会場で生音を聴きたい!」と思いました。
一昨日のベートーヴェンの音色の美しさがあまりに衝撃的だったせいもあります。
でも、だんだんとネット配信の音色にも慣れてきました。

そして、後半。
やはり一昨日とは異なる最後の2曲からアンコールまでの流れに、もうノックアウトされました。
なんだか壮大なる大河映画に身を浸し、壮大なる音楽に包まれたような。
ああ、そうか。
このドラマの流れは、まさに「幻想」なんだ。
これが、真央くんの描きたかった「幻想世界」なんだ!と納得してしまいました。
だからこそ、
どんなに拍手が来ようとも、このアンコールの2曲でもって、
長い長い、日本ツアーを締めくくりたかったんだろうなあ、と思いました。

すごいピアニストが出てきたものです。
20歳そこそこにして、ここまで自分の世界を構築し、
聴き手を魅了してしまうとは。
そして何より、演奏者自らが楽しんでしまうとは。

一昨日は右端の席で、手元や体の使い方はまったく見えなかったのですが、
オンライン配信では、そのあたりがじっくり見えたのも新鮮でした。

2020年9月17日(木)19時開演 21時20分終演
@東京オペラシティコンサートホール

ピアノ:藤田真央

<プログラム>

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番「幻想風ソナタ」変ホ長調 Op.27-1
チャイコフスキー:ロマンス ヘ長調 Op.5
チャイコフスキー:ドゥムカ ハ短調―ロシアの農村風景― Op.59
アルカン:「短調による12の練習曲」から第12番 ”イソップの饗宴” ホ短調 Op.39-12

ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
ショパン:ぽrねーず 第7番 変イ長調「幻想」Op.61
シューベルト:「さすらい人幻想曲」ハ長調 Op.15 D.760

アンコール
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
リスト:愛の夢 第3番 
藤田真央:藤田真央によるパガニーニ変奏曲

2020-09-18

オンライン視聴ではなく、実際に会場へ行ってきました。
1階席前方、右端の席。

ネットで購入時(優先予約だったはず)、ここしか残っていなかった。。。
一般予約が開始されて、もっといい席が取れたら、乗りかえよう……なんて考えていたのが甘かった。一般予約、公開と同時に瞬殺で売り切れてました。

コロナ対策で、間隔をおいた座席配置。。。不思議な配置。
一つ置き、じゃないんです。
なぜか隣とくっついている箇所(私の隣も見知らぬ方)もあれば、
どどどーっと連続で空いている箇所も。

頭の上に二階席が張り出している位置(A席です)だったので、
「音がちゃんと届くかなあ」
と心配だったのですが、そんな心配は無用でした。
もう、見事に届きました。美音が降り注がれました。
演奏中の表情もよおく見えて、とってもよかったです。


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藤田真央くんの演奏は、聴いている人を幸せな気分にさせてくれます。
まお・わーるど、全開。
そんなリサイタルでした。

緊張、とか、集中力、とか、
そんなものとは無縁に見えて、
哲学、とか、ポリシーとか、
そういうものを生で伝えようとする音楽ではなくて、
ひたすら
「音楽って素晴らしい~♪」とばかりに
音楽世界を楽しんでいる真央くん、
その成果として我々に届くものとに
感謝を捧げたくなる、そういう時間を過ごしました。

今回のプログラムのテーマは、ファンタジーです。
決まった型のないファンタジーという音楽は、自由そのもの。さまざまな作曲家の幻想曲を集めて構成していますが、それはつまり、私が抱く作曲家たちのファンタジー、私自身のファンタジーを弾くということ。
新しい世界を求めて取り組む渾身のプログラムです!


プログラム・ノートの冒頭に記載されていた、真央くん自身のことばです。
リサイタル後に改めて読んで、ものすごく納得してしまいました。

曲目解説(真央くん自身のことばを、ライターの高坂はる香さんが取材・執筆)には
「和声的な変化」「三部形式」「全体の流れを考えて演奏しなければ」「……との類似点は、」「密度が濃いので、きちんとアナリーゼできていないと、真の魅力を表現することができない」
といった言葉が並んでいて、
当然のことですが、緻密な分析を経たうえでの演奏の自由さであることが、よくわかります。


ベートーヴェンの冒頭の一音だけで、その美しさに恍惚。
まさにファンタジーの異次元世界を旅して帰ってきたような気持ちでした。

個人的に印象に残ったのは、
とてもカラフルで、チャーミングだったアルカン(うるさい!というイメージ払拭)、
迷いながらも真摯に歩みつづけ、明るい未来を見つけるような「さすらい人」(悲劇的で冷徹な演奏に馴染んでいたので、ほんと、びっくりしました)。

当然のことながら、会場の拍手は鳴りやまず。
最後のアンコール曲by真央くん作曲は、
正統派クラシックな音楽がだんだんジャズになっていって、小粋な正統派ジャズで幕切れ。
最後の最後の余韻まで、真央くん色に染まりました。
聴衆のみなさま、「また聴きたい!」という信念を抱いて帰路についたに違いなく、
真央くんのチケット、今後はもっととりにくくなるんだろうなああ。。。

たまたたま出会った動画にハマりました。
おススメ。楽しい。
バッハが、モーツァルトが「カエルのうた」の旋律に出会っていたら……
ものすごく納得。編曲、おしゃれ~♪



ベートーヴェンの場合は? ショパンだったら?



この後、リスト、ラフマニノフ、
さらには、ジャズ&ボサノヴァ versionへと進むらしいです。
楽しみです。

なんだかもう、複数の仕事について突発的なことが同時多発状態になっていまして、
対応にてんてこ三昧になっていました。(まだ収まったとはいえない……💦)
そんななか、先日予告した武生音楽祭、
初日の前半だけLIVEで、あとはアーカイブで聴きました。


【武生国際音楽祭】J.S.バッハ&細川俊夫 独奏の調べ【2020.9.11】
  •  ​J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007 (水野優也/チェロ)
  • 細川俊夫:メロディアII(北村朋幹)
  • J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004(山根一仁/ヴァイオリン)
  • J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調BWV1005(毛利文香/ヴァイオリン)
  • 細川俊夫:エチュード IV/V/VI(北村朋幹/ピアノ)
  • J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011(岡本侑也/チェロ)

若者たちの堂々たるソロ演奏の連続でした。
伊藤恵さんが体調不良でいらしたとのことで、初日には間に合わず、北村くんが代行。
細川俊夫氏のエチュードⅠ/Ⅱ/Ⅲの予定を、同氏作曲の別の作品に差し換えての演奏でしたが、音の少ない楽譜で聴衆を惹きつける音楽づくり、さすがだと思いました。


  • シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番イ短調 D385(山根一仁/ヴァイオリン、北村朋幹/ピアノ)
  • ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 Op. 70-1「幽霊」(毛利文香/ヴァイオリン、岡本侑也/チェロ、北村朋幹/ピアノ)
  • 武満徹:オリオン(水野優也/チェロ、北村朋幹/ピアノ)
  • ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調 (毛利文香/ヴァイオリン、岡本侑也/チェロ、北村朋幹/ピアノ)
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またまた北村くん、出ずっぱり。すごいなあ。
伊藤恵さん、ピアノソロのリサイタルには出演されていたようですが、やはり体調不良でいらしたのでしょうか。
その影響でしょうが、プログラムの変更もありました。
たまたま、最後のラヴェルは、
ピアノ北村くんに、ヴァイオリン郷古廉くん&チェロ横坂源くん
という編成で聴いたばかりでしたが、今回の毛利さん&岡本くんのほうが、お行儀がいい感じだったかも。
(あ、そういえばネット視聴者もお行儀いいです。チャット欄、みごとに空白。。。)

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最後に「出演者集合」って感じで全員で舞台に登場したんですが、
山根くんのラフな格好に、会場からは笑いが。。。みんな仲良さそうで、ほっこりしました。
若いって、いいなあ。(おばさんの感想)

あ、アーカイブが残っているのは1週間限定とのこと。
視聴、お急ぎください。

2020年9月11日(金)14時開演 15時20分終演
@浜離宮朝日ホール

<プログラム>
ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番 ホ長調 Op.100
デュサパン:ピアノのための7つの練習曲より 第5番
シューマン:子供のためのアルバム  Op.68 より第30番(無題)
ショパン:バラード第1番 ト短調 Op.23
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガより 第15番 変二長調
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 ニ短調 Op.42

アンコール
バッハ:フランス組曲第5番より サラバンド
ラフマニノフ:楽興の時 Op.16 より 第3番

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延期前・4月当初のプログラムを変更しての開催でした。
ベートーヴェンを入れた心境についてのトークもありました。
フランスでの生活が6年になり、ドイツものを演奏するのには勇気が必要になってきたなか、
コロナによる自粛生活で、敬愛の念をずっと持っているドイツ作品、特に奥深いベートーヴェン晩年の作品を表現したいという気持ちになった、とのこと。
年をとって円熟したころに取り組もうと思っていた気持ちを翻意しての演奏。

そのベートーヴェンからの幕開け
納得の演奏でした。彼はやはり音色の引き出しが多いです。
切れ味の鋭い、透明感のある音。
クールなのに、パッションが込められている音。

さまざまな曲想の曲目を並べていながら、構成がお洒落、ハイセンス、と感じさせます。
彼独特の美意識が見事に表現されていました。

テンポの揺らし方も絶妙。
耳タコになってきているショパンのバラードも、斬新に響き、聞いていて心拍数が上がりました。
華奢な身体から、ズシンと響く低音が繰り出されるのにも驚きました。
ショスタコのリズム感、お見事でした。

非常に濃密な時間が構築されていました。
まさに、務川慧悟ワールド。

少し前に、この音楽祭のプログラムを偶然目にして、
若き綺羅星たちの勢揃いぶりに驚嘆しました。
一人大御所でご参加の伊藤恵さんの人脈によるものなのでしょうか。。。
1990年から続く音楽祭とのことです。




チェロ:水野優也 岡本侑也 (あ、ふたりとも「ゆうや」)
ピアノ:北村朋幹 伊藤恵
ヴァイオリン:毛利文香 山根一仁


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嬉しいことに、これらのコンサート、YouTube配信もしてくださるとのこと。
YouTube・武生国際音楽祭
1週間の見逃し配信もあるそうです。
嬉しい!楽しみです♪

(リンクの誤りを訂正しました。9/11)

2020年9月7日(月)19時開演 21時10分終演
@BUNKAMURA オーチャードホール

ピアノ:三浦謙司(第1位)
ピアノ:務川慧悟(第2位)

新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:広上淳一

<プログラム>

~務川慧悟~
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op.103「エジプト風」
Ⅰ アレグロ・アニマート
Ⅱ アンダンテ
Ⅲ モルト・アレグロ

~三浦謙司~
ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
Ⅰ マエストーソ
Ⅱ ラルゲット
Ⅲ アレグロ・ヴィヴァーチェ

~primo 三浦謙司 second 務川慧悟~
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365


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異次元のピアノでございました。
さまざまな美音を繰り出し、キレキレに音楽をまとめる務川くん、
包容力にあふれる音色で、会場全体を包んでしまう三浦くん。

前方左側に陣取ったので、お二人の表情などもよく見えましたが、
三浦君の自然体には、なんか呆気にとられました。
……まったく構えず(そもそも普通の背広姿)、緊張とは無縁な様子で舞台に現れ、
「さて、弾くか」
みたいな風情でピアノに向かい、いったん音楽を奏で始めるや、、、凄い!

まったくタイプが違いつつ、それぞれ破格の魅力をもつ二人が共演すると、
音楽もまた相乗効果。
彼らの奏でるモーツァルトに、浄化された気分です。

蓋を取り払った第2ピアノの音は通りにくい……と聞きますが、
務川君のキラキラした音は、見事に届きました。びっくり。
それを受け止め、コラボによってさらにふくよかな音楽が生まれ、
会場を満たしていく様子を生で体験できたのは、至福の時間でございました。

2020年9月6日(日)日本時間19時~
エラール社製ピリオド楽器(1838年)による演奏
演奏者:ドミトリー・アブローギン



Programme: 
FRYDERYK CHOPIN [1810-1849]

Waltz in A flat major, Op. 34 No. 1 
Nocturne in C minor, Op. 48 No. 1 
Mazurka in C minor, Op. 56 No. 3

FERENC LISZT [1811-1886]
Polish Songs S.480 [1857-1860]
Meine Freuden [Op. 74 No. 12]

FRYDERYK CHOPIN [1810-1849]
Waltz in C sharp minor, Op. 64 No. 2
Berceuse in D flat major, Op. 57
Polonaise-Fantasy in A flat major, Op. 61

アンコール
Czerny Variations on a Favorite Viennese waltz by F. Schubert, op 12

2020-09-06

Chopin Institute による毎週のこの配信は時折聴いていて、
いつもとってもいい演奏だなあと思っているのですが、
特に今回は、その中でも素晴らしかったと思います。

ピリオド楽器による演奏って、素敵です。
ビンビン響きすぎる感のあるモダンピアノで弾くより、ショパンの魅力が伝わります。
もちろん、その特性を理解して操ることができてこそ。
高度な技が必要なのでしょうけれども。

画面越しに見て、聴いていただけなのに、まさに感動してしまいました。
アンコール前のトークからは、演奏者の楽器に対する愛情も伝わってきました。
アブローギンくん、2018年の第1回ピリオド楽器によるショパコンでも活躍されたようです。

【追記】
つい最近のショパンと彼の欧州フェスティバルでの演奏もありました!
私もこれから聴こうと思います。(9/7に加筆)

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